子育て中の車選びのポイント!あなたにおすすめの車は?
若くて独身のうちであれば「デザインがカッコイイ車」や「性能が良いい車」など、自分の気持ちを優先させて選べば良いので、車選びはそう難しくはありません。
ところが子育て中のパパやママは、どんな構造や機能が子どものためになるのか、どんな車なら子育てが楽になるのかなどをじっくり吟味しないと、後悔することも少なくありません。
そこでこちらでは、子育て中の車選びのポイントについて解説しながら、4人以上の子育て世帯に人気のファミリーカーと、ママにおすすめの軽自動車について紹介していきます。
子育て中の車選び5つのポイント
車はそう簡単に買い替えができるアイテムではありませんので、後になって「やっぱり、あっちの車が良かった!」と後悔をしないように、安全性や子供の成長に伴う使いやすさのポイントなど、子育て中に重要な次のポイントをおさえて、車を選んでいきましょう。
1大きめの車を選ぶ
子育て中の車選びでまず考えたいのは、車内の広さや乗車人数。予定より少し大きめサイズを選んでおくのが、失敗しないポイントです。
子供が小さいうちは、おむつなどの衛生用品や着替え、飲み物におやつに遊び道具、ベビーカーなど荷物がとっても多いですし、チャイルドシートをつけるため座席数の人数が乗車できないほど車内が狭くなりがちなのです。
また子供が少し大きくなってくると、雨が降って迎えに行った子供の自転車を積む、子供の友達を乗せて送迎するなど、独身時代とは違う使い方をするようにもなります。
今現在の家族ではなく、将来の家族の人数で考えることも大事なこと。将来子どもが増えるのであればその人数分広めに考えなくてはいけませんし、予定外の家族増員もあり得ます。実家の両親や義両親の介護などが突然訪れ、車に乗せることになるケースもありますので、子供が小さいうちは大きめがおすすめなのです。
2主に運転する人を考えて選ぶ
パパもママも運転免許を持っている場合、主にその車を使用する人によって使い方が変わるため、必要な機能も変わります。例えばママが主に使う場合、毎日の買い物、子供の送迎がメインとなりますし、パパが使う場合は仕事と週末のレジャーがメインになるでしょう。
レジャーや里帰り旅行などの頻度が少ないのであれば、その時だけレンタカーを借り、毎日車を運転する機会が多い人が使いやすい車を選ぶのが正解。運転する人の体や運転技術、使い方に見合ったものを選びましょう。
一般的に男性の方が車好きで、結婚してからはほとんど車の運転をしないという女性も多いです。そういった家庭の場合、ミニバンのような車体が高く大型の車は、いくら便利でも運転するのが怖くて運転しなくなるママも。
自分の能力に見合っていないと交通事故の発生リスクも高くなりますので、大型車は週末パパが使用しや軽自動車をママ用のセカンドカーとして持ったり、コンパクトミニバン(プチバン)を選んだりするご家庭も多いです。
3子育てしやすいオプションに注目する
子どもを連れてのお出かけが大変なのは、子どもの世話や荷物が多いために手間や時間がかかるから。こういった不便さは、運転手をイライラさせて操作ミスを誘いがちです。
チャイルドシートは嫌がるし、歌はうたうし、子供同士でケンカはするし、じっとしているのに飽きてぐずるなど、子どもが乗った車の中は何かと騒がしくなってイライラさせられることも。
そのため少しでも大人の子育ての負担が軽くなり、子供も楽しく乗車できるように、子育て中の車選びでは次のような機能をチェックしておくことが大切です。
子育て中に便利な車のオプション
- 電動スライドドア
抱っこや荷物で手がふさがっていても乗り降りがムーズ -
- ISOFIX(アイソフィックス)
チャイルドシートの取り付けが楽で安全性が高い
- ISOFIX(アイソフィックス)
- 後部座席向けのカーテレビ
長距離ドライブでも子どもが飽きない - ラゲージルーム
収納部分が広く、荷物がたくさん積める - ウォッシャブルカバーシート
食べ物や飲み物をこぼしても安心 - 3列シート
子供の成長にあわせてシートアレンジがしやすい - ウォークスルー
大人数が車に乗りやすい - ABS&ブレーキアシスト
万が一のときでも安心 - バックモニター
後方確認がしやすく駐車もスムーズ - ETC
高速道路他の料金所で財布を取り出す手間が省ける - カーナビ
地図を見なくても良いぶん、お出かけが楽になる - IR/UVカットガラス
熱中症になりにくく、炎天下のお出かけもでも安心 - エンジンスターター
遠隔地からエンジンをかけられるため、夏は涼しく冬は温かくしてから乗車できる
チャイルドシートの取り付けが上手くいかないと危険性が増すため、心配なママにはISOFIX(アイソフィックス)装備車がおすすめですが、車購入時に選んでおかなければ後付けできません。中古車選びの際は注意しましょう。
他にもスライドドアなど購入時に選ばなければ車の乗り換えまで変更できないオプションがある一方、暑さ対策になるUVカットフィルムなどはオートバックスやイエローハットといったカー用品店で後から安く取り付けられますので、どちらが安いか比較して検討するとよいでしょう。
「あれも、これも」と考えているとなかなか車が決まらないので、一度試乗車に乗って試してみて、家族全員でどうしても譲れない機能だけを残して車を選んでいきましょう。
4生活費や貯蓄を圧迫しない予算で選ぶ
車の価格は排気量が大きく、車体が大きい車ほど高くなるのが一般的。これにスライドドアなどのさまざまな機能やオプションを付けていくと、あっという間に予算を超えることも。子育て中の車選びは実用性重視とはいえ、便利さと購入費用は比例しています。
家族が増える分だけ想定外の出費もついて回るため、生活費や貯蓄を圧迫せずに無理なく車を購入できる予算範囲を割り出して、無理なく手が届く車を検討しましょう。
5ランニングコストを重視する
子育て中の車選びで重視すべきは、車体購入費用よりも日々の走行にかかるランニングコスト。購入費用はローンなどを組めば即支払う必要はないのですが、ガソリン代や車検代、税金、バッテリー交換やタイヤの購入費用などは現金払いで待ってはくれません。
電気自動車(EV)という選択肢もありますが、社内が狭くて値段が高い!ハイブリット車は燃費がいいのですが、軽自動車だってハイブリット同様に優秀。そのため子育て中はセカンドカーとして車体価格もランニングコストも安い軽自動車を持つご家庭が多いです。
何かと物入りな子育て世帯の場合は、車が1年間にどれぐらいの費用が掛かるのかを試算して、長い目でお得な車を選ぶことをおすすめします。
子育て中のパパ・ママにおすすめの車4選
夫婦二人だけの家庭に子どもが生まれると、生活は子供中心に一変します。それは2人目、3人目が生まれても同じこと。子供の誕生は車の買い替えの絶好の機会なので、各メーカーでもファミリー購買層を狙ってミニバンなどさまざまな子育て向きの車を発売しています。人気の高いファミリーカーと軽自動車をチェックしてみましょう。
1おすすめのファミリーカー2選
子育て中の家庭に根強い人気があるのが、ミニバン。座面が程よい高さなので子どもが乗ったり座ったりしやすく、運転席の視界も広がり、小柄で運転に不慣れなママでも大きな普通車を運転する負担が少なくなります。
バックが心配なママもバックモニターをつければ、目視だけでは難しい車体後方の確認ができるので安心。
排気量もあって高速でも走行性が良いので、パワフルにお出かけしたい家族に向いています。必ず試乗車を夫婦それぞれが運転し、視界や操作性を確認しましょう。
ステップワゴン
ホンダ
2,455,920円~
ステップワゴンは子育て世帯のファミリーカーの代表ともいえる車。車内が広く子どもが悠々と過ごせます。
最新のモデルチェンジでは後部ドアが上にも横にも開く「わくわくゲート」が装備され、ベビーカーなどの大型の荷物も出しやすいですし、3列目のシートへのアクセスも良くなって、より使いやすいと人気です。
ノア
トヨタ
2,466,720円~
トヨタのファミリーカーの中でも特に乗り心地が良いと評判なのが、ノアです。低床フロアを採用しているので、床から天井までが1.4mと広々。2列目シートは超ロングスライド機能で、81cmも後ろに下げることができるので、チャイルドシートに子どもを乗せるときも楽々で、仮眠スペースも作れます。フロンガラスの視界が広く、運転しやすい車です。
2おすすめの軽自動車2選
軽自動車の良いところは、小回りが利いて女性が運転しやすいこと。妊娠期間中はお腹の赤ちゃんのために運転を控えていたママにも、出産を機に初めて専用の車を購入したママにも乗りやすいですし、車検費用は比較的安く、車体重量が軽いために燃費も良いので魅力的。維持費が抑えられるので、子育て中のセカンドカーとして使いやすいです。
ただし乗車人員は4人。チャイルドシートを使うと荷物はほとんど積むことはできません。車体重量を軽くするためにボディーも薄く、事故になった時に破損が大きいというリスクも。軽自動車の場合はプチバンの方が子育て中は乗りやすいので、自宅周りで日常的に乗る用途におすすめです。
スペーシア
スズキ
1,274,400円~
スペーシアは天井やコンソールボックスにティッシュを取り出しやすく収納できるので、小さい子供をお世話しながらのドライブもスムーズ。リアシートが折りたため、なんと自転車も悠々と積むことができますし、フロントシートがフルフラットになるので、疲れたときの休憩もしやすく、レジャーにも使いやすい車です。
タント
ダイハツ
1,420,200円~
軽自動車は男性が乗りにくいイメージがありますが、タントは後部座席が広く、パパが足を組んで乗っても広々としています。ママ運転でパパが子どもの世話をするのも良いですし、フロント部分がベンチシートなので、運転の後退もスムーズ。ミラクルオープンドアで開口部が大きいので、子育て世代が乗りやすいといえます。
新車と中古車のどっちがいい?
子どもの成長は早いですし、家族の人数の変動が予想される場合には、新車ではなくとりあえず中古車を選んだ方がよいと考えるご家庭もあるでしょう。車を購入する予算が少ないという場合には、もちろん新車ではなく中古車で家族の車を探すのも良い選択です。
ただし中古車は販売価格が安い反面、年式が古いために燃費が悪くガソリン代が必要以上にかかってしまいがち。次回車検までの期間が短いなど、車体価格の安さから中古車を購入し、長い目で損をしてしまうケースもあります。
また子育て中は利便性を優先させて特定の車種を選びたいのですが、希望する車が中古車市場にはなかなか出回らず、結局面倒になって新車を選ぶご家庭もあります。子育て世代に人気のファミリーカーや軽自動車は品薄で、値下がりが少ない傾向も。
中古車を選ぶ場合は信頼のおけるディーラーに早めに希望車種や価格帯を相談し、走行距離が少ない新古車などのお得で質の良い中古車を計画的に購入しましょう
週末に家族で車を使ってお出掛けする予定が少ない場合は、軽自動車やコンパクトミニバンを新車で購入し、大型車はリースという選択肢もあります。車検などのメンテナンスはリース会社がしてくれるので楽ですし、予算が少なくても最新の車に乗ることも可能です。
子育て中の車選びはライフスタイルが鍵!
一昔前は「車はパパが運転するもの」と言ったイメージがありましたが、今や女性の運転免許の保有率は男性に追いつき、自分で車を選んで子供連れてお出かけするママが増えています。こういった背景には、子育て中にママが車を持つことで次のようなメリットがあるからです。
子育て中に車を持つメリット
- 抱っこやおんぶと違って、ママも移動が楽
- 行動範囲が広くなる
- 子どもが何人いても、一緒に出かけることができる
- 荷物が一度にたくさん運べる
- 悪天候でも移動がしやすい
- シートでおむつ替えなどのケアができる
- 飲食や昼寝ができるので、子供への負担が少ない
- 緊急時に病院へ行くのもスムーズ
- 家族で出かける機会が増え、子どもに良い思い出を与えられる
結婚して子どもを育てるということは、女性に妻や母という役割が増えるため仕事も増えるということ。孫の顔を見せるために母方父方を問わずに実家に訪れるなど、子どもを連れてお出かけする機会が増えますし、子どもが成長してくると学校行事や習いごとの送迎などをママ友間で助け合うなど、自分の子どもだけでなくお友達も連れての移動が増えてきます。そんなときにはやっぱり車があると便利で、子育てがしやすいことは言うまでもありません。
その反面、車の運転は交通事故という大きなリスクが伴い、運用コストも馬鹿にならず、大事な教育資金を貯めるのが困難になることも。車の普及率は住んでいる地域によっても異なり、電車やバスなど公共交通機関が整っていれば、車は必ずしも子育て中に必要不可欠のアイテムとはいえません。
便利だからとやみくもに車を購入するのではなく、必要性やメリット・デメリットを充分に検討して、家族のライフスタイルにあった使いやすい車を選んでいきましょう。