カルディで購入できるノンカフェイン・デカフェ飲料のおすすめ10選【妊婦・授乳中の方へ】
妊娠中や授乳期は、お母さんと赤ちゃんの健康のためにも、水分補給が非常に大切です。その際、多くの方が注意するのがカフェインの摂取量ではないでしょうか。
過剰なカフェイン摂取は、妊娠中の胎児の発育や、授乳中の赤ちゃんに影響を与える可能性があることから、摂取を控えるように推奨されています。しかし、コーヒーや紅茶が好きで、我慢するのがつらいという方もいらっしゃいますよね。
そこで、ここではコーヒーの専門店としても知られる「カルディコーヒーファーム(KALDI)」で手軽に購入できる、ノンカフェインやデカフェ(カフェインレス)の飲み物10種類について詳しくご紹介します。
なお、妊娠中にハーブティーを探している場合は、含まれているハーブの種類によって飲用時期が制限されているものがあるため、パッケージや専門家の情報などを必ず確認してから飲むようにしましょう。
購入前に知っておきたい!カフェイン関連用語の正確な定義
「ノンカフェイン」や「カフェインレス」「デカフェ」など、カフェインに関する言葉は数多くありますが、それぞれの意味を正確に理解しておくことは、ご自身の摂取量をコントロールするために非常に重要です。
カフェインの摂取量をできるだけ減らしたいという方は、まずはここで紹介する4つの用語の正しい意味をしっかりと確認しておきましょう。
1ノンカフェイン
「ノンカフェイン」とは、もともとカフェインが全く含まれていない飲み物のことを指します。
一般的に、麦茶、そば茶、ルイボスティー、ハーブティーの一部など、カフェインを含有しない植物や素材を原料としているお茶がこれにあたります。製品加工の過程でカフェインを除去する工程は一切なく、含有量は完全にゼロです。
2カフェインレス・デカフェ
「カフェインレス」と「デカフェ」は、ほぼ同義で使われます。これらは、もともとカフェインが含まれているコーヒー豆や茶葉などから、特殊な工程を経てカフェインを取り除いた飲み物を指します。
「デカフェ」は、decaffeinated(カフェイン抜きの)の略語で、コーヒーや紅茶などの「カフェイン除去済み製品」を意味します。カフェイン除去率が90%以上など、大幅にカットされているものの、微量のカフェインが残っているのが特徴です。
日本では、コーヒーの場合、全日本コーヒー協会により「コーヒー豆のカフェインを90%以上除去したもの」がデカフェ製品として認められています。除去した割合や含有量(例:「カフェイン99.7%カット」「0.001g以下」)が表記されるのが一般的です。
3デカフェの主な抽出方法
デカフェ製品を作るためのカフェイン除去方法にはいくつか種類があります。代表的なものとして、主に次の方法が用いられています。
・水抽出法(スイスウォータープロセスなど):化学薬品を使わず、水にカフェインを溶かし出して抽出する方法。安全性への懸念が少なく、多くのデカフェコーヒーで採用されています。
・超臨界二酸化炭素抽出法:高温・高圧にした二酸化炭素を用いてカフェインを抽出する方法。風味を損なわずカフェインを除去できるとされており、こちらも安全性に優れています。
なお、日本では、健康への影響が懸念される薬品を用いたカフェインの抽出は、食品衛生法に基づき認められていません。
4カフェインゼロ
「カフェインゼロ」とは、カフェイン含有量がごく微量であることを示す、メーカー独自の表示です。食品表示基準において、栄養成分の「ゼロ」表示に関する規定はありますが、カフェインは対象外です。
多くの飲料メーカーでは、100mlあたり0.001mg未満の製品に対して「カフェインゼロ」と表示していることが多いですが、これはあくまで自主的な基準です。ノンカフェインと同様に「カフェインは含まれていない」という意味で用いられますが、厳密には微量含まれている可能性がゼロではない点も知っておきましょう。
カルディで買ったノンカフェインの飲み物6選(カフェインゼロ)
それでは、ここからはカルディで実際に購入できる、もともとカフェインを含まない「ノンカフェイン」の飲み物をご紹介します。カフェインを全く気にせず、安心して飲むことができます。
1もへじ たんぽぽコーヒー
たんぽぽの根を乾燥させて焙煎した、コーヒー風味の飲み物です。たんぽぽコーヒーは、もともとコーヒーの代用品としてヨーロッパなどで飲まれるようになった歴史があります。
味は一般的なコーヒーに近いため、コーヒーが好きだけど妊娠中や授乳中でカフェインが心配という方におすすめです。ティーバッグタイプで手軽に淹れられるのも魅力です。
たんぽぽコーヒーを飲んでみた感想
たんぽぽの根の香ばしさが感じられますが、想像していたよりも苦味は少なく、あっさりとして飲みやすい印象です。ティーパックで濃さを調節できるため、苦味が苦手な方でもご自身の好みに合わせて飲むことができます。
2がんこ茶家 黒豆茶
焙煎した黒豆を細かく砕いてティーバッグに詰めたお茶です。黒豆特有の香ばしい風味と優しい甘みが特徴で、日本の伝統的な飲み物の一つです。
黒豆に含まれるアントシアニンや、ペクチンなどの成分が含まれていることから、健康を気遣う方にも人気があります。
黒豆茶を飲んでみた感想
お正月のおせち料理の黒豆を連想させるような、香ばしい香りが立ちます。味はほんのりとしており、煮出し方次第で濃さを調整できます。黒豆好きの方は、少し濃いめに淹れても美味しくいただけます。
3かんてんぱぱ 韃靼(だったん)そば茶
お蕎麦屋さんなどで提供されることの多いそば茶の中でも、韃靼そば茶は一般的なそば茶に比べて香りが強く、健康志向の方から人気を集めています。そばに含まれるルチンというポリフェノールの一種を含んでいます。
クセが少なく飲みやすいのが特徴ですが、そばアレルギーをお持ちの方は、アレルギー反応のリスクがあるため絶対に飲むことはできませんので、十分にご注意ください。
韃靼そば茶を飲んでみた感想
急須にそば茶とお湯を注ぐだけで簡単に淹れることができ、煮出す手間がかからないのが便利です。クセがなくて香ばしく飲みやすいので、苦いお茶が苦手な方や、日々の水分補給としてもおすすめです。
4カーミエン オーガニックルイボスティー キッズ&ベビー
ルイボスティーは、南アフリカ共和国の特定の地域でのみ栽培されているルイボスの葉を乾燥させたお茶です。渋みや苦味が少なく、口当たりが良いことから、赤ちゃんから大人まで世界中で広く飲まれています。
カルシウムやナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれているほか、ノンカフェインであるため、水分補給としても優れています。
「オーガニックルイボスティー」を飲んでみた感想
「紅茶に似た風味」という印象が第一にあります。やや酸味のあるハーブのような香りはありますが、味には渋みや苦味のようなクセがないため、ハーブティーを敬遠していた方でも飲みやすいでしょう。
5ティーブティック にっこりさんのラズベリーリーフ
ラズベリーリーフティーは、「安産のお茶」として知られ、妊娠後期(8ヶ月以降など)の妊婦さんにおすすめされることが多いハーブティーです。ラズベリーの葉に含まれる成分が、子宮の筋肉に働きかける作用があると考えられています。
そのため、ラズベリーリーフティーは、妊娠初期から中期にかけての飲用は控えるべきとされています。必ず、出産が近づいた妊娠後期に入ってから飲み始めるようにしましょう。
「にっこりさんのラズベリーリーフ」を飲んでみた感想
ハーブティー特有のさわやかな風味があり、ハーブティーが苦手な方はやや味や香りが気になるかもしれません。しかし、ハーブティー愛好家の方にとっては、比較的飲みやすいブレンドと感じられるでしょう。
6yogi ヨギティー ウーマンズマザートゥービー
yogi(ヨギティー)の「ウーマンズマザートゥービー」は、ラズベリーリーフのほかに、ペパーミントやスペアミントなどがブレンドされた、妊娠中の女性向けに考えられたハーブティーです。
ラズベリーリーフが含まれているため、上記と同様に子宮に作用する可能性があることから、必ず妊娠後期から飲み始めるよう、再度注意が必要です。ミント系のさっぱりした風味で、妊娠中の気分転換にもおすすめです。
「yogi Woman’s Mother To Be」を飲んでみた感想
ハーブティーらしい複雑な香りがしますが、ミントやスペアミントのおかげで口当たりがさっぱりとしています。比較的クセがなく飲みやすいブレンドになっており、後味も爽やかです。
カルディで買ったデカフェ・カフェインレスの飲み物4選(カフェイン除去済み)
続いてご紹介するのが、カルディで購入できる「デカフェ(カフェインレス)」の飲み物です。カフェインを大幅に除去しているため、コーヒーや紅茶の風味を楽しみながら、カフェイン摂取量を抑えることができます。
1クライス インスタントコーヒー99.7%カフェインフリー
ドイツ生まれのクライス社のインスタントコーヒーは、カフェインを99.7%カットしたフリーズドライタイプです。デカフェコーヒーの中でも、手軽に淹れられるインスタントとして人気があります。
薬品を使用しない超臨界二酸化炭素抽出法でカフェインを除去しているため、コーヒー本来の酸味とマイルドな風味が特徴です。苦いコーヒーが苦手な方でも飲みやすいと評価されています。
「クライス インスタントコーヒー」を飲んでみた感想
カフェインレスであることを言われなければ気づかないほど、普通のインスタントコーヒーと遜色ない味わいです。デカフェのインスタントコーヒーに対する「味が薄い」といったイメージを覆す、しっかりとしたコクが感じられます。
2ラバッツァ デカフェ バキュームパック(粉)
ご自宅で本格的なドリップコーヒーを楽しみたい方におすすめなのが、イタリアで高いシェアを誇るラバッツァの「デカフェ」です。欧米で人気のブレンドで、カフェインが90%以上除去されています。
デカフェでありながら、イタリアンコーヒーらしい深い香りやコクをそのまま味わうことができます。粉の状態で購入できるため、ペーパードリップやコーヒーメーカーなど、様々な方法で淹れることが可能です。
「ラバッツァ デカフェ」を飲んでみた感想
程よい苦味と酸味のバランスが特徴の、コク深いコーヒーです。極細挽きになっているため、濃いめのコーヒーがお好きな方や、ミルクを加えてカフェオレにして飲む方でも満足できる、しっかりとした味わいになります。
3ティーブティック やさしいデカフェ紅茶 セイロン
スリランカ原産のセイロンティーの茶葉を使った、デカフェの紅茶です。バランスの取れた香りと、クセのないすっきりとした味わいが特徴で、妊娠中や授乳中の気分転換におすすめです。
ストレートティーだけでなく、ミルクティーにしても美味しく飲むことができます。金属製のホチキスを使用していないティーバッグのため、電子レンジでの利用も可能です。
「やさしいデカフェ紅茶 セイロン」を飲んでみた感想
クセがなく、渋みが少ないまろやかで優しい飲み口が印象的です。ストレートで飲んでも十分に美味しく、デカフェとは思えないほど紅茶の香りがしっかりと感じられます。
4ティーブティック やさしいデカフェ ジャスミン茶
ジャスミンの独特で高貴な香りが特徴のジャスミンティーから、カフェインを除去したデカフェのお茶です。カフェインが気になる方でも、変わらぬジャスミンティーの風味を楽しむことができます。
ジャスミンの香りには、気持ちを落ち着かせるリラックス効果があるといわれています。ティーバッグタイプで気軽に飲めるため、日常の水分補給やリラックスしたい時にぴったりです。
「やさしいデカフェ ジャスミン茶」を飲んでみた感想
ジャスミンの香りがきつすぎず、味もさっぱりとして飲みやすく、上品な印象です。ティーバッグなので手軽に用意でき、価格も手頃なため、デカフェ飲料を試してみたい方にもおすすめです。
妊婦が摂取可能なカフェインの量はどれくらい?【公的機関の目安】
妊娠中のカフェインの摂りすぎには注意が必要ですが、具体的に妊婦は1日にどれくらいカフェインを摂取しても問題ないとされているのでしょうか?
日本国内に統一された基準はありませんが、海外の公的機関が設定している、妊婦におけるカフェインの「悪影響のない最大の摂取量」の目安を参考にすることができます。
厚生労働省の資料でも参照されている、食品安全委員会のファクトシート(2011年3月31日作成「食品中のカフェイン」)で紹介されている主な目安は次の通りです。
| 機関名 | 妊婦の1日あたりの 悪影響のない最大の摂取量 |
飲料換算の目安 |
| 世界保健機関(WHO) | - | コーヒーをカップで3~4杯程度 |
| 英国食品安全庁(FSA) | 200mg | コーヒーをカップで4~6杯(1杯あたり150ml換算) |
| 欧州食品安全機関(EFSA) | 200mg | - |
| カナダ保健省 | 300mg | コーヒーをマグカップで2杯(1杯あたり237ml換算) |
この表で示されている摂取量はあくまでも目安です。ご自身の体調や不安がある場合は、主治医や助産師に相談するようにしてください。カフェインは、コーヒーや紅茶以外にも、エナジードリンクやチョコレート、一部の医薬品にも含まれているため、総摂取量に注意を払うようにしましょう。
参考文献