子供は集中力がない?アップさせる4つのトレーニング
何人かの子供を見ていると、勉強でも遊びでもすぐ飽きてしまう子もいれば、コツコツと一つのことに打ち込む子もいて、子供の集中力の違いにはいつも驚かされます。でも、集中力のある子とない子を比べると、できれば我が子には集中力のある子に育ってほしいと思うものですよね。
集中力は勉強や、大人になって仕事を持ってからも必要な大事な能力ですが、育て方や日々の生活の工夫で後から伸ばすことのできる能力です。今回は子供の集中力について解説をしながら、子供の集中力をアップさせるトレーニング方法などについてご紹介していきます。
【年齢別】子供の集中力が続く時間ってどれぐらい?
皆さんはどれぐらいの時間であれば、集中力が続きますか?好きな趣味に打ち込むときの集中力と、苦手な難しい本を読むときでは、集中力の持続時間も違ってきますよね。私達人間の集中力はそれほど長くは続かず、長くて50分間、集中力をピークの状態で維持できるのは、大人でもわずか15分程度だといわれています。
私たちのもつ集中力には周期性があり、波の様に15分ごとに集中力が高まったり、低下したりを繰り返していきます。大人の場合は理性によってある程度のコントロールが利きますから、長ければ集中力の波を持続させて50分程度まで持続させることができますが、心身ともに未熟な子供の場合は集中力が続く時間はもっと短く、
- 幼児期… 年齢+1分程度(3歳なら約4分)
- 小学校低学年… 15分程度
- 中学生… 30分程度
- 高校生… 45分程度
しか続きません。大学生は90分と言われていて、ちょうど授業の1コマと同じ時間ですが、常に集中力のピークの時間をキープしているのは難しいようですね。小さな子供でも集中力は日々の遊びの中で伸ばすことができるので、集中力の波を繰り返すスキルを覚えさえすれば、わずか数分しか集中力が続かない状態から、驚くほど集中できる時間を増やしていくことができます。
子供の集中力の基礎ができる時期はいつ?
幼児向けのアニメが10分程度の短いコンテンツであることが示すように、小さな子供はどんなに興味を引く内容でも、わずか数分程度しか集中力を維持することができません。ですが、小さい頃から集中力を養うことは、将来能力を伸ばすためにとても大切なことで、私たち人間の集中力の土台は、乳児期から7歳くらいまでの幼児期に養われるといわれています。
もし、子供がその時期を逃したとしても、何の問題もありません。集中力は大人になってもトレーニング次第で伸ばしていくことができるので、基礎ができていない分を後で伸ばせばいいだけなので、あきらめず日々の遊びや生活の中で取り組むことを考えていきましょう。
子供の集中力を高める4つのトレーニング方法
子供の集中力を高めていくためには、徐々に何かに集中する時間を伸ばしていく遊びを行うのが基本です。そのために大事なのが、タイミングを見計らうこと。子供の興味が盛り上がったタイミングと、集中力が切れるタイミングを見計らって、どんどん子供の興味を引きつけていくことが、集中力の付け方の秘訣です。
そのためにも親は、次のような子供の様子をしっかり観察しましょう。
- 集中を始めたとき
目も耳もその方向に向けられ、言葉数が減る - 集中が切れたとき
ソワソワ・モゾモゾとして、キョロキョロよそ見を始める
初めのうちは短い間でも、繰り返すうちにだんだんと集中していられる時間が長くなっていきますので、根気よく続けて子供の集中力が持続する時間を見極めてあげましょう。
1集中力が続く環境を整えましょう
大人でもそうですが、一つのことをしようとしている時にテレビがついていて賑やかな状態では、どうしても興味は他の方向へそれてしまい、集中力が持続しません。幼児期はただでさえ集中力の持続時間が短い時期なので、子供の気を散らすような余計なものを排除して、環境を整えましょう。
絵本を読むときやパズルをするときは、テレビの電源を消すのが基本です。また、「今からお絵かきしようか。じゃあ使わないブロックは箱にナイナイしようね」と、一つの遊びが終わったら片付ける習慣をつけましょう。視界に入る情報を減らすだけで、目の前のことに没頭しやすくなります。
2生活体験を通して集中力を養いましょう
集中力と聞くと「勉強」「学習」といったイメージにとらわれてしまいがちですが、幼児期の場合は楽しいことや、「自分で!」という自己満足が得られることなど、生活体験の全てが集中力を養う場になります。幼児期に無理に机に10分間座らせることには意味はなく、逆に学習することにイヤなイメージを押しつけてしまいかねません。
「パパの靴下、どれとどれが同じかな?クルッと丸めてみようか」と洗濯物畳みをお願いしたり、料理の時にレタスを小さくちぎる作業を任せたりと、小さい子供にとっては生活のお手伝いの全てが楽しく、無理なく興味を引く対象です。幼児期は子供にさまざまなことを体験させて、楽しい雰囲気で集中力を養っていきましょう。
3遊びを通してトレーニングをすすめましょう
集中力を伸ばすときに一番適しているのは、本人の興味のあるもの、楽しいものを遊びに取り入れることです。指先を細かく使う遊び(ジグソーパズル、ひも通し、折り紙、ブロックなど)は、頭をフル回転させるため自然と集中力が高まります。
絵本も良い教材になります。ただ親が一方的に読み聞かせるのではなく、「あ!赤い車が走ってるね、どこに行くのかな?」とか、「ウサギさんはどこに隠れてるかな?」などとわかり易い言葉で問いかけて、子供に答えさせることで興味とやる気を惹きつけて、子供の集中力を徐々に伸ばしていきましょう。
4親が一緒に参加して集中力をアップさせましょう
幼児期の子供はパパやママの愛情を求めており、親といる時が一番リラックスして、能力を発揮することができます。集中力のトレーニングも子供だけでやらせるのではなく、パパやママが一緒にいて、サポートしてあげながら進めていきましょう。
「次はこのピースをここにはめてみようか」「高く積めたね!」と親が横で実況中継のように声をかけることで、子供は「ママが見てくれている」と安心して一つの遊びに長く取り組むことができます。
子供に集中力がなくなる理由
集中力が一番高まるのは、何かに興味を引かれて楽しい想いをしようとしたときです。逆に今まで集中していた子供の集中力がなくなる理由としては、次のようなものが挙げられます。
- 他のおもちゃや音に興味がうつってしまった
- 疲れて眠い、またはお腹が空いている
- 「これをやりなさい」と親から言われてやっているだけで、もともと興味がない
どれも集中力が続かない子供の心理としては当たり前の理由であって、決して子供の性格などに問題があって集中力が続かないわけではありませんので、途中で投げ出したからといって「どうして最後までやらないの!」と子供を責めたり、イライラとして怒ったりしないでくださいね。
子供の性格をしっかりと把握して、子供が「楽しくて時間も忘れちゃう!」と思えるような遊びを見つけ、子供の集中力を惹きつけていくことを考えていきましょう。
親も協力!生活習慣で子供の集中力をつける方法
遊び以外でも、生活習慣を見直すことによって子供の身体と心を整えて、集中力をアップさせる方法はいくつかあります。これにはパパやママの協力が必須ですので、親子で一緒に取り組んでいきましょう。
1美味しいおやつで気分をリフレッシュしましょう
集中力を持続させるためには、心身のリフレッシュが欠かせません。遊びや勉強で疲れて集中が切れてきたら、美味しいおやつを挟んで気分を切り替えましょう。日頃から食事は3食バランスよくとり、健康な体の維持に努めることが基本です。
おやつには、自然な甘みと香りでホッと一息つけるドライフルーツや、カリッと香ばしい食感で噛むのが楽しくなるナッツ類、優しいコクのある牛乳、素朴な味わいのトウモロコシなどを取り入れて、美味しく楽しく気分転換させましょう。
2充分な睡眠時間を取りましょう
睡眠不足も、集中力の維持の大敵です。しっかり休息を取り、元気に遊ぶ体力を維持するためにも子供は午後9時頃には布団に入らせ、たっぷりと睡眠をとらせるようにしましょう。子供が落ち着いて眠りにつくためには、夜間の静かな環境づくりが必要ですから、寝る前はテレビやスマホを消して、パパやママも一緒に部屋を暗くする体制を整えるのがおススメです。
3読書の習慣をつけましょう
集中力をつけさせるためには、適度に想像力を刺激しておくことも大切です。最も良い方法は、読書の習慣ですね。自分で字が読めない小さな子供の場合は、もちろんパパやママが絵本を読み聞かせてあげればOK。本を読んでいるパパやママの温かい声や表情などから、子供達は想像力豊かに絵本の世界に没頭することができますから、ぜひ短時間でも毎日の習慣にしてみて下さいね。
読む本は常に新しいものである必要はなく、何度でも繰り返して読んで問題ありません。小さな子供のうちは新しいお話を知るというよりも、絵本の世界に集中する習慣を身につけさせるのが目的なので、子供のお気に入りの本を繰り返し読んであげる方が効果的です。
4メリハリのあるリズムを身につけさせましょう
集中力は波のように高い状態と低い状態を繰り返します。このことからも、日頃からメリハリをつけた生活を送っておいた方が、集中力が途切れる波のコントロールがしやすくなります。集中力が切れた状態でダラダラと続けることには意味はありませんので、日頃からメリハリの効いた生活を心掛けましょう。
例えば、「タイマーがピピッと鳴るまでブロック頑張ろう!」とゲーム感覚にしたり、30分遊んだら15分のおやつで気分をリセットしたりと、テンポよく生活を送ることを心掛けていきましょう。
5たくさん褒めてあげましょう
集中力を維持するためには、やはりご褒美があったほうが子供はやる気になりますね。パズルが完成した時などは、「最後まで一人でできたね!すごい!」と子供をたくさん、大げさなくらいに褒めてあげましょう。大好きなパパやママから良い評価を受けることは、子供の心にとって一番の喜びです。
集中力が切れてきた時にも、褒めることは集中を引き留めるために有効です。子供が飽きてきたら「あと1個だけはめたら完成だ!〇〇ちゃんならできるよ!」と褒めて引き戻すことを繰り返していると、次第に集中できる時間を伸ばしていくことができますので、ぜひ試してみて下さいね。
子供の集中力とスポーツとの関係は?
多くの先輩ママが実感していることとは思いますが、子供の集中力を養うのに適した方法として、地域のスポーツクラブなどに参加させるのも良い方法です。とくにじっとしているのが苦手な活発な男の子の場合は、楽しくスポーツに取り組むことで自然と集中力が養われていきます。
スポーツの種類については、サッカーなどの団体競技でも、柔道などの個人競技でも、子供が興味を持って「やりたい!」と思うものを選ばせてあげるのがポイントです。お友達と一緒に練習メニューをこなすことは、「みんなもやっているから僕も頑張ろう」という気にさせて、集中力を途切れさせるのを防ぐ効果があります。
子供の性格にもよります
2歳違いの男の子の母です。
長男が小学校3年、次男が小学校1年の時に地元の剣友会に入会し、剣道をはじめました。初めのうちは集中力が切れてしまい、10分程度しか練習に参加せずにボールを出してきて、勝手に遊び始めるなんてこともありましたが、次第に練習時間が増えていって、1ヶ月もしたら1時間の通常メニューに集中して参加できるようになり、本当にスポーツってスゴイなと驚きました。
ただ、子供の性格にもよるようで、長男はスポーツ大好きなので良い効果があったと思うのですが、物静かでビビリ屋の次男は泣いてしまうことも多かったので、次男の場合はヤッパリ時間がかかったかなと思います。うちの子の場合はまだ小さくてスポーツの種類を選ばせずに私が決めてしまいましたが、本当は子供本人に競技を選ばした方が良いのだと思います。
【解説】みーこさんの体験談の通り、親が無理やり習わせるのではなく、子供の性格に合わせて興味のあるスポーツを提案することが、集中力アップの近道ですね。
子供のやる気を応援して、集中力アップをサポートしましょう
子供の集中力を高めたいと思ったら、パパやママに心掛けてもらいたいのは
- 怒らない
- 褒める
- 一緒に楽しむ
のこの3つ。早いうちに子供の集中力を伸ばしていけるかどうかは、ママやパパの接し方が重要な役割を担っていますので、肩ひじを張らずに、頑張り過ぎずに取り組みましょう。
集中力を高めるトレーニングで一番大事なのは、子供のやる気をなくさせないことです。子供は「楽しい!」「もっとやりたい!」というやる気があれば驚くほどの結果を出してくれます。「集中しなさい!」とプレッシャーをかけるのではなく、親子で笑顔で楽しく取り組んでみて下さいね。

