アイスの棒で作るミニチュア家具や小物入れの作り方!小学生の自由研究にもおすすめ
アイスキャンディーの棒を材料にする工作は、近年インターネットでも注目を集めています。
アイスの棒は、海外では「ポップシクルスティック」とも呼ばれるポピュラーな工作素材の一つです。本来はゴミとして捨てる物ですが、きれいに洗って乾かせば、コースターやペン立てなどのインテリア雑貨、そしてクオリティの高い子供のおもちゃを簡単に創り出すことができます。
アイスをそれほど食べない場合でも、100円ショップで手軽にまとめ買いできますので心配ありません。木製ですが切りやすく作りやすいので、小学生の自由研究工作や、ママやパパの趣味など、初心者の方の工作にピッタリです。1本だけでできる簡単なミニ工作から、家具や小物入れ、ミニチュアハウスまで、幅広いアイデアをご紹介します。
この記事では、きれいに仕上げるコツ、材料と接着剤の使い分け、テーブルとイスなどの作り方、親子で作るときの声かけと役割分担、自由研究にまとめる流れの順に解説します。所要時間は作るものの大きさで変わりますが、1本だけの工作なら10分から20分、テーブルとイスのセットなら1時間から2時間を目安にしてください。乾燥の待ち時間を挟んで2日に分けて作ると、子供の集中も続きやすくなります。
子育て4コマ漫画:アイスの棒の工作
アイス棒工作は、見立て遊びが盛んになる3歳ごろから、寸法を考えて設計できる小学生まで、同じ材料で長く楽しめます。幼児期は、積み木や箱を「おうち」や「ベッド」に見立てて遊ぶ時期です。棒をつなげて形になっていく過程そのものが遊びになるため、完成品の出来ばえより、途中の発見や「これはなにになるかな」という想像のほうが大きな意味を持ちます。大人が仕上がりを整えすぎず、子供が選んだ色や並べ方をそのまま活かすと、「自分で作った」という手応えが残り、できあがった家具でごっこ遊びが何日も続きやすくなります。
声かけ一つでも、子供の気持ちは変わります。「そこは違うでしょ、貸して」と手を出すより、「その並べ方、おもしろいね。どんなお部屋にしたい?」と聞くほうが、子供は自分のアイデアを話したくなりやすくなります。うまくいかなかったときも、「ここがつながらなかったね。どうしたらくっつくかな」と一緒に考える姿勢が、工作への意欲を支えます。
アイス棒工作を綺麗に仕上げる5つのコツ
アイス棒工作は5つのコツを知っているのと知らないのとで、作りやすさや出来栄えが大きく変わります。
切り口が汚いと見栄えが悪くなるだけでなく、組み立てたときにパーツ同士がぴったり合わなくなりますので、実際の工作に取り掛かる前にしっかりコツを押さえておきましょう。
子供が作る場合は役割分担を決めよう
アイスの棒は軽くて柔らかいので、子供でもハサミで簡単にカットできます。ただし、カッターを使う細かな工程やグルーガンの工程は、仕上がりを大きく左右しますので、大人の担当にするのがおすすめです。子供には「並べる・貼る・塗る・飾る」を担当してもらうと、作品がきれいにまとまり、親子で工程を分け合う楽しさも生まれます。
グルーガンは固まるのが速く、位置を直す余裕がほとんどありません。手早く接着できる大人が担当すると失敗が少なくなります。木工用ボンドを使う場合は、乾燥に手間がかかりますので、速乾タイプの工作用ボンドを使うのがおすすめです。幼児が一緒に作る場合は、グルーガンの工程は大人が担当し、子供にはでんぷんのりや工作用の水のりで貼り付けを担当してもらうと、スムーズに作業を分担できます。
1アイス棒はサイズを揃えて使う
アイスの棒のほとんどは白樺の木から作られています。ただし、アイスのメーカーによって長さや幅、厚みはそれぞれ違います。
きれいな仕上がりを目指すなら、できるだけ同じ種類のアイスの棒を使いましょう。特に厚みが違ってしまうと、重ね貼りがきれいに仕上がりません。
100円ショップでもアイスの棒やその類似品が、次のような商品名で売られています。
100均のアイス棒や類似品の名称
- 木製スティック
- アイススティック
- アイスキャンディー棒
- 木製コーヒーマドラー
1袋に数十本入っていますので、これを使えばわざわざ大量に同じアイスを食べてから洗って乾かす必要がなく、サイズも揃えやすくなります。
ただし、あえていろいろな種類のアイス棒を混ぜて工作すると、変化が出て面白い仕上がりになるという長所もあります。アイス棒工作に慣れてきたら、ケースバイケースで使い分けるとよいでしょう。
食べ終わったアイスの棒を使う場合は、ぬるま湯でよく洗い、風通しのよい場所で1日ほど乾かしてから使いましょう。糖分や水分が残っているとボンドがはがれやすくなり、せっかく組んだ家具が途中で外れる原因になります。長さ・厚み・色が近いものを袋や空き箱に仕分けておくと、組み立て中に棒を探す時間が減り、子供の集中も途切れません。2本を重ねて端がぴったり揃うか、指でなぞって段差がないかを確かめると、サイズ違いの棒を見分けられます。
2棒はぬるま湯に浸してハサミで切る
アイスの棒は手で折らず、ハサミやカッターで切って使いましょう。
子供が作る場合は力が弱く、棒の先が割れてしまうこともあります。
そのため、アイスの棒を切る場合は、まずコップにぬるま湯を入れてカットする部分を数分間浸してから切りましょう。木が湿って柔らかくなり、刃がしっかり食い込むので綺麗に割れずに切りやすくなります。
ただし、厚みが薄いアイスの棒の場合、乾燥したときに反りがでてしまうことがあるので注意が必要です。
薄い棒ほど水を含みすぎて反りやすくなりますので、切る部分だけを水面に当てるように浸し、切ったあとはタオルで水気をふきとります。そのまま本やノートの間にはさんで平らに乾かすと、反りを抑えられます。幼児は、刃先を見ながら力を入れる動作を同時に行うのが難しい時期です。大人が最初の切り込みを入れ、子供が最後の一押しを担当するなど、工程を分けると「自分で切れた」という達成感が残ります。
3切れ味のいいハサミで一気に切る
アイスの棒の切り方のコツは、ハサミに力を入れて一気にスパッと切ることです。
道具の切れ味も仕上がりに大きく影響しますので、工作用の切れ味の良いハサミを選んでください。
ハサミは刃の根元に近い部分ほど力が入りやすいため、棒を刃の奥まで差し込んで切ると、切り口が割れにくくなります。切る位置には鉛筆で印を付けておき、途中で刃を止めずに閉じ切るのがきれいに仕上げるコツです。声かけは「ここまで切るよ。せーの、で一気にいくよ」と、タイミングを合わせると子供も力を入れやすくなります。「ちゃんと切って!」と結果だけを求めるより、「印のところに刃を当ててみよう」と具体的な動きを伝えるほうが、子供は迷わず動きやすくなります。切り口にざらつきが残ったときは、紙ヤスリで軽くなでると手触りがなめらかになり、仕上がりも整います。
4アイス棒の間隔は均一にする
同じサイズのアイス棒を連続して組み合わせる場合、棒同士の間隔を揃えると見た目がきれいになります。
目盛り付きの工作マットやマスキングテープを上手に利用し、等間隔に配置することで見た目良く仕上げましょう。
すき間をあけて並べたいときは、厚紙を細く切った「スペーサー」を棒の間にはさんでから固定すると、均一な間隔が簡単に作れます。ボンドが乾いたらスペーサーを抜くだけです。並べる作業は、子供が得意な「ぴったり合わせる」遊びとしても楽しめます。「ここに1本ずつ置いてみよう」「すき間が同じになったらすごいね」と、ゲームのように声をかけると、集中して取り組んでくれます。
5グルーのはみだしは後で取り除く
グルーガンを連続して使うと、棒と棒の間に写真のようにグルーが残ってしまうことがあります。
はみ出したグルーは、固まってからカッターで簡単に取り除くことができます。
接着剤を少なめにすると、棒同士がしっかりくっつきませんので、グルーガンはたっぷりつけてから圧着し、はみ出た部分は後から修正して、しっかりとした作品を作りましょう。
たっぷりといっても、棒の幅の中央に細い線を一本引くように置くくらいがちょうどよい量です。置いたらすぐに棒を重ねて、数秒間そのまま押さえます。糸のように細く伸びたグルーは、固まってから手でつまむときれいに取れます。
つまずきやすい場面と直し方
工作の途中で起こりやすい失敗は、あらかじめ知っておくと慌てずに対処できます。うまくいかない場面でも、「失敗」ではなく「直し方を試すチャンス」として一緒に考えると、子供の気持ちも前向きに保てます。
| つまずく場面 | 主な原因 | 対処の例 |
|---|---|---|
| 棒の先が割れた | 乾いたまま力を入れて切った | 切る部分をぬるま湯に数分浸す。割れた棒は裏側に別の棒を貼って補強し、見えない面に使う |
| 棒が反ってしまった | 水を含みすぎた、薄い棒だった | 本の間にはさんで平らに乾かす。反りが強いものは小さく切って飾り用にまわす |
| 天板の間隔がばらばら | 目分量で並べた | マスキングテープと厚紙のスペーサーで固定してから接着する |
| 貼ったところがすぐ外れる | 棒に水分や糖分が残っていた、接着剤が少なかった | 棒を洗って乾かし直し、接着面にしっかり塗って数秒押さえる |
| 立たせるとぐらつく | 足の長さが揃っていない | 平らな机の上で立たせ、長い足の先を少しずつ削って調整する |
アイス棒工作の基本の材料や道具
材料は全て100円ショップで購入できます。
- アイスの棒
- カッター
- ハサミ
- グルーガンと木工用ボンド
- 工作マット
- マスキングテープ
- コップと水
あると便利なものとして、紙ヤスリ、定規、鉛筆、新聞紙があります。紙ヤスリは切り口をなめらかにするため、定規と鉛筆は切る位置の印付けのため、新聞紙は机を汚さず作品を乾かすために使います。これらも100円ショップで揃うものばかりです。
接着剤は一種類で済ませず、工程に合わせて使い分けると作業がはかどります。子供が担当できる工程も、接着剤によって変わります。
| 接着剤 | 向いている工程 | 特徴 | 主な担当 |
|---|---|---|---|
| グルーガン | 足のX字、井桁、パーツ同士の組み立て | 固まるのが速く、すぐ次の工程に進める。位置を直す余裕は少ない | 大人 |
| 木工用ボンド | 天板や底面など、棒を並べて貼る工程 | 乾くまで時間がかかるが、貼ったあとに位置を直せる | 子供と大人 |
| 速乾タイプの工作用ボンド | 待ち時間を短くしたい工程 | 木工用ボンドより乾きが早く、作業を止めずに進めやすい | 子供と大人 |
| でんぷんのり、水のり | 折り紙、紙、マスキングテープなどの飾り付け | 棒同士をしっかり留める用途には向かない | 子供 |
100円ショップで材料を選ぶときは、子供に「今日はどのスティックで作ろうか。長いのと短いの、どっちがいい?」と選んでもらうと、工作が「自分ごと」になります。「これでいいでしょ」と大人が決めてしまうより、材料選びから参加したほうが、完成後の愛着も深まります。
アイスの棒1本でできる簡単ミニ工作
まとまった本数を用意しなくても、アイスの棒1本だけで作れる工作もあります。初めてアイス棒工作に挑戦する幼児や、短い時間でサッと作りたいときにおすすめです。
- ネームプレート:1本に絵の具や黒板塗料を塗り、乾いたら油性ペンで名前を書けば、お道具箱や靴箱に貼れる名札になります。
- しおり:1本をそのまま、またはお好みの長さにカットして、絵を描いたり折り紙を貼ったりリボンを結んだりするだけで手作りのしおりになります。
- ミニうちわ・扇:数本を扇状に並べて根元をグルーガンでまとめれば、人形用の小さなうちわになります。
幼児が1本から挑戦する場合は、グルーガンではなく水のりや工作用ボンドを使うと、大人がつきっきりでなくても安心して取り組めます。
1本工作が幼児に向いているのは、始めてから完成までの見通しが立てやすく、「できた」を短い時間で味わえるからです。幼児期は集中が続く時間が長くありません。1本なら、色を選ぶ、塗る、飾る、という3つの工程で完結するため、途中で飽きてしまう前に達成感にたどり着けます。この小さな成功体験が、次に「もっと大きなものを作りたい」という意欲につながります。
年齢によって、任せられる工程は変わります。あくまで一般的な目安で、お子さんによって個人差があります。
- 2〜3歳:好きな色の絵の具をぬる、シールを貼るなど、手を動かす工程を中心にします。
- 4〜5歳:折り紙やマスキングテープを選んで貼り、自分の名前の文字を書く工程まで任せられます。
- 小学生:切る長さを自分で測って印を付け、ハサミで切るところから任せられます。
絵の具が乾く前に触りたくなってしまうときは、「絵の具がお昼寝してるから、起きるまで待っていようね」と待ち時間を遊びに変える声かけが効果的です。「触っちゃだめ」と止めるより、待つ理由を物語にすると、子供も納得しやすくなります。
本数が増えたときに広げたい定番アイデア
1本工作に慣れたら、本数を増やして少し大きな作品にも挑戦してみましょう。
- コースター:棒を7本から8本、すき間なく並べ、裏の両端に垂直に1本ずつ棒を貼って固定します。ボンドが乾いたら、絵の具やマスキングテープで飾ります。
- 名札と目印:小さく切った棒に名前を書いて、植木鉢やお道具箱に立てたり貼ったりします。
- 写真立て:棒を四角に組んで枠を作り、後ろに厚紙や写真を挟みます。
- 宝箱:次の小物入れにフタを付けると、宝物を入れる箱になります。
アイス棒工作のミニチュア家具の作り方
意外としっかりしたミニチュア家具が作れますが、小さな子供は繊細に手指を使うのが苦手なため、どうしても壊れてしまいやすいものです。
こうした手作りおもちゃで遊ぶことは、繊細なものを扱う手指の力加減の練習になります。もし壊れても裏面からグルーガンである程度補修できますので、必要以上に叱らないであげてください。子供を修理に参加させれば、物を大事にする心を教えてあげることができます。
作り始める前に、家具を置く人形やぬいぐるみの大きさを測っておきましょう。座面の高さは人形のひざ下くらい、テーブルの天板は座ったときのおなかの高さくらいが目安です。大人が考える「ちょうどいい大きさ」ではなく、遊ぶ人形から寸法を決めるのが、遊びやすい家具に仕上げるコツです。人形を実際に座らせながら棒を当てて確かめる作業は、子供にとっても楽しい工程になります。「この子はどのくらいの高さの机がいいかな」と、人形に話しかけながら進めると、寸法を決める工程が遊びになります。
テーブルの作り方
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最初にテーブルの天板を作ります。等間隔にアイス棒を並べ、マスキングテープで仮止めをします。横板は予め天板のサイズに合わせてカットしておきましょう。
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グルーガンで横板を接着します。グルーがすぐに固まるので、スピーディーに組み立てましょう。
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次は天板を支える足を作ります。アイス棒2本をX字に組み合わせて接着します。天板の大きさと高さをみながら角度を決め、鉛筆で下書きの線を入れてからグルーガンで接着しましょう。もう一方の足はできたものに上から重ね、角度を揃え接着すると簡単です。
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足の不要な部分は、定規で真っすぐに線を引いてから切り落とします。
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これで写真のようにテーブルの天板と足2本ができました。
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全てのパーツを組み合わせて接着し、足のXの部分に筋交いを入れます。
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最後にテーブルを立たせて足元がグラつかないか確認し、ぐらつく場合は足先をカッターで削って調整すれば、アイス棒工作のミニチュアテーブルの完成です。
イスの作り方
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人形やぬいぐるみのサイズにあわせて大きさを決めたら、座面・背もたれ・左右の足・ひじ掛けのパーツを写真のように切り分けます。
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最初に座面と背もたれに横板をつけて接着し、L型に組み合わせます。次はX字に組み合わせて足のパーツを作り、ひじ掛け部分を接着します。Xの中心が座面に接合する高さにすると安定性が良いのですが、高さを出したい場合は座面の下に筋交いを入れて安定させましょう。
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全てのパーツを組み合わせて接着し、足のグラつきを調整すれば、アイス棒工作のイスのできあがりです。
テーブルの長さにあわせて、写真の様なベンチタイプの横長イスも作れます。
ぐらつきの直し方と、壊れたときの声かけ
ミニチュア家具で最もよくあるつまずきは、立たせたときのぐらつきです。足の長さが数ミリ違うだけでも、机の上でカタカタ動いてしまいます。平らな机の上で家具を立たせ、浮いている足を探し、長い足の先を少しずつ削って調整しましょう。削りすぎないよう、一度に削るのはほんの少しにして、そのたびに立たせて確かめるのがコツです。
それでも安定しないときは、X字の中心から足の先に向かって筋交いの棒を足すと、横方向のゆれを抑えられます。これは自由研究の実験にもなりますので、後の自由研究の項目で詳しくご紹介します。
遊んでいるうちに家具が壊れてしまったときは、親の反応が子供の気持ちを左右します。「だから言ったでしょ、乱暴に扱うから」と責めると、子供は壊したことを隠すようになります。「あー、足が取れちゃったね。どこが外れたか一緒に見てみよう」と声をかけ、裏面からグルーガンで補修する様子を見せましょう。直った家具を手にした子供は、「壊れても直せる」という安心感を持ち、物を大切に扱う気持ちも育ちます。
ミニチュア家具を増やすアイデア
テーブルとイスができたら、同じ方法で家具を増やして「お部屋」を作ると遊びが広がります。
- ソファ:ベンチタイプの横長イスの背もたれを高くし、座面を広く作ります。
- 食卓セット:テーブルの長さに合わせて、イスを2脚から4脚ほど作ります。
- ベッド:座面のパーツを長方形に大きく作り、短い足を付けます。人形が寝られる長さを測ってから作りましょう。
アイスの棒で作る小物入れの作り方
ミニチュア家具作りに慣れてきたら、実際に使えるアイス棒の小物入れにも挑戦してみましょう。ペンや折り紙、小さなアクセサリーなどを入れる、実用的なアイテムです。
- 底面になるように、アイス棒をすき間なく並べて接着し、正方形または長方形の土台を作ります。
- 側面は、棒を四角に組んで井桁(いげた)のように重ねながらグルーガンで固定し、好みの高さまで積み上げます。
- 底面と側面のパーツを組み合わせて接着し、箱の形に仕上げます。
- お好みで、アイス棒を並べて作ったフタを乗せれば、開閉できる小物入れになります。
おしゃれに仕上げたい場合は、外側に水性ニスや絵の具で色を塗ったり、マスキングテープや布を貼ったりすると、お部屋のインテリアにも馴染むデザインになります。
小物入れは、入れたいものを先に決めて、そのサイズから逆算して作るのがコツです。たとえば、折り紙や付箋、クリップのような平たい物や小さな物を入れる箱なら、入れる物がぴったり収まる広さで底面を作り、井桁は低めに積みます。ペン立てのように高さが必要なときは、積む段数が増えて棒もたくさん必要になりますので、先に必要な本数を数えて用意しておきましょう。作る前に入れる物を机に並べ、「このペンならどのくらいの箱がいいかな」と子供に聞いてみましょう。
色を塗る場合は、組み立てる前に棒へ色を塗っておくと、井桁の内側まできれいに塗れます。ただし、接着する面に絵の具や水性ニスを塗るとボンドが付きにくくなりますので、貼り合わせる部分は塗らずに残しておきましょう。井桁を積む作業は、1段ごとにボンドを乾かしながら進めると、途中で崩れにくくなります。待ち時間は2日に分けて、1日目に組み立て、2日目に色塗りと飾り付けをすると、子供も疲れません。
井桁を積む作業は、「棒を1本ずつ向きを変えて重ねる」というシンプルな繰り返しなので、幼児でも取り組めます。ボンドを付ける係と棒を置く係に分かれて、「次は横向きだよ」「その上は縦向きにしようね」と声をかけあうと、2人で息を合わせる楽しさも味わえます。「もっと速く」と急がせるより、「ゆっくり置いたからきれいに積めたね」と丁寧さをほめるほうが、次の工作にも丁寧に取り組む姿勢が育ちます。
アイスの棒で作るミニチュアハウス(お家)の作り方
作ったミニチュア家具と組み合わせて飾れる、簡単なお家の骨組みも作ってみましょう。
- アイス棒を四角に組んで、同じ大きさの壁パーツを2枚作ります(正面用・背面用)。
- 屋根になる三角形のパーツを2枚作り、壁パーツの上部に接着します。
- 屋根の三角部分の表面に、棒を斜めに並べて貼り付けると、屋根らしい質感が出ます。
- 壁と屋根のパーツを組み合わせて接着すれば、人形やミニチュア家具と一緒に飾れる簡単なお家の完成です。
窓や扉の部分は、短く切った棒で四角い枠を作って貼り付けると、よりおしゃれで本格的な仕上がりになります。
ミニチュアハウスは、先に作った家具や人形を基準にして、サイズを決めましょう。方眼紙に家の正面を原寸で描き、家具や人形を実際に置いて高さと幅を確認すると、「入らなかった」という失敗が防げます。正面用と背面用の壁パーツを作ったら、その間に棒を横に渡してつなぐと形が安定します。窓や扉の位置は、鉛筆で下描きしてから貼ると、左右のバランスが整います。
設計図を描く作業は、頭の中のイメージを形にする練習になり、小学生の自由研究にも応用できます。「お家にはどんな窓がほしい?」「この子の家には玄関は何個いるかな」と、住む人形の暮らしを想像しながら声をかけると、子供の発想が広がります。「もっと本物みたいにして」と大人の理想を押しつけるより、「その窓、お星さまみたいでかわいいね」と子供のアイデアを受け止めると、創作の楽しさが続きます。
クリスマスツリーなど色付き小物も作ろう
これまでは平面の組み合わせだけの作品を作ってきましたが、アイスの棒は細いので上手に組み合わせれば曲線のある作品も作ることができます。
ミニチュア家具にプラスして遊べる、クリスマスツリーや花の鉢などの色付き小物を作ってみましょう。
小物づくりに追加する材料
- ペットボトルキャップ
- トイレットペーパーの芯
- 油性絵の具
- 飾り用のマスキングテープ
植木鉢や花植の作り方
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ペットボトルキャップの高さにあわせてアイス棒をカットします。植木鉢に柄を付けたい場合は、1つ1つにマスキングテープを巻きつけます。
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ペットボトルキャップの表面にアイスの棒を接着すれば、丸い形の植木鉢ができあがりです。
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植木鉢に折り紙を切って丸めた花を飾れば、花鉢も作ることができます。
クリスマスツリーの作り方
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クリスマスツリーの枝葉部分の土台を作ります。トイレットペーパーを中央で切り開き、半分に切って半円形にカットしたら、クルクルと巻いて三角錐を作りましょう。
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アイスの棒4本を写真のように組み合わせて、クリスマスツリーの幹を作ります。
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クリスマスツリーの幹を円錐形の枝葉の土台に接着したら、写真のようにカットしたアイス棒を段になるように接着して枝葉の土台表面に貼り付けていきます。
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植木鉢を作り、3で作った木を接着します。
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最後に木に絵の具で色を塗り、乾いたらビーズなどを貼り付ければクリスマスツリーの完成です!
ツリーの枝葉は、棒を下の段から上の段へ、屋根瓦のように少しずつ重ねて貼ると、本物の枝のような立体感が出ます。下の段は長めに、上の段は短めに切りそろえると、ツリーらしい三角形のシルエットになります。絵の具は、1度目が乾いてから重ね塗りすると、色ムラが出にくくなります。
色塗りの待ち時間は、「ツリーが乾くまでの間に、飾りを作ろう」と声をかけて、折り紙で星やボールの飾りを作る時間にあてるとスムーズです。「早く塗って」と急かすより、「どんな色のツリーにしたい?」と聞いてから塗り始めると、子供が主体的に取り組めます。ツリーの代わりに、緑を黄色や茶色に変えて秋の木にしたり、白く塗って雪の日の木にしたりと、季節に合わせたアレンジも楽しめます。
年齢別・家族での役割分担
アイス棒工作は、年齢や家族構成に合わせて工程を分けると、家族それぞれが楽しめます。幼児が参加すると完成度を気にしすぎてしまう方もいますが、工程を分けることで、仕上がりと子供の達成感を両立できます。下の表は一般的な目安で、お子さんの発達や得意不得意によって変わります。
| 年齢の目安 | 子供が担当しやすい工程 | 大人が担当する工程 | 声かけの例 |
|---|---|---|---|
| 2〜3歳 | 絵の具を塗る、シールを貼る、棒を並べる | 切る、接着、仕上げの調整 | 「きれいな色だね。次はどの色にする?」 |
| 4〜5歳 | 水のりで飾りを貼る、マスキングテープを巻く、ボンドで棒を並べて貼る | カッターで切る工程、グルーガンの接着 | 「同じ長さに並べられたね。次の1本はどこに置く?」 |
| 小学校低学年 | ハサミで切る、定規で長さを測る、設計図を描く | グルーガンの接着、カッターで切る工程 | 「どうしてここは三角に組んだの?教えてくれる?」 |
| 小学校中学年以上 | 設計から組み立てまで、ほぼ自分で進める | グルーガンの接着、道具の準備 | 「やってみて、どこが一番むずかしかった?」 |
きょうだいがいる家庭では、年上の子が「切る係」、年下の子が「色塗り係」と分担すると、それぞれの得意なことで活躍できます。年上の子には、「お兄ちゃんが切ってくれたから、きれいにできたね」と役割をほめる声かけを、年下の子には「色が塗れて上手だね」と成果を認める声かけをすると、きょうだいで工作を楽しめます。パパが仕事から帰ってきたら、「今日はここまで作ったよ。次はパパの切る係をお願い」と声をかけると、家族みんなで1つの作品を作り上げられます。
祖父母と作るときは、時間をかけてゆっくり作れるので、色塗りや飾り付けなど、じっくり取り組む工程に向いています。幼稚園や保育園で作った作品を持ち帰ったときは、「どうやって作ったの?」と作り方を教えてもらう時間も、子供にとって大切なコミュニケーションになります。
最新情報:使い捨てを見直す流れの中で広がる身近な素材の工作
アイスの棒やコーヒーマドラーなど、木製の棒を工作に使う背景には、使い捨てプラスチックを見直す社会の流れもあります。以前は、飲食店やコンビニエンスストアなどで、プラスチック製のスプーンやマドラー、ストローが当たり前のように無料で渡されていました。令和4年4月に施行されたプラスチック資源循環促進法では、無料で提供される特定のプラスチック製品について、提供する事業者に使用量を減らす取り組みが求められるようになりました。
環境省の普及啓発ページによると、対象となる特定プラスチック使用製品は12品目で、フォーク、スプーン、テーブルナイフ、マドラー、飲料用ストローなどが含まれます。事業者は、有料化や、使うかどうかの意思確認、木製や紙製など別の素材への切替えといった方法から、業種や業態に合った取り組みを選びます。環境省の普及啓発ページで公開されている優良事例集には、木製マドラーの使用や、木製・紙製のカトラリーへの切替えが先行事例として紹介されています。
| 項目 | 現行の内容 | 対象 | いつから |
|---|---|---|---|
| 特定プラスチック使用製品の使用の合理化 | 無料で提供されるフォーク、スプーン、マドラー、ストローなどについて、有料化、意思確認、別素材への切替えなどで使用量を減らす | 対象業種の小売・サービス事業者 | 令和4年4月の施行から |
| 消費者への呼びかけ | 必要ない場合は提供を辞退する、繰り返し使える製品を活用する | 消費者 | 令和4年4月の施行から |
| 法の見直し | 施行の状況について検討し、必要な措置を講じることが法の附則に定められている | 国 | 施行から5年を経過した場合 |
家庭での工作にとって、この変化は、身近に「使える木の棒」が増える可能性があるということでもあります。外出先で受け取った木製のマドラーやスプーンは、洗って乾かせば工作に使えることがあります。環境省は消費者にも、必要ない場合は提供を辞退することや、繰り返し使える製品を活用することを呼びかけています。工作のために不要な物をもらってくるのは、この趣旨とは反対です。必要のない物は辞退して、手元にある物や100円ショップで買った棒を大切に使うのが、いまの流れに合った工作の楽しみ方です。
子供に伝えるときは、難しい話にせず、「このアイスの棒、洗ってもう1回使えるね」「捨てる前に、なにか作れないか考えてみよう」と日常の会話に混ぜるだけで十分です。「もったいないからやりなさい」と押しつけるより、「この棒、ミニチュアのテーブルになるかな」と一緒にひらめきを楽しむほうが、再利用の考え方も自然に身につきます。工作を通じて「捨てる前に使い道を考える」習慣が育つと、日常のさまざまな場面にも広がります。
小学生の自由研究でも人気のアイス棒工作
小学生の夏休みや冬休みの自由研究でも、アイス棒工作は近年人気が出てきています。
元々、女の子の自由研究工作はドールハウス、男の子の自由研究工作は木工人気が高く、定番の貯金箱以外にも実際に使えるハムスターの家やインコの家など、実用性の高い工作キットが市販されているほどです。ミニチュアハウスや小物入れも、テーマ性のある自由研究作品として仕上げやすいアイデアです。
子供が小さい頃からアイス棒でおもちゃを工作してあげていれば、幼児期のおもちゃ代を節約できるだけでなく、小学生になってからもその経験を子供の自由研究工作に活かせます。
アイス棒工作が自由研究に向いているのは、完成品を見せるだけでなく、「どう考えて、どう工夫したか」を示しやすい題材だからです。文部科学省の小学校学習指導要領(平成29年告示)の図画工作では、第3学年及び第4学年の造形遊びで、身近な材料や場所などを基に造形的な活動を思い付くことが示されています。身近な素材で、自分のアイデアを形にする体験は、学校の学びともつながっています。なお、自由研究の取り扱いや提出の形式は学校によって異なりますので、課題の条件は担任の先生の案内で確認してください。
自由研究にまとめる4つの流れ
- テーマを決める:「人形が座れるイスを作る」「ペンが倒れない小物入れを作る」など、作る目的を一文で書きます。
- 設計する:方眼紙に完成図を描き、使う棒の本数と長さを書き出します。
- 作って記録する:工程ごとに写真を撮り、うまくいった点と失敗した点をメモします。
- くふうと感想をまとめる:直したところや、次に作るなら変えたい点を書きます。
記録するときは、成功した場面だけでなく、失敗した場面の写真とメモを残しておくと、研究としての深みが出ます。「棒が割れたので、ぬるま湯に浸したら切りやすくなった」という一行は、立派な発見です。「どうして割れたと思う?」「どうしたら直ったかな」と質問しながら、子供が自分の言葉で記録できるよう手伝いましょう。大人が文章を考えてしまうと、子供の発見が埋もれてしまいます。
比較実験で「なぜ」を深める
工作に「くらべる」要素を加えると、自由研究らしい深みが出ます。たとえば、同じ大きさのテーブルを2つ作り、片方だけ足のX字に筋交いを入れて、ゆすったときのぐらつきを比べます。もう一つの方法は、小物入れの井桁の段数を変えて、同じ重さのものを入れたときの安定の違いを見る実験です。結果は「ぐらつく/ぐらつかない」のように言葉で記録しても、写真で並べて見せても、十分に伝わります。実験の前に「どっちが丈夫になると思う?」と予想を立てておくと、結果が出たときに「予想と同じだった」「違った」と自分で考えるきっかけになります。
子育ては親育ての良い機会でもあります。子供は親の楽しそうな姿からも様々な物事に興味を示しますので、ぜひアイス棒やトイレットペーパーなどの身近な廃材を利用して、親子で工作を楽しみましょう。
アイス棒工作でよくある質問
アイスの棒1本だけでも工作はできますか?
はい、ネームプレートやしおりなど、1本だけで完成する簡単な工作もあります。まとまった本数を用意する前に、まずは1本から工程を試してみるのもおすすめです。
幼児が作る場合、どの工程を任せればいいですか?
グルーガンは固まるのが速く位置を直せないため、幼児が作業する工程では水のりや工作用ボンドに置き換えるとスムーズです。カッターを使う工程は大人が担当し、子供には貼り付けや色塗りなどを任せるとよいでしょう。
おしゃれに仕上げるコツはありますか?
絵の具や水性ニスで色を塗ったり、マスキングテープや布を貼ったりすると、素朴な木の質感に彩りが加わりおしゃれな印象になります。窓枠や小さな装飾パーツを追加するのもおすすめです。
食べ終わったアイスの棒と100円ショップの棒はどちらが向いていますか?
サイズを揃えたいテーブルや小物入れには、同じ種類がまとめて入った100円ショップの棒が向いています。食べ終わった棒は、色や長さがばらばらな分、飾りや小物づくりに活かせます。洗ってよく乾かしてから使いましょう。
絵の具やニスは、組み立てる前と後のどちらに塗ればいいですか?
井桁の内側などは組み立てると塗りにくいため、組み立て前に塗っておくときれいに仕上がります。ただし、貼り合わせる面に塗るとボンドが付きにくくなりますので、接着面は塗らずに残しておきます。
ボンドが乾くまで待てない子には、どうすればいいですか?
速乾タイプの工作用ボンドに替えたり、工程を2日に分けたりすると待ち時間の負担が減ります。待っている間は、別の飾りを折り紙で作るなど、手を動かせる時間にすると飽きずに過ごせます。




