タコは高たんぱくで低脂質、ビタミンB12やセレンなどを含む海産物です。ここでは、日本食品標準成分表(八訂)とカロリーSlismの数値をもとに、タコのカロリーやたんぱく質、ミネラル、生とゆでの違い、部位や状態ごとの特徴、下処理や保存のコツ、人気レシピのポイントまでを整理します。
※本記事の栄養成分は、文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年」を基本とし、料理・加工品の分量あたりのカロリーはカロリーSlismのデータを参照しています。
タコは栄養価の高い食材?まずは基本を押さえよう
タコの種類と可食部の分類(マダコ・水ダコなど)
一般的に食用とされるタコには「マダコ」と「ミズダコ(水ダコ)」があり、日本のスーパーや飲食店でよく見かけるのは主にこの2種類です。マダコは日本近海でも多く漁獲され、やや小ぶりで身が引き締まっているのが特徴です。ミズダコは寒冷な海域に生息し、サイズが大きく、加熱すると柔らかくなる性質があります。
可食部として多く利用されるのは足(腕)の部分で、切り身の状態で出回ることが多く、調理にも使いやすい部位です。頭部(胴体)や吸盤も調理に利用され、料理によって適した部位が選ばれます。吸盤には独特の食感があり料理のアクセントとして好まれ、頭部は身質がやわらかく和え物や炒め物にも向いています。
なお、タコはイカと並んで内臓処理が必要な食材ですが、市販品の多くは下処理済みで販売されており、家庭での調理も比較的手軽に行えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主なタコの種類 | マダコ、ミズダコ(水ダコ) |
| マダコの特徴 | 日本近海で多く漁獲。やや小ぶりで身が引き締まっている |
| ミズダコの特徴 | 寒冷海域に生息。サイズが大きく、加熱すると柔らかくなる |
| 主な可食部 | 足(腕)の部分が主に利用され、切り身で出回ることが多い |
| その他の利用部位 | 頭部(胴体)や吸盤。吸盤は独特の食感でアクセントに、頭部は和え物や炒め物に向く |
| 内臓処理の状況 | イカと同様に内臓処理が必要だが、多くは下処理済みで調理は比較的簡単 |
いかとの栄養成分の違いとは?
タコとイカはどちらも軟体動物で、外見や食感に共通点があり、同じような調理法で使われることが多い食材です。カロリーで比較すると、タコは生の状態で100gあたり約70kcalと低めで、たんぱく質は16.1g、ゆでると91kcal・たんぱく質21.7gと高たんぱくになります。イカも低カロリー・高たんぱくで、それぞれ含まれる成分にわずかな違いがあります。
ミネラル面では、タコにはセレンや亜鉛、ビタミンB12などが含まれ、海産物らしい成分構成が見られます。イカにも同様の成分が含まれますが、種類によって微量栄養素の比率に違いがあります。タコのコレステロールは生100gあたり110mg程度で、こうした成分値を知っておくと、料理や好みに合わせて選びやすくなります。
また、タコは加熱後も味がしっかり残るため、噛みごたえや風味を活かしたい料理に使いやすいという点も、選ばれる理由のひとつです。
タコは栄養あるの?という疑問への答え
「タコって栄養あるの?」という疑問は多くの人が感じますが、成分表を見ると、タコはたんぱく質が豊富で脂質や糖質が少ない食材であることがわかります。カロリーを抑えつつたんぱく質を摂りたいときに選ばれやすいのはこのためです。
また、タコにはセレンやビタミンB12、マグネシウム、亜鉛、パントテン酸などが含まれており、食事の中でさまざまな成分を摂ることができます。セレンやB12は含有量が多く、海産物らしい特徴のひとつといえます。
一方で、ビタミンDやビタミンKのように含有量が少ない成分もあります。これらはきのこ類や緑黄色野菜などに多いため、献立の中で組み合わせると全体のバランスを取りやすくなります。タコだけで栄養をまかなうのではなく、他の食材と組み合わせて楽しむのが基本です。
このように、タコは「栄養がないのでは」という印象に反して、多くの成分を含む食材です。調理法も多彩で、日々の食卓に取り入れやすい点も魅力です。
成分表で見るタコの栄養成分
100gあたりのカロリー・たんぱく質・脂質・糖質
八訂によると、タコ(まだこ)の100gあたりのカロリーは生で約70kcal、ゆでで約91kcalです。生の状態では多くの肉類や魚介類よりカロリーが低めで、たんぱく質は生で16.1g、ゆでで21.7gと高たんぱくです。脂質は生で0.9g、ゆでで0.7gと少なく、糖質はごくわずか(炭水化物は生0.2g/ゆで0.1g)で、PFCバランスに特徴があります。
下の表は、まだこの生とゆでの主な成分(100gあたり)です。ゆでると水分が減る分、たんぱく質やカロリーの数値が高くなる傾向があります。
| 成分(100gあたり) | 生 | ゆで |
|---|---|---|
| エネルギー | 70kcal | 91kcal |
| 水分 | 81.1g | 76.2g |
| たんぱく質 | 16.1g | 21.7g |
| 脂質 | 0.9g | 0.7g |
| 炭水化物 | 0.2g | 0.1g |
| カリウム | 300mg | 240mg |
| マグネシウム | 55mg | 52mg |
| リン | 160mg | 120mg |
| 鉄 | 0.6mg | 0.2mg |
| 亜鉛 | 1.6mg | 1.8mg |
| セレン | 22µg | 28µg |
| ビタミンB12 | 1.3µg | 1.2µg |
タコとタコを使った料理の栄養
タコそのものや、タコを使った代表的な料理の分量あたりのカロリーを一覧にまとめました(カロリーSlism参照)。調理法によるカロリーの違いを確認しながら、献立の参考にしてください。
| 料理名 | 分量 | カロリー |
|---|---|---|
| イイダコの栄養 | 1匹(丸ごと・120g) | 77kcal |
| タコ(足切り身)の栄養 | 200g | 140kcal |
| タコ飯の栄養 | 茶碗一膳強(220g) | 288kcal |
| タコしゃぶの栄養 | 1人前(527g) | 174kcal |
| タコのカルパッチョの栄養 | 1人前(109.3g) | 155kcal |
| タコの唐揚げの栄養 | 深型小皿1皿程度(152.5g) | 241kcal |
| たこわさの栄養 | 小鉢中盛り(69g) | 55kcal |
| タコのマリネの栄養 | 深型小皿一皿(141.1g) | 128kcal |
| タコチャーハンの栄養 | 1人分(390g) | 644kcal |
| タコ寿司の栄養 | 1貫(41g) | 48kcal |
| タコときゅうりのキムチ和えの栄養 | 1人前(109g) | 102kcal |
多く含まれる栄養素:ビタミンB12・セレン・マグネシウムなど
タコには、ビタミンB12やセレン、マグネシウムなどが多く含まれます。八訂では、まだこ(生)100gあたりでビタミンB12が1.3µg、セレンが22µg含まれ、200gの切り身に換算するとB12が2.6µg、セレンが44µgとなります。少ない量でもこれらの成分を摂りやすいのが特徴です。
ミネラルでは、亜鉛や銅、リン、カリウム、マグネシウムなども含まれ、小さな切り身の中に多種類の成分が入っています。カリウムは生100gあたり300mg、リンは160mgと比較的多く含まれています。
また、パントテン酸やビタミンB2、ビタミンEも含まれており、単なる高たんぱく食材にとどまらず、幅広い成分を持つことがわかります。
少ない栄養素と組み合わせ方(ビタミンD・Kなど)
一方で、タコには含有量が少ない成分もあります。ビタミンDとビタミンKはごく少なく、100gあたりではほとんど含まれていません。これらは魚類(特に脂の多い魚)やきのこ類、緑黄色野菜などに多いため、タコ料理ではそうした食材と組み合わせると、献立全体のバランスを取りやすくなります。
たとえば、水菜やしらすを合わせたサラダ、ほうれん草ときのこの炒め物などは、タコ料理に添える副菜としてなじみます。1つの食品ですべての成分をまかなうのは難しいため、組み合わせで補うのが基本です。
プリン体の含有量について
プリン体はタコにも含まれる成分のひとつで、含有量は100gあたり約137mgとされ、魚介類の中では中程度に位置します。プリン体は水に溶け出す性質があるため、煮物やスープなど汁を使う調理では、汁を残すか、あわせて使うかで摂れる量が変わります。
タコのほか、イカやエビなどにもプリン体は含まれます。いろいろな食材を組み合わせて、量や調理法を工夫しながら楽しむとよいでしょう。
部位・状態別に見るタコの栄養傾向
タコの足(切り身)の栄養がメイン
市販されているタコの多くは、足の部分を切り身にした状態で提供されています。この足の部分がタコの主要な可食部で、成分もここに集まっています。カロリーSlismでも「足切り身200gあたり140kcal・たんぱく質32.2g」と示されており、タコの栄養を語るうえで中心となる部位です。
足の部分は筋肉が発達しており、加熱しても旨味が残るため、刺身や煮物、唐揚げなど幅広い料理に使われます。食感がしっかりしていて噛むごとに味わいが出るため、食べごたえのある料理にも向きます。加工や保存もしやすく、生のほかゆで・冷凍の状態でも手に入りやすいのが特徴です。
吸盤・皮・頭などはどう使われる?
タコは足の筋肉部位以外にも、吸盤・皮・頭(胴体)などが可食部として使われます。吸盤にはコリコリした食感があり、和え物や酢の物、寿司ネタなどでアクセントとして活用されます。皮の部分は風味があり食感にも変化があるため、茹でたり薄くスライスしたりして食べられます。
頭の部分は筋繊維が細かく、加熱するとやわらかくなるため、炒め物や煮物に向きます。一口大にカットしてサラダやオムレツに加える使い方もあります。頭部には内臓が含まれますが、市販品では基本的に除去されており、家庭で扱いやすいのも利点です。
これらの部位は、足ほど詳細に成分分析されることは少ないものの、基本的にたんぱく質やミネラルを含みます。ただし吸盤や皮は食べられる量が少ないため、成分源というよりも食感や見た目のアクセントとして使われることが多い部位です。
ゆでタコ・生タコ・冷凍タコの違い
タコはさまざまな状態で流通しており、それぞれ調理のしやすさや味わいに特徴があります。「ゆでタコ」は日本で最も一般的な形で、加熱済みのためスライスして酢の物やサラダにそのまま使える手軽さがあります。加熱により水溶性ビタミンが多少減ることがあります。
「生タコ」は鮮度が求められ、刺身やカルパッチョなどの生食に用いられます。ぬめりが強いため、調理前に塩もみや流水での処理が必要です。加熱による損失がない分、水溶性成分を比較的多く残しますが、流通量は多くありません。
「冷凍タコ」は保存性が高く、まとめ買いに向きます。流水解凍すればぬめりも取れやすく、下処理の手間が少なくなります。冷凍と解凍で食感が変わりやすい点には注意が必要ですが、成分自体が大きく変わるわけではありません。用途や調理法に合わせて選ぶとよいでしょう。
| タコの状態 | 特徴・調理上のポイント | 成分面の特徴 |
|---|---|---|
| ゆでタコ | 日本で最も一般的。加熱済みで酢の物やサラダに使いやすい | 加熱により水溶性ビタミンが多少減ることがある |
| 生タコ | 鮮度が重要。刺身やカルパッチョ向け。塩もみや流水処理が必要 | 加熱損失がなく水溶性成分を多く残すが流通量は少ない |
| 冷凍タコ | 保存性が高くまとめ買いに便利。流水解凍でぬめりが取れやすい | 成分は大きく変わらないが、冷凍・解凍で食感が変わることがある |
保存や下処理の工夫と栄養の保持
ぬめり取りと塩もみのコツ
タコの下処理で欠かせないのが、ぬめりの除去です。生のタコは表面に粘り気があり、これを取ることで臭みが減り、食感も引き締まります。定番は「塩もみ」で、粗塩を全体に振りかけ、こするようにしてぬめりを浮かせ、流水で洗い流します。数回繰り返すときれいに落ちます。
コツは、塩を多めに使い、手早くもみ洗いすることです。吸盤部分はぬめりが残りやすいため、指でしっかり洗います。ぬめりが残ったまま加熱すると風味や食感に影響することがあるため、丁寧に処理するのがポイントです。
また、冷凍タコを使うと塩もみなしでもぬめりが取りやすくなります。流水で解凍しながら軽く洗うだけでも自然に落ちやすく、手間が少ないため、家庭の調理にも向いています。
冷凍保存による風味・栄養の変化
タコは冷凍保存に比較的強い食材で、鮮度がよい状態で冷凍すれば長期保存が可能です。冷凍は保存性が高まるだけでなく、ぬめり取りが簡単になり、必要なときに解凍して使える利便性もあります。ただし、風味や食感には冷凍特有の変化が出ることがあるため、解凍方法や保存期間に注意が必要です。
冷凍する際は、なるべく空気を抜いて密閉し、急速冷凍するのが理想です。ラップで包んで保存袋に入れ、金属トレーの上で凍らせると鮮度を保ちやすくなります。食感が硬くなる場合もあるため、加熱調理では火加減や時間を調整するとやわらかく仕上がります。
成分面では、たんぱく質やミネラルは凍結・解凍で大きく損なわれにくい一方、水溶性ビタミン(ビタミンB群など)は多少減ることがあります。長期保存や再冷凍はなるべく避けるのが望ましいでしょう。
| ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 冷凍保存のメリット | 鮮度の良い状態で冷凍すれば長期保存が可能。ぬめり取りが簡単になり、必要な時に使える |
| 保存方法の工夫 | 空気を抜いて密閉し急速冷凍が理想。ラップで包み保存袋に入れ、金属トレーの上で凍らせる |
| 風味・食感の変化 | 冷凍特有の変化で食感が硬くなることも。加熱時は火加減や時間を調整する |
| 成分面の影響 | たんぱく質やミネラルは損なわれにくいが、水溶性ビタミンは多少減少。再冷凍は避ける |
茹で汁に栄養は残る?
タコを茹でるとき気になるのが、茹で汁に成分がどのくらい溶け出すかという点です。たんぱく質や脂質は水に溶け出しにくい一方、水溶性のビタミンや一部のミネラルは加熱で茹で汁に流れ出ることがあります。特にビタミンB群やカリウム、マグネシウムなどは、茹でることで一部が移行する可能性があります。
成分を無駄にしたくない場合は、茹で汁を活用する調理が一つの方法です。タコの茹で汁でスープを作ったり、味噌汁や煮込みに使ったりすると、溶け出した成分もあわせて取り入れられます。ただし旨味や塩気が強く出るため、味付けには注意しましょう。
市販のゆでダコはすでに茹でてあるため、再加熱の際は茹で直しすぎないようにすると、成分の損失を抑えられます。用途に応じて茹で汁を上手に扱うのがポイントです。
人気レシピで見るタコの使い方と栄養ポイント
たこ焼きに合う部位と食感
たこ焼きは関西発祥の定番料理で、外はカリッと中はとろっとした食感が魅力です。中心に入るタコは足の切り身を使うのが一般的で、適度な歯ごたえと旨味がアクセントになります。冷凍タコでも作れますが、食感を重視するなら生タコを下処理して使うと仕上がりが引き立ちます。
加熱調理のためビタミン類は多少減りますが、たんぱく質やセレン、亜鉛などのミネラルは残ります。タコ自体は低脂質・低糖質なので、生地や油とのバランスの中では成分面は控えめですが、食感と風味の存在感は大きい具材です。
タコの酢の物ときゅうり・わかめの組み合わせ
タコの酢の物は、きゅうりやわかめと合わせてさっぱり楽しめる料理です。足の部分を薄くスライスし、甘酢や三杯酢で和えるのが基本で、ゆでダコを使えば手軽に作れます。
ポイントは、タコのたんぱく質に加え、わかめからマグネシウムやヨウ素、きゅうりからカリウムや水分が摂れること。全体として塩分も控えめで、バランスのよい副菜になります。ビタミンDやKが少ないタコも、わかめや緑黄色野菜と合わせると献立の幅が広がります。
たこぶつはシンプル調理で味わいを活かせる
たこぶつは、タコの足をぶつ切りにしてそのまま食べるシンプルな料理です。刺身用の生タコやゆでダコを使い、醤油や塩、わさびを添えるだけと手軽です。加熱をほとんど行わないため成分の損失が少なく、タコ本来の味わいを楽しめます。
タコは生100gあたり約70kcalと低めで、たんぱく質が豊富です。セレンやビタミンB12も摂りやすく、シンプルな料理ほど素材の成分を活かせます。調味料や塩分の量に気をつけると、より素材を活かした一品になります。
タコのカルパッチョと野菜の組み合わせ
イタリアンの定番であるカルパッチョは、タコとの相性も抜群です。スライスしたタコにオリーブオイルと塩、レモン汁やビネガーで味付けし、ルッコラやトマト、玉ねぎを添えると、見た目にも華やかな前菜になります。
オリーブオイルの脂質と、タコの高たんぱく・低脂質の組み合わせは、食感や風味のバランスを整えます。彩り野菜を多く使えばビタミンCや食物繊維も加わり、見た目と成分の両面で楽しめる一品になります。
タコの唐揚げと衣・油脂のバランス
タコの唐揚げは、下味をつけたタコに片栗粉や小麦粉をまぶして揚げる人気のおつまみです。外はカリッと、中はモチッとした食感が楽しめ、下味に生姜やにんにくを加えると風味が引き立ちます。使う部位は足の切り身が主です。
揚げ調理で油を使うため、タコ自体は低脂質でも全体のカロリーは高めになります。とはいえタコのたんぱく質やミネラルは残りやすいため、衣の量や揚げ油、揚げ時間を工夫すると、脂質を抑えつつおいしく仕上げられます。
家庭で作れば揚げたてを楽しめるうえ、衣の厚さを好みに調整できるのも魅力です。
タコ飯で風味を活かす家庭料理
タコ飯は、タコの旨味を米に移して炊き上げる炊き込みごはんです。足の部分を薄切りにし、出汁や醤油、酒で下味をつけてから米と炊くと、香りが全体に行き渡ります。
ごはんと一緒に食べるため炭水化物は増えますが、タコのたんぱく質やミネラルも摂れて、満足度の高い一品になります。ゆでダコでも生ダコでも作れますが、生ダコのほうが炊き上がりの香りが引き立ちやすい傾向があります。
タコに含まれるビタミンB12やセレン、銅などは加熱後も比較的残ります。旬の野菜と組み合わせれば、献立の幅を広げやすい料理です。
よくある質問と栄養に関する素朴な疑問
タコは子供にも食べやすい?
タコはたんぱく質が豊富で脂質が少なく、ミネラルも含む食材です。弾力のある食感が特徴なので、しっかり噛める年齢になってから、小さめにカットして出すと食べやすくなります。やわらかく加熱したり、細かく刻んだりすると、いっそう扱いやすくなります。
成分面では、ビタミンB12や亜鉛、セレンなどを含む点が特徴です。食べやすい大きさや調理法を工夫しながら、バランスのよい献立の一部として取り入れるとよいでしょう。
イカと比べてどっちが栄養価が高い?
タコとイカは見た目や調理法が似ているため比較されがちですが、成分にはそれぞれ特徴があります。タコはたんぱく質が豊富で、生100gあたり16.1g(ゆでで21.7g)と高めです。セレンやビタミンB12もしっかり含まれています。
一方、イカにはタウリンやビタミンEなどが含まれ、脂質が少ない傾向があります。どちらが優れているとは一概にいえませんが、料理や目的に応じて使い分けると、食卓のバリエーションが広がります。
いずれも低カロリーかつ高たんぱくな食材である点は共通しています。全体のバランスを意識しながら選ぶとよいでしょう。
タコの卵や白子の栄養って?
市販されることは少ないものの、地域や季節によってはタコの卵や白子が珍味として出回ることがあります。タコの卵は小さな粒状で、魚卵と同様にたんぱく質や脂質を含み、うま味が強いとされます。塩分の多い加工がされている場合もあるため、量には気をつけたい食材です。
白子はイカやタラほど一般的に流通していませんが、脂質などを含む場合があります。希少な部位でデータは限られますが、基本的にはたんぱく質やミネラルを含むと考えてよいでしょう。
まとめ:タコの栄養を知って毎日の食卓に活かそう
タコは高たんぱくで低脂質、ミネラルやビタミン類も含む海産物です。特にセレンやビタミンB12など、日常の食事で意識しにくい成分を摂りやすい点が特徴です。八訂でも、まだこ(生)は100gあたり70kcalと控えめなカロリーながら、たんぱく質は16.1gとしっかり含まれています。
足の切り身を中心に、酢の物やたこぶつ、たこ焼きや唐揚げ、タコ飯など幅広いレシピで親しまれ、調理法によって食感や風味の違いも楽しめます。ぬめり取りや冷凍保存など扱い方を少し工夫すれば、成分のロスを抑えつつおいしくいただけます。タコの栄養を知って、日々の食事に上手に取り入れていきましょう。



