親子で楽しむパズルの作り方に関する記事

手作りパズルの作り方:牛乳パック・段ボールで作る4種類と対象年齢の目安

手作りパズルの作り方:牛乳パック・段ボールで作る4種類と対象年齢の目安

身近な廃材で作れる手作りパズルの特集です。対象年齢の目安、絵の枚数やピースの大きさで難易度を調整するコツ、親子の役割分担、よくある質問までまとめました。お子さんの成長に合わせて長く遊べます。

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牛乳パック・段ボールで作る手作りパズル特集!絵合わせパズルの作り方と対象年齢の目安

完成した4種類のパズル

パズルには、手先の器用さや空間認識能力、集中力、論理的思考力を養うなどの知育効果があると言われています。手作りすれば、市販品を購入するよりも費用を抑えられ、お子さんの成長に合わせて難易度を調整できるのが大きなメリットです。

また、自分で作ったパズルを完成させることで、お子さんに大きな達成感を与えることもできます。

そこで今回は、家庭で簡単に作成できる4種類のパズルをご紹介します。未就園児向けの牛乳パックパズル、幼児向けダンボールパズルとキュービックパズル、小学校低学年向けアルファベットパズルの作り方です。身近な廃材を活用して、親子で楽しく知育に挑戦してみましょう。

作り方だけでなく、年齢ごとの遊び方、途中でつまずいたときの対処、声かけの例、作る前の下準備まで整理しました。先に4種類の違いを表で確認しておくと、お子さんに合う1つを選びやすくなります。

パズルの種類対象の目安遊びのポイント大人の担当お子さんの担当
牛乳パックパズル1歳半頃から立方体を回して絵を揃える。ピースがつながっているのでなくしにくい牛乳パックを切る、番号を書く、組み立てる絵を選ぶ、のりで貼る、完成したら遊ぶ
段ボールパズル幼児から小学生ピースをはめ込む。ピースを細かくして難易度を上げられるカッターでピースを切り取る絵を選ぶ、のりで貼る、マスキングテープを貼る
キュービックパズル幼児からパーツを出し入れして6面の絵柄を揃える牛乳パックを切る、テープで組み立てる絵柄を描く、色を塗る
アルファベットパズル小学校以上(絵柄を変えれば幼児も)同じ文字を4つ揃える。大人も悩む難しさカッターで切り込みを入れる折り筋をつける、文字を書く

未就園児向け!牛乳パックパズル(ピースが外れない)

完成した牛乳パックパズル

まずは未就園児でも簡単に遊べるパズルをご紹介します。少し作るのに工程がありますが、完成サイズが大きく手に取りやすいので、小さなお子さんでも楽しく遊べます。

ピースが切り離されていない(連結している)ため、なくす心配がなく安心して遊べるのが、牛乳パックパズルの嬉しいポイントです。ぜひお子さんのお気に入りの絵柄で作って、脳を刺激してあげましょう。

1歳半頃のお子さんは、ものをつかんで持ち替える、積む、向きを変えるといった手の動きが活発になる時期です。まだ平らな枠にピースを合わせる遊びは難しくても、手の中で転がしたり、ひっくり返したりしながら「この面とこの面は同じ絵かな」と探す遊びなら楽しめます。牛乳パックパズルは立体なので、どの面から触り始めても絵が目に入り、持ち方を工夫しなくても遊びを始められます。ピースがばらばらにならないため、遊んでいる途中で一部が見つからなくなってパズルが終わってしまう、という残念な場面も起こりにくくなります。

牛乳パックパズルの材料

牛乳パックパズルの材料
  • 牛乳パック8本(1リットルサイズ)
  • 14cm×14cmのパズルにする絵6枚
  • のり
  • ハサミ
  • カッター
  • ガムテープ
  • セロハンテープ

パズルに使用する14cm×14cmの絵6枚は、牛乳パックの柄が透けない厚紙に描かれた絵を用意しましょう。もし薄手の絵しか用意ができない場合は、画用紙を別途用意し貼り付けて使用しても良いです。

パズルにする絵柄は、幼児が視覚的に反応しやすいカラフルなものを用意しましたが、楽しい活動は脳を活性化させますので、車や動物などお子さんの好きな絵で作るのもおすすめです。

牛乳パックは、使う前に中を水で洗い、切り開いて乾かしておくのが基本です。紙パックの回収でも「洗って、開いて、乾かして」と呼びかけられているのと同じ手順で、乾かさずに使うとにおいが残ったり、のりやテープがつきにくくなったりします。なお、内側がアルミ加工されている紙パックや、200mlなどの小さなサイズは、牛乳パックとは別に扱う自治体が多いため、パズルには内側が白い通常の1リットルパックを選ぶと作りやすく、色も揃います。8本を一度に集めるのが大変なときは、数週間かけて少しずつためておくと無理がありません。

牛乳パックパズルの作り方

  1. 牛乳パックパズルを作る様子1 牛乳パックを底から7cmのところで切ります。これを8本全て行います。
  2. 牛乳パックパズルを作る様子2 切った牛乳パックを2本1セットとし、切り口を向かい合わせにしたら一方を中に入れ、立方体を作ります。全部で4つ作ります。
  3. 牛乳パックパズルを作る様子3 写真のように一旦ガムテープで仮止めをします。組み立てた際の番号を立方体の各面にふっていきます。ここで番号を間違ってしまうとパズルが正しく完成しないので注意してください。
  4. 牛乳パックパズルを作る様子4 パズルの絵6枚を7cm×7cmになるように4等分に切り分け、後で正しく貼り付けられるように、先程3で書いた番号に対応する番号を裏に書いておきましょう。その後、仮止めのガムテープを外し、絵の番号と牛乳パックの番号が合うように貼り付けていきます。この時上下左右が逆にならないように慎重に行いましょう。
  5. 出来上がった牛乳パックパズル 仮止めのガムテープをチェックしながら4つの立方体をセロハンテープで貼って、組み立てたら牛乳パックパズルの完成です。

作る途中で多いのが、番号の書き間違いと、絵の上下左右の取り違えです。絵の裏に番号を書くときに、番号の横に「上」と小さく書き添えておくと、貼る段階で向きを迷いません。牛乳パックの側にも、仮止めの段階で上になる側に矢印を描いておけば、番号と向きの二重の目印になります。うっかり貼り間違えても、絵が厚紙なら貼り直しがきくので、のりは貼る前に位置を確かめてからつけるのがコツです。

切る、番号を書く、組み立てるといった工程は大人が担当し、絵を選ぶ、のりで貼る、貼った絵をなでて押さえる作業はお子さんに任せると、役割がはっきりして最後まで楽しく進められます。

対象年齢と絵の枚数(4面・6面・8面)で難易度を調整しよう

この牛乳パックパズルは、目安として1歳半頃から遊べる知育玩具です。ただし絵を6面すべて揃えるのは小さなお子さんには難しく感じられることもあるため、月齢や発達段階に合わせて絵の枚数を調整してあげましょう。

  • 1歳半〜2歳頃:まずは絵を4枚用意した「4面パズル」から始めると、無理なく達成感を味わえます
  • 2〜3歳頃:今回ご紹介した絵6枚の「6面パズル」に挑戦してみましょう
  • 3歳以降:さらに絵を8枚に増やした「8面パズル」にすると、集中力や記憶力を伸ばす良い刺激になります

絵の枚数を増減させても基本の作り方は同じです。まずは少ない枚数で完成の喜びを味わわせてあげて、お子さんの「できた!」が増えてきたら少しずつ枚数を増やしていくのがおすすめです。

牛乳パックパズルの遊び方と声かけ

完成したパズルを渡すときは、説明よりも先に大人が1面だけ揃えて見せると、遊び方が自然に伝わります。たとえば、お子さんがパズルを手に取って、どの面を見ても絵がばらばらで首をかしげている場面を思い浮かべてみてください。そこで大人が「くるまの絵が見つかったよ、ほかにもあるかな」と1面を指さすと、お子さんは自分でも同じ絵を探し始めます。

うまく揃わないときの声かけは、次のように言い換えると、お子さんの意欲を保ちやすくなります。

  • 避けたい声かけ:「違う違う、そっちじゃないでしょ。貸してごらん」と大人が先に直してしまう
  • おすすめの声かけ:「どの絵が仲間かな? 赤い色を探してみようか」と手がかりだけを伝え、手を動かすのはお子さんに任せる
  • 避けたい声かけ:「まだできないの?」と時間を気にさせる
  • おすすめの声かけ:「ここまで揃ったね、すごい! あと1つだね」と、できたところを言葉にして伝える

牛乳パックパズルでよくあるつまずきと対処

  • 面の絵が揃わず、途中で投げ出してしまう:4面パズルに減らし、絵柄をはっきり違う色にすると手がかりが増えます
  • 絵がはがれてきた:厚紙の角をセロハンテープで軽く押さえるか、のりを少し足して、乾かしてから遊びます
  • 立方体がゆるくて回しにくい:切り口が内側に深く入っていないことがあるので、組み立て直して差し込みを深くします
  • お子さんが絵柄に飽きてしまった:絵の上から新しい絵を重ねて貼れば、同じ立方体で別のパズルとして遊べます

幼児向け!段ボールパズル(難易度調整可能)

完成した段ボールの日本地図パズル

厚みがあり丈夫な段ボールでも、子供の興味を引くパズルを簡単に作成できます。

今回は小学校での学習にも役立つよう、日本地図の絵柄で作成しました。ただし幼児が簡単に達成感を得られるように、最初は関東、関西などの地域ごとの大きなピースにしてあります。

慣れてきたらピースを細かく切って!

地域ごとのパズルがスイスイできるようになったら、徐々に都道府県ごとの難しいパズルにレベルアップしましょう。手作りなので市販の地図パズルと違い、難易度をお子さんの成長に合わせて調整できます。

もちろん絵柄は子供の好きなキャラクターや動物などにしてもOKです。段ボールパズルはアレンジの幅が広いため色々と楽しめますので、ぜひ幼児の遊びだけでなく、小学校入学後の学習にも役立てましょう。

段ボールパズルの魅力は、厚みがあることで、ピースを指でつまんで外す、枠の穴に向きを合わせて戻すという動作がしやすい点です。枠からピースを外す動作は2歳前後から楽しめますが、同じ形の穴へ戻すには、形を見分ける力と、手首の向きを調整する力の両方が必要になります。そのため、最初は大きなピースで「外す」「戻す」を何度も繰り返し、慣れたらピースを小さくしていく流れが、お子さんの自信につながります。日本地図の絵柄なら、小学校の社会科で都道府県の名称と位置を学ぶ場面にもつながるので、入学前に地図に親しむきっかけにもなります。

段ボールパズルの材料

段ボールパズルの材料
  • 絵より上下左右が大きい段ボール×2枚
  • パズルにしたい絵
  • ハサミ
  • カッター
  • のり
  • マスキングテープ(任意)

マスキングテープは装飾用で、フチを丈夫でオシャレにするためのおすすめアイテムです。

段ボールは、角が潰れていない平らなものを選ぶと仕上がりがきれいです。波打つように反っている場合は、重い本の下に半日ほど挟んで平らにしてから使います。表面に印刷や汚れがある面は内側に隠れるように貼り合わせれば、見た目も気になりません。

段ボールパズルの作り方

  1. 段ボールパズルを作る様子1 段ボールのサイズは、パズルにしたい絵より上下左右1cm大きいサイズに切ります。これを2セット作り、上下左右を開けて絵を段ボールに貼ります。絵を端まで使用する場合は、耐久性を強くするためにフチを2cm作りましょう。
  2. 段ボールパズルを作る様子2 パズルのピースにしたい部分を、カッターで丁寧に切り取ります。
  3. 出来あがった段ボールの日本地図パズル ピースを外した段ボールを上に、残りの段ボールを下にして貼り合わせます。フチをマスキングテープで囲って補強・装飾すれば完成です!

マスキングテープを使用することで、切り口が目立たず、丈夫でオシャレな仕上がりになります。

段ボールの切り取りは力が必要で、まっすぐ切るにはコツがいるため、カッターを使う工程は大人の担当にします。お子さんには、絵を貼る位置を決める、のりを塗る、テープを貼るといった作業をお願いすると、役割分担がはっきりして、完成への参加意識も高まります。

段ボールパズルの難易度を段階的に上げるコツ

手作りの段ボールパズルは、ピースの大きさと数を変えるだけで、同じ絵柄を長く遊べます。お子さんの様子を見ながら、次の表を目安に段階を上げてみてください。

段階ピースの分け方遊びのねらい切り方のコツ
はじめの一歩関東や関西など地域ごとの大きなピース外して戻す動作に慣れる曲がりが少ない大きな形にする
ステップアップ隣り合う県をいくつかまとめたピース形と位置の手がかりを探す海岸線の形をなぞって切る
チャレンジ都道府県ごとの細かいピース名前と位置を結びつけるピースの裏に県名を書いておく

動物やキャラクターの絵柄で作る場合は、まず頭と胴体、足といった大きなパーツで分け、次に体を細かく割っていくと、同じ流れで難易度を上げられます。

段ボールパズルの遊び方と声かけ

たとえば、お子さんがピースを手に持って、どこに戻せばよいのか枠のまわりをなでるように探している場面です。ここで大人が手を出しすぎると、自分で見つけた喜びが薄れてしまいます。次のような声かけで、考えるきっかけだけを渡してあげましょう。

  • 避けたい声かけ:「そこじゃなくて、ここだよ」と正解の場所を指さして教える
  • おすすめの声かけ:「このピースは青い色が付いているね。青い色が近いのはどこかな?」と手がかりを言葉にする
  • 避けたい声かけ:「早くしないと終わっちゃうよ」と急かす
  • おすすめの声かけ:「ゆっくりで大丈夫だよ。ピースの形をよく見てみよう」と見る時間を認める

段ボールパズルでよくあるつまずきと対処

  • ピースがうまくはまらない:切り口の毛羽立ちが引っかかっていることがあるので、指でそっとならしてからマスキングテープで縁を包みます
  • ピースを細かくしたら途中で嫌がるようになった:段階を一つ戻し、お子さんが「できた」と感じられるレベルで遊ぶ日を作ります
  • 絵がはがれてくる:貼り合わせる前に、のりを絵の端まで均等に広げておくと、縁からめくれにくくなります
  • 遊んでいるうちに枠がゆるんでくる:フチにマスキングテープを重ね貼りして補強します

幼児向け!キュービックパズル(立体パズル)

完成したキュービックパズル

キューブ(立方体)を回転させながら絵柄を揃える、少し難易度の高いパズルです。慣れてくると「さっきより早くできた!」などとタイムを競いながら夢中で遊ぶようになります。

絵柄を子供に書いてもらって一緒に作ると、より子供がそのキュービックパズルに愛着が湧くのでおすすめです。

キュービックパズルは、頭の中で「回したらこの面がこうなる」と想像する力、いわゆる空間認識の力を使う遊びです。平らなパズルでは見えなかった面が、回すことで現れたり隠れたりするので、3歳を過ぎて「見えないものを思い浮かべる」ことができるようになってきたお子さんにとって、ちょうどよい挑戦になります。材料が牛乳パック1本と少ないため、まず1つ作って遊ばせてみて、気に入ったら絵柄を変えて何個でも作れるのも、手作りならではの良さです。

キュービックパズルの材料

キュービックパズルの材料
  • 牛乳パック1本
  • ペン
  • ハサミ
  • セロハンテープ

キュービックパズルの作り方

  1. キュービックパズルを作る様子1 牛乳パックを切り開き、約6.3cm幅で線を引いて切り取ります。
  2. キュービックパズルを作る様子2 好きな絵を図のように書きます。上からA、B、Cのパーツとします。
  3. キュービックパズルを作る様子3 AとCを四角になるようにセロハンテープで貼り付けます。
  4. 出来上がったキュービックパズル BをAとCの真ん中に通し、セロハンテープで貼りつければ完成です。
組み立てたキュービックパズル

パーツを出したり押し込んだりしながら、絵柄を6面全て揃えてあそびましょう。

また、マグネットを使えば、形を組み合わせて絵を作るパズル「タングラム」が手作りできます。これは幼児の知育には特におすすめのパズルです。100円ショップにある材料で、購入するより安く簡単に手作りできますので、ぜひ挑戦してみてください。

キュービックパズルの絵柄づくりと遊び方

絵柄は、揃ったかどうかが一目で分かるように、色や模様がはっきり違うものにするのがコツです。赤い面、青い面と色でテーマを決めたり、動物の顔を6種類描いたりすると、お子さんが自分で「揃った」と気づけます。年齢の目安は次のとおりです。

  • 3歳頃:2〜3面だけ揃えることを目標にし、大人が一緒に回しながら遊びます
  • 4〜5歳頃:自分で6面揃えることに挑戦し、慣れたらタイムを測ってみます
  • 小学生:大人と競争したり、絵柄を数字や図形に変えて、考えて揃える遊びに発展させたりします

声かけでは、結果よりも試している過程に目を向けると、粘り強く取り組む姿勢が育ちます。

  • 避けたい声かけ:「また揃ってないよ、もう1回やり直し」と結果だけを指摘する
  • おすすめの声かけ:「ここの面はきれいに揃ったね。残りの面はどう回したらいいかな?」と、できた部分を認めてから次の一手を一緒に考える
  • 避けたい声かけ:「ママ(パパ)がやるから貸して」と大人が代わって完成させる
  • おすすめの声かけ:「ヒントがほしい? ほしくなったら言ってね」と、ヒントを出すかどうかをお子さんに選んでもらう

つまずきやすいのは、1面を揃えたあとに別の面を動かして、せっかく揃えた面がまたばらばらになってしまう場面です。そのときは「揃えた面は触らずに、ほかの面から回してみよう」と順番のヒントを出すと、手がかりをつかみやすくなります。また、セロハンテープの貼りが甘いとパーツが外れやすいので、貼り合わせる部分を少し多めに重ねて貼っておくと壊れにくくなります。

小学校以上向け!アルファベットパズル(紙製)

完成したアルファベットパズル

同じアルファベットを4つ揃える紙製のパズルです。作るのは簡単なのですが、解くのは大人でも考え込むほどの難しさがあります。

薄い紙の方が折り返しやすくおすすめですが、熱中しすぎて紙が破けることもあります。そのため、基本的に小学校以上の年齢向けですが、幼児用にアルファベットではなく動物の絵柄や数字、ひらがな等にして難易度を調整することも可能です。

数枚作成し、家族で誰が一番早く全て完成できるかを競争すれば、家族の団らんが盛り上がる楽しいパズルです。

アルファベットパズルは、文字を覚えるための教材というよりも、文字の形に親しみながら「どの向きにするとそろうか」と考える遊びです。小学校では中学年から外国語活動が始まり、アルファベットの文字に慣れ親しむ学習が行われます。そこで、遊びの中で文字の形を目にしておくと、授業で文字が出てきたときに「見たことがある」という安心感につながります。文字を書くことが目的ではないので、きれいに書けているか、正しく覚えているかは気にせず、まず手を動かして楽しむことを優先しましょう。

アルファベットパズルの材料

アルファベットパズルの材料
  • 正方形の白い紙または折り紙
  • 色鉛筆またはペン
  • カッター

文字を書き込むのは色鉛筆ではなくペンでもよいですが、裏に色移りするものは避けましょう。

アルファベットパズルの作り方

  1. アルファベットパズルを作る様子1 用意した正方形の紙を半分に折ります。(一度折って開く)
  2. アルファベットパズルを作る様子2 さらに半分に4分の1の折筋を付けるように折ります。(一度折って開く)
  3. アルファベットパズルを作る様子3 一旦開き、今度は縦方向に折り筋が付くように半分、さらに半分に折筋をつけます。(一度折って開く)
  4. アルファベットパズルを作る様子4 開いて、16等分に折り筋がついたことを確認しましょう。
  5. アルファベットパズルを作る様子5 これにアルファベットを写真のように記入します。
  6. アルファベットパズルを作る様子6 裏面にも、このように書いてください。
  7. 出来あがったアルファベットパズル 上下ひとマス開けて、写真のように真ん中をカッターで3箇所切ってください。これで完成です。
Fの字を揃えたアルファベットパズル

このように、AからFまで同じアルファベットを4つ揃えて遊びましょう。

折り筋は、折ったあとに爪や定規で軽くなでて、しっかり線をつけておくと、あとで切り込みの位置がずれません。切り込みを入れるカッターの工程は大人が担当し、お子さんには折り筋をつける作業と、文字を書き込む作業をお願いすると、完成までの流れを一緒に体験できます。

アルファベットパズルの年齢別アレンジ

  • 幼児:文字の代わりに動物の絵、数字、ひらがなを使い、まずは1種類だけを4つ揃える遊びから始めます
  • 小学校低学年:AからDまでの4種類に絞り、大人が一緒に考えながら進めます
  • 小学校中学年以上:AからFまで6種類を揃え、慣れたら小文字や自分の名前の文字を入れたオリジナル版に挑戦します

声かけは、答えを教えるのではなく、考え方の道筋を言葉にして返すのがポイントです。

  • 避けたい声かけ:「Aはここ! 違う、それじゃないよ」と正解だけを伝える
  • おすすめの声かけ:「Aを探しているんだね。今はどこまで揃ったのか、教えてくれる?」と、考えを話してもらう
  • 避けたい声かけ:「どうして分からないの?」と責める
  • おすすめの声かけ:「これは大人でも悩む問題だよ。一緒に作戦を考えようか」と難しさを共有する

アルファベットパズルでよくあるつまずきと対処

  • 紙が破けてしまった:同じ手順で数枚作っておくと、次の1枚にすぐ切り替えられます
  • どうしても揃わず、お子さんが飽きてしまった:揃える種類をAからCまでに減らして、できたという実感を持たせます
  • 折り筋がずれて、切り込みの位置が合わない:折り筋が正確につくように、折るときは角をぴったり合わせて確認します
  • 文字の裏写りが気になる:色が出にくい色鉛筆に替えるか、紙を1枚足して厚みを出します

手作りパズルと知育をめぐる最近の考え方

手作りパズルのような遊びは、以前は「早く文字や数を覚えさせるための教材」として語られることがありました。現在は、国の指針でも、遊びや生活の体験を通して図形や文字への関心を育てることが大切にされています。ここでは、公的な資料で確認できる範囲で、遊びを取り入れるときの考え方を整理します。

項目現行の内容対象いつから
幼稚園教育要領(文部科学省)「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」に、数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚が示されている。遊びや生活の中で親しむ体験を重ねることが大切とされている幼児期平成30年4月1日施行
小学校学習指導要領(文部科学省)中学年で外国語活動が始まり、アルファベットの文字に慣れ親しむ学習が行われる小学3・4年生令和2年度から全面実施
はじめの100か月の育ちビジョン(こども家庭庁)遊びと体験を通して、こどもが主体的に育つことを大切にする考え方が示されている生まれる前から幼児期令和5年12月22日閣議決定

これまでの前提と現在の考え方

以前は、パズルや知育玩具を「何歳までにここまでできる」という目標で選ぶ家庭も少なくありませんでした。現在は、遊びそのものを楽しむ経験が、図形や文字への関心、考える力、人と関わる力につながっていくという見方が広がっています。そのため、完成までの速さや正確さよりも、お子さんが夢中になれるか、自分で試せるかを基準にするとよいでしょう。

家庭での取り入れ方の変化

  • 目標の置き方:「全部揃える」ではなく「揃える面が1つ増えた」「ピースを1つ自分で戻せた」と小さな成長を認める
  • 作り方への関わり:大人が全部作って渡すのではなく、絵を選ぶ、描く、貼るといった工程にお子さんが参加する
  • 材料の準備:牛乳パックは洗って開いて乾かすという、普段のリサイクルと同じ手順で下準備をして使う
  • 難易度の考え方:年齢の目安にこだわらず、お子さんの様子を見ながら面の数やピースの数を調整する

手作りパズルは、面の数やピースの大きさを自由に変えられるため、こうした考え方に合わせて使いやすい遊びです。

手作りパズルのよくある質問

Q. 手作りパズルは、何歳から遊ばせられますか?

A. 牛乳パックパズルは1歳半頃から遊べる目安ですが、年齢はあくまで目安です。絵を4面に減らす、ピースを大きくするといった調整で、お子さんの発達に合わせられます。最初は大人が横で一緒に遊び、お子さんが自分で手を伸ばす様子が見られたら、少しずつ見守る時間を増やしていきましょう。月齢より、お子さんの「やってみたい」という気持ちを優先して選ぶのがおすすめです。

Q. 絵柄はどんなものを選べばよいですか?

A. お子さんが好きな車や動物、キャラクターなど、見て楽しいものがおすすめです。揃えるパズルでは、色やはっきりした模様の違いがあると、手がかりが増えて達成感を得やすくなります。お子さんが描いた絵や、塗り絵を使うと、世界に1つのパズルになり、遊ぶ意欲も続きやすくなります。厚紙に絵を描くか、薄い絵は画用紙に貼って使いましょう。

Q. 牛乳パックがすぐに8本集まりません。どうすればよいですか?

A. 牛乳パックは、飲み終わるたびに洗って開き、乾かして少しずつためておくと、無理なく集まります。家族で飲む量が少ない場合は、4面パズルから始めると必要な本数を減らせます。内側がアルミ加工されたものや小さなサイズは、色や形が違って組み立てにくいため、内側が白い通常の1リットルパックをそろえるときれいに仕上がります。

Q. 作ったパズルを長く使うにはどうすればよいですか?

A. 段ボールパズルは、フチにマスキングテープを巻いておくと丈夫になり、切り口もきれいに見えます。牛乳パックパズルは、絵の角がはがれてきたら、のりやセロハンテープで早めに補強しましょう。遊んだあとは、パズルを箱や袋にまとめて置き場所を決めておくと、なくしにくく、お子さん自身が片付ける習慣にもつながります。

Q. 兄弟姉妹やパパ、祖父母と一緒に遊ぶときのコツは?

A. 年齢の違うお子さんがいるときは、年上の子に「ヒントを出す係」をお願いすると、年下の子の遊びを邪魔せずに、年上の子も達成感を得られます。パパや祖父母には、答えを教える役ではなく、できたことを一緒に喜ぶ役をお願いしましょう。休日に家族みんなで1つのパズルを作るのも、思い出に残る体験になります。

お子さんと一緒に手作りすれば知育効果がアップします

パズルに集中力や記憶力などを高める知育効果があることはよく知られています。ですから「子供が寝ている間にこっそり作ってプレゼントしよう」と思ったパパやママもいるかもしれません。しかし、せっかくならお子さんと一緒に手作りした方が、知育効果は高まります。

手作りすると、塗ったり切ったり貼ったりといった動作により手の感覚刺激が受けられます。これは脳への良い刺激になります。また、ママやパパから「のりで貼ってごらん」などと説明を受けながら作ることになるので、聞く力や考えて行動にうつす力も鍛えられます。

しかも完成させた時に達成感が味わえ、自分で頑張って作ったパズルへの愛着が湧くため物を大切にする心も育ちやすいです。ぜひ長期休みなどを利用して親子で作ってみてください。

難しい工程は大人が担当し、お子さんが関われる工程を探して役割を分ける、というのが、親子で楽しく作るための近道です。完成したあとは、遊び方を変えたり、絵柄を作り替えたりしながら、お子さんの成長に合わせて長く付き合ってみてください。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪