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みかんの栄養と食べ方:ビタミンC・食物繊維を活かす選び方と保存のコツ

みかんの栄養と食べ方:ビタミンC・食物繊維を活かす選び方と保存のコツ

みかんはビタミンCが豊富で低カロリーな身近な果物です。1個あたりの目安量、白い筋やじょうのう膜まで丸ごと楽しむ食べ方、皮を使ったレシピ、鮮度を保つ保存方法を、文部科学省の食品成分表をもとにやさしく紹介します。

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みかんは、ビタミンCを手軽に補える身近な果物です。100gあたりのエネルギーは約49kcalと控えめで、甘みがありながらも軽い口当たりが魅力。果肉だけでなく、白い筋(アルベド)や薄皮(じょうのう膜)まで含めて楽しめるのも特徴です。ここでは文部科学省の食品成分表をもとに、みかんの栄養の目安、品種や加工品による違い、甘くて新鮮なみかんの選び方、栄養を逃がしにくい保存のコツまでをまとめました。

みかんの基本的な栄養成分とは

みかんに含まれる主な栄養素

みかん(温州みかん・じょうのう・生)は、水分が多くみずみずしい果肉に、ビタミンCをはじめとした栄養素を含みます。100gあたりのビタミンCは約32mgで、果物の中でも手軽にとりやすい量です。オレンジ色のもとになるカロテノイドとしては、みかん特有のβ-クリプトキサンチンが多く、β-カロテン当量としても一定量を含みます。そのほか、カリウムや食物繊維、微量のカルシウム・マグネシウム・葉酸なども含まれ、少量でいろいろな栄養素を取り入れられる点が特徴です。

みかんの甘みのもとになる糖質は、主に果糖・ブドウ糖・ショ糖です。1個(可食部およそ75g前後)なら糖質はおよそ8〜9g程度で、果物ならではの自然な甘さを感じながらも重くなりすぎません。下の表は、文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」をもとにした、みかん100gあたりの主な成分の目安です。

栄養素含有量(100gあたり)メモ
エネルギー約49kcal果物の中では控えめ
たんぱく質約0.7g
脂質約0.1gほとんど含まない
炭水化物約12.0g(うち食物繊維約1.0g)糖質は約11g
ビタミンC約32mgみかんの代表的な栄養素
β-カロテン当量約1000μgβ-クリプトキサンチンが主体
葉酸約22μg
カリウム約150mg
カルシウム約21mg
マグネシウム約11mg
リン約15mg

※みかん1個は可食部でおよそ75g前後です。1個あたりに換算すると、エネルギーは約37kcal、ビタミンCは約24mgが目安になります(注1)。

カロリーと糖質の目安

みかんのカロリーは100gあたり約49kcalで、1個(可食部約75g)なら約37kcalほどです。果物の中では軽めで、日々のおやつやデザートにも取り入れやすい数値といえます。糖質は100gあたり約11gで、主成分は果糖・ブドウ糖・ショ糖です。手を汚さずに房ごと食べられる手軽さもあり、少しずつ楽しむのに向いた果物です。

項目100gあたりの目安1個(可食部約75g)の目安
エネルギー約49kcal約37kcal
糖質約11g約8〜9g
ビタミンC約32mg約24mg

みかんと加工品のカロリー比較

みかんはそのまま食べるほか、缶詰やゼリー、ジュース、アイスなどさまざまな形で楽しまれています。加工品はシロップや砂糖が加わる分、同じ「みかん由来」でもエネルギーが変わります。下の表は、代表的なみかん類・加工品のカロリーの目安をまとめたものです(数値はカロリーSlismを参照/注2)。日々の献立づくりや食べる量の目安として役立ちます。

品目目安量重量カロリー
みかん(生・可食部)1個分75g約37kcal
夏みかん(生・可食部)1個分165g約69kcal
いよかん(生・可食部)1個分150g約75kcal
みかんの缶詰(果肉のみ)1缶分255g約161kcal
みかんゼリーカップ1杯150g約83kcal
みかんシャーベットカップ1個120g約127kcal
みかんアイスカップ1個201g約346kcal
オレンジジュース500ml522g約235kcal

こうして並べると、生のみかんは軽く、シロップや乳製品を使った加工品はエネルギーが高くなりやすいことがわかります。用途に合わせて選ぶと、無理なく取り入れやすくなります。

ビタミンCと食物繊維の特徴

みかんのビタミンCは水に溶けやすく、熱にもやや弱い性質があります。そのため、新鮮なうちにそのまま食べるのがビタミンCを取り入れやすい食べ方です。みかんは秋から冬にかけて手に入りやすく、旬の時期は甘みも増して食べごたえのある味わいになります。比較的手ごろな価格で選びやすいのも、日常のフルーツとして親しまれている理由のひとつです。

食物繊維は100gあたり約1.0gで、水に溶けるタイプと溶けにくいタイプの両方を含みます。特に白い筋(アルベド)や薄皮に多く、果肉と一緒に食べることで自然にとりやすくなります。ふだんは取り除きがちな部分にも食物繊維が含まれているため、気にならなければ丸ごと味わうのがおすすめです。

みかんの皮や白い筋(アルベド)の栄養成分

皮に含まれる成分と使い方の工夫

みかんの皮は食べる機会こそ少ないものの、食物繊維や香り成分を含む部分です。特にリモネンと呼ばれる香り成分は、みかんの皮特有のさわやかな香りのもとで、食品や日用品の香りづけにも使われています。皮の色みのもとになるカロテノイドも含まれています。

皮はそのままだと苦味や硬さがあるため、細かく刻んでジャムやピール、マーマレードに加工すると食べやすくなります。乾燥させて香りを楽しむお茶にする使い方もあります。皮ごと使うときは、表面をよく洗ってから使うと安心です。

白い筋(アルベド)と薄皮(じょうのう膜)

果肉と皮の間にある白い筋は「アルベド」と呼ばれ、食物繊維を含む部分です。中でもペクチンという水に溶けるタイプの食物繊維が多く、ジャムがとろりと固まるゲル化のもとにもなります。苦味は少なく食感もやわらかいので、むやみに取り除かず果肉と一緒に食べると、食物繊維を無理なくとれます。

一房ずつを包む薄皮は「じょうのう膜」と呼ばれ、こちらにも食物繊維が含まれます。やわらかいながらも噛みごたえがあり、食べごたえのアクセントになります。果汁を包む役割があるため、薄皮ごと食べるとみずみずしさも一緒に味わえます。

皮に含まれるポリフェノール

みかんの皮には、ヘスペリジンやナリルチンといったフラボノイド(ポリフェノールの一種)が含まれ、果肉よりも皮に多いのが特徴です。これらは苦味や渋みのもとにもなるため、皮を食べるときはジャムやマーマレードなどに加工して味を調えるのが一般的です。

ポリフェノールの種類特徴
ヘスペリジンみかん特有のフラボノイドで、皮に多く含まれる
ナリルチン苦味や渋みのもとになる成分

みかんの種類別に見る栄養の違いと特徴

温州みかん

温州みかんは日本で最もなじみのある品種で、甘みがしっかりしていて酸味はおだやか。皮がむきやすく、房ごと食べやすいのも特徴です。栄養面ではビタミンCが100gあたり約32mgで、爽やかな甘酸っぱさとともに楽しめます。旬は秋から冬で、この時期は糖度が上がり甘みが際立ちます。

栄養素含有量(100gあたり)
ビタミンC約32mg
糖質約11g
食物繊維約1.0g
カリウム約150mg

不知火(デコポン)

不知火は皮が厚めで果肉がジューシーな品種で、豊かな甘みが持ち味です。ビタミンCの量は温州みかんと大きくは変わりませんが、果汁が多くみずみずしい口当たりが楽しめます。糖度が高めで甘さが強く、皮の香りを生かした加工品にも向いています。旬は晩冬から春にかけてです。

せとか・はるみなどの品種

せとかやはるみは比較的新しい品種で、果肉がやわらかく甘みが強いのが人気の理由です。ビタミンCや糖質の量は温州みかんや不知火と大きくは変わりませんが、果汁が多めでとろけるような食感が楽しめます。旬は春先で、さっぱりとした後味が好まれています。品種による栄養の差はそれほど大きくないため、味や食感の好みで選ぶとよいでしょう。

缶詰やジュースのみかんの栄養成分

缶詰みかんの特徴と選び方

缶詰のみかんは手軽で保存性が高く、季節を問わず楽しめるのが魅力です。一方で、シロップに砂糖が使われているものは糖質が多くなりやすく、加熱の工程でビタミンCは生のみかんより少なくなる傾向があります。糖質を控えたいときは、シロップの種類(さらっとした軽いタイプなど)や原材料表示を確認して選ぶと安心です。

みかんジュースの違い

みかんジュースは、しぼる工程で果肉や皮、白い筋が取り除かれるため、食物繊維はほとんど含まれません。ビタミンCは一部残りますが、加糖タイプは糖質が高くなりやすいので、飲む量には気をつけたいところです。果汁100%のものは成分が比較的残りやすいものの、皮や白い筋の成分は摂れないため、生のみかんとは風味も栄養も異なります。手軽さを優先したいときに向いた選択肢です。

冷凍みかんの成分

冷凍みかんは、鮮度を保ちながら長く楽しめるのがメリットです。冷凍によってビタミンCの損失は抑えられ、糖質やミネラルもほぼそのまま保たれます。凍ったままシャーベットのように味わえるのも楽しみ方のひとつです。解凍すると果汁が出て食感が変わりやすいので、凍った状態で食べるのがおすすめです。

成分・項目冷凍による変化の目安
ビタミンC損失が比較的抑えられる
糖質ほぼ保たれる
ミネラル(カリウムなど)ほぼ保たれる
食感解凍で変わりやすい

ゼリーなどの加工品

みかんゼリーなどの加工品は、果汁を主役にしながら砂糖を加えて作られることが多く、食物繊維は取り除かれがちです。生のみかんに比べて水分と糖質が中心の構成になりやすいので、甘さや量が気になるときは成分表示を確認して選ぶとよいでしょう。手軽なデザートとして、上手に取り入れたい加工品です。

みかんの栄養を活かす食べ方と保存方法

栄養を保つ保存のコツ

みかんは、直射日光を避けた風通しのよい涼しい場所での保存が基本です。冷蔵庫に入れるときは、乾燥を防ぐためポリ袋や紙袋に入れておくと乾きにくくなります。重ねて置くと下のみかんが傷みやすいので、浅い容器に広げるか、ときどき上下を入れ替えると長持ちします。長く保存したいときは冷凍も便利ですが、食感が変わるため凍ったまま食べる使い方が向いています。いずれの場合も、風味が落ちないうちに早めに食べきるのがおすすめです。

皮ごと楽しむレシピ

みかんの皮は香りが豊かで、料理やお菓子の風味づけに活躍します。細かく刻んで砂糖やはちみつと煮ればジャムやマーマレードになり、皮まで無駄なく使えます。作るときは皮の表面をよく洗ってから使いましょう。

また、皮を乾燥させて香りを楽しむお茶にする使い方も人気です。乾かした皮は独特の香りが残り、料理の風味づけにも使えます。さまざまな活用法があるので、いつもは捨てがちな皮をひと工夫してみるのもおすすめです。

白い筋も含めて丸ごと食べる

白い筋(アルベド)や薄皮には食物繊維が含まれているため、果肉と一緒に食べると食物繊維を自然にとりやすくなります。噛みごたえが出て食べごたえもアップします。苦味は少なく食感もやわらかいので、無理なく取り入れやすい部分です。丸ごと味わうことで、みかんの風味を余さず楽しめます。

項目特徴
食物繊維白い筋や薄皮に含まれる
食べごたえ噛みごたえが加わり満足感アップ
食感白い筋はやわらかく苦味が少ない
楽しみ方丸ごと食べると風味を余さず味わえる

冷凍・乾燥での変化

冷凍するとビタミンCや糖質は比較的安定して残りますが、解凍すると果汁が抜けて食感が変わりやすくなります。凍ったまま食べれば、みずみずしさとひんやり感を一緒に楽しめます。乾燥させると水分が減って甘みが凝縮し、ドライフルーツのような濃い味わいに。日持ちする一方で甘みも強くなるので、食べる量を調整しながら楽しむとよいでしょう。

よくある質問:みかんの栄養に関するQ&A

みかんの皮は食べても大丈夫?

みかんの皮は、よく洗えば料理やお菓子に使えます。気になる場合は、皮を使う用途に向いたものや、栽培方法が明記されたものを選ぶと安心です。皮には香り成分やポリフェノールが含まれますが、苦味が気になるときは無理に食べず、ジャムやお茶などに加工して楽しむとよいでしょう。

みかんの栄養はどこに多い?

みかんの栄養は果肉が中心ですが、白い筋(アルベド)や薄皮にも食物繊維が含まれています。皮にはポリフェノールや香り成分が多いのが特徴です。部位によって含まれる成分が異なるため、できる範囲で丸ごと味わうと、いろいろな成分を取り入れやすくなります。

部位主な成分特徴
果肉ビタミンC、糖質栄養の中心。甘みとビタミンCが豊富
白い筋(アルベド)食物繊維、ポリフェノールペクチンなどの食物繊維を含む
薄皮・じょうのう膜食物繊維など果汁を包み、食べごたえを加える
香り成分、ポリフェノール加工して風味づけに使える

糖質が気になるときは?

みかんは1個あたりの糖質が約8〜9gと、果物としては重すぎない量です。糖質が気になるときは食べる個数を決めておくと調整しやすくなります。缶詰やジュースは砂糖が加わっているものもあるので、成分表示を見て選ぶのがポイントです。生のみかんを白い筋ごと食べると、食物繊維も一緒にとれます。

失敗しないみかんの選び方は?

甘くて食べごろのみかんを選ぶには、いくつかの見分け方があります。皮のキメが細かくハリがあり、色が濃くて全体に均一なものは食べごろのサインです。ヘタの切り口が小さいものは甘みがのりやすいといわれます。手に持ってずっしりと重みを感じるものは果汁が多く、平たい形のものは甘みが強い傾向があります。皮と果肉の間にすき間ができて浮いているもの(浮き皮)は水分が抜けやすいので、選ぶときの参考にしてください。

チェックポイント選び方の目安
皮のキメ・色キメが細かく、色が濃く均一なもの
ヘタ切り口が小さいもの
重み持ったときにずっしり感じるもの
やや平たい形のもの
皮の状態果肉と密着し、浮いていないもの

まとめ

みかんは、ビタミンCを手軽にとれる低カロリーな果物です。100gあたり約49kcal・ビタミンC約32mgを目安に、白い筋や薄皮まで含めて丸ごと味わうと、食物繊維も一緒に楽しめます。品種や加工品によって甘さやカロリーは変わるので、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。甘くて新鮮なみかんの見分け方や、常温・冷蔵・冷凍の保存のコツを押さえて、旬の味わいを毎日の食卓に取り入れてみてください。

注1:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」/食品成分データベース(うんしゅうみかん・じょうのう・普通・生)

注2:カロリーSlism(各料理・加工品のカロリー目安)

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。