離乳食でも市販のはんぺんは与えられる!魚からの手づくりも簡単
離乳食に向いていそうな柔らかくフワフワした食感のはんぺん。赤ちゃんが成長するにしたがって、「離乳食に使えたらいいなぁ」と思うママも多いでしょう。でも、はんぺんは加工食品なので、原材料や添加物など離乳食に使うためには気をつけたい点が色々とあります。
市販のはんぺんは原材料に添加物を含む加工食品ですが、選び方を知り、ひと手間加えれば離乳食でも与えられますし、実は家庭でも魚から簡単に手づくりできます。
気になるはんぺんなど市販の練り物食品の安全性について確認し、離乳食ではいつから使えるのか、魚からのはんぺん手作りレシピ、市販はんぺんを離乳食で使うための下ごしらえや冷凍方法、後期と完了期のレシピなどを見ていきましょう。
離乳食のはんぺんの選び方!市販品の添加物やコンタミネーションに注意
市販のはんぺんには離乳食として好ましくない添加物が含まれている商品もあり、赤ちゃんに与えるためには選び方を確認しておくことが必要です。
また離乳食作りで注意すべき「塩」も市販のはんぺんには多く含まれているため、下ごしらえに一工夫が必要。
はんぺんは赤ちゃんが好む食感の魚料理を安く美味しく作れる食材なので、離乳食作りで活用するママが多い食材でもあります。
離乳食用はんぺんは保存料や着色料等の添加物不使用の商品を選ぶ
市販のはんぺんや練り物には、赤ちゃんにおすすめできない添加物を使用しているものと、そうでないものがあります。ですから、離乳食用はんぺんを選ぶ時には商品パッケージの原材料欄をチェックして、「合成保存料」「弾力増強剤」「合成着色料」を使っていないものをできるだけ選びましょう。
また、市販のはんぺんには食感をよくするために「増粘多糖類」が使用されているものが多いです。この増粘多糖類にはいくつかの種類があり、特に体に悪いと問題視されている食品添加物ではありませんが、「絶対安全だ」という保障もありません。そのため、はんぺん製造業者によっては、安全性の高い増粘多糖類を選んで使用しているところもあります。
また、添加物は食べる頻度によっても影響が変わります。ほとんどのはんぺんにpH調整剤が使用されていると思いますが、厚生労働相では少量であれば問題ないとしています。裏を返せば、ある程度食べると害がある可能性が高いということです。ですから、「毎日離乳食ではんぺんを食べさせている」という状態は、よいとは言えないのです。赤ちゃんが大好きでも、程々にしてあげましょう。
市販のはんぺんはコンタミネーションの可能性を確認して選んで!
コンタミネーションとは、製造工程で原材料以外の物質が意図せずに混入してしまうことですが、市販のはんぺんには特定原材料7品目に指定されているエビやカニの成分が混入している可能性がある商品もあります。
コンタミネーションは同じメーカーの同じ商品でも製造工場によって違いますので、パッケージに「この商品は、エビやカニを使用する工場で製造されています」などと注意書きがされています。
離乳食でエビやカニを与える時期は1歳を過ぎた完了期からと言われているので、はんぺんを購入する際はコンタミネーションについての表示がないかを確認してください。
万が一、離乳食で市販のはんぺんを食べた後に赤ちゃんの体の様子に異常が現れた場合は、かかりつけ医に連れていきましょう。
離乳食ではんぺんはいつから?後期からスタートしましょう
市販のはんぺんの多くは、タラ、卵白、塩、山芋、大豆、小麦粉(増粘多糖類の一部)を使用しています。また、商品によって青皮魚が使われることもあります。タラ・卵白・山芋・青皮魚は、離乳食後期から食べることができる食材なので、はんぺんも離乳食後期からスタートしましょう。
また、市販のはんぺんで気になるのが塩分。ネット上には「はんぺんは中期から」という情報もありますが、離乳食中期までの赤ちゃんには塩分の点でも味が濃すぎますので、離乳食で使用するのは控えた方がよいです。離乳食後期以降でも、はんぺんを使用する時の味付けはダシ程度とし、それ以外の塩分を摂取しないように注意しましょう。
塩分を摂り過ぎてしまいやすいので、チーズやパン、うどんなど塩分が高めの食品と一緒に食べるのは完了期以降がよいでしょう。はんぺんの食べ過ぎによる赤ちゃんの塩分摂り過ぎにも、十分な注意が必要です。
離乳食用のはんぺんの手作りレシピ!フードプロセッサーを使えば作り方は簡単
離乳食の味付けや添加物が心配なママは、料理の腕をアップさせるチャンスでもありますので、折角ですから手作りにチャレンジしてみてはいかがですか?手作りの仕方を覚えておくと離乳食のバリエーションが広がり、好き嫌い対策もしやすくなります。
手作りはんぺんレシピ
材料:タラ250g、卵白M1個分、山芋80g、調味料[昆布だし大3、みりん大2、塩少々、片栗粉大1]
- タラの皮と骨を取り除き、フォードプロセッサーで潰してなめらかにする
- 1に調味料を加えてさらに混ぜる
- 2にすりおろした山芋を加え、フードプロセッサーでよく混ぜてボウルに移す
- 泡立てて角がしっかり立った卵白を3のボウルに加え、ざっくりとヘラで切るように混ぜる
- 4を耐熱皿にいれ、数回落として空気を抜く(割らないように注意)
- 蒸し器で約10分蒸す
離乳食のはんぺんの下ごしらえの方法!湯通しで塩分カット
離乳食ではんぺんを使用する際は、軽く湯通しして余分な塩分を抜いてから使用しましょう。ただし、あまり下茹で時間が長いと、せっかくのフワフワ食感が損なわれ、冷めたら固くなってしまいますので、沸騰した湯に軽く湯通しする程度でいいです。
はんぺん自体は味が淡泊なので、色々な食材とあわせることが出来ます。下ごしらえも湯通しだけと簡単で、調理時間も短くてすみますので、タンパク質が不足している時のお助け食材になります。塩分や食感が気になる場合は、汁物にいれてダシのみの味付けにすれば、食感も損なわれず、塩分も摂り過ぎずに美味しく食べられます。
離乳食作りで残ったはんぺんは冷凍可能!解凍も簡単
はんぺんは保存料など添加物が少ないものほど賞味期限が短いです。ところが、1回の離乳食ではんぺんを1袋使い切ることはありませんので、大人の料理に使用しない場合は、残ったはんぺんを冷凍保存しておきましょう。
はんぺんを冷凍保存する際には、月齢に応じた大きさに切ったりすり潰したりしてから1回に使う分量ずつ小分けにして冷凍してもいいですし、そのまま冷凍して使う時におろし金ですりおろしてもOK!
冷凍したはんぺんは、自然解凍やお湯で解凍できます。煮物などに使用する時には冷凍のままお鍋に入れるだけで、美味しく食べることができます。
離乳食に便利なはんぺんの活用方法|おやきや伊達巻に使って!
ハンバーグのつなぎ等にパン粉を使ってもいいのですが、離乳食ではんぺんが食べられるようになったら、魚の栄養を手軽にぷらすできるのでパン粉代わりに使ってみましょう。
潰したはんぺんとレバーやひき肉などをビニール袋に入れて混ぜ、焼くだけで手軽にふんわりおやきが作れます。また卵と混ぜて焼き、簀巻きで巻けば離乳食のおせち料理の伊達巻も作れます。
【離乳食のはんぺん】段階別おすすめレシピ
はんぺんを利用した離乳食のおススメレシピを離乳食後期・完了期に分けてご紹介します。はんぺんは、スーパーなどで特売になることもある家計お助け食材。特売日にはんぺんを見つけたら、ぜひ離乳食に活用してみてくださいね!
【離乳食後期】はんぺんレシピ
離乳食後期は、赤ちゃんが手づかみをして自分で離乳食を食べる始める時期です。1食に一品は赤ちゃんが手づかみできるようなメニューを準備しておくと、赤ちゃんの食べる意欲が高まるでしょう。はんぺんはメイン食材としてだけでなく、つなぎとしても便利です。こちらでは、手づかみメニューにピッタリのはんぺんバーグのレシピをご紹介します。
はんぺんとワカメの味噌汁のレシピ
材料:はんぺん1/6枚、玉ねぎ少量、乾燥ワカメ少量、だし汁100ml、味噌少々
- はんぺんは小さいサイコロ状に切り、熱湯で茹でて湯切りする
- 玉ねぎは粗くきざみ、乾燥ワカメは手でつぶして細かくする
- 鍋にだし汁と1、2を入れて弱火にかけ、玉ねぎが透き通るまで煮る
- 味噌少量を溶いて調味したら、完成です。
はんぺんとかぼちゃのおやきのレシピ
材料:はんぺん1/6枚、かぼちゃ50g、調乳したミルク少量、片栗粉少々
- はんぺんは小さなサイコロ状に切り、熱湯で茹でて湯切りする
- かぼちゃは小さく切ってレンジ加熱し、様子をみながらミルクを加えてマッシュ状に潰す
- 2に1を、スプーンでつぶしながらよく混ぜる
- 3に片栗粉を混ぜ、練ってまとめてから小判型に成形する
- テフロン加工のフライパンで4を両面焼き、軽く焼き色がついたら完成です。
はんぺんハンバーグのレシピ
材料: はんぺん50g、鶏ミンチ80g、玉ねぎ20g、人参20g、サラダ油少々
時間がない時は、はんぺんをステック状に切って軽く焼いてあげるだけのメニューもおすすめ。彩りの良い野菜と併せて並べてあげると、見た目もおいしそうな離乳食になり、普段苦手な野菜もパクリと食べてくれることがあります。
はんぺんと人参のステックのレシピ
材料: はんぺん、人参
【離乳食完了期】はんぺんレシピ
離乳食完了期になると、下茹でしないはんぺんも離乳食に使用できるようになります。はんぺんは、煮る・焼く・蒸すと様々な調理法が出来る食材。原料に魚を使用していますので、野菜と一緒に煮ると鰹ダシを使わなくても良いダシが出て、野菜を美味しく食べることができます。
ヘルシーな食材なので、自分の体形が気になるママやパパにもおススメです。まずは、さっぱりとした「はんぺんときのこのおろし煮」のレシピをご紹介します。しめじは食物繊維が豊富で意外と食べにくい食材ですので、初めはみじん切りにし、赤ちゃんの様子を見て徐々に大きくしていきましょう。
ミルク伊達巻のレシピ
材料:はんぺん 1/4枚、卵 1/2個、調乳したミルク 少量
- はんぺんは小さくちぎり、スプーンなどで滑らかにすり潰す
- 卵を箸で溶き、1を混ぜて、様子をみながらミルクを加えて緩めの卵液を作る
- フライパンにワックスペーパーを敷いて火にかけ、充分に暖まったら2を注いで火を通す
- 3の表面が固まったらワックスペーパーごとクルクルと巻き、巻きすで巻いて、そのまま冷ます
- 粗熱が取れたら、1cm幅に切って完成です。
はんぺんのチーズはさみ焼きのレシピ
材料:はんぺん1/2枚、スライスチーズ1/8枚、海苔少量
- はんぺんは熱湯で茹でて湯切りし、粗熱が取れた包丁で断面に切り込みを入れる
- はんぺんの切り込みにチーズ、海苔を挟む
- テフロン加工のフライパンに2を入れて弱火にかけ、両面に軽く焼き色を付ける
- 3を包丁で食べやすく切り、器に盛れば完成です。
はんぺんときのこのおろし煮のレシピ
材料: はんぺん、しめじ、大根、だし汁
子供ってケチャップやミートソース、チーズが大好きな子が多いです。そこで、離乳食のメインにできる「はんぺんのミートソース焼き」をご紹介します。赤ちゃんが気に入ったらミートソースの具を嫌いな野菜にアレンジするものおすすめです。
はんぺんのミートソース焼きのレシピ
材料: はんぺん、人参、玉ねぎ、トマト、あいびきミンチ、野菜スープ、サラダ油少々、スライスチーズ
子育て4コマ漫画:はんぺんは離乳食を手づかみ食べさせるのに便利な食材だった!
離乳食にはんぺんを出すと子供は食べやすさからとても喜んでくれますが、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように盛り付けを考えないと見た目が「どうなのよ?」という料理になってしまいます。
また作り立ては美味しそうなのですが、時間が経つとシワシワになってイマイチ。もう少し美味しそう波ためになるように料理してあげたいと思ったら、焼くだけの料理ではなく料理のつなぎとしてはんぺんを使ってみましょう。
離乳食後期や完了期になるとはんぺんや卵が使えるようになるので、はんぺんを繋ぎに使い卵とミキサーで混ぜて焼くだけのおせちの伊達巻レシピなども喜んでもらえます。