離乳食の進め方と基礎知識に関する記事

【離乳食の進め方】保育園でも実践!月齢や食べ方等の目安

【離乳食の進め方】保育園でも実践!月齢や食べ方等の目安

離乳食の進め方がわからないママさん必見!!離乳食の基礎知識、進め方や目安をわかりやすく紹介します!

マーミーTOP  >  赤ちゃん  >  【離乳食の進め方】保育園でも実践!月齢や食べ方等の目安

【離乳食の進め方】厚生労働相?西原式?成長に合わせましょう

赤ちゃんが生後5ヵ月頃になると「そろそろ離乳食が始まるね」なんて話題に出てくるようになりますね。離乳食の正しい進め方には「この時期にこのようにしなければならない!」という決まりがあるわけではありません。大切なことは、離乳食の開始から完了までの進め方の流れを知り、お子さんの様子を見ながら進めてあげること!

こちらでは、保育園でも行われている厚生労働相のガイドラインに沿った離乳食の進め方をご紹介します。月齢に頼らず、赤ちゃんの様子をよく観察し、慌てずゆっくりと進めることで楽しい離乳食となりやすいので、周囲のお子さんやご兄弟と比べずに進めましょう。

厚生労働省のガイドラインが変更!

離乳食の食器

離乳食の進め方を先輩ママや実母、姑などから教わっても、鵜呑みに出来ないことをご存知でしたか?
実は2007年に、アトピーや喘息、発育障害などへの影響、時代の流れを考慮して、厚生労働省による「離乳食の進め方のガイドライン」が変更になりました。離乳食の進め方に影響するポイントが、大きく変更になっています。

離乳準備である果汁のすすめがなくなりました

ガイドライン変更前は「生後2ヵ月からスプーンを使って果汁を与えましょう」と言われていましたが、ガイドライン変更後はアレルギーや発育障害への悪影響を考慮して、果汁は離乳食をスタートしてお粥に慣れてからとなりました。

離乳食開始から完了までの区分がなくなりました

ガイドライン変更前は「離乳食の初期、中期、後期、完了期」と離乳食を進める段階を月齢で区分されており、これに沿って離乳食を進めていたママさんがほとんどでしたが、変更後は個人差を考慮して区分がなくなりました。

離乳食の開始時期、完了期の目安の幅が広がりました

ガイドライン変更前は、開始時期は5~6ヵ月、完了期は12~15ヵ月でしたが、時代と共に6ヵ月から離乳食を始めるママさんが増え、アレルギーの心配もあることなどから、開始時期は5、6ヵ月、完了時期は12~18ヵ月となりました。

離乳食の摂取量の表示がなくなりました

何グラムという表現が多かった離乳食の量が、スプーン何さじなど大まかな目安表示となり、ママが赤ちゃんの個性に合せてあげやすくなりました。

開始時期で正しいのはどれかわからない!?

疑問に思う女性

離乳食を進めるためには、まずいつ開始するかを決めなければなりませんが、離乳食を開始する時期が早すぎたり遅すぎたりすると、アレルギーへの影響があるという噂も聞かれ、ママも迷ってしまいますよね。こちらでは主に言われているものを紹介しますので、お子さんに合った時期を選んであげましょう。

  • 厚生労働省のガイドライン

開始時期は5ヶ月か6ヵ月が適当だと示されています。

  • 西原式では?

早すぎはアレルギーを引き起こすため、開始時期は1歳を過ぎてからをおすすめしています。

  • 小児科医は?

小児科医は6ヶ月を薦める医師が多いようです。また、「遅すぎることでアレルギーを引き起こす」という医師もいるため、医師によって開始時期のお薦めはマチマチなのが現状です。

開始時期を決める時の注意点と目安

離乳食は早すぎず遅すぎず、赤ちゃんの様子を見て焦らずに開始しましょう。
開始の目安として、こんな赤ちゃんの行動がみられたらGOサインです!!

<離乳食を開始する目安>

  • 首がしっかりすわり、支えるとお座りできる
  • 食べ物に興味を示している
  • よだれの量が増えている
  • 下唇の上に乗せたスプーンを、舌で押し出すことが少なくなる

離乳食の進め方ステップ1!ゴックン期

離乳食の始めのステップです!まずは、1さじからスタートし、赤ちゃんが喜んでいたら、徐々に食材や量を増やしてあげましょう。

初めの一口は、欲しがっていたからあげたのに、ベーっと出してしまうこともあります。開始時期が早すぎると哺乳反射で、赤ちゃんの意志と関係なく出してしまうこともありますので、続く場合には数日経ってからまたチャレンジすると上手くいきやすくなりますよ。

月齢と発達

舌で唇をなめる赤ちゃん

厚生労働相では、離乳食の開始時期を生後5ヵ月または6ヵ月頃としています。支えがあれば一人でしっかり座れる子が増え、歯が生え始め、物を噛みたくなる時期でもありますね。ママの言っていることも、表情や仕草でなんとなく分かる時期とも言われています。

舌はまだ前後にしか動かず、飲み込むことしかできません。食べさせるときには「アーン」「お粥、美味しいね」「人参きれいなオレンジ色だね」など、笑顔で声を掛けてコミュニケーションを摂るようにすると、赤ちゃんも離乳食タイムを楽しめますね。

まだ若干フラフラしていて心配なお子さんの場合は、ベビーチェアーに座らせる時にベルトをしっかり固定し、クッションになるものを入れてあげるなどの工夫をしてみましょう。

食べ方

離乳食はすりつぶしたおかゆ1さじから始めましょう。おかゆに慣れたら「野菜」→「果物」→「豆腐」や「白身魚」を試してみます。ただし白身魚には、中期や後期に向いているヒスタミン中毒やアレルギーを起こしやすい魚もあるため、注意しましょう。 野菜でも離乳食初期やそもそも離乳食に向かない物もあり果物も同様です。各食材を食べさせる時期をシッカリと調べる事が大切です。口を閉じてしっかり「ゴックン」と飲み込めているか見てあげましょう。

自分で食べられないので、ママやパパがスプーンで食べさせてあげますが、この時にあまり口の奥までスプーンを突っ込むと、赤ちゃんが痛みや吐き気を感じ、離乳食を嫌いになってしまうことがあります。スプーンを下唇に軽く乗せあげると、赤ちゃんが自分で上唇を閉じ、舌を使って口の奥に食べ物を入れますので、無理に口の中に流し込まないようにしましょう。

食べられる硬さや大きさ

かぼちゃを裏ごしする

まずは10倍粥をとろみのあるペースト状になるように、滑らかにすりつぶします。日を追って徐々に様子を見ながら、粒が少し残る程度につぶすようにしていきましょう。

野菜や魚、豆腐は柔らかく茹でたらすりつぶしてゆで汁でスープ上にのばします。慣れきたら少しずつベタベタ状になるようにします。

授乳や離乳食の回数

授乳は1日200ml×5回(離乳食後の授乳は欲しがる分のみとし、無理に飲ませない)、離乳食の回数は1日1回、1ヶ月後には1日2回となります。まだまだミルク栄養をときちんとれる時期ですので、この時期は離乳食を無理に食べさせなくても大丈夫!離乳食タイムは楽しいと思える食卓を作り、積極的に食べられるようにしてあげましょう。

離乳食の進め方ステップ2!モグモグ期

赤ちゃんが離乳食を喜んで食べ進み、お腹を壊すなどの体調不良もなければ、機嫌のいい日を見計らってステップアップしてみましょう。

月齢と発達

生後7、8ヵ月の頃赤ちゃんは、支えがなくてもお座りができるようになり、早い子はハイハイや伝い歩きを始めます。
何でも手に取って口に入れますし、叩いたり掴んだりするだけでなく、なでるなどの手の動きもできるようになってきます。

この頃になると舌は前後だけでなく上下にも動かせるようになり、離乳食も柔らかい粒であれば、舌と上あごを使って潰して食べられるようになるため、離乳食の回数や形状を少しずつ変化させましょう。

食べ方

離乳食おかゆ

おかゆは7倍粥にし、様子を徐々に5倍粥~全粥に近づけましょう。野菜や魚もスムーズに食べられるようになったら、乳製品や肉も始めてみましょう。スプーンを使って食べたがる子もいますが、まだまだ上手に使える時期ではありません。ママが食べさせてあげましょう。また、7ヶ月になったらは卵は卵黄が食べられるようになりますが、食物アレルギーが出やすい食品ですので、無理に進める必要はありません。食べさせるときは少量から進めましょう。

舌でつぶせる柔らかいものを、モグモグと食べているかをチェックしてくださいね。「スプーンを持ちたい」という反応はあってもまだ上手に口には運べないので食べさせてあげましょう

食べられる硬さや大きさ

豆腐のように舌でつぶせる硬さの物を食べられるようになります。初めは2mm程度の細かいみじん切りにし、順調に食べ進んでいたら徐々に3~4mm程度の大きな微塵切りにしていきましょう。

授乳や離乳食の回数

授乳は1日に1回200ml×5回(離乳食後の授乳は欲しがる分のみとし、無理に飲ませない)、離乳食は目安としてお粥が50~80g、野菜や果物が20~30g、タンパク質は、肉や魚の場合は10~15g、豆腐の場合は30~40g、乳製品の場合は50~70g程度を1回の離乳食で食べさせ、一日の離乳食の回数を2回とします。

量に関してはあくまでも目安ですので個人差があります!無理に食べさせないようにし、あまりにも食べずに心配な時は、食卓の雰囲気を楽しくしたり、離乳食を少し前のステップにもどしたりしてみましょう

離乳食の進め方ステップ3!カミカミ期

離乳食にかなり慣れてくる時期です。遊び食べも盛んになり始めますが、手で感触を確かめたりする発達段階に必要なステップですので、無理に止めないようにしましょう。投げたりひっくり返したりと、食べることに集中できなくなってしまったら、ダラダラ食べさせずに下げてしまうのも一つの方法です。

月齢と発達

生後9~11ヵ月になりハイハイやつかまり立ち、伝い歩きを始めます。中には「マンマ」など意味のある言葉を発する子もいます。

舌は上下前後から左右にも動くようになり、左右の歯茎に舌でつぶせない粒を寄せて、噛んで食べられるようになります。歯も上下の前歯が4本ずつ揃う子が増えてきます。周囲の行動や言葉も理解できるようになりますので、楽しい食卓を囲むと、遊び食べが減り離乳食を食べやすくなります。

食べ方

手づかみで食べたがる時期なので、可能な限り手づかみで食べさせましょう。周囲をかなり汚すため、ママもイライラしやすくなります。床に新聞やシートを敷いたり、エプロンやスモッグを着させたりして、汚すことを気にせず楽しい食卓になる工夫をしましょう。

また、メニューも手つかみしやすいものにしてあげると、赤ちゃんも満足し楽しく食べやすくなります。スプーンを使わせるママもいますが、まだまだ上手に使いこなせませんので、ママのフォローが必要です。
バナナくらいの柔らかさの離乳食をカミカミしているか見てあげましょう。

食べられる硬さや大きさ

バナナを食べる赤ちゃん

バナナのように歯茎でつぶせる硬さのものを喜んで食べます。まだしっかりとは噛めないため、あまり固くなり過ぎないように注意しましょう。大きさは5~7mm角くらいにします。ご飯はおかゆから徐々に柔らかく炊いた軟飯に進めましょう。

授乳や離乳食の回数

授乳は1回200ml×5回(離乳食後の授乳は欲しがる分のみとし、無理に飲ませない)程度を一日に与え、離乳食はお粥の場合は90g、軟飯の場合は80g程度、野菜や果物は30~40g、タンパク質は肉や魚15g、豆腐は45g、卵は1/2個、乳製品は80gの中からどれかを選び、1日3回食べさせます。

離乳食の進め方ステップ4!パクパク期

いよいよ最終ステップです!昔にくらべ今は離乳食完了の時期を慌てず1歳6ヵ月に設定しているママも増えてきています。喜んでパグパグ食べられることを一番に考えてあげると、ご飯好きになり幼児期や学童期に好き嫌いで悩まされることが少なくなります。食べなくても怒らず、楽しい食卓作りを心がけましょう。

月齢と発達

1歳~1歳6ヵ月の幼児は、言葉を理解して「ママ」「パパ」「バイバイ」などの意味のある言葉を発するようになります。また、ひとり歩きも徐々に出来るようになり、行動範囲が広がり運動量が増えますので、離乳食の量が急に増える子もいます。

舌は自由自在に動かせるようになり、食べ物を前歯で噛み切ったり、歯茎を使って食べ物を上手に噛んだりできるようになります。

食べ方

子供用食器

手先が器用になり、スプーンやフォークを徐々に使えるようになります。スプーンやフォークに興味を示したら持たせてあげましょう。初めのうちは上手く使いこなせず、イラつくこともあるかもしれませんが、子供の自主性を尊重し、無理強いはせずに上手に褒めてやる気を引き出してあげましょう。

つくねくらいの固さのものであれば、しっかり噛めるようになります。この時期はまだ基本的に手づかみで食べる時期ですので、自分で食べる楽しさを感じやすいように、スティック状の食べ物も用意してあげると喜んで食べられます。

食べられる硬さや大きさ

1cm角くらいの大きさにし、肉団子程度の歯茎でつぶせる硬さにしてあげましょう。ご飯は柔らかめに炊いた軟飯を与え、離乳食を完了する時点で普通のご飯が食べられるように進めましょう。肉や魚は噛みにくいため苦手になってしまうお子さんもいます。離乳食を完了してからもしばらくは様子を見て硬さや大きさに気を配りましょう。

授乳や離乳食の回数

離乳食は1日3回となりミルクは終了です。フォローアップミルクや牛乳を1日400mlコップで飲ませてあげましょう。ママのおっぱいを飲んでいる子は、母乳の量が多く離乳食の量が少ないと必要な栄養素が不足するため、離乳食に影響のない程度にしましょう。

ステップアップの仕方

離乳食のステップアップのタイミングは、お子さんの食べる様子や成長で決めます。各ステップで観察すべき様子をチェックしながら、無理なく離乳食を進めていきましょう!

<ステップアップの例>

  • 完食することが続いたら、少し量を増やしてみる
  • お口をモグモグ動かすようになったら、食材を少し大きめにしてみる
  • 噛めるのに丸のみしているので、少し大きく刻んでみる

離乳食で注意したい4つのこと

離乳食を進める上で、注意すべき点をご紹介します。安心安全に進められるように心得ておいてくださいね。

初めて与える食材は平日の午前中に

注意文を指差しする看護師初めて与える食材は、かかりつけの小児科が診療している平日の午前中にあげましょう。これは万が一、アレルギー反応やひどい下痢があってもすぐに病院を受診できるからです。

なるべく手で食べさせてあげましょう

手づかみで食べることで、色々な感触を確認したりするため脳の発達も促されます。また、食に対する意欲も増しますので、周囲が汚れても気にしない工夫をし、積極的に手づかみをさせてあげましょう。手づかみをすることは、1歳以降にスプーンやフォークを上手に使える近道にもなります!

食べてくれなくても焦らず見守りましょう

周囲の子供達や目安よりも食べてくれないと、ママは不安になりがち。あまり食べてくれない時は、1段階戻すとスムーズに食べてくれることがありますが、それでもダメだとさすがに焦りますよね。でも、焦る必要はありません。成長には個人差がありますので、お子さんの成長に合わせた進め方をすることが、好き嫌いの少ない子供に育てる近道にもなります。

不安な時は、成長曲線グラフをチェック

あまりにも離乳食が進まず心配な時は、母子手帳に成長曲線のグラフがついていますので、カーブに沿っているかショッピングセンターやデパートの赤ちゃんコーナーの体重計などを利用して計測し、記録しておきましょう。心配な時は地域の保健福祉課や小児科医に相談しましょう。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

この記事に関連した特集ページ

おすすめの記事