離乳食のみかんの与え方と段階別レシピ
日本の冬の定番といえば、こたつにみかん。甘くてジューシーなみかんは、赤ちゃんの離乳食にも取り入れやすい果物です。ただし大人と同じようにそのまま食べさせるわけにはいかず、月齢に合わせた与え方や形状の工夫が大切です。
今回は、離乳食でみかんをいつから・どんなふうに与えるか、選び方や保存のコツ、そして中期~完了期の段階別レシピを紹介します。作りやすいものから取り入れてみてください。
離乳食のみかんはいつから?段階別の与え方の目安
みかんは、果汁なら離乳食の初期から取り入れられます。果肉は中期ごろから、薄皮は口に残って食べにくいので完了期以降にすると、赤ちゃんも食べやすくなります。まずは時期ごとの目安を表で確認しましょう。
| 時期 | みかんの与え方の目安 |
|---|---|
| 初期(5~6ヶ月ごろ) | 果汁を白湯で薄めて、ひとさじから |
| 中期(7~8ヶ月ごろ) | 薄皮をむいた果肉を細かくして |
| 後期(9~11ヶ月ごろ) | 薄皮をむいた果肉を小さく切って |
| 完了期(1歳~1歳半ごろ) | やわらかい薄皮つきを小さく切って少量ずつ |
果肉と薄皮の与え方
みかんは加熱しなくても食べられる手軽な果物です。与えるときは手をきれいに洗ってから薄皮をむき、果肉を食べやすい大きさに刻んであげましょう。
薄皮や白い筋は口の中に残りやすく、赤ちゃんが嫌がったりうまく食べられなかったりします。しっかり噛めるようになる完了期や幼児食のころから始めるママが多く、3歳ごろまで薄皮を使わない家庭もあります。もし口に残るのが気になるうちは、無理に与えなくて大丈夫です。
初めは少量ずつ、風味に慣らして
みかんは酸味があるので、初めての赤ちゃんは驚いてしまうことも。まずはひとさじずつ、機嫌のよい時間帯に少量から試して、風味に慣らしていきましょう。
りんごやバナナなど、ほかの果物から離乳食に取り入れているママも多いので、いろいろな果物を少しずつ試しながら、赤ちゃんの好みを見つけていくとよいですね。
寒天でジュレにすると食べやすい
中期ごろになると、寒天を使ってゆるく固めたジュレが口当たりよく食べられます。かたく固めるとのどに残りやすいので、ごくゆるめに固めてつぶし、ジュレ状にしてあげましょう。
市販のみかんゼリーは甘みが強めのものが多いので、離乳食のうちは手作りのゆるいジュレのほうが向いています。赤ちゃんの進み具合に合わせて、やわらかさを調整してください。
赤ちゃんへのみかんの与え方の手順
みかんの酸味が苦手で、なかなか受け付けてくれない赤ちゃんもいます。おいしさを知ってもらうためにも、最初の与え方を少していねいにしてあげましょう。
1初期は果汁からスタート
みかんは酸味が強めなので、白湯で薄めてスプーンひとさじから始めます。レンジで軽く温めてから冷まし、白湯で薄めると、酸味がやわらいで風味に慣らしやすくなります。
レンジで30秒ほど温めてから冷ますと、みかんの甘みが引き立ちますよ!
2風味に慣れたら混ぜて与える
風味に慣れてきたら、果汁をヨーグルトやりんごのすりおろしに混ぜたり、寒天でゆるく固めてジュレにしたりすると食べやすくなります。中期ごろになったら、薄皮をむいて粒にしたり小さく切ったりした果肉を、ヨーグルトなどに混ぜて与えましょう。
寒天はつぶさずに与えると口に残りやすいので、離乳食の進み具合に合わせて、かたさや形を変えて与えてください。
3薄皮は離乳食が完了してから
薄皮は口に残って食べにくいため、離乳食が完了してから与える家庭が多いです。しっかり噛めるようになるまでは、無理をせずむいてあげると安心です。
薄皮つきで与えるときは、早生みかんなど薄皮がやわらかいものを選び、半分に切ってから少量ずつ試してみるとよいでしょう。
離乳食用のみかんの選び方
みかんは品種改良が進み、「○○カン」「○○ポン」といった種類や輸入柑橘まで種類が豊富で、どれを選べばよいか迷うことも。ここでは離乳食に向くみかんの選び方を紹介します。
まずは国産の温州みかん
離乳食で与え始めるなら、まずは国産の温州みかんがおすすめです。「有田みかん」「愛媛みかん」「早生みかん」などは温州みかんの仲間で、秋から冬にかけて手に入りやすく、甘みと酸味のバランスがよいので離乳食に使いやすいです。
みかんが食べられるようになっても、オレンジやグレープフルーツなど酸味・苦味の強い柑橘はまだ食べにくいことがあります。様子を見ながら、少しずついろいろな種類を試していきましょう。
下ごしらえのポイント
皮をむく前に流水でさっと洗い、手もきれいに洗ってからむくと安心です。旬の新鮮なものを選び、使う分だけむくようにすると、風味よく食べられます。
みかんが離乳食に取り入れやすい理由
みかんは、離乳食のちょっとしたアクセントに使いやすい果物です。取り入れやすい理由をまとめました。
みかんが離乳食に向く理由
- 皮をむくだけで手軽に使える
- 自然な甘みと酸味で味のアクセントになる
- 水分が多く、みずみずしく食べられる
- 彩りがよく、冬の季節感を楽しめる
離乳食でみかんを与える量の目安
みかんは、一度にたくさんではなく少量ずつが基本です。目安は1食あたり25~30g程度(温州みかんのS玉で半分~3分の2くらい)。ほかの食材とのバランスを見ながら、いろいろな味を楽しめるようにしてあげましょう。
1歳を過ぎた完了期になっても、まだ一度に食べられる量はそれほど多くありません。おやつや食事の一部として、少量ずつ取り入れるのがおすすめです。
離乳食で缶詰みかんは使える?
缶詰のみかんは甘みがつけてあるので、そのままではなく、水でさっと洗って甘みを落としてから使いましょう。
缶詰は薄皮の下ごしらえがすんでいるので、忙しいときや薄皮むきが面倒なときに便利です。皮つきのみかんと缶詰を上手に使い分けて、離乳食づくりの負担を軽くしましょう。
離乳食のみかんは冷凍保存できる?
薄皮をむいて下処理したみかんは、そのまま冷凍できます。冬に箱で買ったり、いただいたりして食べきれないときは、傷む前に冷凍保存しておくと便利です。
みかん同士が重ならないようにジッパー付きの冷凍用保存袋に入れて冷凍庫へ。使うときは自然解凍か電子レンジで解凍します。大人はそのままシャーベットにしても、シャリシャリしておいしく食べられます。
みかんの薄皮の簡単なむき方
みかんの薄皮は、重曹を使うとツルンと簡単にむけます。この方法なら冷凍保存の下ごしらえも楽になります。薄皮むきが面倒で使わなくなってしまう前に、覚えておくと便利です。
重曹を使ったみかんの薄皮のむき方
材料:食用重曹小さじ1、水3カップ、みかん
- 鍋に3カップの水を入れ、沸騰させる
- 火を止めて重曹を入れる
- 外側の皮をむいて小房にしたみかんを入れる
- 2~3分ほど茹でる
- 冷水にとって薄皮をむく
- 流水で洗う
※煮すぎに注意!
煮すぎるとみかんの粒と皮が溶けてしまうので、加熱時間は様子を見て加減しましょう。覚えておくと、冷凍やお菓子作りでも大活躍しますよ。
【離乳食のみかん】段階別おすすめレシピ
みかんはそのままでも食べられますが、調理すると味のアクセントになり、レパートリーが広がります。ここでは中期~完了期の簡単なみかんレシピを紹介します。
【離乳食中期】みかんレシピ
中期になると食べられる食材が増えます。まずは砂糖を使わず、みかんの甘酸っぱさとさつまいもの甘みだけで作るみかん風味のさつまいも煮を紹介します。必ず薄皮をむき、食べやすい大きさに刻んでから使いましょう。
みかん風味のさつまいも煮のレシピ
材料:みかん2房、さつまいも30g
- さつまいもは皮をむいて1cm角に切り、水につけてあく抜きする
- みかんは薄皮をむいてみじん切りにする
- 鍋に1と浸るくらいの水を入れて、やわらかく煮る
- さつまいもがやわらかくなったら、みじん切りしたみかんを入れてひと煮立ちさせる
中期は寒天を使ったゆるいジュレも取り入れられます。こちらはみかんのミルクジュレのレシピです。ゆるく固めて食べやすいジュレ状にすると、口当たりよくモグモグできます。
みかんのミルクジュレのレシピ
材料:みかん1/2個、調乳したミルク100cc、粉寒天小さじ1/2
- みかんは薄皮をむいて果肉を取り出し、フォークで粗くほぐす
- ミルクに1と粉寒天を入れ、火にかけて寒天を煮溶かす
- 2を容器に入れて粗熱を取り、冷蔵庫で2時間ほど冷やし固める
【離乳食後期】みかんレシピ
後期になったら、手づかみ食べのレシピを取り入れて、自分で食べたい意欲を育てましょう。手づかみにぴったりなみかんの豆乳パンケーキを紹介します。冷凍みかんを作っておけば、忙しい朝でもパパっと作れます。残りは1個ずつラップに包んで冷凍しておくと便利です。
みかんの豆乳パンケーキのレシピ
材料:みかん1個、薄力粉100g、豆乳100ml、ベーキングパウダー小さじ1、砂糖大さじ1/2
- みかんは薄皮をむいて、フォークなどで果肉をほぐしておく
- ボウルに薄力粉とベーキングパウダーをふるって入れ、砂糖を入れて混ぜる
- 2に1と豆乳を入れてよく混ぜる
- 熱したフライパンに薄く油をひき、3の生地を流し入れ、両面に焼き色がつくまで焼く
【離乳食完了期】みかんレシピ
完了期に入ったら、1日3回の食事に1~2回のおやつを組み合わせます。こちらはみかんマフィンのレシピです。食べない分は冷凍しておくと便利。ママ用にはスライスしたみかんをのせて焼くのもおすすめで、一緒におやつタイムを楽しめます。
みかんマフィンのレシピ
材料:みかん果汁50ml、薄力粉100g、ベーキングパウダー小さじ1、砂糖大さじ1、菜種油又はサラダ油大さじ2
- ボウルにみかん果汁と砂糖、菜種油を入れ、混ぜ合わせて砂糖を溶かす
- 1に薄力粉とベーキングパウダーを混ぜたものをふるい入れ、サックリ混ぜる
- 型の8分目くらいまで2を入れ、180℃に熱したオーブンで20~25分焼く
こちらはみかんと人参のジャムサンドのレシピです。みかんとにんじんは相性がよく、一緒に煮ることで砂糖を使わずにおいしいジャムに仕上がります。食パンに挟んでサンドイッチにしてみましょう。
みかんと人参のジャムサンドのレシピ
材料:みかん1/2個、にんじん1/2本、サンドイッチ用パン1枚
- みかんは薄皮をむき、フォークでほぐしておく
- にんじんはすりおろす
- 鍋に1と2を入れ、水気を飛ばしながら焦げないように煮詰める
- 食パンの耳を切り落として4等分に切り、3をぬってサンドする
離乳食のみかんについてよくある質問
離乳食のみかんはいつから食べられる?
果汁は初期(5~6ヶ月ごろ)から、薄皮をむいた果肉は中期ごろから、薄皮つきは完了期以降が目安です。いずれもひとさじずつ、少量から始めて風味に慣らしていきましょう。
酸っぱがって食べないときは?
レンジで軽く温めてから冷ますと甘みが引き立ちます。ヨーグルトやりんごのすりおろし、さつまいもなど甘みのある食材と合わせるのもおすすめです。無理をせず、時間をおいてまた試してみましょう。
薄皮はいつからそのまま食べられる?
薄皮は口に残って食べにくいため、しっかり噛めるようになる完了期~幼児期以降が目安です。始めるときは、薄皮のやわらかい早生みかんを小さく切って少量ずつ試すと食べやすいです。
まとめ
みかんは、むくだけで手軽に使えて自然な甘みと水分が楽しめる、離乳食にぴったりの果物です。果汁は初期、果肉は中期、薄皮は完了期以降という目安を頭に置き、少量ずつ様子を見ながら取り入れていきましょう。
国産の温州みかんを選び、缶詰や冷凍、重曹を使った薄皮むきなどを上手に活用すれば、忙しい日でも負担なく続けられます。段階別レシピも参考に、赤ちゃんと一緒にみかんのおいしさを楽しんでくださいね。






