三日坊主を改善する子育て術に関する記事

子供の三日坊主は親の対応で克服できる!?心掛けたい7つの治し方

子供の三日坊主は親の対応で克服できる!?心掛けたい7つの治し方

「1日1回だけ」とハードルを下げる、できたことをカレンダーのシールで見える化するなど、子供のモチベーションを維持して三日坊主を克服する7つの実践的なアプローチを詳しく解説します。

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子供の三日坊主は親の対応で克服できる!?心掛けたい7つの治し方

電子ピアノを弾く子供

三日坊主とは、飽きっぽくて長続きをしないことを意味する言葉です。昔の人が最低限の寝食に困らない坊主(僧侶)になろうと考えたものの、厳しい修行に耐えられず短期間(三日ほど)で逃げ出したことが「三日坊主」の言葉の由来と言われています。

「ピアノも水泳も、最初はやりたいって言ったのにすぐ行きたがらない」「毎日やるって約束したドリル、もう埃をかぶってる…」と、我が子の三日坊主に嘆いているママはとても多いです。しかし、それは「飽きっぽい性格だから」と諦める必要はありません。

三日坊主になる原因克服に必要な要素子供が三日坊主な理由、子供を三日坊主にしてしまう親の育て方、克服する7つの治し方などを知り、親子で一緒に三日坊主を乗り越える方法を見つけていきましょう。

三日坊主になる原因|脳の「習慣引力」のしわざ

人間には安心・安全・安定を保つために、「いつも通りに過ごしたい」と考える脳の防衛本能(ホメオスタシス=恒常性)が備わっています。実は、この習慣引力が三日坊主になる根本的な原因なのです。

習慣引力にはいつも通りを維持しようとする力と、新しい変化に抵抗する力の2つの力があります。そのため、例え頭で「毎日勉強するのは良い習慣だ!」「やってみたい!」と意気込んで始めても、脳は「新しいことをするとエネルギーを消費して疲れるから、いつも通りのダラダラした生活に戻ろうよ」とブレーキをかけて邪魔をしてしまうのです。ですから、人間は習慣引力に対して何の対策もしないと、大人でも子供でも自然と三日坊主になってしまいます。

しかし逆に言えば、新しい行動を「いつも通り」と脳に認識させるまで脳をだまし、ハードルを下げて継続させてしまえば、あとは歯磨きのように無意識に続けることは容易だと言われています。

新しいことの習慣化にかかる期間の目安

  • 行動の習慣化には1ヶ月
    勉強、日記、片付けなど
  • 身体の習慣化には3ヶ月
    ダイエット、運動、早起きなど
  • 思考の習慣化には6ヶ月
    発想力、ポジティブ思考など

習慣化コンサルタントとして執筆も行っている古川武士氏の著書「マンガでわかる続ける習慣」によると、42%の人が初めだけやる気に満ちてロケットスタートをするものの、習慣化までには至らず三日坊主で終わってしまうとのこと。

子供の場合も、急に風邪を引いたりお出かけが入ったりして「今日だけお休み」と中断した結果、そのまま再開するエネルギーが湧かずしなくなった、飽きてしまった、などの理由で三日坊主になってしまうことが非常に多いです。そうならないためには、身につけたい行動を「いつも通りの日常」と脳が錯覚するまで、少しずつ粘り強く行うことが重要になるのです。

三日坊主の克服に必要な3つの要素

子供か大人かに関係なく、三日坊主の克服には次の3つの要素が必要です。子育て中の親は、日頃から子供にこうした要素を与える接し方をできているか、それとも無意識に奪う接し方をしているかを意識することが大切です。

意欲(やりたい気持ち)

親が「将来のためだからやりなさい」と無理強いしても、子供の内側からの意欲がなければ絶対に継続できません。まずは子供の「やりたい」という意欲を育てること、そしてその意欲を継続するために「できた!」という達成感をこまめに味わわせることが大切です。

もしやらなければならないこと(宿題や片付けなど)に意欲が持てない場合は、極端にハードルを下げて「これならすぐ終わるからできるかも」と意欲を持ちやすくし、やらないよりもやった方がスッキリしていいことがあると思わせることが大切です。「1行だけ書けばOK」とスタートし、調子が良くなってきたら子供と話し合って徐々に量を増やせばよいのです。

達成感によって喜びを感じる経験が少ないと、意欲の継続が困難になります。「毎日1ページ」という課題がクリアできたら、「昨日より早く終わったね!」「姿勢がかっこよかったよ!」などと小さなことでも具体的に褒めてモチベーションを下げないように心掛けるとよいでしょう。

集中力

心身共に大人に比べて未熟なため、子供は脳の前頭葉(集中や我慢を司る部分)が未発達であり、集中力の持続時間がそもそも短いと言われています。幼児期は「年齢+1分」、小学生で15分、中学生で30分程度が限界だと言われています。もちろん個人差や日々の訓練で集中力の継続時間は伸ばすことも可能です。

新しく取り組んだ物事が習慣化するまでは、「1時間座りなさい」と叱るのではなく、この年齢に合った短い目安時間を基準にして、「10分やったら休憩ね」と無理なく取り組ませるとよいでしょう。

続けやすい環境

洋服を畳む幼児

テレビがついていたり、机の横におもちゃが出しっぱなしになっていたりする気が散る環境では、すぐに集中力が欠損し続けにくくなってしまいます。中には周りがうるさくても集中する子供もいますが、最初からそのような過酷な環境で始めるのは得策とはいえません。

まずは子供が落ち着いて取り組める環境(テレビを消す、机の上を片付ける等)を作ってあげましょう。勉強や読書だけでなく、片付けや身支度などの習慣にしたい行動も同様です。最初は親が「一緒にやろうか」と側で見守るなど、子供が孤独や苦痛を感じずに続けられる物理的・心理的な環境を整えてあげましょう。

子供はそもそも三日坊主!

英語の絵本や幼児用教材

子供は大人と比べて集中力が劣っているだけでなく、これまでに「我慢して継続したら良いことがあった」という成功体験が圧倒的に少ないです。さらに、「これを今頑張っておけば、来月のテストで良い点が取れる」といった先を見通す力も不十分なため、基本的に持続力がなくて当たり前なのです。

子供の三日坊主には大きく2タイプあります。
習い事など「やりたい!」と自分の意志でキラキラした目で始めたことに対しても、地道な練習が面倒になって続かない「やる派(熱しやすく冷めやすい)」と、ドリルなど「やだやだ!」と親の意志でやらされているため、そもそも興味がわかずに続かない「ヤダ派(拒絶)」です。

どちらも最初のモチベーションこそ異なっていますが、最終的に「やりたくない」「飽きた」となりがちです。親は「なんで続かないの!」と叱る前に、そうした幼少期の脳の発達の特徴を理解し、イライラしたり失望したりしないように注意することが大切です。

三日坊主はマイナスじゃない!?

子供の三日坊主は親から見るとマイナスと捉えられがちですが、実は「色々なことに好奇心を持てる」という長所の裏返しでもあります。子供に色々なことを少しずつ挑戦させて適性を見る際の指標として役立ちます。あれもこれも三日坊主になる飽きっぽい子供が、レゴブロックや絵だけは飽きずに何時間も続けられれば、「この子にはこれに対する強力な適正あり!」とポジティブに判断することもできるのです。

子供を三日坊主にしてしまう育て方

子供が何かを継続して頑張っている時、「やる気スイッチ」とも呼ばれる脳の「淡蒼球(たんそうきゅう)」が刺激を受けて活動しています。ですから、親が子供のやる気スイッチをOFFにせず、ONにする育て方をすれば三日坊主になりにくいのです。ところが、良かれと思ってやっている親の行動が、実は子供のやる気スイッチを完全にOFFにしてしまうことがあります。

  1. 高いハードルをいきなり設定する
  2. 親の都合のいい時間に無理やりやらせる
  3. 子供の意思を無視して親が決める
  4. 友達付き合いや遊びの時間を過剰に規制する
  5. ご褒美の物やお金をあげまくる

例えば5歳の子供が「お友達も習っているから、私もピアノが習いたい」と言い、習わせたとしましょう。親としては「せっかく高い月謝を払うのだから上達して欲しい」と思い、「毎日1時間練習する約束ね」などといきなり高いハードルを設定してしまったらどうでしょう。

5歳の子供に1時間集中させるのは至難の業です。それでも約束だから守らなければ怒られるとなれば、初めは「楽しい!」と思っていた気持ちも次第に「やらなきゃいけない」という重い義務感に変わり、面白みを感じられなくなって三日坊主になります。「ちゃんと弾けるまで終わっちゃダメ!」と怒られるのが怖くて何とか続けても、親の言うことを聞かなくなる思春期には反発してやめてしまうでしょう。

また、子供が「これからは僕が庭の花に水やりをする」と言い、親が報酬として「やったら毎日アメ玉をあげるね」と物で釣ったとしましょう。親としてはアメ玉で達成感を実感して欲しかったのですが、残念ながら「報酬をもらうこと」が目的にすり替わってしまい、報酬がもらえなくなったり飽きたりすると、水やり自体のやる気が完全に起きてこなくなってしまう現象が起きます。これを心理学で「アンダーマイニング効果」と言い、内発的なモチベーションを親が外からのご褒美で壊してしまう典型例です。

我が子の三日坊主を克服する7つの治し方

どうせ三日坊主になるからと始める前から悩んでいては、いつまでも子供の成長の機会を作ることはできません。「やる」か「やらない」という二択ではなく、思い立ったが吉日と思い行動に移しましょう。大事なのは、始めた後に親が伴走して一緒に習慣化の仕組みを作ってあげることなのです。

課題のハードルを「バカバカしいほど」下げる

「服を片付けて欲しい」「ピアノの練習を毎日してほしい」「勉強を毎日して欲しい」など、親の要望は多々あります。けれど子供は最初から完璧にこなすことはできません。

まずは目標を「え、それだけでいいの?」と笑ってしまうくらい低く設定し、「今日もできた!」という課題クリアの喜びや達成感の経験を積ませてあげましょう

たとえば「脱いだパジャマをきれいに畳んで片付ける」が最終目標の場合、最初の1週間は「パジャマを脱いだら、丸めたままでいいから寝室のベッドの上にポイっと置く」だけで課題クリアとします。「今日も忘れずに置けたね!」と褒め、それが無意識にできるようになったら、次は「少し整えて置く」と一段階上げます。幼児の場合は「パジャマをベッドにおく」と絵に書いて貼っておくと忘れずに継続しやすくなります。

習慣になるまでは親が付きそう

玄関に並べられた靴

子供に「玄関で靴をそろえて!」と毎日口で注意しても、なかなかできるようにはならないものです。まずは両親がお手本として必ず行い、子供にも習慣になるまでは言葉で伝えるだけでなく、「一緒に靴さんを揃えようか」と親も玄関まで付き添いましょう。きちんとできたら「ありがとう」「今日も揃えられたね」「靴さん喜んでるね、気持ちいいね」などと笑顔で褒めてあげてください。

「なんでやってないの!」と怒らず、根気よく笑顔で繰り返し行うことが大切です。繰り返すことで子供も無意識のうちに行えるようになります。習慣化するまでの1ヶ月間は親も大変ですが、習慣が身についてしまった後は一生ラクになりますので、最初のうちは二人三脚で見守ってあげましょう。

達成したことを目で見えるようにする

シールを貼った手帳

毎日地道に行っていても「目標のゴール」や「自分がどれくらい頑張ったか」の軌跡が見えなければ、子供のモチベーションはすぐに下がってしまいます。例えば課題が終わったらカレンダーにお気に入りのシールを張る、可愛い判子を押すなど、頑張りを「見える化」してあげましょう。「わあ、今週はシールがいっぱいになったね!」と視覚的に達成感を味わうことで、ドーパミンが出て「明日もシール貼りたい!」とやる気に繋がります。100均で子供専用の手帳を買ってそこに印をつけていくのも特別感があっておすすめです。

「同じ時間」ではなく「同じ行動の直後」に行う

幼児のお勉強の教材

「ゲームが終わったら後でやる」は三日坊主の最大の元凶です。毎日必ず行うルーティンに紐付けて、脳や体に「この行動の次はこれをする」と覚えさせてしまうのがおすすめです。

「夕方5時に行う」と時計で決めるのではなく、「お風呂に入る前にドリルを1ページやる」「夕飯の前にピアノを1回弾く」「帰ってきて手を洗ったら宿題を出す」というように、すでに毎日必ず行っている生活習慣(トリガー)の直後に組み込むのがコツです。

冬チョコ
36歳

時間を決めて嬉しい誤算

我が家の子供達は学校や幼稚園から帰ってきても宿題も教材も口うるさく言ってもなかなかおこなってくれませんでした。そんな私のイライラを見ていた夫に「子供達は早起きだから朝勉強させてみたら?」と言われたのです。子供達は6時に起きており騒ぎ暴れるのも当時の私の悩みでした。

そこで、朝起きたらまずは宿題&教育を始めたところ、最初のころは「遊びたーい」と言っていた子供達も、半年経つ頃には何も言わなくても自分で広げて行ってくれていました。

「明日は忙しいから帰ってきてからでも良いよ」と伝えても、「なんか気持ち悪いから早く起きて教材やってから出かける」と言うようにまでなったのです。私たち夫婦もこれには驚きました。この習慣がついてから1年以上たちますがまだ続いています。

優先順位を決める(欲張らない)

親としては「片付けも、お手伝いも、勉強も」と子供に習慣化させたいものは多々ありますが、全てをいっぺんに始めると子供の脳のキャパシティーを超えてしまい、パンクしてしまいます。

大人でも、健康のために「今日から禁煙・ジョギング・糖質制限ダイエットを一斉に行う!」と決意しても、ストレスになり絶対に継続できないものです。子供ならばなおさら、できなくて当たり前なのです。まずは一番身につけたい習慣の優先順位を決め、1ヶ月続けて1つ習慣化できたら、ようやくもう1つ新しいことを増やす、と欲張らずに徐々に増やしてあげるといいでしょう。

形から入る

サッカーのユニフォーム

サッカーなら憧れの選手のユニフォーム、勉強ならばお気に入りのキャラクターの新しいノートや鉛筆、可愛い筆箱などを用意してあげれば、「これを使いたい!」という気持ちから子供のモチベーションは上がりやすくなります。

それだけではなく、親自身もお金をかけて道具を揃えてあげたことをすぐに止めさせることに抵抗を感じるため、親子ともに形から入ることで、「せっかく買ったんだから、もう少し頑張ってみよう」と、途中で投げ出して三日坊主になることへの抑止力・予防にもつながります。

息を大きく吐いてストレスを逃がす

子供が壁にぶつかって「もうやめたい」「難しくて続けたくない」と言ってパニックになったり泣き出したりしたときは、無理にやらせず、まずは一緒に息を「ふーーっ」と長く吐くことで自律神経が整い気持ちが落ち着きます。海外では深呼吸に近い大きなため息を吐くことで、緊張が解けてストレスが緩和するとの報告もあります。

そのため、投げ出したいという強い気持ちに子供が襲われた際は、「ため息つかないの!」と叱るのではなく、子供と一緒に「せーの、ふーーっ」と大きなため息をつきましょう。落ち着いたところで、「何が難しかった?」「どこが嫌になっちゃった?」と理由を優しく聞き出し、ハードルを下げたり親が手伝ったりと、課題をクリアしやすくなるサポートを一緒に考えてみましょう。

三日坊主克服に役立つおすすめの本

「続ける」習慣

「続ける」習慣本のカーバー

著者:古川武士 作画:ミック

日本実業出版社 / 1,350円(税込)

子供の三日坊主にため息をつく前に読んで欲しい1冊。日本で唯一の習慣化コンサルティング会社を設立した筆者が、人間の脳が「続けること」を習慣化するための科学的な仕組みを分かりやすく解説します。マンガ形式ですのでスッと頭に入りやすく、まとまった時間が取れない子育て中のママにも魅力的。まずは親自身が試して「習慣化のコツ」を実感し、子供の三日坊主改善にトライしてみるとよいでしょう。

のうだま1 やる気の秘密

「のうだま1 やる気の秘密」本のカーバー

著者:池谷裕二 / 上大岡トメ

幻冬舎文庫(現在電子書籍のみ)

脳研究者としてテレビでもお馴染みの池谷裕二さんと、イラストレーター上大岡トメさんが共同で執筆した、脳の「やる気」に関する書籍です。「気合いや根性ではなく、脳の淡蒼球(たんそうきゅう)をどう動かすか」という脳科学の仕組みを、イラストを交えてわかりやすく解説しています。「何をやっても3日坊主で自分を責めてしまう」という大人にも、子供へのアプローチのヒントにもなる一冊です。

親子で一緒に三日坊主を克服しよう!

「私も三日坊主だから、この子も遺伝だわ…」と親子で諦めてしまう人もいますが、子供の性格は遺伝だけで決まるわけではなく、日々の環境や親からの声かけの積み重ねによって大きく育まれます。

「ママは今日から腹筋を10回頑張るから、〇〇ちゃんはドリル1ページ頑張ろうね!どっちが続くか競争だよ!」などと親子で一緒にスタートし、カレンダーのシールを競い合って三日坊主を克服するのも子育て中ならではの楽しみです。「子育ては親育て」とも言われています。子供の三日坊主を直すプロセスを、親にとっても苦手なことを克服して一緒に成長するチャンスにしてしまいましょう。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪