パパと子供が遊ぶメリット大!遊び場別の楽しい過ごし方と信頼関係の築き方
父親(パパ)が子どもと遊ぶ時間を持つことは、子どもの成長や父子関係に非常に大きな影響を与えます。近年、共働き世帯の増加に伴い、父親の育児・家事への参加時間は増加傾向にあります(総務省「令和3年社会生活基本調査」など)。しかし、依然として父親の育児時間が不足していると感じる家庭も少なくありません。
幼児期から学童期は、子どもにとって親子の信頼関係を築き、運動神経や社会性などの能力を伸ばす大切な時期です。パパと子どものコミュニケーションが不足すると、父親側は子どもの現状への理解度が下がり、子どものイメージにギャップが生まれてしまうことがあります。
そうなると、子どもが「パパは私のことを何もわかっていない!」と感じ、父親や家庭に感じる満足度も下がってしまう可能性があります。ぜひパパとだからこそ楽しめる遊びを通して子どもの成長を支え、信頼し合える父子関係を築いていきましょう。
パパと子供が遊ぶことで得られる大きなメリット
仕事が忙しくて平日はあまり家にいないパパでも、休日に上手に遊んでくれれば、子どもはパパと特別な楽しい時間を過ごせます。普段家にいないパパでも、「パパと遊ぶと楽しい」「パパは信頼できる大人だな」と肌で感じられれば、子どもはパパを大好きになります。
子どもにとってパパは、普段接する時間が少ない分、遊び方次第で心に残る特別な存在になることができます。子どもが小さいうちに一緒に楽しく遊ぶことで、パパも子どももこれまで気づかなかった相手の一面を知り、楽しい時間を共有して絆を深め合うことが大切なのです。
パパと遊ぶことによる子どもへのメリット
- パパの姿から子供が社会性やルールを自然に学べる
- 何でもできるパパを見て尊敬する気持ちが育まれる
- パパとならママができないダイナミックな遊びができ、運動能力がより発達する
- ママに言えないこともパパに話せる信頼関係が築ける
- 自分はパパにも愛されていると感じ、自己肯定感がアップする
- 将来、子どもが持つ男性像のイメージが良くなる
子どもはパパと楽しく遊べたことで「自分はママだけでなくパパにも愛されている」と実感でき、自己肯定感を高めることができます。また、パパとの遊びを通して父親を尊敬する気持ちが育まれれば、基本的な生活習慣やルールを、パパの一言で子どもが素直に守れるようになることもあります。
さらに、パパが子どもと遊ぶ時間を作ることで、ママが一人になって自由に過ごせる時間も作れます。父親が積極的に育児に参加することは、母親の育児負担感の軽減や幸福度の向上につながることが指摘されています。これにより夫婦関係が良くなるご家庭も多いです。
パパの姿は男の子にとってロールモデルであり、女の子にとっては将来の男性像となります。子どもが将来素敵な家庭を築けるよう、遊びを通して温かい人間像を見せてあげましょう。
ママでは物足りない子も大満足!遊び場別のパパと子供の遊び方
子どもと遊ぶのが上手なパパは、子ども以上に本気で遊んでいることが多いものです。パパ自身が心の底から子どもと一緒になって楽しく遊ぶので、子どもはパパの気持ちに共感し、心から楽しいと感じやすいのです。
その点、24時間休みなしのママの場合、ついつい「今日の晩御飯は何にしようかな?」などと気持ちがそれてしまいがちです。つまり、パパが本気で遊べることこそが、子どもを心から楽しませられる一番の強みなのです。ぜひママにはできないようなダイナミックな遊びで、子どものハートをしっかりキャッチしましょう。
公園では、道具を使ったり走ったりして思いっきり体を動かす
公園はパパと子どもが全身を使って遊べる、絶好の遊び場です。ママが体力的に付き合ってあげられないような遊びでも、パパならば子どもが飽きるまで付き合う体力と根性があるでしょう。
- 遊具で一緒に遊ぶ(高いところの補助など)
- サッカー、鬼ごっこ、キャッチボールなどの体力勝負の遊び
- ダイナミックなお砂場遊び(山、トンネル、ダムなど)
- 自然の中での探検ごっこ
体力勝負の遊びはパパの得意分野ですので、子どもは思いっきり走ってヘトヘトになるまで遊べます。また、お砂遊びも「汚れるから砂場で水を使うのは止めて」と思わずストップをかけるママもいる遊びの一つですが、パパと一緒なら思いっきりできるとなれば、子どもはパパとの遊びを特別に感じます。
パパが幼少期を思い出しながら大きな砂の山やトンネル、お城などを作る姿を見れば、子どもは「パパってすごいんだ」と遊びを通してパパの能力の高さを目の当たりにすることもあるでしょう。
家の中では、パパが大型遊具になったつもりでダイナミックに!
家の中でもパパとならダイナミックな遊びができます。ただし気を付けなければいけないのが騒音です。パパとの遊びが激しくなればなるほど、子どもの奇声や足音などで近所迷惑になることもありますので、充分に注意しましょう。
特にアパートやマンションなどの集合住宅の場合、住環境を考慮した範囲で遊ぶことが大切です。子どもがある程度大きくなっていたら、ご近所迷惑にならないためにはどのような遊びなら大丈夫かを、子どもと一緒に話し合って決めるのもおすすめです。
- パパの上に乗ってパパマッサージ(スキンシップ)
- パパが木になり子どもがよじ登る(体幹・バランス感覚の強化)
- パパが馬になって子どもを乗せる
- 仰向けに寝て脚を天井に向け、脚の裏に子どもを乗せる飛行機
- 新聞チャンバラ
- 積み木やブロック(空間把握能力の育成)
- 読み聞かせ(非言語コミュニケーション)
パパの体を登ったり、パパの上に立ってマッサージをしたりすることで、子どもは体感を鍛えられます。でんぐり返しができない2~3歳の子どもには、でんぐり返しの練習になる親子遊びもおすすめ。パパならではの体を使ったダイナミックな親子遊びなので、子どもがとても喜んでくれます。
積み木やブロック遊びは、パパが作ると結構ダイナミックなものができることが多いのですが、パパがお手本になることで子どもの空間把握能力が育ちます。
お風呂場では、水や泡を使ってたっぷり遊ぼう
仕事のある日は子どもと遊ぶ時間がない忙しいパパにとって、お風呂は子どもと遊ぶのにピッタリな遊び場です。家の外だけがパパらしいダイナミックな遊びができる遊び場ではありません。
パパがいない平日は、子どもがお風呂で水や泡を使ってたっぷり遊びたいと思っても、ママは家事があって忙しいので機械的に温まったらすぐ上がらせてしまうご家庭が多いです。
ですから土日などパパのお休みの日だけでも、お風呂でパパと一緒に思う存分楽しく遊べれば、子どもは満足してパパと入るお風呂が楽しい空間として記憶されます。お風呂でどのように子どもと遊べばいいのか分からないパパは、まず次の遊び方を試してみましょう。
- 一緒に歌を歌う
- たっぷり泡を作り、洋服のように身体にまとう(触覚遊び)
- 手でシャボン玉を作る
- 子供用の水遊びおもちゃで遊ぶ
- タオルで風船を作り、ブクブク泡をして遊ぶ
タオルを使った風船の作り方はとっても簡単です!濡らしたタオルを広げて水面に浮かべ、水の下から両手を上に持ち上げてタオルに空気を入れたらそっと水面に戻し、素早くタオルの端を両手で覆って風船の口をキュッと縛るように掴むだけです。
出来あがったタオルの風船を浴槽に沈めれば、タオルの小さな糸と糸の隙間から空気が漏れ、泡がブクブクと発生します。子どもとどちらが大きい泡ができるか、長く泡が出るかなどの競争をするのも楽しいです。
また、お風呂に水鉄砲などの水遊びのおもちゃを持ち込んで掛け合いっこをしても盛り上がりますし、パパがこっそり手作りの水遊びおもちゃを作ってお風呂タイムに持ち込めば、子どもは大はしゃぎして遊びます。
近所へのお散歩では、「しりとり」や「連想ゲーム」がおすすめ
スーパーへのお使いや図書館へのお散歩などの目的地まで行く時間も、子どもにとってはパパとの大切な遊び時間です。たくさん話をすることはもちろんですが、話題がない場合は幼児が夢中になれる連想ゲームやしりとりをすると、遊びながら子どもの語彙を伸ばすこともできます。
どちらもパパの考えを聞き、子どもがパパに自分の考えを伝える遊びですので、子どものコミュニケーション力や理解力の向上にも繋がります。目的地までパパと遊べる時間が楽しくて、走り出していた子どもにパパがイライラするといったトラブルも防げます。
子どもがパパとの遊びをためらう理由と両親の建設的な対応
パパが子どもと遊ぶつもりで誘っても、子どもがパパを嫌がって遊びたがらない場合もあるでしょう。パパとしては困ってしまうでしょうが、そこでパパが諦めたら楽しい親子関係は構築できません。
まずは子どもがパパとの遊びをためらう原因を知り、自分の場合にはどのように対処をすればいいのかを検討することが大切です。
子どもが遊びたがらない原因の多くは、「慣れ」や「不安」
子どもと遊び慣れていないパパが子どもと出掛けることを心配するママは、決して少なくありません。そうなると子どもはママの様子から、パパとの外出を不安に感じて遊びたがらないことがあります。
また、子どもが女の子の場合も、成長するにつれて遊びが女の子らしい遊びになるため、パパが「子どもとの遊び方が分からない」という戸惑いがあると、その気持ちが子どもに伝わりパパと遊びたがらないことがあります。
もちろん、パパが仕方なく子どもと遊ぼうとしている場合や、しつけに厳しく顔を合わせれば怒ってばかりで笑顔がないパパの場合も、子どもは仲介してくれるママがいない状態で遊ぶことに不安を感じて嫌がることがあります。
- 子供がパパとの接触に慣れていない
- 人見知りがひどい時期だから
- ママがパパに預けるのが不安(その不安が子どもに伝わる)
- パパが疲れていて、自分と遊びたくないような気がする
- パパが怖くて上手にコミュニケーションが取れない
子どもがパパと遊びたくなる!両親揃ってすべき対処法
ママにはママの良いところと役割、パパにはパパの良いところと役割があります。子どもが父親に不安を感じて出かけられないという心理は、子どもの成長にマイナスに働く可能性があります。
不安や不満ばかりに気持ちを集中させず、ママはパパと子どもが一緒に遊ぶメリットを見つけることが大切です。どうしても心配な場合は、一度夫婦で話し合いが必要でしょう。
またパパが子どもと遊ぶことに不安を感じている場合や疲れて子どもと遊びたくないと感じる場合は、無理に外出して父と子だけで遊ぶのではなく、パパと子どもが触れ合う時間を徐々に増やすようにしましょう。
パパが子どもとの触れ合いを増やすことで、親子の絆が深まり、ストレス軽減につながることが指摘されています。義務感から無理に遊びに出かけるのは避けましょう。
パパが義務感から無理に遊びに出かけても、パパだけでなく子どもにとってもストレスになってしまうことがあります。無理強いせず、徐々にパパと子どもが遊びを通して触れ合う時間を増やしたほうが、家庭を円満に保ちやすいのです。
パパが子どもと遊ぶことに不慣れな場合は、「何して遊ぶ?」と聞くより、ママから「お風呂に入れてもらえる?」「絵本の読み聞かせをお願いできる?」などと、具体的な係わり方を提示すると動きやすくなります。
パパが女の子との遊び方が分からない場合は、子どもに聞いてみるのも一つの手です。幼児期の女の子はおしゃべりが大好きですので、聞き手に回るのが得策です。パパが喋って子どもに話を聞かせる関係を作るより、娘に喋らせる関係を築いた方が思春期の反発も少ない傾向があり、将来的にも良好な関係を保ちやすいです。
パパと子どもが楽しく遊ぶためにママができるサポート
ママは心配のあまりあれもこれも外出前にパパにお願いしてしまいがちですが、パパが気持ちよく子どもと出かけてくれるように、ママも気を付けましょう。
- ママが出かける前に口うるさく言わない(パパを信頼し任せる)
- お出かけのハードルを下げる(「近所の公園で少しだけ」など)
- 子どもに「パパをお願いね」とポジティブな言葉で伝える
せっかくパパと子どもが遊びに出かけるのですから外遊びやダイナミックな遊びをして欲しいところですが、最初から全てのパパに完璧を求めるのは難しいです。そこはママも理解して、映画などの目的のある場所を最初から提示してお出かけしてもらうのもおすすめです。
ママが口うるさく言いすぎるとパパのテンションを下げてしまい、結果的に子どもが楽しめなくなります。本当に必要なことだけを伝え、気持ちよく笑顔で送り出し、帰ったら感謝の気持ちを忘れず気持ちよく迎えてあげましょう。






