【シングルマザー】未婚でなった理由と仕事/出産/子育て体験談13
大好きな人と子ども、自分の幸せな家庭を築きたかった——それでも、さまざまな事情から未婚でシングルマザーになる道を選ぶ女性がいます。ここでは、なぜその決断をしたのか、そして未婚ならではの仕事やお金、出産、子育てで大変だったことを、13人の先輩ママに教えてもらいました。
子どもを一人で育てることは、確かに大変です。けれどそれは、結婚していても変わらない部分があります。結婚していればパートナーが必ず助けてくれるとも限りません。実家の支えを受けながら前を向く人、つらさを乗り越えて穏やかな生活を取り戻した人——体験談には、悩みながらも子どもとの毎日を大切にする姿が描かれています。なお、後で詳しく触れますが、認知してもらえば養育費を請求できるなど、知っておきたい制度もあります。
未婚でシングルマザーを選ぶという決断
厚生労働省の調査によると、母子家庭になった理由は離婚が多数を占めますが、未婚を理由とするケースも一定数あり、近年は珍しいことではなくなっています。決断の背景は人それぞれで、相手と価値観が合わなかった、相手に結婚や育児の意志がなかった、年齢を考えて授かった命を大切にしたかったなど、さまざまです。なかには、相手からの暴力から子どもを守るために別れを選んだという声もあります。
大切なのは、どの選択にも正解・不正解はないということ。子育ての現場では、迷いながら決めた道を「これでよかった」と思えるようになった人が少なくありません。まずは、実際に未婚でシングルマザーになった先輩ママのリアルな声を見ていきましょう。
Q未婚のシングルマザーになることを決めた理由と苦労を教えて!
A私を成長させてくれた娘
20歳の時妊娠が分かり相手は年下だったのでまだ10代後半でした。妊娠報告をしたものの「俺はまだ遊びたい」と無責任な事を言われました。妊婦健診で子供の心音を聞いてから親に報告しました。一人で産んで育てる事を伝えると母親は反対しましたが、父親は反対しませんでした。
出産し実家で育てたのですが、さすがに母親も孫が可愛かったのでしょう。一緒に子育てをしてくれました。私自身自立したかったので娘が2歳になる頃実家を出て一人で仕事家事、子育てをしましたが父親がいない子供に対し厳しくした事もありました。
寂しい思いをさせ娘が泣き疲れて寝てしまった時は顔を見て泣く事もありましたし、反対に娘の保育園の行事で娘の成長を実感し涙する事もありました。泣いた分強くなりました。今の自分は娘と共に成長したと思います。私の元気の源です。
A思ってた100倍なんとかなった!
私は37歳でシングルマザーになることを決意しました。 もちろん相手もいたので結婚できるのがベストだと考え、相手ともよく話し合いました。私も彼も仕事が大事なハードワーカーでした。彼から結婚はしても、子供は考えられないと言われました。
私も妊娠がわかり、正直今までのような仕事のスタイルをあきらめなければと言う考えが一番に浮かび、喜びよりも戸惑いが先でしたが、自分の年齢の事も考えせっかく授かった命だからと一ヶ月ほど悩み、「子供の戸籍に父親の名前はない」「養育費ももらえない」ということは分かっていましたが、やはり子供を産もうと決意しました。
彼とはお別れしましたが、「なんとかなる!これまでの仕事の辛さを考えれば大丈夫だろう」と自分を信じて決意しました。 生まれてみればやっぱりよかったと思います。子供中心にはなりましたし収入も正直減りました。反対してたけどお腹が大きくなってからは、両親が助けてくれてます。やはり孫がかわいいようでヘルプが過剰だなと思うくらいですが助かってます(笑)
A未婚の出産
私が未婚で出産することになったのは過去に1度赤ちゃんを産めなかったことがあり、今回はどんなことがあっても絶対産みたいという思いからでした。できるなら子供の父親がちゃんといる環境で産んであげたかったのですが、未婚でというかたちになってしまいました。
「自分ひとりでなんとしてでも幸せにするぞ」という思いで頑張っていますが、やはり家族の支えが何より必要ですね。実際、産まれて間もないうちは連れ回すわけにもいかず、自分の体の回復もありますし、残業や子供が風邪を引いたときなど、保育園に預けるだけでは済まない時、実家の親に見てもらえて本当に助かりました。
未婚のため、これから子供が大きくなっていくなかで、いずれはなんで父親がいないのかと聞かれたり、戸籍に父親の名前がないことにショックを受けたりするとおもいます。その時に、なんて答えてあげるべきかすごく悩んでいます。
A覚悟は決めたけど、何も知らない未熟さを痛感
私は19歳のときに妊娠しました。まず、彼に伝える前に一人でたくさん悩みました。この子を育てられるかな、ちゃんと愛せるかなと。自分の中で、この子は私の子、ちゃんと愛せると結論が出たので、彼に伝えました。
しかし、彼もまだ社会人になったばかりで、「育てるのは無理だ。おろして欲しい」と言われてしまったので、彼と別れ、一人で育てることに決めました。親には散々泣いて止められましたが、最終的には承諾をしてくれました。
働くにしても、普通に探して働ける仕事は限られます。その上、保育園から「熱を出したので、お迎えにきてください」という電話。これは常に恐怖でした。ただでさえ残業ができないなど迷惑をかけているのに、早退しないといけない気まずさ。
そうならないために日々、人間関係などには神経を張っていました。そんな大変さを感じはしましたが、子供の笑顔や成長が全て忘れさせてくれるんです。
A絶対幸せだと言うことができます
デキ婚になるはずだった男性に逃げられたからといって、紛れもなく私の子供だからあきらめるつもりはありませんでした。その時定職や資格がなく、どうやって食べていくか不安でしたが、何とかなるもので今ではすっかり安定した生活を送っています。
シングルマザーとして未婚で子供を育てるにあたって誓ってことは、父親の悪口や恨み言を絶対に言わないことです。子供には自分の存在やルーツに否定的に要素を一切与えないために、ただ今が当たり前で完璧な生活だという態度を貫きました。いない父親の存在に依存する必要はありません。
働くのに疲れたときには恨み言のひとつも言いたくなるけど、子供という宝物をくれたと思って難しいですが感謝するようにしています。今時はこんなことで後ろ指をさす者はいないし、わざわざ公言する必要もないので、案外普通のシングルマザーよりやりやすいと思います。
A寝不足と仕事
パートナーからの暴力や今後の生活に不安を覚え、シングルマザーの道を選びました。暮らしていくにもお金が必要で、産後2ヶ月目で仕事に復帰しました。
母乳の出がまばらで粉ミルクとの併用でしたので、仕事場には常に熱いお湯をポットに入れ、仕事を中断することもしばしば。特に夜泣きが酷かったこともあり、仕事の最中、睡魔との闘いがとても大変でした。
親にも見離され、誰も頼る人が居なかったので精神的に磨り減りました。そんなとき助けてもらったのが、シングルマザー支援団体です。今でもあの頃の辛さは忘れられませんが、うつにならずに済んだのは、カウンセラーのサポートのお蔭だと思っています。
未婚だから、子供の戸籍に父親の名前は載りませんが、かえってそれでよかったのかもしれないと思えるまで、精神的にも元気を取り戻しました。

A働かない父親は不要と思ったけど、世間の目は冷たい
私は18歳の時に妊娠して、シングルマザーになることを選びました。彼はコンビニのバイトで知り合った人だったのですが、妊娠を伝えたら「俺結婚とかそういうのムリ、あんま働きたくないし」と言ってバイトもやめてしまいました。
うちの両親には「彼の親に話にいく」と言われましたが、働かない父親なんかいない方がいいと思ったので、両親に頼み込んで家で育てたいと言いました。親は泣いてたけど、子供を産まないなんて考えられなかった。それが一番親不孝だと思ったからシングルマザーになることを決めました。
子供が生まれてから保育園に預けて働いてますが、正直就職の面接でも冷たいことを言われたし、職場でも近所の人にも公園でも周囲が冷たい気がするけど後悔してません。この子を産んだことで大変でも、自分が生きる意味を見つけられた気がしています。
A私の最高の味方、私の家族
未婚のシングルマザーになり、もう子供は小学2年生になりました。本当に本当にいい子です。どこへいっても子供のことを褒められます。本当に想定以上に大事な子供です。
妊娠がわかった時、私はまだ10代。結婚もしていない。ありえませんでした。親からも反対され、まわりの友人にも。私の味方になってくれる人は誰もいませんでした。私はそれまで家族とも良好な関係ではなく、孤独を感じていたことがありました。だから家族がほしかったんです。
でも思いました。お腹の子を産んで私は家族ができて幸せかもしれないが、産まれてきた子は父親もいない、今誰からも祝福されていない状態なのに、この子は幸せになれるんだろうか…。
そんな事は今でもたまに思うことがありますが、子供の笑顔を見るときっと子供も産まれてきたことに後悔していることなどない、むしろ私がそんなマイナス思考でいると子供に申し訳ないと感じています。
A自分の健康を大切にしています
私は、家庭のある方の子を妊娠してしまいました。その方が本当に好きでしたが、結ばれることはありませんでした。おなかの子はどうしても産みたいと思いました。生んで後悔はありません。ただ、この子を守ってやれるのは私しかいません。私に万一のことがあれば、この子は親がいなくなって独りぼっちになってしまいます。
病気で寝込んだ時などは、自分に万が一のことがあったらと考え、泣きたくなります。でも弱音は吐いてはいられません。日ごろから健康を大切にし、子どもが自立するまでは絶対に元気で働かなければと思っています。
A今のままの彼では…
彼とは付き合って5年位でした。彼は自分のお店を持ち、バーテンダーになりたいと言う夢を高校生の頃から持っていたそうです。それは知っていました。ある時、私の体調が悪かった日が続いたので妊娠検査薬で検査をした所陽性でした。もちろん彼にはすぐ伝えました。
夢があるのは知っていたのですが、喜んでくれると思っていました。しかし、彼はまだまだバイト中で自分のお店の資金作りで大変だと喜んでもらえず、今は父親として、一家の大黒柱となる事は出来ないと言われました。
でも、やはり私はお腹の中に一つの小さな命がいると思うとおろすことは考えられず、シングルマザーになる道を選びました。実家の近くに住み、親頼りですし、多くの人に手伝ってもらっていますが、子供を産んで本当に良かったと思っています。
Aシングルマザーを選んだ理由
出会ってからしばらくの間はとても仲のいいカップルで、そして妊娠しました。問題はその後の彼の行動が激変したことです。休みの日はほとんどギャンブル場に入り浸り、そして多額の借金、そしてそれが数カ月続いた後に私への暴力が始まりました。
お腹の子供を守るために別れを決め、シングルマザーになる決断をしました。わたしは彼に再び会わないようにその町を出ました。
実家の援助もあり産後仕事も決まり、今では穏やかな生活を送っています。未婚のシングルマザーだから苦労したということはあまり感じません。むしろあのまま彼の側にいたら…と思うと、苦労が絶えない生活で辛かったハズで、自分の決断は正しかったと思っています。
A両親に支えてもらってなんとか生活できている!
私は19歳の時に妊娠して子供ができました。シングルマザーになることを決めたのは彼と別れたことが原因です。私は彼のことをすごく好きで結婚も考えていました。でも彼は遊びのつもりだったらしくて、子供ができると簡単に捨てられました。
腹立たしかったけど、でもそれどころではありません。私は子供のためにもっと強くなろうと思ったのです。ただ一人で子供を見るのは無理でした。子供に何かあったら一大事です。ですから両親に預けて働きました。子供がいるということで力になってくれる人も少なからずいます。
特に両親には娘を預かってもらい助かっています。仕事と子育ての両立は思っていた以上に大変です。もっと収入を増やして、娘のために強くならなきゃと思っています。
A親の支えがなければ成り立たない
妊娠したことが発覚し、相手とは何度も相談を重ねましたが、相手の結婚への意志が見えてこなくて、私の方も結婚を望まなくなってしまい、未婚のまま出産を決意しました。
それまで続けてきた仕事をそのまま維持するため、産休も極力短めに、両親に頼って子供を育てていると言えると思います。自分一人で育てるために、経済力は!!と思ってのことでしたが、子供との時間が十分に取れていないということは自分でも自覚しています。「時間の長さではなく、一緒にいる時間の質を」と思って日々子供と接しています。
しかし、実の親であってもやはり気をつかいますし、十分に時間を取れないことへの葛藤はかなりあります。周囲の目が気になることもあります。強い意志がなければやっていけないと、日々思います。
現在子供が幼稚園になりましたので、少し両親への負担も軽減され、私が仕事をしなければならないことに対しても、子供なりに理解してくれていると思います。子供の成長に甘えることなく、仕事ばかりを優先しないでこの先も子育てしていきたいと思っています。
自分自身も日々輝いていなければ…と思っています!!頑張りましょう!!
知っておきたい 認知 養育費 戸籍の正しい知識
体験談のなかに「養育費はもらえない」という言葉が出てきますが、これは正確には認知の有無で変わります。未婚の場合、子どもと父親の法的な親子関係は、父親が「自分の子だ」と認める「認知」によって生まれます。認知されると、父親に養育費を支払う義務(扶養義務)が発生し、子どもには相続権も生じます。
父親が任意で認知しない場合でも、家庭裁判所への認知調停や「認知の訴え(強制認知)」によって認知を求められる仕組みがあります。手続きは複雑なことも多いため、必要に応じて弁護士などの専門家に相談するとよいでしょう。お住まいの自治体や法テラスでは、無料で相談できる窓口が案内されています。
一方で、認知されると子どもの戸籍に父親の情報が記載されます。相手との関わりを断ちたい、相続トラブルを避けたいといった理由から、あえて認知を求めない選択をする人もいます。どちらが正解ということはなく、ご自身と子どもにとって何が大切かを基準に考えることがポイントです。
ひとり親が使える主な支援制度
未婚・離婚・死別を問わず、「ひとり親」であれば利用できる公的な支援が複数あります。制度は年度によって金額や要件が変わるため、最新の内容はお住まいの自治体の窓口で確認しましょう。
| 制度 | 内容の概要 |
|---|---|
| 児童扶養手当 | ひとり親家庭の生活安定のための手当。子どもが18歳に達した最初の3月31日まで(障害がある場合は20歳未満)。所得に応じて全部支給・一部支給が決まる。未婚で、子どもが認知されていても要件を満たせば受給可能 |
| ひとり親控除 | 令和2年から始まった所得控除で、未婚のひとり親も対象。合計所得金額などの要件を満たすと、所得税・住民税が軽減される。年末調整や確定申告で申請する |
| 母子父子寡婦福祉資金貸付金 | 生活資金や子どもの就学・進学資金などを、無利子または低利子で借りられる制度 |
| 自立支援給付金 | 就職に有利な資格取得を支援する制度。看護師や介護福祉士などの養成課程で学ぶ間の生活を支える給付もある |
| 医療費助成・住宅支援など | ひとり親家庭への医療費助成や家賃補助など、自治体ごとに独自の支援がある |
「どんな制度が使えるか分からない」というときは、自治体のひとり親支援の窓口に相談すると、状況に合った制度を一緒に整理してもらえます。一人で抱え込まず、使える支援はしっかり活用しましょう。
つらいとき 危険を感じたときの相談先
体験談にもあったように、相手からの暴力(DV)から子どもを守るために別れを選ぶケースもあります。交際相手や同居相手からの暴力も立派なDVであり、身の危険を感じたときは一人で我慢しないことが何より大切です。
- 身の危険が差し迫っているときは、迷わず警察(110)へ
- 配偶者・パートナーからの暴力の相談は、配偶者暴力相談支援センターやDV相談ナビ(#8008)へ
- 気持ちがつらい、誰かに話を聞いてほしいときは、24時間対応のよりそいホットラインなどの相談窓口へ
子育ての現場では、シングルマザー支援団体やカウンセラーの存在に救われたという声も多く聞かれます。心がすり減る前に、頼れる先につながっておくことが、自分と子どもを守ることにつながります。
未婚シングルマザーに関するよくある質問
認知されていなくても児童扶養手当はもらえますか?
支給要件を満たしていれば、認知の有無にかかわらず受給できます。また、子どもが父親に認知されている場合でも、要件を満たせば受け取れます。詳しくはお住まいの自治体の窓口で確認しましょう。
後から養育費を請求することはできますか?
認知がされていれば、その後に養育費を請求することが可能です。認知は父親が生きている間はいつでもでき、出生前の胎児認知や、父親の死亡後一定期間内の死後認知という方法もあります。状況に応じて専門家に相談するとよいでしょう。
「父親がいない理由」を子どもにどう伝えればいい?
正解の決まった答えはありませんが、先輩ママの多くが大切にしているのは、父親を否定したり恨み言を言ったりせず、子どもの存在そのものを肯定することです。子どもの年齢や理解に合わせて、愛されて生まれてきたことが伝わるように、少しずつ話していくとよいでしょう。
