子供の名前を古風に!キラキラネーム逆行のススメ
子供の名前には流行がありますが、キラキラネームが当たり前となった今、おすすめしたいのが日本人らしさがにじみ出る古風な名前です。
子供の名前を決めるときに「こんな呼び方がしたい」「こんなかわいい(かっこいい)漢字を使った名前にしたい」と思ったものの、親戚や友人の子供と名前が似ていたり、同じ漢字になってしまったりしたため悩んでしまうことも。
そのようなパパやママはキラキラネームが当たり前の今だからこそ、昔から使われているような【古風な名前】を子供にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
子供の名前を古風にしたい!名付けのアプローチ
名前は子供の人生に一生寄り添うもの。名付けの際は、ただやみくもに古臭ささにこだわるのではなく、読み方の音や漢字のもつ意味、人気のある名前なども多角的に考え、最適な名前を付けましょう。
では、さっそく男の子、女の子別にチェックしていきましょう。
日本人らしい子供の名前ってどんなの?古風な男の子の名前の特徴
日本人らしさが漂う古風な男の子の名前には、音や使われている漢字に特徴がありますので、一例を見てイメージを膨らませましょう。
男の子の名前の読み方(呼び方)をチェック
漢字からではなく読み方から考えると、音が古風な男の子の名前をつけやすいです。最近の男の子の名前は「◯◯き」「◯◯や」「◯◯と」などが名前の止め字としてつかわれることが多いのですが、古風な男の子の名前の最後は次のようなやわらかな響きで、和のイメージにあっています。
- ○○のすけ
- ○○すけ
- ○○たろう
- ○○ろう
- ○○なり
- ○○し など
男の子の名前の漢字をチェック
この漢字を使えば古風な日本人らしい名前になる!という代表的な漢字の一部が次の4つです。画数やその漢字の意味も一緒に見ていきましょう。
- 士(3画)
強く立派なイメージ。勉強好きな人。 - 和(8画)
友達を大切にする人。周りをなごませるような人。 - 武(8画)
強くたくましい人。家庭をしっかり守り切れる人。 - 蔵(15画)
知識や仁徳を蓄えた人。
男の子の名前人気ランキングをチェック
明治安田生命2017年お名前ランキングなど巷で行われいてるお名前人気ランキングを見ると、古風な男の子の名前も意外とランクインしています。漢字1文字の名前も素敵です。
- 大和(やまと)
- 拓海(たくみ)・拓真(たくま)・琥太郎(こたろう)
- 春馬(はるま)・大地(だいち、たいち)・伊織(いおり)
- 旭(あさひ)・岳(がく) ・誠(まこと)
大和撫子っぽい!古風な女の子の名前の特徴
戦後は「子」がつく名前が日本国内で流行しましたが、日本人女性を連想される女の子の古風な名前は他にも数々あります。古風な特徴をもった名前をあえて付けたい場合は、次のようなポイントをチェックしましょう。
女の子の名前のよみかた(呼び方)をチェック
終戦後間もない第一次ベビーブーム、その時生まれた子供達が親になった頃に訪れた第二次ベビーブーム、共に女の子の名前の止め字に「子」が使われることが多く「子=女の子」と思う日本人は非常に多いです。ですから「○○子」ちゃんという名前を聞くと、和のイメージが湧いてきませんか?
女の子のママやパパが「こういう名前が良かった!」と思う古風な名前にも「子」が最後に付く名前が多いのですが、他にも最後が次のような音の名前は日本の女性らしい名前の代表的なものだといえます。
- ○○の
- ○○ね
- ○○よ
女の子の名前の漢字をチェック
次に女の子の古風な名前に使われる漢字を見ていきましょう。女の子のほうがパパやママも比較的たくさんの漢字が思い浮かぶかもしれません。
- 和(8画)
見ただけで【和】をイメージさせる漢字。協調性をあらわし、日本を意味する漢字 - 千(3画)
数が多い、種類が豊富で美しいさまを表す。 - 花(10画)
華やかで美しいことを表すときに使う漢字 - 結(12画)
約束する、結ぶ。良縁や、良い結果を意味する漢字
女の子の名前人気ランキングをチェック
男の子と同じように名前の人気ランキングもチェックしてみましょう。
- 凛(りん)
- 葵(あおい)
- 桜(さくら)
- 凜(りん)
- 莉子(りこ)
- 愛(あい)・綾乃(あやの)
- 茜(あかね)
- ひなた
- 奈々(なな)
などです。やはり女の子の名前は古風な名前がたくさんランキングに上がってきていますね。
男の子ではあまり見られませんが、ひらがなで名前をつけてあげるのもやわらかいイメージで、よいかもしれませんね。
子供の名前で家庭環境を判断する!?
近年、よく話題にのぼる【キラキラネーム】ですが、名前を決めるというのは子供の一生にかかわる重要な大仕事、当然、親は子供の名付けに責任を持たなければなりません。
かっこいいから、かわいいからという理由で組み合わせた読みと漢字で仕上がった、まったく読めない名前をもつ子供たちが、どういう思いをしてこれから生きていくことになるのかをよく考えて、お子さんの立場になって考えることが名付けにおいてとても大切です。
今、キラキラネームをもつ多くの子供たちが名前を理由に悩み苦しんでいます。受験や、就職のとき、名前を書いただけでその人柄を判断されることがあってはいけませんよね。キラキラネームを持つ子供ということで学校の先生や、会社の人事担当は当の本人だけではなく、その名前を考えた親たち、家庭環境も悪いイメージを与えかねないということを頭に置いておく必要があります。
その点、古風な名前は安心感を与える名前のようです。
子供たちが自分の名前を恥ずかしいと思わず、堂々と書いてくれるような名前を考えてあげたいものですよね。
古風な名前は憶えてもらいやすい
キラキラネームも下火になりつつある今、逆に古風な名前は人気を集めてはいますが、保育園や幼稚園をみるとまだまだかわいらしい、またはかっこいい当て字を使った名前のお子さんも多いはず。その中で例えば「太郎くん」「花子ちゃん」といったお友達の名前をお子さんの口からお母さんたちが聞くと、反対に珍しく憶えやすいというメリットがあります。
さらに古風な名前は、お年寄りにとっては馴染みやすく憶えてもらいやすい名前なのです。
核家族化も進み、近所との付き合いも薄れていますが、「親戚のあの子の名前何だった?」「○○さんのとこの赤ちゃんの名前って何?」となったとき、キラキラネームは突飛なイメージが強いため、名前の印象よりも違和感を覚えがち。とくにお年寄りにとってなじみのない名前だと忘れられてしまいます。
一方で、馴染のある太郎くん、花子ちゃんという名前だと憶えてもらいやすいのではないでしょうか。
愛する子供も子供の名前もみんなに受け入れられて、おじいちゃんおばあちゃんにもかわいがってもらって大きくなってもらいたいものですよね。
赤ちゃんにとって生涯「素敵な名前」でありますように
名付けは子供が生まれて最初の大仕事。せっかくつけた名前で子供が将来苦しむことになったら、きっと親も苦しむことになります。親の思いを込めて考えてあげる名前。お子さんが自分の名前を好きだと思ってくれるように、ぴったりの名前を考えてあげてください。