離乳食のレバーに関する記事

離乳食のレバーはいつから?臭み取りのコツと時期別おすすめレシピ

離乳食のレバーはいつから?臭み取りのコツと時期別おすすめレシピ

レバーには鉄分やビタミン類が豊富ですが、ビタミンAの過剰摂取には注意が必要です。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に基づいた安全な目安量や、鶏・豚・牛レバーの違いをわかりやすく整理。ベビーフードの賢い活用法もご紹介します。

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離乳食のレバーはいつから?臭み取りのコツと時期別おすすめレシピ

豚レバーのイラスト

離乳食のステップアップが進む中で、生後9ヶ月以降の赤ちゃんに不足しがちになると言われているのが「鉄分」です。

ママからもらった鉄分の貯金が少なくなるこの時期、育児書や小児科でも鉄分補給としておすすめされるのが「レバー」です。特に完全母乳育児の場合は鉄分が不足しやすい傾向があるため、離乳食からしっかりと鉄分を補ってあげる工夫が必要です。ミルク育児や混合育児の赤ちゃんの場合も、食べる量が増えるに従って離乳食から栄養をとる比重が増えますので、レバーを上手に活用していきましょう。

離乳食でレバーを取り入れたい3つの理由と栄養の魅力

レバーは独特の風味があって調理が難しそうと思われがちですが、赤ちゃんにとって嬉しい栄養素がギュッと詰まった優秀な食材です。

1吸収率バツグン!鉄分補給の王様「ヘム鉄」

レバーに含まれる鉄分は「ヘム鉄」と呼ばれ、ほうれん草などの野菜や海藻、卵に含まれる非ヘム鉄に比べて、体への吸収率が非常に高いのが特徴です。鉄分は赤ちゃんの健やかな成長や、活発に体を動かすためのエネルギー作りに欠かせない重要な栄養素です。

レバーや肉などに含まれる動物性たんぱく質や、果物・じゃがいもに多く含まれるビタミンCと一緒に調理すると、鉄分の吸収をさらに助けてくれる働きがあります。逆に、緑茶などに含まれるタンニンは鉄分の吸収を阻害してしまうので、食事中の飲み物には麦茶や湯冷ましを選ぶと良いでしょう。

2健やかな成長をサポートする「ビタミンA・B群」

レバーには、動物性のビタミンA(レチノール)やビタミンB12、B2が豊富に含まれています。ビタミンB12は鉄分と同じように血液の材料となり、ビタミンB2は成長を促すために欠かせない栄養素です。

また、ビタミンAは健やかな発育をサポートする重要な役割を持っていますが、後述するように過剰摂取には気をつける必要があります。

3体のベースを作る「亜鉛」

レバーには、赤ちゃんの成長と発達に重要な働きをするミネラル「亜鉛」も含まれています。乳児期は亜鉛も不足しやすい時期と言われているため、鉄分と一緒に補給できるレバーは一石二鳥の食材と言えます。

離乳食作りで要注意!ビタミンAの過剰摂取と安全な目安量

レバーは栄養価が非常に高い食材ですが、だからこそ「食べすぎ」には注意が必要な食材でもあります。特に気をつけたいのがビタミンA(レチノール)の過剰摂取です。

料理する女性

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、0歳~2歳までのビタミンAの1日の摂取上限量(耐容上限量)は600µg RAEと定められています。文部科学省の食品成分データベースで調べると、鶏レバーや豚レバーの場合はほんの少量(約10g)でこの上限に達してしまいます。

<レバーに含まれるレチノール(ビタミンA)の量>

  • 鶏レバー10g…1400µg
  • 豚レバー10g…1300µg
  • 牛レバー10g…110µg

ビタミンAは体内に蓄積されやすいため、長期的に過剰摂取し続けると健康に影響を及ぼす可能性があります。「うちの子はレバーペーストが大好きだから、毎日たっぷり食べさせている」といった偏った与え方は避けましょう。離乳食でレバーを使う場合は、「1週間に1〜2回、ほんの少量(小さじ1程度)を料理の風味付けとして混ぜる」くらいにとどめ、他の食材とバランスよく組み合わせることが安全のコツです。

離乳食でレバーはいつから?下ごしらえと臭み取りのコツ

レバーはクセが強いため、離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)になり、鶏肉のささみや白身魚などの淡白なたんぱく質に食べ慣れてきた頃から、少しずつ与えていきましょう。

牛、豚、鶏とありますが、離乳食ならば一番クセや臭みが少なく、マイルドで食べやすい鶏レバーがおすすめです。買うときには色が鮮やかでみずみずしく、ツヤと弾力がある新鮮なものを選び、買ってきたら鮮度が落ちる前にその日のうちに下ごしらえを済ませましょう。

離乳食用レバーの下ごしらえ方法!牛乳を使って臭みをカット

「臭みが気になって赤ちゃんが吐き出してしまうのでは?」と心配なママも大丈夫。ちょっとした下ごしらえで、臭みがスッと消えて食べやすくなります。牛乳を使った簡単な血抜きの手順をご紹介します。

下ごしらえの手順

  1. レバーの白い筋や血の塊を包丁で丁寧に取り除き、小さく切り分ける
  2. 水を張ったボウルにレバーを入れて優しくもみ洗いし、水がにごらなくなるまで何度か水を替えて血抜きをする
  3. しっかり水を切ったら、ボウルにレバーがかぶるくらいの牛乳を入れてもみ込み、冷蔵庫へ入れる
  4. 10分〜20分ほどつけ置いたら、牛乳を捨てて軽く水で洗い流してから調理する

余ったレバーで作る!万能「鶏レバーペースト」の作り方

下ごしらえしたレバーは、まとめてペースト状にして製氷皿で小分け冷凍しておくのが断然おすすめです!使いたい時にポロッと取り出して、お粥やスープにサッと混ぜるだけで鉄分強化メニューが完成します。

鶏レバーペーストのレシピ

鶏レバーペースト

材料:鶏レバー(下ごしらえ済み)1〜2切れ、玉ねぎ10g

  1. 下ごしらえしたレバーを、中まで完全に火が通るまでしっかり茹でて裏ごしする
  2. 玉ねぎをクタクタに柔らかく茹でて、みじん切りにしてすりつぶす(玉ねぎの甘みがレバーのクセを消してくれます)
  3. 1と2をボウルで混ぜ合わせる

※水分が足りなくてモサモサする場合は、ゆで汁や野菜スープ小さじ1〜2を加えて滑らかに伸ばしてください。

調理が苦手なママにはベビーフードがおすすめ!

「生のレバーの下処理はやっぱりハードルが高い…」「手っ取り早く鉄分を補いたい」というママには、市販のベビーフードのレバーが強力な味方になります。

鶏レバーと緑黄色野菜

和光堂「鶏レバーと緑黄色野菜」などは、お湯で溶くだけで滑らかなペースト状になるフリーズドライタイプで非常に便利です。おかゆやマッシュポテトに混ぜたり、おやきの生地に練り込んだりするだけで、手軽に美味しく鉄分補給ができますよ。

離乳食のレバーレシピ!中期・後期・完了期のおすすめメニュー

赤ちゃんが食べやすいように、必ずしっかり加熱して臭みを取ってから調理しましょう。各月齢の発達に合わせたおすすめレシピをご紹介します。

【離乳食中期(モグモグ期)】調理のコツ&レシピ

初めのうちは、ペースト状にして他の食材(お粥やお豆腐)に混ぜ込んで与えましょう。慣れてきたら、みじん切りにして少し粒感を残します。パサパサして飲み込みにくそうな場合は、水溶き片栗粉で少しトロミをつけてあげると、喉越しが良くなり吐き出しにくくなります。

鶏レバーと豆腐の洋風煮のレシピ

鶏レバーと豆腐の洋風煮

材料:鶏レバー(下ごしらえ済)15g、絹ごし豆腐2cm角1個、野菜スープ大さじ2

  1. 鶏レバーを小さく切り、中までしっかり茹でてすり鉢でつぶす
  2. 豆腐は茹でて5mm角に切る(または軽くつぶす)
  3. 小鍋に1と2、野菜スープを入れて弱火で煮含ませる
  • 声かけ例:「お豆腐のトロトロだよ〜。コクがあって美味しいね!」
  • つまずき対処法:レバーの風味が強くて嫌がる場合は、粉ミルクを少量加えてミルクスープ風にするとマイルドになります。

レバーのかぼちゃあえのレシピ

離乳食レシピ「レバーのかぼちゃあえ」の完成品

材料:下ごしらえ済みのレバー5g、かぼちゃ20g、粉ミルク(調乳済)少量

  1. レバーはしっかり茹でて火を通し、粗くきざんでからペースト状にすり潰す
  2. かぼちゃは皮と種を取り除き、柔らかく茹でるかレンジで加熱する
  3. 2をスプーンの背でつぶし、ミルクを少しずつ加えて滑らかなマッシュ状にする
  4. 3に1を入れ、全体を軽く混ぜ合わせたら完成

※かぼちゃの強い甘みがレバーのクセを完全に隠してくれるので、レバーデビューに最適なレシピです。

【離乳食後期(カミカミ期)】調理のコツ&レシピ

離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)になると、1日3回食になり栄養の多くを離乳食からとるようになります。また「自分で食べたい!」という意欲が出てくる時期なので、手づかみ食べができるおやきやハンバーグにレバーを忍ばせるのがコツです。

レバーの豆腐ハンバーグのレシピ

レバーの豆腐バーグ

材料:鶏レバー(下ごしらえ済の生)10g、絹ごし豆腐2cm角1個、ほうれん草の葉先1枚、トマト(湯むきして種を取ったもの)1/8個、パン粉大さじ1、サラダ油極少々

  1. 鶏レバーを細かくみじん切りにしてペースト状に叩き、豆腐は水切りをしてつぶす
  2. ほうれん草を柔らかく茹でてみじん切りに、トマトも細かくみじん切りにする
  3. ボウルにパン粉、1と2をすべて入れ、粘り気が出るまでよく練り混ぜる
  4. 赤ちゃんが手づかみしやすいサイズに3等分して平たく丸める
  5. フライパンにサラダ油を薄く引き、フタをして中まで完全に火が通るよう両面をしっかり焼く
  • 声かけ例:「おててで持ってパクッてしてみる? トマトの味がして美味しいね!」

レバーのトマト煮のレシピ

離乳食レシピ「レバーのトマト煮」の完成品

材料:下ごしらえしたレバー5g、キャベツ少量、ジャガイモ少量、玉ねぎ少量、ミニトマト2個、野菜スープ100ml

  1. 下ごしらえしたレバーを茹でて火を通し、細かくきざむ
  2. ミニトマトは湯むきして種を取り除き、キャベツや玉ねぎ、ジャガイモとともに細かくきざむ
  3. 小鍋に野菜スープと1、2を入れ、野菜が柔らかくなるまで弱火でコトコト煮込む

※柔らかく茹でたマカロニを加えれば、ボリューム満点のミネストローネ風になります。

【離乳食完了期(パクパク期)】調理のコツ&レシピ

離乳食完了期(1歳〜1歳半頃)になると、歯ぐきでつぶせる固さのものを上手に食べられるようになります。大人のメニューからの「取り分け」もしやすくなりますが、味覚が発達してレバーのパサつきや風味を急に嫌がることもある時期です。ケチャップなどで少し風味を変えたり、モチモチとした食感に混ぜ込むと食べてくれやすくなります。

取り分けOK!レバーのポトフのレシピ

レバーのポトフ
  1. にんじんとじゃがいもの皮をむき、大きめに切って下ゆでする
  2. レバーは大人用と一緒にしっかり血抜き・下ゆでをしておく
  3. 鍋に野菜とレバーを入れ、かぶるくらいの水を入れて柔らかくなるまで煮込む
  4. 【ここで赤ちゃんの分を取り分け】細かく刻んで、少量のベビー用コンソメや野菜スープで薄めに味を調える
  5. 大人用には塩コショウやコンソメを追加して完成

レバーのモチモチチヂミのレシピ

離乳食レシピ「レバーのチジミ」の完成品

材料:下ごしらえしたレバー10g、ジャガイモ1/2個、ニンジン少量、片栗粉大さじ1、極少量の油

  1. 下ごしらえしたレバーをしっかり茹でて火を通し、細かくきざむ
  2. ニンジンはみじん切りにしてレンジで柔らかく加熱する
  3. ジャガイモは皮をむき、おろし金ですりおろす
  4. ボウルに1〜3と片栗粉を入れてよく混ぜ、生地を作る(水分が多い場合は軽く絞る)
  5. フライパンに油を薄くひき、一口大に落として両面をこんがり焼く
  • つまずき対処法:すりおろしたジャガイモと片栗粉の効果でモチモチになるため、パサつくレバーも全く気にならず手づかみでパクパク食べてくれます。

レバーの甘酢炒めのレシピ

離乳食レシピ「レバーの甘酢炒め」の完成品

材料:下ごしらえしたレバー10g、キャベツ少量、玉ねぎ少量、ケチャップ小さじ1/2、砂糖ほんの少々、酢ほんの少々、水溶き片栗粉

  1. 下ごしらえしたレバーを茹でて中まで火を通し、細かくきざむ
  2. キャベツ、玉ねぎは食べやすい大きさに切り、レンジで柔らかく加熱する
  3. 小鍋に1と2を入れ、水少々と調味料(ケチャップ・砂糖・酢)を加えて軽く煮からめる
  4. 水溶き片栗粉を加えてとろみがついたら完成

※ケチャップの風味とほんのりした酸味でレバーの臭みがマスキングされ、ご飯が進むおかずになります。

子育て4コマ漫画:離乳食であげたいレバー!調理途中はヒ・ミ・ツ

離乳食のレバーについての子育て4コマ漫画

離乳食で初めて生のレバーを調理するというママも多いでしょう。漫画に登場するように、ボウルの中で牛乳に浸かっているレバーの生々しい光景に、パパだけでなくママも最初は「ウッ…」と複雑な心境になるかもしれませんね。

でも、ここで血抜きや臭み取りのコツをマスターしておくと、レバーパテやレバニラ炒めなど、大人のおつまみや夕食メニューにも応用できて料理の腕がワンランクアップします。クリスマスレシピなどの特別な日にも大活躍する食材ですので、ぜひ赤ちゃんと一緒にママやパパも美味しく鉄分補給をしてくださいね。

参考文献

  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
  • 文部科学省「食品成分データベース」
この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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