1歳児のお弁当6つのルール~保育園でも食が進む作り方のコツ
1歳になると離乳食が完了期に入ったり、離乳食を卒業して幼児食へと突入したりしますが、流動食から形ある食事へとドンドン進むため楽になると思いきや、食のこだわり・遊び食べ・食べムラに悩まされるママも多く、「月に数回ある保育園のお弁当には何を持たせればいいの?」といった食への悩みが尽きないママも少なくありません。
「朝から頑張って作ったのに、一口も食べてくれなかったらどうしよう…」と不安になることもありますよね。そこで今回は、1歳児にピッタリのお弁当箱の選び方やおすすめ商品、1歳児のお弁当を作る際の6つのルール、おすすめメニュー、残さず食べられるお弁当作りの体験談をご紹介します。
1歳児のために作るお弁当はママと子供を結ぶコミュニケーション方法の一つ。朝「わあ、大好きな卵焼きが入ってるね!お昼が楽しみだね」と声をかけながらフタを閉めれば、ママがニコニコ楽しそうだと子供も幸せになりますので、ママも楽しめるお弁当作りを心掛けましょう。
1歳児のお弁当箱の選び方やおすすめ商品
好きなものはいくらでも食べたがり、嫌と思ったら口を閉じてなんでも簡単には口に運ばない子が増える1歳。自分で食べたいという意識も強くなってくる時期なので、お弁当作りも家庭での食事と同様に食べる意欲を尊重しながら、食べる楽しみを感じられるお弁当箱を選ぶことが大切です。
完食できる1歳のお弁当箱の選び方
1歳のお弁当作りの中でも一番重要なことがお弁当箱の大きさ選び。大きすぎるお弁当箱にスカスカにおかずを入れると見栄えが悪く、逆にぎゅうぎゅうに詰めすぎると食べきれません。ピッタリのお弁当箱を選ぶことで「全部食べられた!」という完食体験ができ、それが自信となってお弁当の楽しさを実感することができるようになっていきます。
また保育園にお弁当を持って行く場合は、冬場に保温庫(温蔵庫)で温める園が多いので、熱によって変形して歪んだりフタが閉まらなくなったりするトラブルが起こらない、フタごと加熱できるアルミ製などのお弁当箱を選びましょう。入園前の説明会で「冬場は保温庫を使いますか?」と先生に確認しておくと安心です。
お弁当箱のフタにも色々なタイプがありますが、1歳ではまだ指先が上手に使えませんので、子供が自分で開けやすい「かぶせ式」のお弁当箱を選んでおくと比較的長く使え、自立心も育ちます。
1歳のお弁当箱の選び方のポイント
- 大きさは270~300mlくらいが目安
- フタがパッキン式ではなく、かぶせ式を選ぶ
- 保育園用は加熱できるアルミ製や耐熱弁当箱
1歳児におすすめのお弁当箱
食が細くて食べることに興味のない1歳児は少なくありませんが、「食べてくれるかなぁ」と心配な時には、好きなキャラクターのお弁当箱を選ぶと、お弁当に興味を持つようになります。保育園用のお弁当箱に選びたい1歳児におすすめのお弁当箱とは?
アンパンマンキッズシリーズ ランチ用品 おべんとうばこ(アルミ)
レック株式会社
幼児の1番人気はやっぱりアンパンマン!こちらのお弁当箱は容量280mlで、汚れ落ちがよいフッ素加工を施してあり、保育園の保温庫でも使用できるアルミタイプです。
電子レンジや食洗機は使用できませんが、ふちが丸く加工してあるので1歳児でも持ちやすく、安心して使用することができます。フタを開ける練習の際も、「アンパンマンのお顔を開けてみようか!」と楽しい声かけができます。
ハローキティ アルミランチケースS(フェイス)
サンリオ
女の子に人気のハローキティデザイン。かわいらしくて優しい丸みのあるお弁当箱です。容量は260ml。内側はお手入れしやすくフッ素加工してあります。食洗機は使用できませんが、保温庫に使用でき、フタを外せば電子レンジにも使用できるのが大きな特徴です。
ランチベルトと名前シールがついているので、購入後すぐに使用し始めることができますよ。
1歳児のお弁当作りの6つのルール
1歳児でも食べやすいお弁当を作るためには、次の6つのルールに配慮しましょう。ちょっとしたポイントを抑えるだけで、ぐんと食べやすく、作りやすく、そして安心して持たせられるようになります。
1食べやすくなる工夫をする
食が細い1歳児はお弁当の中身を見ただけで「おなか一杯!」と感じることもありますので、詰め方にも注意が必要です。あれもこれもとぎゅうぎゅう詰めにすると食べにくく食欲がなくなるので、少しすき間があるくらいにふんわりと詰めましょう。
1歳児の咀嚼する力は離乳食を卒業してもまだ安定していません。のどや食道もまだまだ狭いため、消費者庁でも注意喚起されている通り、お弁当には詰まりやすいこんにゃく類や餅類などは避けましょう。ご飯も冷めると硬くなりのどに詰まらせやすいので、普段より少し多めの水加減で軟らかめに炊くのが基本です。また、プチトマトや丸いままのブドウは、慌てて頬張ると幼児がのどに詰まらせやすい食材ですので、必ず4等分か半分にカットして入れてください。
ブロッコリーや棒状にカットできる芋などは手づかみ食べできる代表的な野菜で、お弁当には人気があります。それ以外のレタスなどの葉物野菜のような食べにくいものは、見栄えを考えて飾りとして入れるのではなく、細かく刻んでしらすやツナと一緒にお焼き風にまとめて焼いてあげるなど、食べやすくなる工夫をしてから入れましょう。
1歳のお弁当を食べやすくする工夫
- いつもより少し少なめの量を詰める
- 消費者庁が喚起する、喉に詰まりやすいメニュー(こんにゃく等)は避ける
- 手掴みで一口で食べられるメニューにする
- ご飯は軟らかめに炊いてふんわり握る
- プチトマトやブドウは必ずカットして入れる
- 噛みにくい葉物野菜は刻んでお焼き等にする
2慣れるまで目新しいメニューは避ける
1歳ではまだ家庭と外の環境の変化にスムーズに馴染めない子が多く、家庭で食べ慣れていない目新しいメニューがお弁当に入っていると、不安になって残してしまう子がいます。ママが張り切って可愛いウサギさんやパンダさんのデコ弁にしても、警戒して手をつつけずに帰ってから白おにぎりをバクバク食べるということも。
ですから、保育園やお弁当の雰囲気に慣れるまではあまり目新しいメニューを詰めず、できるだけ普段から家庭でよく食べている大好きなメニューにするように心掛け、見た目よりも安心感で勝負しましょう。お弁当を開けた瞬間に「あ、いつものハンバーグだ!」とホッとできることが、完食への第一歩です。
3スプーンやフォークは金属製を選ぶ
1歳になると第1乳臼歯(犬歯の隣の奥の歯)が生えはじめて噛む力が強くなってきますので、プラスチック製のスプーンやフォークだと強く噛んで割れてしまい、小さな破片で口の中が傷ついたり飲み込んだりしてしまう恐れがあります。安全のためにも、スプーンやフォークは口に入れる部分が金属製の商品がおすすめです。
また、スプーンを噛み砕く程歯の力が強くなってくるのに反して手の力はまだまだ弱いため、握り損ねて落としてしまうことも少なくありません。持ち手部分は1歳児の手のひらにすっぽり収まる太めのカーブ形状や、滑りにくい素材のものを選ぶとよいでしょう。
4ピックや爪楊枝、醬油差しは使わない
お弁当に慣れていない1歳児はピックや爪楊枝、醤油差しという道具の役割を理解できていません。食材と一緒に誤って飲み込んで口内を傷つけてしまったり、窒息してしまったりする恐れがあります。消費者庁からも注意喚起されている通り、実際に乳幼児の誤飲事故も報告されています。おかずを仕切る時にはシリコン製や紙製のおかずカップを利用し、ピックや爪楊枝、醤油差しなどは一切使用せずにお弁当を作りましょう。
5生ものは避ける
お弁当は作ってから数時間後に食べますが、その間にお弁当を置く環境によっては細菌が繁殖しやすい状況になることもあります。厚生労働省の食中毒予防の基本に基づき、必ずお弁当箱に詰める前に食品の中心部までしっかり加熱し、完全に冷ましてからフタを閉めましょう。
しっかり食品を加熱調理すると食中毒の原因となる多くの細菌を死滅させることができます。前の晩に作って冷蔵庫に入れておいた食品をそのまま詰めたり、ハムやかまぼこなど火を通していない加工品をそのまま入れたりすると、お弁当箱の中で細菌が繁殖する原因になります。消化や免疫機能が未発達な1歳児の健康を守るためにも、お弁当は清潔な調理器具を使い、中にはしっかり再加熱してから冷ましたものを入れましょう。
6デザートは別容器に入れる
保育園など集団生活を始めている場合、お弁当は食べるときまで保温庫に入れておくことがあります。保温庫はお弁当を適温に加熱して美味しく食べられるメリットがありますが、同じ容器にデザートのフルーツを入れていると、熱によって傷んでしまうことがあります。
また保温庫に入れない場合も、フルーツなどから出る水分でおかずが傷みやすくなり、雑菌が繁殖する原因になります。デザートは1歳児のお弁当に人気があるお楽しみですが、衛生面を考慮して必ず別容器(小さなタッパーなど)に詰めるようにしましょう。
1歳児のお弁当におすすめのメニュー
まだスプーンやフォークを上手にコントロールできない1歳児におすすめなお弁当メニューは、やはり手づかみしやすいものやフォークで簡単に刺して食べられるものが中心です。ここでは、具体的なメニューと食べやすくなるポイントをご紹介します。
主食
一口サイズのおにぎりや、食パンを丸めたロールサンドイッチは1歳児が手掴みしやすいメニューの代表です。主食はお弁当箱の半分程度を占めるため、おにぎりの場合はごはんにしらす、青のり、細かく刻んだ小松菜などの食べ慣れた食材を混ぜて小さく丸め、彩りや風味のバリエーションを楽しめるように工夫しましょう。
ロールサンドイッチは形が崩れないようにラップでキャンディー型に包んで可愛く見せたいところですが、1歳児では一人でラップやリボンを外すのがまだ難しく、誤ってパンと一緒にラップを飲みこんでしまう誤飲事故の危険があります。保育園のお弁当の場合はできるだけ一人で安全に食べられるよう、ラップは全て外し、ジャムやツナマヨなど崩れにくいペースト状の具を塗ってからお弁当箱にふんわり詰めましょう。
うどんやスパゲティなどの麺類は、冷めると塊になってくっついてしまい、1歳児には非常に食べにくいためお弁当にはおすすめできません。
主菜
ウインナーやハンバーグなどは子供が好きなおかずの上位に入るものです。しかし1歳前半の子供達はまだ離乳食完了期ですし、1歳後半の子供もまだ全てが大人と同じ食事では早い幼児食の時期。市販の大人向けウインナーや冷凍食品は、幼児期の味覚を育てるには味が濃すぎることがあります。
ウインナーを与える場合は離乳食完了期の後半からとし、噛み切りやすい皮がないウインナー(皮なしタイプ)を選びましょう。調理する時は必ずお湯で下茹でして塩分や油分を少し落としてから与え、ごくたまにお弁当に入れる程度のお楽しみに留めるのが無難です。野菜炒めなどに入れる場合も、ウインナー自体の塩分があるので追加の味付けは控えるようにしましょう。
手作りハンバーグは、細かく刻んだ玉ねぎや人参、ひじきなどを混ぜて作り置きし、冷凍しておくと大変便利です。朝レンジで中心部までしっかり加熱してから詰めれば、野菜嫌いな子供でも抵抗なく食べられるお弁当の主菜になります。
1歳のお弁当に冷凍食品のおかずはNG?
市販の冷凍食品のおかずは大人向けの味付けになっているものが多く、素材本来の味を学ぶ1歳児には塩分や油分が濃すぎる場合があります。また、消費者庁の報告にあるように、肉巻きポテトなどの冷凍食品で幼児の窒息事故が起こった事例もあるため、大人の食品をそのまま与えるのは避けた方が安心です。使用する場合は幼児向けの薄味に作られた専用の商品を選びましょう。
とはいえ、忙しいワーママであれば月に数回のお弁当作りでも負担に感じるものです。一から全て手作りしようと無理をするのではなく、前日の晩に多めに作ったおかずを取り置きして冷凍し、翌日レンジで再加熱してお弁当に詰めるなど、ママ自身が笑顔でいられる余裕のある作り方を心掛けることも大切です。
副菜
彩りが良く食感も楽しめる野菜は、お弁当の隙間を埋めるのにも役立つ食材です。その代表的なブロッコリーは、蕾の部分だけでなく茎まで柔らかくクタクタに茹でると、そのまま手づかみで食べることができるため、1歳のお弁当には大人気!また人参やさつま芋、かぼちゃなども、指でつまみやすいスティック状(フライドポテトほどの太さ)にしてあげると、自分で食べる意欲を引き出せます。
ただし、副菜には茹でた時の水分が残っていると食中毒の原因になりやすいため、できればフライパンで軽く炒めて水分を飛ばした方が安全です。茹でたものをそのまま入れる場合は、必ずキッチンペーパーでポンポンと優しく水分を拭き取ってから入れましょう。
卵焼きや枝豆もお弁当の彩りを良くする定番おかずです。枝豆は薄皮を取り除いて細かく刻み、卵焼きの中に巻き込んだり、ハンバーグの中身に混ぜ込んだりすると、彩りも鮮やかで食べやすくなります。
デザート
デザートには、みかんやバナナ、イチゴなど、季節の旬のフルーツを選びましょう。手に入れやすく美味しいだけでなく、フルーツ本来の自然な甘みを楽しむ味覚を育てます。
また、フルーツが手に入りにくい時期はフルーツの缶詰を利用するのも一つの方法です。ただし、缶詰のシロップは甘みが非常に強いため、本来の果物の風味を味わわせるためにも、水でサッと洗い流してからキッチンペーパーで水分を拭き取って入れるとよいでしょう。
残さず食べてもらいたい~先輩ママの体験談
せっかく作ったお弁当。空っぽになったお弁当箱を見るとママも本当にうれしいですよね。1歳児にお弁当を残さず食べてもらえる作り方のポイントとは?先輩ママたちのリアルな体験談にもヒントがたくさん隠されています!
おかずに困ったらチーズ
チーズはお弁当作りに欠かせません。おかずに困ったら、ちくわにチーズを入れて一品できますし、のりとチーズを巻いてくるくると丸めれば、見た目も子供にうけるおかずになります。
またチーズを電子レンジで加熱すれば、冷めた時に適度にまとまって食べやすくなるので、野菜と混ぜてもつかえます。1歳児のおかずに最適ですよ。
【解説】チーズの塩気とコクは、淡白な野菜や炭水化物に合わせやすく、子供の食欲をそそる優秀な食材です。「のりとチーズのくるくる巻き」は手づかみしやすく、見栄えもかわいいので真似したいアイデアですね。
おすすめの手抜きの方法
1歳児にお弁当を作るのに野菜を使用する時、一つ一つ細かく刻むのは面倒くさいですよね。そんな時におすすめが、ミックスベジタブルを使用すること。ミックスベジタブルがあれば、卵焼きやポテトサラダ、ハンバーグといったものにも簡単に混ぜることができます。
野菜を食べさせたいけれど面倒くさい!そんな時の野菜には、ミックスベジタブルを使用すると手抜きができます。
【解説】忙しい朝、包丁やまな板を出して野菜をみじん切りにする手間は省きたいものです。ミックスベジタブルなら彩りも鮮やかで、ハンバーグや卵焼きの具としてそのまま使えるので、ママの負担をグッと減らしてくれます。
要注意!こんなお弁当は食べてくれない
1歳だと中身がわかりにくいおかずは、つつくだけつついて食べてくれないことがあるので要注意です。特に私の子供は野菜嫌いなので、細かく刻んで隠してやろうといろいろな工夫をしました。
デコ弁にして見た目を重視したり、おかずに混ぜて野菜を隠したり。しかし何かわからないものは口にしないどころか、お弁当開始早々指で海苔をはぎ取ったり、ハムをぼろぼろにしたり。それを見た私もショック!
お弁当は中身がわかりやすい方がいいです。あまり張り切りすぎないで、いつもの子供のメニューを入れる方が食べるとわかりました。また野菜はブロッコリー、キュウリ、ニンジンなど隠さない方が、保育園のほかの子をまねてよく食べていました。
【解説】発達心理の観点からも、1歳児は「得体の知れないもの」に対して本能的に警戒心を持ちます。無理に隠すよりも、素材の形がはっきり分かる状態でお弁当に入れ、お友達が食べている姿を見て「自分も食べてみよう」と思わせる集団生活のパワーを信じることも大切ですね。
1歳児のお弁当は見た目よりも中身を重視!
1歳前半のお弁当は丸のみせずにしっかり噛むことが出来るという咀しゃく機能を促すことが大きな目的の一つ。1歳後半からは「自分で食べられた!」という食事の自立に向けて自信をつけてあげることも重要になってきます。
ですから小さいうちはキャラ弁のような見た目に凝ったお弁当ではなく、子供自身が自分でつまんで食べやすい大きさや柔らかさを守ることが何よりも大切です。消費者庁が注意喚起する誤飲・窒息事故には特に配慮し、食材のカットや調理法に工夫を凝らしましょう。
また、厚生労働省の基準に従い、食中毒を起こさないようにしっかり加熱し、水分を飛ばして完全に冷ますといった衛生面を重視したお弁当作りを心がけることも忘れないでくださいね。ママの愛情が詰まった安全で食べやすいお弁当で、子供の「おいしい!」の笑顔を引き出しましょう。




