離乳食はほうれん草で栄養不足を補おう!効果&苦みカットレシピ
離乳食で赤ちゃんはほうれん草を食べていますか?子供の苦手な野菜の上位にランクインする、ほうれん草。「離乳食後期になるとミルクや母乳では不足しやすい」と言われる鉄分が豊富に含まれていますので、ママとしては赤ちゃんに食べてもらいたいですね。
今回は、ほうれん草の健康効果、冷凍ほうれん草と生鮮ほうれん草の栄養価の違い、苦みをカットして食べやすくする調理方法、月齢別ほうれん草おすすめ離乳食レシピ、離乳食でほうれん草を食べない赤ちゃんのママの克服体験談をご紹介します。将来給食で困らないためにも、ほうれん草が大好きな子供に育ててあげましょう。
離乳食でぜひほうれん草を食べさせて!5大健康効果
ほうれん草は、緑黄色野菜の中でも特に栄養価の高い野菜!ほうれん草の健康効果を知ると、赤ちゃんにほうれん草を沢山食べてもらいたくなりますよ。ほうれん草の健康効果を栄養素別にまとめました。
1鉄分で貧血予防
人間が健康を保つためには、鉄分が不可欠!鉄分には、全身に酸素を行き渡らせる働きがあり、疲労感を回復効果などがあります。鉄分が不足すると、子供は鉄欠乏症で貧血になり、倦怠感、立ちくらみ、息切れ、不機嫌、食欲不振などの症状が現れますので、離乳食でしっかりと鉄分を補給させてあげる必要があります。
ほうれん草は効率的に鉄分を吸収できる野菜ですが、残念なことに鉄分含有量は昔より少なくなっています。少量で少しでも多くの鉄分を摂取したいときには、鉄鍋で調理するとよいでしょう。
2β-カロテンで風邪予防
ほうれん草には、人参やかぼちゃなど色の濃い野菜と同じく、β-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンには、呼吸器系統を健全に保ち風邪を予防する働きがあります。
また、β-カロテンの一部は体内でビタミンAが不足したときにビタミンAに変換され、目や皮膚の健康を維持する働きをしてくれます。赤ちゃんは体の様々な部分で、日々急成長を遂げています。ほうれん草で大切な栄養素をしっかり補給し、身体の健康や成長、カサカサ肌の予防をしてあげましょう。
3ビタミンCで肌をきれいに
ほうれん草にはビタミンCも豊富に含まれています。ビタミンCには、肌をきれいに保つコラーゲンを体内で生成するのに欠かせない栄養素!また、生活習慣病の予防効果があります。ビタミンCは、鉄と一緒に摂取することで吸収率が高くなるため、鉄分豊富なホウレン草を食べることで、ビタミンCも効率的に摂取できるのです。美肌効果がバツグンのホウレン草を、ママも赤ちゃんと一緒に沢山食べましょう。
4赤血球をつくる葉酸
葉酸はレバーに多く含まれていますよね。そのため妊娠中にレバーを食べたり、葉酸サプリを飲んだりしたママもいるのではないでしょうか?葉酸には、赤血球をつくり赤ちゃんの発育を促す働きがありますが、葉酸はほうれん草にも豊富に含まれています。出産後のママも貧血になる可能性が高いので、赤ちゃんはもちろん、ママも一緒にほうれん草を食べて、健康維持に努めてくださいね。
5カルシウム不足予防の強い味方
ほうれん草には、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどが多く含まれています。赤ちゃんは、生後9ヶ月頃からカルシウム不足に陥りやすいので、カルシウム不足予防のためにもほうれん草は積極的に摂らせてあげたいですね。
離乳食でほうれん草はいつから?茎はいつから?
ほうれん草は、離乳食初期から食べることができる野菜!離乳食の定番野菜として、常に冷凍庫にストックしておきたい野菜のひとつですね。ただし、アクが強い野菜なので、アク抜きをきちんとしてから食べさせることが大切です。
茎の部分は固いので、離乳食後期からがよいでしょう。離乳食初期と中期は、ほうれん草の葉の部分だけを与えるようにしましょう。後期以降でも、ほうれん草の茎を離乳食に使う時は、初めのうちは柔らかく茹でて細かく刻んでたべさせるようにしてくださいね。
ほうれん草の旬は冬!栄養価がアップ
ほうれん草は1年中スーパーに並んでいますが、ほうれん草に含まれる栄養素の含有量は、季節により異なります。ほうれん草は冬が旬の野菜で、ビタミンCの含有量が冬場は夏の約3倍になります。旬の方が値段も安くなりますので、冬はほうれん草を積極的に食べさせてあげたいですね。
ほうれん草はプランター栽培しやすい
9~10月頃に種まきすれば、旬の冬に美味しくて栄養たっぷりのホウレン草を食べることができますよ♪子供への食育効果もありますので、試してみてはいかがですか?
生鮮ほうれん草と冷凍ほうれん草の違い
「冷凍食品の野菜は、なんとなく栄養価が低い気がして、離乳食ではあまり使いたくない…」と思っているママ、そうとも言えませんよ。冷凍野菜は、旬の安くて栄養価が高い時期にメーカーが大量購入し、すぐに冷凍加工していますので、ビタミンなどの栄養価が冷凍後1年間くらい旬の生鮮野菜と変わりません。
むしろ、栄養価の高い時期に冷凍していますので、時季外れの生鮮野菜より栄養価が高いのです。そのため、生鮮ほうれん草と冷凍ほうれん草の栄養価の違いを比較してもあまり違いはなく、冷凍ほうれん草の方が優れている時期もあるのです。
ただし、冷凍ほうれん草の場合、何となくそのまま調理してしまいたくなりますが、多くのメーカーで残留農薬が検出されていますので、離乳食で使用するなら一度茹でてから使うのがおすすめです。
また、ほうれん草などの葉物野菜は、鮮度が落ちやすい野菜ですので、生鮮ほうれん草を買ってきた、できるだけ早く調理して冷凍保存することが大切です。
離乳食でほうれん草を使用する時には…
一度に沢山茹でてすり潰したり、月齢にあった大きさに刻んだりしてから、小分けにして冷凍保存しておくと、いつでも手軽に使うことができます!小分けにする時間がない方は、茹でてつぶしたり刻んだりしたホウレン草をジッパー付きのビニール袋にいれて平らに菜箸などで切り目を入れておくとよいでしょう
苦みをカット!ほうれん草を食べやすくする方法
ほうれん草は苦み強いため、苦手な赤ちゃんや子供が多い野菜です。原因は、ほうれん草のアク!きちんとアク抜きしていないと苦味が残ってしまいます。ほうれん草の正しい調理法を覚えて、赤ちゃんに美味しくほうれん草を食べてもらいましょう。
離乳食でほうれん草使う時は、茹でる時に柔らかくなるまでしっかりと茹でましょう。目安の茹で時間は、2分。大人の場合は、さっと1分程火を通すだけですが、離乳食に使用する時は、少し長めに茹でるようにしてくださいね。
苦みをカット!食べやすくする下ごしらえの方法
- ほうれん草を丁寧に洗う
- 沸騰したお鍋に茎の部分から入れて茹でる(ゆで時間は通常より長め、塩は入れない)
- 柔らかくなったらザルにとり、冷水にさらしてアクを取る
- ザルにあげ、軽く絞って水気をとる
離乳食初期~完了期ほうれん草レシピ&おすすめの食べ方
離乳食は段階により調理方法や食べさせ方が変わるので、初めてのママは悩むことも多いですよね。離乳食の段階別ほうれん草を美味しく食べさせるコツと、おすすめレシピをご紹介します。
離乳食初期(生後5、6ヶ月)向けほうれん草レシピ
離乳食初期は、1回に食べる量が少ないものの、すり潰す必要があるので意外と調理に時間がかかりますね。離乳食初期のほうれん草は、柔らかく茹で、裏ごししてから与えましょう。
また、茹でたほうれん草は意外とすりおろすのが面倒。そのため、ほうれん草をすり潰す手間を軽減する冷凍テクニックを使うと楽チンですよ。下ごしらえ後の離乳食用ほうれん草をすりこぎのように棒状に冷凍し、使う時に凍ったまますり鉢でゴリゴリとすりおろして使います。
ブレンダーやミキサーにほうれん草と水を入れて、一気にすり潰してペースト状にし、残りを冷凍保存するのもおすすめ!ブレンダーは、離乳食期が終わっても活用できるので、購入を検討されていてはいかがですか?
生協やOisixでは、冷凍キューブも売られていますので、忙しいママはこちらを使うのもおすすめですよ。
ベジキューブ(ほうれん草&じゃがいも)
おいしっくす(Oisix)
価格:348 円 + 税
国内の指定産地のほうれん草とじゃがいもをペースト状にして冷凍した化学調味料不使用のベジキューブ!Oisixでは、ほうれん草やじゃがいも以外のも、人参やカボチャのベジキューブも取り扱っています。離乳食初期には、レンジでチンしてお湯やダシで伸ばすだけで、簡単に離乳食が作れるので便利ですね。
離乳食初期のおすすめほうれん草レシピをご紹介します。ほうれん草は、裏ごししても舌ざわりが気になる赤ちゃんもいるため、豆腐など口当たりの滑らかな食材と一緒にすると食べやすくなりますよ。
ほうれん草と豆腐のトロトロ煮
材料:ほうれん草、豆腐、昆布だし適量- ほうれん草を茹でて裏ごしし、ペースト状にする
- 豆腐は柔らかく茹でですり潰す
- 昆布だしとお湯を入れたお鍋に1と2を入れて少し煮る
離乳食中期(生後7、8ヶ月)向けほうれん草レシピ
離乳食中期になると1日2回食ですので、赤ちゃんが離乳食に飽きないように、色々な野菜を使ってほうれん草レシピのレパートリーを増やしていきましょう。離乳食中期では、ほうれん草を細かく刻んで食べることも出来るようになります。ただし、初期のすり潰した状態のものから急にみじん切り状態に変えると、赤ちゃんがビックリして食べなくなることがありますので、すり潰し方を徐々に荒くしていき、みじん切りに近づけていくようにしましょう。
赤ちゃんが上手にゴックンできないようであれば、無理にみじん切りに進めずに、すり潰した状態のものを与えていても構いません。赤ちゃんのペースにあわせて食べさせ方を変える方が、美味しくほうれん草を食べられるようになりやすいですよ。
ほうれん草としらす入りうどん
材料:ほうれん草、人参、しらす、ゆでうどん、昆布だし適量
- ほうれん草と人参を柔らかく茹で、細かく刻む(又はすり潰す)
- しらすは、熱湯をくぐらせて塩抜きした後、細かく刻む
- うどんは、細かく切っておく
- 鍋に昆布だしと水を入れて沸かし、1~3を入れて味をなじませる。(片栗粉でとろみをつけてもOK)
離乳食のしらすレシピ!えびかにや塩抜きなど調理のポイント
離乳食ではしらすをいつから使え、紛れ込んだエビカニはどうするのか?塩抜きの方法や、しらす干し・ちりめんじゃこ・小女子の違いと戻し方、2種類の冷凍保存方法をレシピや調理のポイント、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画と共に紹介。
離乳食のうどんは乾麺?生?選び方は?初期~完了期レシピ
離乳食のうどんは、どのタイプを選ぶべきなのでしょう?ワンパターンになりがちなレシピのお悩みも解消します!
離乳食後期(生後9~11ヶ月)向けほうれん草レシピ
離乳食後期になると、離乳食の中だるみに悩まされるママが多いです。今までよく食べていたのに急に食べなくなったり、遊び食べが始まったりします。そのため、離乳食後期の赤ちゃんには、自分で手づかみして食べられるメニューにして、赤ちゃんが楽しく食べられるように工夫するのが調理のコツ!ほうれん草をつかった離乳食の手づかみメニューは、ハンバーグ・おやき・蒸しパンなどが手軽に作れるのでおすすめですよ。
今回は、離乳食後期から食べることができるようになる魚、アジ(鯵)を使ったハンバーグのレシピをご紹介します。ママやパパにもおススメのヘルシーなハンバーグですので、味付前の状態まで一緒に作り、味付と成形の段階で分ける取り分けメニューにするのがおすすめですよ。
ほうれん草とアジのハンバーグ
材料:ほうれん草、玉ねぎ、アジ、卵
- ほうれん草は柔らかく茹でて細かく刻む
- 玉ねぎはみじん切りにして、電子レンジで加熱して柔らかくする
- アジは骨と皮を取り除き、ブレンダーなどでミンチ状にする
- ボールに卵を割り入れ、1~3を入れて混ぜる
- 食べやすい大きさに丸め、フライパンで両面を焼く
離乳食完了期(1歳~1歳半)向けのレシピ
離乳食完了期になると、ある程度の大きさに切った野菜も食べられるようになりますが、逆に野菜の味を感じやすくなるので、今まで食べることができた野菜が急に苦手になることもあります。そんな時は、赤ちゃんの好きなメニューに混ぜてみると、食べてくれることが多いですよ。ほうれん草の場合なら、シチュー、ミルク煮、卵焼き、茶わん蒸しなどに混ぜるとよいでしょう。
冬が旬のほうれん草は、あったかメニューのミルク煮やシチューに入れて食べると、美味しく食べることができます。彩りもきれいですので、おすすめです。
ほうれん草と鶏肉のミルク煮
材料:ほうれん草、じゃがいも、鶏もも肉、牛乳、野菜スープ適量、コーンスターチ、水適量
- ほうれん草は柔らかく茹でて食べやすい大きさに切る
- じゃがいもは、食べやすい大きさに切り、柔らかく茹でる(またはレンジで加熱)
- 鶏もも肉は、皮を取り食べやすい大きさに切り、茹でて中まで火を通しておく
- 鍋にお湯を沸かし、野菜スープと1~3を加えて味をなじませる
- 牛乳を加えて弱火で2~3分加熱する
- 食べやすいように水溶きコーンスターチでとろみをつける
離乳食でほうれん草を食べない!先輩ママのアドバイス
赤ちゃんが離乳食でほうれん草を食べずに困っているママに、先輩ママが赤ちゃんのほうれん草嫌いを克服した工夫やコツを教えてくれました!先輩ママの体験談を参考にして、赤ちゃんのほうれん草嫌いを直してあげましょう。
A裏ごしが苦手な私も大助かり!
料理が大の苦手の私は、長女の離乳食作りも苦労しました。ほうれん草の裏ごしなどは何度チャレンジしても上手くできず、長女もあまり食べてくれませんでした。そんな時に助かったのが冷凍食品の野菜キューブです。
ほうれん草など数種類の野菜の裏ごしがペースト状になったもので、使いたいだけ使えるようになっています。野菜キューブを使ったスープやお粥などを長女が美味しそうに食べてくれました。
Aゴックンが苦手な息子
長男の時は初めての離乳食だったので、離乳食の参考書通りに進めようと頑張っていました。生後7ヶ月になったので中期だと思い、すり潰し状からみじん切りにしたものに形状を変えました。そしたら、今まで食べていたほうれん草や小松菜などの葉物野菜を口に入れて、しばらくしたら出すようになりました。
ある時、遊びに来ていたお友達のママに話したら、「まだ上手に食べられないんじゃない?」と言われました。「なるほど」と思い、またすり潰し状に戻したら、ちゃんと食べてくれました。「離乳食の進め方は、赤ちゃんにより違うんだな」と思いました。
A手づかみメニューで野菜大好きに!
息子は離乳食後期の頃、料理を手でさわりたがるようになりました。ほうれん草など野菜と白身魚のあんかけなどは手で食べようとするのですが、手触りが嫌なのか全く食べてくれませんでした。
その時たまたま開いた育児書に、手づかみメニューについて書いてあったので、息子にもほうれん草入りの蒸しパンやおやき・ハンバーグなどを作ってあげると、上手に手でつかんで食べてくれるようになりました。息子はあんかけ風の離乳食よりも、焼いた離乳食の方が好きみたいでした。私も、離乳食で机がベタベタになる心配もないので助かりました。
Aほうれん草+ご飯がNGな娘
娘が離乳食完了期に入ったころ1日3食作るのが大変だったので、1食は軟飯に刻んだ野菜を数種類入れて混ぜご飯やチャーハン、雑炊などにする楽々メニューにしていたら、あまり積極的に食べてくれませんでした。
軟飯だけの時はよく食べるので、どうやらご飯とほうれん草などの野菜を混ぜて食べるのが嫌だったようです。それ以降は、ご飯と野菜などのおかずを別にして出すと、良く食べてくれるようになりました。ご飯に野菜を混ぜると洗い物も少なく楽ですが、子供によっては苦手な場合もあるようですよ。