狭い部屋を広く”魅”せる収納方法!視覚効果を利用したアイデア
1部屋6畳が一般的な日本の家づくり。狭い部屋で収納スペースが十分にないので、ベッドや収納家具を置いていくとあっという間に床のほとんどが埋まってしまいます。
「こんな狭い部屋をスッキリ広く見せるなんて無理だ!」と諦めていませんか?でも、実は家具の選び方や配置の仕方、収納の仕方をちょっと工夫するだけで、狭い部屋でも広く見せることができるんです。
こちらでは部屋を広く見せるための様々なアイデアやコツをご紹介していきます。
4コマ漫画:狭い部屋の収納の巻
まずは収納をチェック!ムダはない?
部屋の収納を改善するには、まず今の部屋の収納状況を知ることが大事です。収納スペースが限られている狭い部屋では、収納すべき物、収納すべき場所の見極めが重要!
まずは部屋にある収納家具1つからチェックし、徐々に他の収納家具もチェックしてみてください。
まずは収納家具1つをチェック!
- 何が収納されているか把握できている?
- 処分するべきものが入ってない?
- 収納場所は適切?
- 取り出しやすく片づけやすい収納の仕方?
- 収納家具にデッドスペースがない?
物は使う部屋に収納するのが基本。簡単に出し入れできるようにしておくことで、散らかりにくい部屋にすることができるんです!必要な物が別の部屋に収納してあると、出した後の片づけが面倒になってしまいますので、そのまま出しっぱなしにして散らかる原因に。
ストック品も同様。トイレットペーパーや掃除用品はトイレに、歯磨き粉やシャンプーの詰め替えは脱衣所にそれぞれ収納し、他の部屋のクローゼットに収納することがないよう気をつけ、買い過ぎも防ぎましょう。
文房具や救急箱は家族みんながよく使うので、リビングの手の届きやすい場所にまとめておくなど、適切な場所に収納します。
押入れやクローゼット収納のコツ
押入れやクローゼットの収納力をアップすれば、狭い部屋に置く家具を減らせます。
1布団はスペースを区切って収納する
収納する物の中で一番収納しづらく、無駄な収納スペースをとっていると言っても過言ではないのが、季節外れや来客用の布団です。
また毎日使っている布団も、平積みにすると上の空間がデッドスペースになりますし、かといって旅館のように何段も重ねると下の布団が取り出しにくくなってしまいます。
4つの布団収納アイデアをご紹介しますので、ご家庭に合ったやり方を取り入れてみましょう。
- テーブル型の収納アイテムを利用して空間を有効利用
- 衣装ケースなどでストッパーを作り、立て掛けて収納
- 布団圧縮袋を使用し、立て掛けて収納
- 掛け布団を丸めて紐でしばって立てて収納
2洋服は立てる収納も取り入れる
Tシャツなどは立てる収納がおすすめです。掛ける収納は便利ですが、足元に無駄なデッドスペースができてしまいます。畳み方を工夫すれば衣装ケースに立てて収納できるため、上にある服ばかり着たり、同じような服を買ったりする無駄もなくせます。
衣類は立てる収納と掛ける収納をミックスし、クローゼットの収納力をアップさせましょう。
3衣装ケースは買い足さない
洋服が増えてきたからといって、安直に衣装ケースを買い足すのはNGです。
衣装ケースはクローゼットの中でしか使い道がなく、粗大ごみ扱いになってしまうため処分するにも大変。また、収納できる場所が増えると、本当は処分してもいいような洋服までとっておいてしまいがちになります。
前のシーズンに袖を通さなかった服は思い切ってメルカリに出すなどし、収納家具を買う前には処分する物がないか、もう一度確認してみましょう。
視覚効果で狭い部屋を広く見せる方法
押入れやクローゼットといった見えない部分の収納力をアップし、荷物も減らせたら、次は狭い部屋を広く見せるための視覚効果を上手く利用することが大切です。
次の3つの視覚効果を意識して、より広く開放的で魅力的な“魅せる部屋”にチェンジしましょう。
1寒色や白っぽい色を選ぶ
色には「後退色」と「進出色(膨張色)」があります。左のように青や黄緑、紫などの青を中心とした寒色系の色は物を遠くに見せる「後退色」。右の様に赤やオレンジ、黄色や薄い茶色などの暖色系の色は膨張させて見せる「進出色」です。
ただし白や薄いベージュは進出色ですが、存在感のある濃い色の家具よりも白い壁や天井、窓の光と全体に統一感が出て解放感を感じ、家具の色としてはおすすめ。部屋が広く感じられます。
またカーテンは後退色を使った方が、白よりも圧迫感がありません。狭い部屋がより広く感じられます。
2視界をできるだけ広げる
扉を開けた瞬間に背の高い家具で視界を遮られると、部屋が狭く見えてしまいます。背の高い家具は部屋の中央付近に置かず、扉を開けて見える位置以外に配置するとよいでしょう。
また床面積が広く見えると部屋も広く見えますので、家具選びの際はできるだけ床が見える物を選びましょう。
3フォーカルポイントを作る
フォーカルポイントとは、扉を開けた瞬間に視線が集中する場所のことです。フォーカルポイントをあえて扉から一番遠い場所に作ることで、視覚効果で部屋が広く感じられます。この際、フォーカルポイントが寒色系だと、より遠くに感じられるため狭い部屋も広く感じられます。
ただし狭い部屋の場合、フォーカルポイントを作るために収納棚や飾り棚を置くより、お気に入りの絵を壁に飾る、100均の造花で簡単なインテリア雑貨を作って壁に飾るなど、床面積を狭くしない方法がおすすめです。
狭い部屋の家具を選ぶ時のポイント
家具を選ぶ時は値段、品質、デザインなど、色々なポイントがありますが、実は狭い部屋を広く見せる家具選びのポイントもあるんです!
まずはお部屋にあるものを整理し、本当に必要な物の量に見合った収納家具を選ぶようにしましょう。家具を買い足す時は慎重に!色使いやデザインにちょっと気をつけるだけで、お部屋の印象をガラッと変えることができます。
1収納機能付き家具で収納力アップ!
まずは収納スペースの確保です。部屋の中で一番スペースをとるのがベッド。狭い寝室の場合は下に収納機能があるベッドを選ぶと、収納スペースをグンと増やすことができ、その分収納家具を置かずに済みます。
収納機能がついていないベッドを使っている場合は、ベッド下のスペースに収納ボックスを置いて収納スペースを増やすのもおすすめ。キャスター付きの収納ボックスだと、お掃除もしやすいです。
2背の低い家具で視界をスッキリさせる
背の低い家具は、入室時(立っている状態)に視界に入りづらく、部屋を広く見せてくれる効果があります。また、他の家具と高さが揃えることで、よりスッキリ見せることができます。
一方、背の高い家具は圧迫感があり、部屋自体の面積も狭く見えてしまいます。どうしても置きたい場合は、できるだけ床面積が広く見える奥行きが浅い足つき収納家具を選びましょう。
3色を統一して落ち着いた雰囲気にする
色が多ければ多いほど目がちらつきごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。収納家具の色はできるだけ統一するか、同系色でまとめると落ち着いた雰囲気を作ることができます。
ただし存在感のある暗い色や原色の家具よりも、白や薄いベージュのような薄明るい色を選ぶことで、お部屋をより広く見せることができます。家具の色は壁の色と同じ白やベージュに合わせましょう
4収納棚は扉付きのものにする
小物を収納しておく収納棚を選ぶ際は、扉付きのものがおすすめです。ごちゃごちゃ見えてしまう小物類は、扉で目隠しをすることで見た目をスッキリさせられます。
扉がついていない棚を使う場合は、100均で購入できる突っ張り棒と布をカーテンのようにして取りつければ、簡単に目隠しすることができます。
5派手な色や柄ものは避ける
カーテンやラグを選ぶ時にもコツがあります。お部屋に圧迫感を与えないように、柄は大きいものより小さいものや無地のものを選びましょう。
カーテンはインパクトのある濃い赤やオレンジ色等を避け、同じ膨張色でも白や淡いベージュを選ぶことで、お部屋を広く見せることができます。青などの後退色もおすすめです。
重要!広く見せる家具の配置方法
収納力をアップしたら、次は家具の配置です。ここでもお部屋を広く見せるコツがあるんです。
お部屋には色々な形状がありますが、どんなお部屋でも取り入れてもらえる方法ばかりですので、ぜひ試してみてください。
1部屋の中央はスペースを空ける
お部屋の中央スペースを空けるように家具を配置すると、開放感が出てお部屋が広く見えます。できるだけ床面積を出すことが大切ですので、バッグや洋服などは床に置かないように気をつけましょう。
どうしてもセンターテーブルを中央に置きたい場合は、淡い色や普段は重ねて使いシーンに合わせて大きくできるもの、床面積が広く見える足つきなどを選び、存在感のあるものは避けるようにしましょう。
2窓をふさがない
当たり前の様ですが、狭い部屋に意外と多いのが窓をふさぐ配置。置き場に困って窓をふさいでしまいがちですが、部屋が暗いと見えにくくなるため圧迫感があり、部屋が余計に狭く見えてしまいます。
窓際には家具を置かず、少しでも光を取り入れて部屋を明るくし、広く感じられる開放感のある部屋にしましょう。
3ラグは敷かない方が広く見える
床スペースを広く見せる配置の場合はおしゃれなラグを敷きたくなりますが、ぐっとこらえましょう。
ラグ部分とフローリング部分に部屋が仕切られると、せっかくの広いスペースも狭く見えてしまいます。ですから狭い部屋の場合は敢えて敷かない方が、お部屋に開放感が出てきます。
どうしても敷く場合は柄のないクリーム色などの明るい色を、四角より丸い形のものを選び、圧迫感を与えないようにしましょう。
狭い部屋に戻さない!2つの収納ルール
部屋が散らかると、せっかく広く見えるように整理整頓や模様替えをしても不思議とどんどん散らかってしまい、あっという間に狭い部屋に逆戻りしてしまいます。
今日から始められる2つの収納ルールを習慣にして、スッキリ広々としたお部屋を保ちましょう。
1その日のうちに片づける
狭い部屋は、ちょっと物を広げただけでも一気に散らかった印象になります。出したものは用が済んだらすぐ元の場所に戻すことが基本。家族が散らかす場合は、全員で習慣化しましょう。子供が三日坊主でも、1ヶ月続けられれば習慣化します。
特に子供ははじめから完璧にこなすのが難しいので、毎日就寝前に10分程度でいいので部屋を片付ける時間を作るとよいでしょう。翌朝起きた時に部屋が綺麗だと、朝日が差し込みより開放的に感じられるため、気持ちよく1日をスタートさせることができます。
2買った分だけ古いものを処分する
散らかる原因は物を出しっぱなしにしてしまうことの他に、収納スペースが足りないことがあげられます。
ですから、Tシャツを1枚買ったら1枚処分する、ペンを1本買ったら1本処分するなど、洋服でも文房具でも何かを買ったら何かを捨てることを常に心掛けてみましょう。
このようなミニマリスト生活を心掛けることで、無駄な買い物が減るため節約できるだけでなく、片付けの時間も節約できるため、狭い部屋に逆戻りせずに楽しく過ごす時間やお金を増やすことができて、とってもお得です。