みかんの皮はゴミじゃない!節約に再利用して家計を節約しよう
みかんの皮は寒い冬に大量発生する家庭ごみのひとつですが、目の前にどんどんたまっていくみかんの皮をみて、「これ、何かに使えないかな?」と思う人もいるでしょう。
みかんは捨ててしまう一番外側の外果皮(がいかひ)と種が約20%。つまり500円のみかんを買って皮を捨てるということは、100円を捨てているのと同じなんです。
だからみかんの皮やリンゴの皮を使った節約術は色々あるのに、使わずただ捨てるだけなんてもったいない!
目次
みかんの皮は食用にリデュースできる?
みかんの皮のようなゴミとなる部分を活用してゴミを減らすリデュース。温州みかんの皮には豊富な栄養素が含まれ、漢方薬の「陳皮」としても古くからリデュースされているほどですので、残留農薬やワックスに気をつければ玉ねぎの皮などと同様に食用にリデュースすることも可能です。
みかんの皮には健康に役立つ高い効能があると言われているため、リデュースにピッタリ。体にいいと言われる成分は果肉より皮の部分に多くいので、捨てる何でもったいない。
「役に立たないゴミ」と安易に捨ててしまわずに、健康食として生活に取り入れて健康維持に役立てましょう。
みかんの皮と残留農薬
みかんの皮のリデュースで一番気になるのは残留農薬、つまり安全性です。リデュースすることで薬と思って毒を口にすることにならないためには素材選びにも気を付けましょう。
国産の温州みかんの皮を食用として使用する場合は、無農薬みかんの皮のみを使用してしっかり水洗いするか、天然食品用洗剤などでしっかりと残留農薬を洗浄します。また、外国産のみかんは農薬の安全基準が違いますので、食用としてリデュースする際は安全性を確認することも大切です。
農林水産省による温州みかんの残留農薬の検査は、一部の農薬を除き、皮をむいた実のみで行われています。
つまり市販されているみかんの皮には、農薬やワックスがついているということ。食用でみかんの皮のリデュースに取り組む場合は、十分に配慮してください。
みかんの皮を使った節約術10
みかんの皮は苦味やえぐみが強いのですが、ちょっと目先を変えれば美味しいおやつを作って健康維持に役立てたり、掃除や美容などに活用したりして節約することができます。
子供のいる家庭では、自由研究などの教育費の節約も可能!乾燥させて保存すれば、一年中活用できます。
1みかんマーマレードを作る
みかんの皮にもオレンジの皮がマーマレードになるように豊富なペクチンが含まれていますので、砂糖を加えれば固まってジャムが作れます。ほろ苦さと爽やかな香りが特徴の、ちょっと大人味のジャムが完成します!
パンにつけるだけでなく、ヨーグルトに混ぜたりスペアリブのつけ汁に混ぜたりと、さまざまなものに活用できるので食費も大助かり、家族の健康維持にも役立ちます。
みかんマーマレードの材料
- よく洗ったみかんの皮 400g
- 砂糖 250g
- 水 150ml
※4の煮詰める工程は、深いボウルに入れて軽くラップをし、電子レンジでチンしてもOK
※2週間ほどで食べきるようにしましょう
2みかんピールを作る
半生のドライフルーツって美味しいですが、みかんの皮を使うとちょっとしたお茶請け、あるいはケーキ作りなどにも使えるみかんピールが作れます。ただし、砂糖をたっぷり使うので保存性は良いのですがカビが生えやすいので、密閉容器に入れて冷蔵庫で保管し、早めに食べきってください。
みかんピールの材料
- よく洗ったみかんの皮 400g
- 砂糖 400g
- 水 少量
- 仕上げ用グラニュー糖 少量
※5の工程は、クッキングシートに並べて、70~80℃くらいの低温に温めたオーブンの中に入れて乾燥させてもOK
3陳皮を作る
みかんの皮を乾燥させた「陳皮」は漢方薬局で売られていますが、自宅でも簡単に作ることができます。陳皮にはセキやタンなどのノド風邪の初期症状を改善したり、食べ過ぎによる胃もたれを緩和したり、血行をよくして体を温め、むくみを解消する薬効があり、作っておくと体調の悪い時に活用できますので、薬代などの医療費の節約にも大活躍!
ミルで粉にして調味料として加えたり、お茶として飲んだりするのもおすすめ!
陳皮の材料
- みかんの皮
- キッチンペーパー
- ザル
- よく洗ったみかんの皮を、内側の白い部分がついたままさいの目に細かく刻む
- キッチンペーパーなどで水分を軽くとり、ザルなどに広げて天日で乾燥させる
- カラカラになるまで乾燥させたら出来上がり
- 密閉できる容器に乾燥材と一緒に入れ、湿気に気を付けて保存する
4みかん風呂にする
冬の風物詩の一つにゆず風呂がありますが、良く洗ったみかんの皮もガーゼなどの袋に入れて浴槽に入れるだけで、みかん風呂になります。
みかんの皮に含まれるビタミンCがお湯に溶けてお肌がスベスベになりますし、ヘスペリジンの効果で血流が良くなり、身体の芯からポカポカと暖まることができます。また、精油成分であるリモネンは、爽やかな香りでリラックス効果もあり!乾燥させて保存したみかんの皮を使っても、同様の効果が期待できます。
5みかんポプリを作って防虫
みかんの皮のような柑橘系の果物にはシトロネールと呼ばれる精油成分が含まれていて、このシトロネールを蚊や虫などは嫌っているため、みかんの皮には防虫効果があるんです!みかんの皮を刻んで乾燥させれば、防虫効果のあるポプリが作れます。
また、しっかり乾燥させたみかんの皮に火をつけると蚊取り線香にもなりますし、みかんの皮を煮だした液を網戸などにスプレーしておけば、網戸の虫よけとしても使えます。毎年夏になると購入する虫よけスプレー代を節約できます。
6油性ペンの汚れやマニキュア落とし
みかんの皮には油汚れを分解するリモネンが含まれているため、テーブルの油性ペンの汚れを落とすのに役立ちます。他にも、油を分解しますのでクレヨンの落書き落としやマニキュアの除光液替わりにもなります。
ただし、布製品の場合はみかんのオレンジ色が色うつりすることがありますので、気をつけましょう。
7フライパンやシンク磨きに使う
みかんの皮には油汚れを分解する効果以外に、クエン酸よってシンクの水垢やお風呂場の鏡の石鹸垢など、アルカリ性の汚れを落とす効果もあります。ですから、ガスレンジやフライパンなどの油汚れは、みかんの皮のオレンジ色の方を使って洗いましょう。油汚れはスルンと落ちます。
また、シンクや水栓などの汚れはみかんの皮の白い方を使ってゴシゴシと擦りましょう。シンクなどはペクチンのコーティング効果もあってピカピカに仕上がります。
8お掃除用スプレーを作る
みかんの皮でお掃除スプレーを作るのもおすすめです!冷蔵庫のお掃除にも使えますし、もともと食用のみかんの皮を使うので、子供のおもちゃの汚れ落としに使っても安心。みかんの皮のお掃除用スプレーで市販の掃除用洗剤の購入をやめたら、どれほど節約できるでしょう?今使っている洗剤代の半分になるだけでもかなり節約できます。
お掃除用スプレーの材料
- みかんの皮4~5個分
- 水400ml
- 鍋
- ザル
- キッチンペーパー
- ボウル
- スプレーボトル
- よく洗ったみかんの皮か乾燥したみかんの皮、水を鍋に入れて、15~20分ほど煮出す
- ザルにキッチンペーパーをひき、1を流し入れてこす
- 2が冷めたらスプレーボトルに入れる
※お掃除用スプレーとして使い、涼しいところに保管して早めに使い切りましょう
9ツヤ出し剤として活用する
みかんの皮の裏側の白い部分にはペクチンが多く含まれていて、家具や靴などのツヤ出しにも使えます。ただし、皮製品や木製の家具に使う場合には色移りする可能性がありますから、目立たない部分で試してから使ってください。
また、みかんの皮を煮だした煮汁を雑巾にふくませてフローリングや畳を拭けば、汚れを落としながらワックス効果でツヤツヤになります。
10みかんアートや自由研究で楽しむ
ふるさと納税で節税対策をしている人達の間でも返礼品として人気があるみかんですが、みかんの皮の剥き方にはいろいろな方法があり、何かに見立てて皮をむけば立派なアート作品になるため、さらに楽しむことができます。
「こうやって剥けば、どうなるかな?」と考えることで、子供の創造性をはぐくむことができるので、親子で一緒に楽しく遊びながら、子供の才能を伸ばしてあげましょう。
また、みかんの皮に含まれるリモネンには、発泡スチロールを溶かす力がありますので、この性質を題材に、発泡スチロールを溶かす理由や時間、柑橘類の種類別の比較など、様々なアプローチで小学生の冬休みの自由研究にするのもおススメ!材料費0でみんなが驚く内容の自由研究ができます。
廃棄物処理について調べて社会研究にまとめることもできますし、発泡スチロールを溶かしながらスタンプを作るという工作でまとめるなど、工夫次第でオリジナリティあふれる勉強を楽しむことができます。
ママが日頃行っているみかんの皮を使った節約術を写真と一緒に模造紙にまとめても、素敵な小学生の自由研究テーマになります。