イクメンプロジェクトって何に関する記事

『イクメンプロジェクトの目的は?家庭で行うイクメン変身術』

男性の子育て参加を推進する「イクメンプロジェクト」。その狙いや、あなたが出来る旦那をイクメンにする5つの方法を紹介します。

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イクメンプロジェクトって何?それほど浸透していない気が…

皆さんは「イクメンプロジェクト」ってご存知ですか?イクメンプロジェクトって、今更だけど何だろう、と思っているママさんも多いはずです。厚生労働省が、イクメン男性を世に増やそうとして、2010年に始めたプロジェクトが「イクメンプロジェクト」です。

けれど、環境省などが主導して始めた「クールビズ」という言葉に比べると、まだまだ「その言葉」の浸透率や、影響を受けた男性が少ないのが現状ではないですか?

また、イクメンプロジェクト推進メンバーの中には「この人って本当にイクメンなのかなぁ~?」というように、疑いの目を向けたくなるような男性もいたりして…。
そもそも「イクメンプロジェクト」とはどんな目的で始まったのでしょうか?

イクメンプロジェクトを厚生労働省が始めた目的って?

厚生労働省が始めたイクメンプロジェクトは、「育てる男が、家族を変える。社会が動く。」を、メインテーマに据えてパパの子育てへの参加や、育児休暇取得の促進などを目的として、進められました。

イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性」ということをコンセプトにして、そういったイクメン男性を増やそうとしたのが、プロジェクトの狙いの一つです。

2009年、男性も子育てに参加しやすい社会の実現に向けて、「育児・介護休業法」が改正され、男性が育児休暇を取得しやすい環境づくりのため、社会全体が大きな一歩を踏み出そうとしていました。そう言った法制度の改正に伴って、厚生労働省は2010年に、男性がもっと積極的に育児に関わることができる一大ムーブメントを巻き起こすべく「イクメンプロジェクト」を開始しました。

正直イクメンプロジェクトって効果があったの?そもそも男性って育休とれるの?

そんな「イクメンプロジェクト」ですが、実際にそのプロジェクトの恩恵を受けて、育児休暇を取得しやすくなったのでしょうか?

とある元国会議員が、国会内での育休の制度化を提案したのにもかかわらずに、その後自身のスキャンダルが暴かれてしまって、男性が育休を取得することに対して、より世間の見方が冷やかになってしまったたり、「市長」や「議員」などの公職に携わる男性が、育児休暇を取得すること関して、賛否両論が上がってしまいました。

そういった事なども関わって、男性の育休取得についての制度化自体の導入が遅れる懸念も出てきました。女性の更なる社会進出のためには、男性側も育休が取りやすい社会になっている方が、正直女性にとっては望ましいですよね。

実際の男性の育休の取得率のデータをみて見ると、育休取得の申請をする男性は約3割程度、実際の取得率は1~2%ほどである現状を考えてみると、「イケメンプロジェクト」で厚生労働省の思惑通りにはいかなかったのかもしれませんよね。

その背景には、社会事情が大きく関わっているのかもしれません。

組織内で責任のある立場を任されていることの多い男性にとっては、育休という制度があっても、なかなか申請しづらいのが現状かもしれません。もしも、申請してしまったら「仕事上での迷惑を考えてしまう…」「お金の面で苦労しないかな…」と、考える男性も多く、政府の理想と実際に暮らしている人々の現状には大きな差があるのかもしれません。

父子手帳って浸透しているの?自治体によって面白い手帳があるみたいだね

母子手帳ならぬ父子手帳ってご存知ですか?父子手帳は、イクメンになりたいけれど、具体的に何をして良いか分からないという男性のために、各自治体が独自に発行しているアドバイスブックです。父子手帳は育児の基礎知識などの読み物のページ以外にも、成長の記録を書き込める欄などがあって、ボリューミーな内容になっています。

母子手帳とは違い自治体によっては、発行していないところもありますが、その内容には、個性があり読み応えも十分なので、是非お住みになられている自治体が発行していないかをチェックしてみましょう!

もしも、旦那さんが父子手帳を持っていなかったら、仕事で忙しい旦那さんに変わって、お住みになられている自治体に出向いていきましょう。その手帳に目を通すだけで、旦那さんの子育て対する意識が変わってくるかもしれませんよ。

イクボスアワードって知らなかった…!

イクボスアワードとは、「育BOSS」つまり部下が育児と家事を両立できるように配慮していたり、育休取得や短時間勤務などの制度を、部下が取得しやすいように勧めつつ、自らも仕事と生活を充実させている管理職のことを表彰するために創設されました。

これからの社会では、そんな「育BOSS」が増えてくれると心強くて、子育てをしやすい社会環境となりますよね!
まだまだ知名度の低いこのコンテストですが、イクボスには表彰もあるようですよ。

旦那にはイクメンになってほしいから自分で始めるイクメンプロジェクト!

「旦那にはイクメンになって欲しい!」けれど、旦那の立場では会社で育休をもらうのは無理があるし…というあなた。
自分の力で旦那さんを、今よりもイクメン男性へと変化させる事の出来る「家庭内イクメンプロジェクト」を開始しましよう!

厚生労働省などが中心となって、取り組もうとしていたイクメンプロジェクト。その狙いには、ほとんどの女性は賛同できるはずです。けれど、社会情勢などが関わっていて、狙い通りには浸透しきってはいないかもしれませんよね。

今後、社会情勢が大きく変わって男性も育休を取得しやすいようになって、イクメンが増えていく事は十分に考えられます。そんな、望ましい時代がより早くきてもらうためにも、奥さんは自分の力で旦那さんをイクメン男子に変身させてあげましょう!

そのために参考にして頂きたい方法を紹介します。

1 最初は簡単な事からやらせて、出来たらいっぱい褒める

ほとんどの男性は褒められると伸び、やる気もアップします。例えば、これまで育児に消極的であった旦那さんが、「赤ちゃんのオムツを替えた」「一緒にお風呂に入った」などの子育てをしてくれたら褒めてあげましょう。そんな些細なことでも「旦那がイクメンで助かるな〜ありがとう!」と盛大に褒めてあげると、やる気が出てきます。

また、育児にノリ気ではない男性は、そもそも子育てに関する知識が不足している場合が多くて、少しずつ経験値を与えて、知識を増やすようにサポートしていきましょう。「自分は育児に関する知識も経験も持っている」と男性が感じてくれることで、イクメンとしての自覚も芽生えてきますよ。

ママ友のイクメン旦那と交流する機会をもって刺激を与える

奥さんから色々と言われても、子育てに対する「やる気」の出なかった旦那さんが、育児に積極的なママ友の旦那の姿を見てしまうと、急に「やる気」を出すというのはよくある話です。話を聞かせるよりも、ママ友のイクメン旦那と交流する機会を作りましよう。そうすると、目の前にいるイクメン男子へのライバル心が芽生えて、やる気が出ることもあったりします。

イクメン男子達の集いである「パパ友の会」などが催されていたりもします。もしも、旦那さんが、そういった活動に参加したのなら、その間にママは友人たちとゆっくり過ごせますよね!

3 お子さんにパパを沢山褒めさせてより愛着をもたせさせる

パパの「子育て」に対するやる気が出ない原因の一つに、子供と接する時間が少ないことから「パパよりママが好き!」と子供に言われてしまうことで、モチベーションが下がってしまう事があげられます。

そこで、普段からママがパパのことをたくさん褒めて「パパはお仕事頑張ってくれてエライね」「パパのこと大好きだもんね〜」と言ってあげることで、大好きなママの大好きなパパだから、自分もパパを大好きという流れになりやすくて、お子さんがパパにより懐きやすくなります。
そうなると、パパも子育てに対する愛着がわいてきますよね!

4 独身時代を思いだして、お願いしてみる

「なんで協力してくれないの⁈」「なんでこんなこともできないの⁈」「私はこれだけ頑張っているのに…」と、子育てに協力的ではないパパに、その思いをぶつけたい気持ちはわかります。でも、感情的な言い方ばかりをしていたら「俺だって仕事頑張っているんだ!」と返されかねません。

「なぜしてくれないの?」ではなく「してくれると嬉しい!」というスタンスに、時には切り替えることが必要となります。

そんな時には、上手に甘えられていた独身時代を思い出して「あなたが頼りなの。本当に助かる!ありがとう、大好き。」そんな可愛らしい態度で接すれば、「もっと頼ってくれよ!」という気持ちが旦那さんの心の中で強まっていきます。

5 オシャレなイクメングッズを買ってやる気を引き立てよう

何か趣味を始める時には、最初に道具を買い揃えることでやる気を出すのが男性の特徴です。そこで、家庭内イクメンプロジェクトを始める時にも、おしゃれなグッズを買う事も大切となります。

「おしゃれなエプロン」や「男性用のおしゃれな抱っこ紐」などのイクメングッズを買って、その様になる姿を写真などに記録してあげると、イクメンとしてのやる気もアップします。

またスマホに保存されている写真を、旦那さんの会社の同僚や、友人などに「俺イクメンだからさ」などと言って見せることで、イクメンとしてのモチベーションはさらに高まっていきます。

ママたちの努力でブームをつくれば、社会の流れが変わっていく!

厚生労働省が、2010年に始めた「イクメンプロジェクト」の狙いについては、多くの女性が共感すると思います。その恩恵を受けて、「父子手帳」が発行されて「イクボスアワード」などが実施されたりしました。日本社会に、伝統的に根付く「子育ては女性が積極的にすべきもの」だという風習が色濃く残る社会情勢なので、男性が育児休暇などを取得しづらいのが、現状かもしれません。

旦那さんが、育休を取得できなかったとしても、奥さんが家庭内でできるイクメンプロジェクトを実施していくと、旦那さんの子育て対する意識が変わって、イクメンパパに変身します。そういった、パパさんがどんどんと増えていけば、社会の流れが大きく変わってくるかもしれません。

そんな、望ましい時代には、厚生労働省の「イクメンプロジェクト」と、ママたちが家庭内で行うプロジェクトとの相乗効果のおかげで、今よりも女性が子育てをしやすい時代となっていることでしょう!

この記事を書いたライター

木下みずき

ウォーキング始めました!運動と食事で5kg減を目指すダイエッターです!