男の子の育て方20!赤ちゃん~小学生/反抗期までの親の接し方
男の子を育てるママ達からは「男の子の子育ては、とっても大変!」なんて愚痴をよく聞きますが、男の子の一体どこがそう思わせているのでしょうか?落ち着かないとこ?乱暴なところ?いえいえ、それは男性と女性の様々な役割の違いからくる、ギャップによるものなのです。
大変だと言われる男の子の育児も、男の子の成長の仕方や特徴を理解することで、女性であるママでもわかりやすく対処することが可能です。今回は、男の子の赤ちゃん期から反抗期まで、年齢ごとに違う子育て方法についてご紹介していきます。
赤ちゃん~5歳児までの男の子の育て方
一言に男の子の育児と言っても、それぞれの月齢や年齢に応じてベストな対処法は違います。男の子にとっての赤ちゃん期から5歳前後までの時期は、自分の存在の基盤を作り上げていく大事な時期です。この時期はメンタル的にパパよりもママに依存をしていることが多いので、ママと子供の信頼関係をしっかり築くことを心掛けましょう。
1子供を甘えさせてスキンシップを取りましょう
0~5歳頃の男の子は、母乳を与え世話をしてくれるママに強い愛情と執着心を持っていて、ちょっと離れるだけで泣き出し、ママの関心を引くために大声な泣きわめくなどの行動が見られます。時にはパパに嫉妬して、パパを排除しようとする程の愛情を求めていますので、この時期はママに甘えるだけ甘えさせて、抱っこやハグなどたくさんのスキンシップをとって愛情を示してあげましょう。
「マザコンになったら困るから…」なんて心配をする人もいますが、この後の年齢で自発的な行動を促していければ問題はありません。
男の子はとても甘えん坊ですが、ちょっと大きくなると周りの目が気になってママに甘えることができなくなってしまうので、この時期はできるだけ「君が大好き!」と愛情を伝えて、子供の精神的なベースを作るようにして下さいね。
2積極的に話しかけましょう
赤ちゃん期はもちろんのことですが、男の子は言語機能の発達がスローペースで、5歳前後になってもあまりしゃべらないかもしれません。ただし、これは自分の思いや気持ちを言葉に出して表現するスキルが未熟なだけで、男の子は周りの大人の言うことを興味深く聞いていますので、「しゃべらないから話しかけても無駄」と考えず、積極的に話しかけていきましょう。
一番身近なパパやママが積極的に話しかけることは、男の子の脳を程よく刺激し、言語機能の発達を促す効果があります。しゃべることは周りの人とコミュニケーションをとるための大事な一歩です。社交的で人と上手に会話ができるように、この時期にしっかりとベースを作ってあげましょう。
3遊びを通して体を充分に動かしましょう
男の子は、本来活発に動くことが好きですが、手足や筋肉の発達は個人差が大きく、0~5歳児前後はどんどん体を動かして機能を伸ばしていく時期です。お風呂の後のマッサージを兼ねて手足を伸ばすストレッチをしたり、遊びなどにも手足を充分に動かすことができるものを取り入れたりして、男の子が自分で好きに動けるように、身体の運動機能を発達させていきましょう。
高い高いやボール遊びなど、身体を使う力遊びはパパの方が向いているかもしれませんね。男の子は言葉の発達が遅い分、体を動かすことでエネルギーを発散させますので、昼間はタップリと遊ばせてあげましょう。程よく疲れると夜泣きが減るという嬉しい効果もありますよ。
小学生の男の子の育て方
「一般的に男の子は、精神的な発達がスローペース」と言われますが、小学校に入る頃にはしっかりと自我が芽生え、自己主張は始まってきます。なんでも「自分で!」とやりたがり、失敗しては悔しくて泣く、さらには小学校3~4年生になると中間反抗期も始まって、ママにとってちょっと厄介な時期でもあります。
徐々に骨格がしっかりしてきて、女の子との違いを意識してくるので、同じ男性であるパパの方が扱いやすいかもしれませんね。子供の個性や自主性が形成されていく時期なので、子供が問題を起こしても頭ごなしに否定をせず、愛情を示して親子のつながりを深くしていきましょう。
1ガミガミ・頭ごなしはやめましょう
小学校に入り決められたカリキュラムをこなすようになってくると、男の子はなかなかルールが守れず、マイペースな行動をしがちになります。ついイライラと「早く!」「こっちも!」と子供を急かしてしまいがちですが、これは男の子の脳が多くのことを並行して進めていくことが難しいという特徴からくるものです。
決して子供の欠点ではありませんので、頭からガミガミいうのをやめましょう。大好きなパパやママから否定されることや急かされることは、子供にとってつらい経験です。男の子は自分の思いを説明することが下手で閉じこもりやすく、エスカレートすると「ボクはダメだ」という自己否定につながってしまいますので、子供の自信を失わせないように言葉遣いにも留意しましょう。
2良い所は言葉に出してたくさん褒めましょう
小学生期の男の子は「自分」というものを意識し、周りから愛されること、評価されることで自分に自信をつけていきます。頑張ったこと、良い所は、どんどん褒めてあげましょう。褒められることで子供は愛されていることを実感し、パパやママの喜ぶ顔を見たいとやる気を養って、自分の能力を大きく広げていくことができるようになります。
男の子は女の子よりもコミュニケーション能力が未熟で、難しい言葉や曖昧な態度ではパパやママの気持ちを理解することが難しいので、褒める時はわかりやすい言葉で、素直に感情を表現することが大事です。たとえ失敗してしまっても、頑張って取り組んだ経過を褒めることで、子供の良い所をどんどん見つけ出してあげましょう。
3ルールを守ることを教えましょう
小学生期の男の子は身体能力が発達して、力が強くなってきて、衝動的に思わぬ乱暴なことをしてしまいがちです。何度も繰り返していると、周りから「乱暴な子」というレッテルを貼られて、周りと協調していくことに支障が出てくるケースもありますので、この時期にしっかりしてはいけないことや社会のルールを教え込みましょう。
家庭の躾は、社会適応性のベースとなる大事なものです。まずは、ゲームの時間や生活のリズムなどの家庭で作ったルールをしっかり守らせて、してはいけないことと良いことをしっかり見分ける判断力を養っていきましょう。パパやママもルールを守って、子供に良いお手本を示していけるといいですね。
4子供に考えさせ、選ばせましょう
小学生期は子供の自主性を育てるのに最も適した時期で、なんでもパパやママの決めたことやいうことを聞いていた幼少期からは卒業する時期です。男の子がなんにでも好奇心をもって、自分からいろいろなことをやりたがるのは子供の自主性が育ってきた証拠ですから、できるだけ子供のやりたいことをやらせてあげましょう。
もちろん、小学生の男の子に上手にできることは多くなく、失敗することも多いでしょう。でも失敗することも子供の大事な成長の糧であり、パパやママが失敗を恐れて何もさせないのでは、子供は何もできない大人になってしまいます。子供から相談を持ち掛けられた時はパパやママが意見を言うのではなく、「あなたはどうしたいの?」と聞き返して、子供自身に考えさせて、選ぶ力を身につけさせることが大切です。
5態度をコロコロ変えることはやめましょう
男の子は周りの大人の感情を読み取るのが苦手で、環境の変化に弱い傾向があります。そのためパパやママの躾に対する考え方が一致していない場合や、昨日は厳しく「ダメ」といったことを、今日は時間がないからと「いいよ」なんていってしまうと、男の子は混乱してしまい、いつまでたってもルールを覚えることができません。
男の子に対する重要なポイント
躾の方針はパパとママで一致し、一貫して同じ態度を取り続けて、繰り返し教え込むのがベストです。コロコロと態度を変えていると、次第にパパやママに対する不信感が募り、強い反抗心となって爆発することがあるので、気を付けて下さいね。
6子供への過度な期待はやめましょう
昔風にいえば、男の子は一家の跡取り息子。時代は変わっても男の子には「良い学校に入ってほしい」「よい仕事について欲しい」と何かと期待をしてしまうものですが、過剰な親の期待は、子供の心に強いストレスを与えてしまいます。
小学生期の男の子はまだまだ言葉が足らず、パパやママに嫌なことを「NO!」といえずにストレスを抱え込んでしまいがちなので、親の理想や過剰な期待を子供に押し付けることはやめましょう。
小学生になると得手・不得手などの子供本来の性質が見えるようになりますので、子供の好き嫌いを見極めることも大事です。子供の良い所を見極めて、良い所を伸ばしていくように心がけたいですね。
7子供を他の子と比較することはやめましょう
小学生の時期は、お友達とのコミュニケーションが活発になる一方、集団での自分の位置や、評価がわかってくる時期です。男としてのプライドも目覚めて、お友達との競争心が芽生えてくる時期でもありますので、周りの子供とむやみに比較することや、やたらと他の子を褒めることは控えましょう。
子供は大好きなパパやママにとって、一番の存在でいたいと思うものです。パパやママが啓発するつもりで「○○君の様に頑張って」ということは、自分の頑張りを認めてもらえないという失望に繋がってしまいますので、我が子のことを一番に、評価をしてあげるといいですね。
8家族で過ごす時間を大事にしましょう
小学生期の男の子は、だんだんと周りに対する理解を深め、男女の違いや家族の役割を理解し始める時期です。そのぶん一番身近な異性であるママに羞恥心を覚えて反発し、好きな女の子をからかったりといった行動に走りがちですね。
一番身近なパパがママや女性を労わる態度を示すことで、子供の中に理想の男性の姿を印象付けていきましょう
幼少期の家族の思い出は、男の子にとって一生の結婚観に影響を与えます。パパやママがいつもそっぽを向いている家庭環境では、将来的に結婚に前向きになれなくなってしまう可能性も高いので、できるだけ家族の時間を重視して、いつも笑顔で幸せな生活を送ることを心掛けるといいですね。
中学生からの反抗期の男の子の育て方
小学校を卒業し中学生になると、いよいよ自分で努力して選んだ高校を受験して、自分の将来を切り開くためのスタートラインに立つ時期です。さまざまな困難にぶつかり、身近な親への反発心も強くなる時期ではありますが、子供がさまざまな助言を必要とすることも多いです。
この時期に親子でなんでも相談をして、パパやママがサポートに回れる体制を作るためには、赤ちゃん期から幼児期、小学生期から親子で強い絆を培っておくことが大事ですよ。
1思春期の男の子を放っておくことはやめましょう
思春期の男の子は、持ちまえの大胆さと不安から、一番危なっかしい時期です。この時期の男の子は口数が少なくなり、反抗もひどくて「もう手に負えない!」なんて思うこともありますが、どうしていいかわからず戸惑っているからこその反抗です。できるだけ接点を持つように心がけ、決して突き放さず支え続けていきましょう。
2子供が熱中することを応援しましょう
中学生の男の子は体力、筋力とも知力とも充実して、エネルギーにあふれています。有り余ったエネルギーのはけ口がないと、危険な遊びや非行に走るリスクがありますので、スポーツや部活などの熱中できるものを見つけさせて、上手にエネルギーの発散をさせていきましょう。子供の興味を引くもの、情熱を注げるものをおすすめしてあげるといいですね。
3親は見守り役に徹しましょう
中学生になると、子供の個性や目的意識はしっかりと確定され、将来のビジョンを描くこともできるようになります。親にとっては無謀なことにチャレンジしようとすることもありますが、この後は成功も失敗も、子供が選んでいくことです。危険なことや社会のルールを犯すことでなければ、親は過剰な口を出さず、子供の選択を見守ることに徹しましょう。
4家庭はいつでも帰れる場所でありましょう
思春期を迎えると、男の子はわけもなく反抗し、理屈っぽく、イライラとした態度を取りますが、これは決してパパやママを嫌ってのことではなく、急激に男性ホルモンのテストステロンが分泌されることで、ホルモンバランスが乱れて起きることです。
本人が一番自分のメンタルの変化に当惑し、不安を感じているものなので、困った時や失敗した時にはいつでもパパやママを頼れるよう、日頃から居心地の良い家庭の環境を整えておきましょう。
5子供の交友関係を大事にしましょう
中学生になると、男の子のコミュニケーション能力は充実し、パパやママではなく家族以外の他人を求めるようになります。交友関係も広がって、同年代の友達や家族とは違う助言者としての大人に信頼を置くようになりますが、これは親に相談できないことの助言を求める正しいプロセスの一つです。
交友関係を否定することは、子供自身を否定することに繋がってしまいかねないので、パパやママは子供の出会いを認め、交友関係を大事に見守ってあげましょう。
6子供を信じる強い心を持ちましょう
男の子は中学生になると、家族よりも友人関係に重点を置くようになり、親と過ごす時間が減っていきます。親の知らない行動が増え、小さな頃と違って子供の全てをパパやママが把握することは難しくなりますが、子供を信じる気持ちは忘れないでくださいね。
「いつも何をしているの」と子供を疑うのではなく、「何か困ったことがあったら相談してね」と、子供の行動を尊重する大人の態度を見せてあげるといいですね。
7子供が巣立つことを受け入れましょう
パパやママがどんなに子供を大事に思っていても、子供の成長をとめることはできません。男の子は声変りが済むとあっという間に精神的に自立していくので、親としての淋しさもひとしおです。ですが、巣立とうという子供の心を押しとどめれば、不信感からこれまで築いた親子の信頼関係を壊しかねませんし、パパやママもあきらめきれずに未練が残ってしまいますので、パパやママも徐々に子離れの準備を始めていきましょう。
8育児は最後まで夫婦で勤めあげましょう
子供が中学生になると育児への手間も減り、夫婦で協力をする機会も少なくなってきます。男の子は特に反抗期が激しく、パパはママに、ママはパパに難しい息子の対応を任せてしまいがちですが、育児の責任は最後まで夫婦二人にあります。
将来子供が家庭を作った時の良いお手本になれるように、パパもママも良い夫婦関係を維持していけるとステキですね。
将来も安心!頭のいい男の子の育て方
将来、家族を支えて家計を養う役割の割合が大きい男の子に求められるのは、単なる学歴や頭の良さではなくて、自発的に考えて行動し、自分も周りも大事にできる賢さ、すなわち自己肯定感の高さです。日本の子育ては、自己肯定感を養うのに不十分だという指摘もありますが、自分に自信をつけて自発的な行動ができるようになるためには、0~6歳までの幼少期の過ごし方や親の接し方が大事です。
自己肯定感は、幼少期に子供が「愛されている」という実感を持つことで養われていきます。男の子は女の子と違って、コミュニケーションの能力の発展が遅い傾向があり、態度で示しても愛情は伝わりにくいかもしれません。パパやママは「君を愛しているよ」という一番大事な気持ちを、わかりやすい態度とストレートな言葉で、どんどん伝えていきましょう。
事故肯定感の高い男の子を育てるポイント
- いつでも子供の味方であることをわかってもらう
- スキンシップをたっぷりとる
- 子供はできるだけ褒めて育てる
- 失敗しても否定をせず、頑張った過程を褒める
- 失敗を先取りせず、危険でないものはチャレンジさせる
- 子供の話は遮らず、最後まで聞く
- 子供の話しの聞き役に徹する
- 子供に考えて選ばせる
- 「ながら」で子供と会話をするのはやめる
- 多少面倒でも、自発的なお手伝いはトライさせる
- 子供には積極的に「ありがとう」と感謝の言葉を伝える
男の子の心を育てるおすすめの本
活動的な男の子は本を読まない子が多いのですが、誰でも一生に一冊は心から共感できる本に出合えるものです。本を読むことは多くの経験をすることと同じ意味があります。朝読書の時間を設けている小学校もありますので、家庭でも読書を薦めてみましょう。今回ご紹介する本は、女性にとっても読みやすいので、男の子を理解したいママにもおすすめです。
かあちゃん取扱説明書
著者:いとう みく 絵:佐藤 真紀子
童心社
1,200円 + 税
タイトルを見て吹き出さずにいられず、読書嫌いの男の子でも興味を引きやすい本です。内容はタイトル通り、ママの取り扱い悩む男の子が、独自に「母ちゃん取り扱い説明書」を作り始めるといった内容で、すべてが的を射ていて笑っちゃう、小学校3・4年生から楽しめる本です。
願いがかなうふしぎな日記
著者:本田有明
PHP研究所
1,300円 + 税
小学3年生の光平が亡くなったお祖母ちゃんを思って、さまざまな願い事を日記に書き、成長していく物語です。男の子の優しい気持ちや、自分自身に対するジレンマをリアルに感じ取れるお話で、ホロリとさせてくれます。小学校3・4年生の男の子にとって共感できる部分も多く、読みやすい本です。
小学生男子(ダンスィ)のトリセツ
著者:まきりえこ
扶桑社
560円 + 税
「男の子が理解できない…。うちの息子は変なの?」と、不安を抱え、笑顔で男の子を育てられなくなっているママにおすすめの1冊です。男の子あるあるが描かれていて、どれほど女の子と違うのかが良くわかり、安心して笑っちゃうけど、ちょっぴり涙が出てくる本ですよ。
男の子を追いつめるお母さんの口ぐせ
著者:金盛 浦子
扶桑社
600円 + 税
幼児~高校生までの男の子のママが、一度は口にしているであろう「テレビゲームはダメ」「喧嘩しちゃダメ!仲良くしなさい」などの言葉を、男の子がどのような気持ちで受け止め、どのような影響を受けているかが分かり、思わず反省してしまいます。長年お母子のカウンセリングを行ってきた著者だからわかる、男の子の繊細さと母親の言葉の重要性が、この一冊で良くわかり、次の日から言葉遣いが自然に変わりますよ。
男の子の子育てにはママの理解が大切!
女の子と男の子では、体の作りだけではなく、個性を形作る脳の構造自体が違います。そのため異性であるママは男の子ならではの言動を理解できず、「男の子ってホントに大変!」なんて驚いてしまうものですが、それも息子の愛すべき個性です。男の子の特色を頭ごなしに否定するのではなく、上手に折り合いをつけて我が子の成長を見守っていきましょうね。
男の子ママが実感する男の子の特徴
- とにかくマイペース
- 落ち着きがなく、じっとしていない
- 動くものに興味がある
- 自分の好きなことにはまっしぐら
- お小言を聞いてもへこたれない
- とっても甘えん坊で寂しがり屋
落ち着いて協調性の高い女の子と比べると、どうしても手間がかかってしまいますが、逆にいえば男の子は物おじししなく、大胆でエネルギッシュなのが良い所です。
男の子は幼少期ほどママへの依存度が高く、0~3歳ごろまでの間に基本的な個性が作られていきますから、男の子の特性を活かしていけるように導いていけるといいですね。
悲鳴をこらえました…
10歳と8歳のやんちゃ坊主のママです。毎日大変です!私は大の虫嫌いなのですが、長男が小さな頃にクモを見つけて大騒ぎをしてしまい、それ以降長男が虫嫌いになってしまったので、次男の時は同じ轍を踏むまいと誓っていました。次男は順調に虫に対する嫌悪感を持たずに育ってくれたのですが、5歳になったとき保育園からニコニコして帰ってきて、「これママに!お土産だよ!」と出してくれたお弁当の中にはびっしりと、セミの抜け殻が詰まっていました…。
保育園の植木にくっ付いている抜け殻を、一生懸命集めてきたんでしょうねぇ。私としては悲鳴をあげたいトコロでしたが、一生懸命堪えました。その後ビビる長男を尻目に、次男がリビングのカーテンにセミの抜け殻を一個一個ひっかけていってコレクションを作るのを、心を無にして乗り切り、一夏の間、セミの抜け殻付きカーテンに頑張って耐えました。私の努力のおかげで、次男は物おじしなく虫に触れる、ワイルドな男の子に成長中です。
好奇心は怒ること?
息子が幼稚園の時、園から電話がかかってきました。「お子さんから聞きましたか?」と言われ、「何のことですか?」と聞き返すと、「実は、お弁当に入っていたバナナの皮と黒くて食べられず取った部分を、お子さんが袋に入れてず~っと揉み続けて、黒い液体を作っていたんです。食事のマナーとしても、食べ物を大切にするという教育の点でも問題があり、注意したのでお知らせしておきます」とのことでした。
親としては、「あらあら。実験君なのね」となぜ園長室にまで呼び出されて怒られるかが理解できませんでしたが、息子も理解できなかったらしく、その後もスライムで玄関がツルツルになっていたり、蟻を水やお湯に入れる実験をしたり、洗面所でおしっこまでしていて、「多分バナナの皮は氷山の一角で、園で色々やっていたんだな」と思いました。好奇心がとにかく旺盛で、今は私立中学校に合格し、勉強を頑張っています。
大胆さは幼児期から…
先日、主人の実家に行った時に、近所の人がお茶しにきました。私も一緒に混ざって話しを聞いていたのですが、話が息子の幼稚園時代の話や主人の子供時代の話になりました。息子は隣の田んぼで虫捕りをして遊んでいたのですが、通りかかった人の所にヒョコヒョコ近よって言って、いきなりその人の首からぶら下げていたタオルで、自分の顔の汗を拭きとって、何食わぬ顔でまた虫捕りに言ったそうです。わたしは自分のしつけが至らなかったと思い、恥ずかしくなって赤面したのですが、田舎ということもあり、笑い話で済みました。私の住んでいる辺りでは、笑い話では済まないのでホッとしました。
その後、主人はもっと面白かったという話になり、車のフロントガラス一面にアマガエルを張り付けたとか、隣の家の水道栓をしめてしまい、その家では3日間水が使えなかったとかそんな話を聞き、主人の親もご迷惑をお掛けしたご近所さんと一緒に楽しそうに笑っていて、物おじしない主人や息子の姿からも、男の子は大らかに育つと器が大きくなるんだなぁと感じました。
男の子の育児にはゆとりが大切です!
ママにとって男の子は未知の生き物。行動は理解できないし、言葉は通じないし、体力は使うし…毎日ドタバタの育児期間ですが、大きくなっても男の子は甘えん坊で、ママを大事に思ってくれる頼れる味方です。男の子が手元にいる期間は短いので、そのぶんたっぷりと愛情を注いで、良い親子関係を維持しましょう。
男の子の子育てで大事なのは、適度に力を抜いてゆとりを作ることです。体力勝負ですから、ママ自身の健康にも注意を払って下さいね。育児に行き詰ったら、自分だけの時間を作って、好きなことをして過ごすことも大事です。ママの心にゆとりがでると、男の子もメンタル的に安定しますので、肩の力を抜いて我が子と向き合っていきましょう。