内弁慶の子供の体験談に関する記事

内弁慶の子供は治すべき?見守るべき?:先輩ママ・パパ11人の体験談と家庭での関わり方

内弁慶の子供は治すべき?見守るべき?:先輩ママ・パパ11人の体験談と家庭での関わり方

内弁慶は気質や発達段階によることが多く、家庭が安心できる場所になっている証拠でもあります。無理に直す前に知っておきたい原因の捉え方と、自信を育てる声かけの言い換え例を、11人のリアルな体験談とともに紹介します。

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内弁慶の子供は治すべき?見守るべき?先輩ママ・パパ11人の体験談

兄弟喧嘩

園や幼稚園の先生から「家ではどんな様子ですか?とても大人しいお子さんですね」と言われて、思わず「えっ、家ではあんなに元気なのに」と戸惑ったことはありませんか。家の中では大きな声で歌ったり、きょうだいげんかをしたりとのびのびしているのに、一歩外に出ると親の後ろに隠れて口数が減る——いわゆる「内弁慶」の姿に、「このままで大丈夫かな」「小さいうちに親が直してあげたほうがいいのでは」と心配になる保護者は少なくありません。

一方で、内弁慶は家庭が安心できる場所になっている証拠と前向きに捉える声も多く、関わり方の正解はひとつではありません。家ではしっかり自己主張できているのなら、それは「ありのままを出せる相手がいる」ということでもあります。

この記事では、内弁慶の子供と向き合ってきた先輩ママ・パパ11人の体験談をもとに、親が少し働きかけたほうがよさそうな場面と、ゆったり見守ってよい場面を整理していきます。どれかひとつが正解ということではなく、我が子の性格や年齢に合った接し方を見つけるヒントとして読んでみてください。

「家ではあんなに元気なのに」内弁慶に戸惑う場面

家の中では強気でいられるのに、外に出ると自分の意見が言えない、無口になる、親の陰に隠れる——。保育所や幼稚園、小学校の先生から「大人しいお子さんですね」と、家庭での姿とまるで違う様子を聞かされると、「親が直してあげるべき?」「これって悪いことなの?」と不安になったり、ときにはもどかしさを感じたりすることもありますよね。

「子供には自分の意見をはっきり言えるようになってほしい」と願う保護者はとても多いものです。平成23年度の内閣府「親と子の生活意識に関する調査」でも、子供への教育で自分の意見をはっきり言えることを重視する保護者は全体の約9割超にのぼると報告されています。それだけ多くの家庭で大切にされている願いだからこそ、外でおとなしい我が子の姿に気をもんでしまうのは自然なことです。

親子間での「意見をはっきり言えることを重視している?」アンケート結果

お友達におもちゃを取られても、何も言わずに困った顔をしているだけ——そんな場面を見ると「どうして家で言うように、外で『いやだ』と言えないの?」とやきもきしてしまいますよね。ですが、その姿は気質や成長段階によるものであることがほとんどです。

編集部の視点

「外で大人しい=困っている」とは限りません。多くの子供は外の様子をよく観察し、その場に合わせて慎重に振る舞っているだけのこともあります。まずは「家で安心して自分を出せている」という事実を、子供のよい面として受け止めてみましょう。

子供が内弁慶になる主な理由

子供が内弁慶になる背景として、おもに次のようなことが考えられます。

  • 生まれ持った気質(落ち着いている・慎重など)
  • 年齢・発達段階
  • 家庭や周囲の環境、これまでの過ごし方

内弁慶の子供の保護者に話を聞くと、「実は私も子供の頃は内弁慶だった」という声をよく耳にします。生まれ持った気質で、まわりの子よりも落ち着いているだけというケースは多く、その場合本人は少しも苦痛を感じていないことがほとんど。それでも「子供らしくない」「外で嫌なことでもあるのでは」と、親のほうが先に心配してしまいがちです。

また幼児期は、親から離れることへの不安(いわゆる母子分離不安)から、外で自分を出しきれないこともよくあります。とくに3歳前後までは、親のそばで安心を確かめながら少しずつ外の世界に踏み出していく時期。この時期に内弁慶らしい様子が見られるのは、ごく自然な発達の一場面です。「うちの子は内弁慶だから」と早くから決めつけず、どんと構えて受け止めてあげましょう。

内弁慶の子供は、その場をよく観察して「どう振る舞えば心地よく過ごせるか」を考えていることもあります。園や学校の先生から「おとなしいですね」と言われると気になるかもしれませんが、家庭で素の姿を出せているのなら、それは安心できる居場所がある証拠。本人が困っていないのに、あわてて直そうとする必要はありません。

編集部の視点

原因を「気質・年齢・環境」で切り分けて考えると、対応がぐっとラクになります。気質や発達によるものなら見守る、環境や関わり方で変えられそうな部分があるなら少し工夫してみる——この区別だけでも、必要以上に悩まずにすみます。

そのうえで、家庭でも安心した様子が見られず、本人がつらそうにしていたり、気になる様子が長く続いたりする場合は、ひとりで抱え込まないことが大切です。園や学校の先生、スクールカウンセラー、お住まいの自治体の子育て相談窓口など、身近な相談先に状況を話してみましょう。第三者の視点が入るだけで、家庭での向き合い方が見えてくることもあります。

内弁慶は親が「治す」べき?体験談から考える

多くの保護者が「自分の意見をはっきり言える子に育てたい」と考え、早い段階から内弁慶を克服させようとしたり、何らかの働きかけをしたりしています。けれど、内弁慶は本当に「治す」べき特性なのでしょうか。

今回寄せられた体験談では、「ひどい場合は親の働きかけも必要」という声がある一方で、「子供の個性だから、本人が気にしていないなら温かく受け入れる」「特別なことをしなくても、成長とともに変わっていった」という声も数多くありました。関わり方は大きく次の3タイプに分けられます。

関わり方のタイプ体験談に多かった声向いていそうな場面
少し働きかける失敗は恥ずかしくないと伝える、出かける場所を増やす、先生に相談する本人が「いやだ」と感じていて、きっかけを必要としているとき
気持ちを尊重する話をよく聞く、結果より頑張りを認める、強制しすぎない本人に困り感がなく、家庭で安心して過ごせているとき
見守る・割り切る個性として受け止める、成長を待つ、夢中になれるものを探す成長や経験のなかで自然に変わっていきそうなとき

どれが正しいというものではありません。同じ「内弁慶」でも、その子の気質や年齢、困り感の有無によって、しっくりくる関わり方は変わります。次の体験談を参考に、我が子に近いケースを探してみてください。

タイプ1 親の働きかけも大切にした体験談

けんけん

30代前半

優しい子供に育つので、どっしり構えて!

運動会の様子

子どもは今5歳です。3歳の頃は内弁慶でしたが、今は克服しています。家では大きな声で歌ったり踊ったりできるのに、幼稚園では恥ずかしがって踊らないと先生から聞いて知りました。

内弁慶になったきっかけは、入園して間もない頃に踊り方をからかわれて恥ずかしい思いをしたことのようです。「いろいろな踊り方をしても恥ずかしくないんだよ」「失敗しても恥ずかしいことじゃないよ」と言い聞かせ、同時に園の先生にも相談しておきました。

すぐには効果が出ませんでしたが、運動会のダンス練習で先生が褒めてくださったおかげで、ダンスが楽しくなってきたようです。内弁慶がひどく本人が嫌がっている場合は、親の働きかけも必要だと思います。ただ、もし克服できなくても優しい子に育つので、見守りながらどっしり構えていれば良いと思います。

桃が大好き

30代前半

内弁慶でも子供の世界が広がれば変わります

ショッピングモール

4歳になる息子は、赤ちゃんの頃から本当に内弁慶でした。家ではたくさん笑って泣くのに、外に出ると途端に無表情。児童館で遊んでも笑うことはほとんどなく、「人見知りですみません。家では暴れん坊なんですよ」とよく謝っていました。

私も小さい頃は人見知りで、家の中では活発。まさに息子と同じ内弁慶でした。内弁慶でも悪いことはありませんが、息子にはいろいろなことに興味を持って世界を広げてほしいと思い、児童館やショッピングモールなど人がたくさんいるところに出かけるようにしました。

息子が興味を示しそうなものを見つけては「人がたくさんいるところには楽しいものがいっぱいあるね」と話しかけ続けました。そのうち顔見知りの職員やママ友とも接することができるように。今は年少さんとして元気に通い、自分から友達に話しかけるほどに成長しました。内弁慶から解放された息子は、のびのびして見えます。少しずつでも世界を広げるお手伝いをしてあげられたら良いと思います。

さとう

32歳

内弁慶ではなく「はにかみ屋さん」と思おう

はにかむ園児の男女

今4歳の息子は、典型的な内弁慶だなあと思っています。家では恐竜のように騒いで暴れる暴れん坊ですが、ひとたび外に出ると私の後ろに隠れて目も合わせず、口も利きません。夫婦ともにおしゃべりなので、もしかしたら私たちがしゃべりすぎたのが原因かな、とよく考えます。

「挨拶は?」「お友達と遊んでおいで」と声はかけますが、気分によってやったりやらなかったり。挨拶だけは大切にしたいので毎回うながしますが、お友達とのかかわりはあまり強制しないようにしています。

幼稚園では友達同士で騒いで遊んでいるようなので、家と園が彼のホームなのかな、とゆるく見守っています。どんなに内弁慶でも、挨拶だけはきちんとできる子なら、人から見れば「はにかみ屋さん」。これは実母の言葉ですが、「内弁慶ではなくはにかみ屋さん」、このポジティブさでいけばいいのではないでしょうか。

タイプ2 子供の気持ちを尊重した体験談

さなそん

30代後半

内弁慶でかわいい我が子

5歳の我が子はいわゆる内弁慶です。自宅ではあんなにきかない子なのに、幼稚園では絵に描いたようなお利口さん。私たちが甘やかしたからかな、と夫婦で話しています。

我が家では内弁慶も個性のうちでかわいいと思い、特別な働きかけはしませんでした。ただ、外では強がっている部分もあると思い、自宅ではよく子どもの話を聞く、それだけは気をつけています。

幼稚園ではだいぶ優等生のようなので、結果ではなく頑張っているところを支持するように接することも大切にしています。本人に困り感もないので、しばらくはこのままかなと。家庭ごとに方針はあると思いますが、我が子がどうしたいかを第一に考えることが大切だと感じています。

きらり

45歳

内弁慶は家庭の愛情がたっぷりな証拠

コーヒーカップを持つ主婦

娘は今年中学生になりました。小さい頃からずっと内弁慶で、今も続いています。2つ上の姉とほぼ同じと思っているようで、負けず嫌いなので家ではいつも強気でバトルしています。

しかし怒られるのが大嫌いなので、外では無理そうなことや大変なことは極力やりたがりません。家では安心しているので、失敗や怒られることを心配せずに本来の力を発揮できているようです。

うちの場合は「怒られるのが嫌い」なおかげで、集団生活でも問題なく過ごせてきました。外では消極的でも、やるべきことはきちんとやっていますし、家では好きにできて発散しているので、内弁慶でも何も困っていないようです。自分をすべて出しても安心で、家庭の愛情に満たされているということだと思って、本人が幸せならばゆっくり見守ろうと思っています。力を発揮できる場所があるだけで、子供は幸せなはずです。

にこママ

40代前半

賑やかな子も、静かな子も、みんな素敵!

うちの子は今11歳です。物心ついた2、3歳から、外では控えめに遊ぶ子でした。遊びたいおもちゃをなかなか取れない、手にしていても奪われる。それで傷ついても、困った顔をしているだけでした。

集団の中で自分を出せなかった子が、幼稚園・小学校を経て今は6年生。小さい頃の心配事は変わっていくものだと、経験として感じています。1人目の子で、長い時間私とべったり過ごす幼児期だったので、頑張って主張しなくてもよい環境だったことも一因かもしれません。

「もっと自分を前面に出さないと残り物ばかりになっちゃうよ?」と思ったこともありました。あまりに目に余るときは「『取らないで』って言っていいんだよ」と声をかけたことも。でも息子は一貫して「いいんだよ」という反応でした。よく周りを見て、自分の思いもバランスをとっているのだと思います。積極的なことも大切ですが、静かに見て判断できる目は、控えめな子のほうが優れているのではないかと感じています。

タイプ3 「治さなくていい」と捉えた体験談

みさといぐ

40代前半

個性を受け入れて、興味のあることをたくさんさせよう

笑顔の母と子

娘は今小学2年生で、幼稚園の年少からずっと内弁慶です。公開授業を見に行っても、手を挙げるどころか、ずっと黙ったまま。私も幼少期はとにかく恥ずかしがりやで内弁慶だったので、親に似たのかなと感じます。

私はこれまで、特に内弁慶を直す働きかけはしてきませんでした。その代わり、できるだけ娘の興味があることを見つけて、どんどんチャレンジさせるよう心がけてきました。おかげで習っている音楽では、歌がとても上手になりました。

娘はおとなしいですが、学校では友達もいて、それなりに仲良くやっているようです。だから私は、内弁慶を直すために親が積極的に働きかける必要はあまりないと感じています。お子さんが内弁慶で悩んでいる方は、子供が好きなこと、興味のあることをたくさんさせてあげれば良いと思います。

ひよりママ

36歳

「内弁慶は良いこと」と聞いて気持ちが楽に

長男は今8歳ですが、5歳ぐらいからとても内弁慶だと感じるようになりました。園や学校では「目立つこともなく、しっかりしていて優しい」といつも褒められるのですが、家では弟相手に怒鳴ったりグズグズしたりが激しく、困ることもあります。

長男としてしっかりしなきゃという気持ちや、頑張りすぎる性格が要因かなと思います。家で2人になって甘えさせる時間を作るなど努力もしましたが、変わるのは一時的でした。

今では内弁慶も個性だと考えられるようになり、特別な働きかけは必要ないと思うようになりました。外ではいつも大人しいので、敵を作ることがなく園や学校はスムーズです。幼稚園の先生に「家庭が安心して甘えられる場所だからこそ、家ではわがままになる。家庭で受け入れてもらえない子のほうが、外で先生に甘えてぐずることが多いんですよ」と言われ、とても楽になりました。内弁慶は、子供が安心して甘えられる場所を親が作れているということ。同じ悩みの方には安心してほしいです。

ブルー

38歳

その子の性格だと割り切る

女の子2人を育てている父親です。そこまでひどくはありませんが、2人とも内弁慶です。幼稚園では「大人しく特に問題ない」と言われますが、家では威張り散らしています。

夫婦で悩んだ時期もありましたが、今はその子の性格だと割り切っています。子どもたちにとって家が安心できる場所だから威張れるのだと考えているからです。逆に、外で威張り散らして家で萎縮している子を見て、内弁慶のほうが良いと思うようになりました。

これから社会に出て人間関係を学んでいけば、その内に変わっていくと思います。子供のうちは、親に甘えて家でストレスを発散していると考えれば、特に悩む必要はないのではないでしょうか。

成長とともに変わっていった体験談

ぷりんりん

40代前半

夢中になれるものを一緒に探してあげると良いですよ

サッカーゴール

14歳の息子がいます。幼稚園に入園した頃から内弁慶だなと感じるようになりました。今でもやや大人しい印象はありますが、自分の意見を相手にちゃんと言えるようになりました。

幼稚園の頃はお友達に嫌なことをされても何も言えず、泣いてばかり。家では2つ上の姉と元気いっぱいに遊んだりケンカしたりしていましたが、いつも姉にくっついていたので、園ではやんちゃな男の子が少し苦手で、どう接していいかわからず内弁慶になったのだと思います。当時は「このままで男の子の中でやっていけるかな」と心配でした。

そんなとき、園のサッカースクールの募集を見つけ、ボールを蹴るのは好きだったので思い切って入れてみました。すると、お友達とボールを取り合うのが楽しくて、サッカーを通して自然と友達が増えていったんです。今でもサッカーは続けていて、やらせて良かったと思っています。息子が自分を出せるきっかけがサッカーだったように、内弁慶のお子さんが夢中になれるものを一緒に探してあげると良いと思います。

内弁慶の子供の自信を支える家庭での関わり方

体験談に共通していたのは、「内弁慶そのものを無理に直す」よりも、「子供が安心して自分を出せる土台をつくる」関わり方でした。家庭が安心の基地になっていれば、子供は自分のペースで少しずつ外の世界に踏み出していけます。日々の声かけは、ほんの少し言い換えるだけで子供の受け取り方が変わります。

ありがちな声かけ言い換えの一例
どうして「いやだ」って言えないの言えなかったんだね、それで大丈夫だよ
もっと積極的になりなさい見ていて「やってみたい」と思ったら教えてね
恥ずかしがらないのドキドキするよね、ママも子供の頃そうだったよ
ちゃんと挨拶しなさい会釈だけでもできたね、すてきだったよ

体験談にもあったように、出かける場所を少しずつ増やしたり、夢中になれる習い事や遊びを一緒に探したりするのも有効です。大切なのは結果ではなく、挑戦しようとした気持ちやその子なりの頑張りを認めること。「できた・できない」ではなく、「やってみようとした」ところに目を向けて言葉をかけてあげましょう。

編集部の視点

内弁慶の子は、外の刺激をたくさん受け取って、家でそれを発散していることがよくあります。家で多少わがままでも、それは「安心して甘えられる相手」がいる証。外での頑張りをねぎらうつもりで受け止めると、親自身の気持ちもラクになります。

今日からできる第一歩として、まずは一日ひとつ、子供が外でできた小さなこと(手を振れた、会釈できた、先生の話を聞けた)を見つけて言葉にしてみましょう。

内弁慶の子供についてよくある質問

内弁慶の子供との接し方について、保護者からよく寄せられる疑問をまとめました。

内弁慶は無理に直さなくても大丈夫?

本人が困っていないのであれば、急いで直す必要はありません。家でのびのび自己主張できているのは、安心できる居場所があるということ。体験談でも「個性として受け入れたら気持ちが楽になった」「成長とともに自然に変わった」という声が多く見られました。まずは家庭を安心の基地として保ちつつ、子供が「やってみたい」と思えるきっかけを少しずつ用意してあげるのがおすすめです。

何歳くらいまで内弁慶でも自然なものですか?

とくに3歳前後までは、親のそばで安心を確かめながら外の世界に少しずつ慣れていく時期で、外で控えめになるのはごく自然なことです。その後も気質によって、慎重で落ち着いたタイプの子は内弁慶らしさが続くことがあります。年齢で一律に線を引けるものではないので、「年齢的に当たり前の範囲かもしれない」と捉え、その子のペースを尊重してあげましょう。

外で自分を出せるようにするには家庭で何ができますか?

いちばんの土台は、家庭が安心して甘えられる場所であることです。そのうえで、児童館やショッピングモールなど人のいる場所に少しずつ出かけたり、夢中になれる遊びや習い事を一緒に探したりすると、自然と人と関わる機会が増えていきます。体験談でも、サッカーや音楽など「好きなこと」をきっかけに自分を出せるようになったケースが見られました。結果より、挑戦した気持ちを褒めることが大切です。

あいさつだけはさせたいのですが、強制してもいい?

あいさつのような最低限のマナーは、くり返しうながして習慣づけていって問題ありません。ただし、できなかったときに強く叱るより、会釈ができただけでも認めてあげるほうが、子供は前向きに取り組めます。お友達との関わりまで無理に強制すると逆効果になりやすいので、「あいさつは習慣として、交流は本人のペースで」と切り分けるとよいでしょう。

気になる様子が続くときは、どこに相談すればいいですか?

家庭でも安心した様子が見られず、本人がつらそうにしていたり、気になる状態が長く続いたりする場合は、ひとりで抱え込まないことが大切です。まずは園や学校の先生、スクールカウンセラーに普段の様子を共有してみましょう。お住まいの自治体の子育て相談窓口や保健センターでも相談を受け付けています。第三者の視点が入ることで、家庭での向き合い方のヒントが得られることもあります。

まとめ

家ではのびのび、外では控えめ——内弁慶の姿に不安を感じるのは、それだけ我が子の幸せを願っているからこそですよね。けれど多くの場合、内弁慶は生まれ持った気質や成長段階によるもので、「家で安心して自分を出せている」という、子供にとって大切な土台があることのあらわれでもあります。

今回紹介した11人の体験談を振り返ると、関わり方は「少し働きかける」「気持ちを尊重する」「見守る・割り切る」と人それぞれでした。共通していたのは、内弁慶そのものを無理に矯正しようとするより、子供が安心して自分を出せる場所を守り、好きなことや挑戦する気持ちを認めていたこと。そして、多くの子が成長や経験のなかで、自分のペースで少しずつ変わっていったことです。

大切なのは「早く直すこと」ではなく、その子に合ったペースを尊重すること。結果ではなく挑戦した気持ちを褒め、家庭を安心の基地として保ちながら、外の世界とつながるきっかけをそっと用意してあげましょう。もし本人がつらそうな様子が続くときは、園や学校、地域の相談先に気軽に声をかけてみてください。我が子の「静かな強さ」を信じて、あたたかく見守っていけるといいですね。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪