子供がうるさい!集合住宅での騒音ご近所トラブルと具体的な対策
「子供がうるさいのは当たり前」と放置してしまうと、ご近所トラブルは想像以上に深刻化することがあります。警察への通報や立ち退き要求に発展するなど、事態がこじれるケースも少なくありません。
子供の騒音は避けられない側面もありますが、集合住宅や閑静な住宅街においては、周囲への配慮と具体的な対策が不可欠です。まずは騒音トラブルになりやすい行動や、クレームを寄せる側の気持ちを理解し、お互いが気持ちよく過ごせるよう対策や関係づくりに努めましょう。
ご近所トラブルになりがちな子供の5つの迷惑行為
子供の迷惑行為は悪意のない行動がほとんどですが、生活環境や価値観が多様化する現代社会では、許容されにくいものとなっています。特に集合住宅では、戸建てに比べて足音や生活音が響きやすく、トラブルに発展しやすい傾向があります。
止めようのない赤ちゃんの泣き声ですらご近所との騒音トラブルの元になりかねません。相手の気持ちを考えてできる限りの対策を施しておくことが、トラブルを未然に防ぐ最も有効な方法です。
ご近所トラブルになりがちな子供の5つの迷惑行為(騒音・迷惑行為)
- 家の中での走り回りや飛び跳ねる足音(騒音)
- 時間帯を問わない大きな騒ぎ声や奇声
- 早朝や深夜のドアの開閉音や生活音
- ご近所へのいたずらや、他人の敷地内での遊び
- 道路をふさいで騒ぐなどの迷惑な遊び方
特に集合住宅に住む人が増え、家族構成やライフスタイルが多様化する中で、「子供の声は当たり前」という常識が通用しないケースが増えています。現代人の抱えるストレス度の高さも、子供の騒音トラブルに影響を与えていると言えるでしょう。
子供の騒音で苦しむ人達の体験談とクレームの背景
子供の騒音トラブルに強いストレスを感じる人たちには、「静かな暮らしに慣れている」「子育ての経験がない」「在宅で仕事をしている」など、それぞれの事情があります。
子供や音へのストレス耐性は人それぞれです。特に閑静な住宅街や、静かな環境から集合住宅に越してきた人は、子供の騒音に強くストレスを感じる傾向があります。
うるさいのは当たり前?
結婚1年目の専業主婦で、まだ子供はいません。2ヵ月前に夫の転勤について、今の社宅に引っ越してきました。うちは3階建てのアパートの2階なのですが、もともと家族世帯用の社宅なので、周りはみんな小さな子供がいる世帯で、はっきり言ってうるさいです。
3階からは子供の足音がひっきりなしにドタバタ、それが止むと今度は2階から赤ちゃんの泣き叫ぶ声が…。はっきり言って気の休まる時がありません。しかも、周りの奥さんたちは「ごめんね、でも子供はうるさいのが仕事だからさ」なんて言っていて、全然気をつけようという意識がないんです。
足音なんかは防音カーペットを引くだけでもかなり軽減できるはずなのに…。かといって主人の同僚の家庭ばかりでそうそう文句も言えないし、ああっ!引っ越したい!
子供のたまり場になっていて…
私も男の子二人を育てた経験があるので、小さな子供がうるさいのは十分承知していますが、我が家の隣のお宅に住む男の子4人の兄弟は、ひっきりなしに喧嘩をしていて、格別にうるさいです。
しかも、お隣は夫婦共働きで日中大人が家にいないので、そのお宅の兄弟だけでなくお友達も集まってワイワイ、ガヤガヤと、男の子も女の子も毎日大騒ぎをしています。
みんなでゲームをやっているようで、「やったー!」「イケー!」と大興奮なのですが、夏は向こうが窓を開けるから、ウチは窓を閉め切りエアコンをかけ続けるので、電気代がかかります…。
立地が…
勤め先の会社が入っているビルの隣が、小学校です。周りは商業地で、ビルばかりなのですが、ぽっかり空いた小さな敷地に小学校があるんです。周りのビルに反響しているのか、子供のうるささが半端ない…。
特に運動会シーズン前と、プールの時期。あんまりうるさくないときは、「頑張ってるな」なんて思うけど、グランドでキャーキャー騒がれるのは仕事の邪魔になるので、困ります。
いるだけでうるさい
子供の声などを特にうるさく思うことはなかったのですが、電車や新幹線に乗った時に、子供が騒いでいるのには辟易します。声というより、子供がドタバタと歩き回ったり、うるさい動きが苦手です。私には子供がいないので、余計にそう感じるのかなぁ…。
親が一緒にいるんだから、ちゃんとみてやればいいのにと、いつもイライラします。
子供というより親が…
内科の診療所に看護婦として勤めています。診療所に1ヶ月に1回通ってくる、5歳の男の子とお母さんがいるのですが、その子が病院でドタバタ走り回ったり、大きな声を突然あげたりして、とっても元気です。
具合が悪い人が多いので、やんわりと「静か子にしてね」と注意をすることもありますが、お年寄りも多いので「仕方がないよねぇ」と大体は暖かく見守っている感じです。ですが、その子のお母さんがスゴイ緊張していて、「うるさくしないで」と何度も繰り返したり、子供がいうことをきかないと怒り出したり、大きな音を立てて子供を外につれだので、むしろ親の方がうるさい位です。
子供がうるさくして周りに迷惑をかけることを気にするのはいいんだけれど、そんなに人目を気にしなくてもいいんじゃないかと、いつも思います。
親の対応について「しつけがなっていない」という意見もありますが、経験しないと相手の立場や気持ちは理解しにくいものです。親のしつけ通りに子供が行動し、静かに遊んでくれれば親も苦労しないのが実情でしょう。
とはいえ「仕方がない」と騒ぐ子供を放置し、注意されても開き直った対応を続けると、公共マナーや社会性が子供に身に付きません。外での我慢力が身に付いていない子が、入園入学後に辛い経験をするケースもあるのが子育て現場の実情です。
小さな子供のトラブルに他人が寛容であっても、親は真剣に受け止めて社会のルールや公共マナーの手本を示すスタンスが大切です。ダメなことにはきっぱり「NO!」と伝え、親以外の人と共に生きられるスキルを身に着けさせるのが、本当の意味での親の愛情ではないでしょうか。
うちの子供は本当にうるさい?騒音対策に悩むママ達の体験談
子供がうるさいのは、年齢的に自己コントロールが困難なためです。一般的に8歳くらいまでは我慢できない子供であっても当たり前だと理解されています。
誰しもうるさい子供時代があって大人になったのに、ご近所から苦情や怒鳴り声を受けると、ママは落ち込んだり、理不尽さに腹を立てたりするものです。
未熟な子供を育てる親側だけが「行動を改めろ」と強いられても納得がいかない人がいて当然です。子供がうるさいのも程度問題ですが、苦情を言うご近所さんはどの程度の騒音でそこまで怒るのでしょうか。体験談を見ていきましょう。
朝9時って早朝?
小学4年生と3年生の年子の女の子のママです。狭いながらも家族で一戸建てに住んでいますが、子供達は元気いっぱいで、庭で遊ぶのが大好きです。学校がお休みの土日はいつも、庭で二人でボール遊びをしたり、おままごとをして遊んでいたのですが、先日隣のお宅のご主人から、「朝早くうるさい、非常識だ!」と怒鳴り込まれました。
私だって気にしていて、子供達を朝9時前に外に出すことはないんですが、お隣さんは「休みの日は大人がゆっくり家で過ごすものだ。子供を持つ親は周りに気を使うよう子供をしつけろ」というのです。うちの旦那は日曜日でも朝6時に起きているのに~。
お隣さんの言い分には納得できないけれど、怒鳴り込んできた態度があまりに乱暴だったので、子供に何かあってはいけないと、それ以来怖くて子供達を庭で遊ばせられません。
自分の孫はいいの?
先日ママ友たちと子供連れでファミレスに行った時のことなのですが、食事が終わって飽きた子供達が、遊び始めてちょっとうるさくしてしまいました。そこはキッズスペースのあるファミレスなので、いつも大型の遊具でお友達と仲良くしているんですが、その日はなんだか喧嘩になってしまったんですよね。
騒いでいるのに気が付いて、慌てて止めに行ったのですが、その時近くにいた、多分孫を連れて来ていたおばあさんから、「最近の親は、子供を放っておいて…」と嫌味を言われました。
でも、そのおばあさんの連れていた孫だって、兄弟で滑り台の順番争いをして大騒ぎをしていたし、小さい子の列に割り込んで迷惑をかけているのに、そのおばあさんはそばで見ているだけで孫に注意をしていないんですよ。「何?自分の孫は何してもいいってわけ?」と納得できずに腹が立ってしまいました。
決して対策をしていないわけでは…
私には3歳と5歳の息子がいます。5階建てのファミリー用マンションで暮らしています。分譲物件で私達は4階に住んでいるのですが、引越しして1ヶ月ほどで下の家の奥さんに「子供の足音がうるさい」と怒鳴り込まれ、大家さんからも注意がありました。
あわてて防音の毛足の長い防音カーペットを二重に敷いて、厚手のスリッパを使ったり、子供達にソファーやベッドから飛び降りないように気を付けてみているのですが、どんなに騒音対策をしても下の奥さんが苦情を言ってきます。
小さい子供にこれ以上静かにしろというのも正直無理なんですが、「親のしつけが悪いからだ」といわれてしまうと、もうどうしていいのか…。大家さんも相手に言われた対策をうちがしているのは充分理解してくれているのですが、相手が「うるさい」といってくれば、注意をしないわけにはいかないそうなんです。
子供達が抜き足差し足で歩いていても、下の部屋からドンドンと床を何かの棒でつつく音がして、正直具合が悪くなってしまいます。
気をつけてはいるのよ!
3歳の女の子のママで、専業主婦です。うちの近所は新興住宅街で、同じ年齢層のママや子供たちが多いので、近くの公園で、みんなで子供達を遊ばせているのですが、子供達はとってもパワフルで、ちょっとうるさくなってしまうことも…。
確かに公園の入り口に「周りのお宅に迷惑にならないように」って注意書きがあるので、あんまり朝早くとか、夕方は子供達をはしゃがせないように注意しています。子供がいると肩身が狭いなって思います。
公園はお年寄りのもの?
5歳の男の子と7歳の女の子のママです。子供達は外遊びが大好きで、できるだけ公園で遊ばせるようにしているのですが、先日子供達を公園で遊ばせていたところ、「子供がうるさい」とお年寄り団体から注意をされました。
そのお爺ちゃん達は公園に集まって、仲間と尺八を吹いて演奏をしていたのですが、子供達の声がうるさくて、練習にならないと言っていました。「ええっ?子供の声よりも尺八の音の方が迷惑じゃない?」と言いたげなお母さんたちも周りにいましたが、言い返せずに子供を連れて帰りました。もうあのおじいさんたちがいるときには公園に行かないつもりです。
「うちの近所の人はそんなに理不尽じゃないよ」と思うママもいる反面、「うちの近所はもっとヒドイ」と思うママもいるでしょう。
価値観の違う人たちが同じ地域に住んで暮らす中で、ご近所トラブルなく互いに尊重し合って暮らすのは中々難しいのが現状です。
子供の騒音に苦情を言うご近所さんの3つの本音
子供がうるさいとクレームを言う人の多くは、ある程度は仕方がないと理解していてもあえて苦情を言います。その心理を理解していると、お互いに歩み寄れる未来が見えくるはずです。
1親ならしっかりマナーを教えて!
子供が騒々しいのは仕方がないことですが、「場の雰囲気を読む」とか、「公共の場では自分の都合を優先しない」というマナーは、小さな頃から身につけやすいことです。大きくなって理屈が分かるようになってからでは、自我が強くなり定着が難しくなることもあります。
それなのに、親が必要な指導をせずにただ側にいるだけでは、親としての役割を果たしていないように感じてしまい、「親としてもっとしっかりしなさい」という気持ちで、子供の親に注意をしてしまうのです。これは、みんなが住みよい社会を守り、子供にとっても社会を知るための大切な注意であることも多いのです。
2あなた達だけの街じゃない!生活環境を守りたい
人は誰も周りに気を配って、譲り合って生活をしています。自分は周りに遠慮して静かにしているのに、子供を連れたママ達が周りの迷惑も顧みずに大きな音を出しているのを見ると、なんだか理不尽な気分になってしまい、「あなたたちも、少しは遠慮をしてもらいたい」「静かな生活環境を守りたい」という気持ちで、あえて注意をしてしまうのです。
3「子育て中」であることに甘えないで!
全てのママがそうだというワケではないのはわかっていますが、世の中には子供がいることをかさにきて、公共の場でわがまま一杯に振る舞い、周りに迷惑をかけるママも多いですよね。子供がうるさくしている時にそれを注意しないママをみると、そういった迷惑な親に違いないと思い込んでしまい、「育児はもっと真剣にやるものだ」という老婆心から口を出してしまう人もいるのです。
子供がうるさいからってその態度はヒドイ!親側の3つの本音
客観的に見ると、苦情を言う人にも理由があることは分かりますが、中には苦情を言われたことで悩んでしまったり、理不尽な思いをしたりしているママもいますよね。子供がうるさいママの方にも、やはりそれなりの理由があることもあります。他人を怒鳴るという行為こそが時として相手を怯えさせる迷惑行為になりうることを、熟慮して行動して欲しいと思うママも多いのです。
1もう少し穏やかに伝えて欲しい!
親になると誰だって、子供がうるさいこと、子供が周りに迷惑をかけるということを実感し、その責任をとる自覚を持ちます。ですが、強い口調で苦情を言われ、「親のくせに」と人格を否定するような非難を受けるいわれはありません。相手の態度が悪ければ、自然と自分の態度が悪くなるのも当たり前で、苦情を素直に受け入れられず反抗心を持ってしまう人もいます。
2子供はどこで子供らしく遊べばいいの?遊び場の不足
いま、日本の社会は少子高齢化で子供を大事にしようという風潮がありますが、実際には子供の遊び場は不足していて、親も「子供の遊ぶ場所がもっと増えたらいいのに」と願っています。
場所がないからこそ仕方なく身近な範囲で子供を遊ばせているのに、周りの人からは「そこで子供が遊ぶとうるさい」などと指摘されると、「じゃあ、どこで遊べばいいのよ?」と強い反発心を抱いてしまいます。
3正直忙しいの!子育てと仕事の両立の難しさ
子供のしつけや監督は親の義務だとわかっていても、子育て中はやることが多く、何かと忙しいものです。しかも、社会のニーズ、家計のニーズから社会で働かなくてはいけないママも増えていて、子供だけに時間をかけることができないママが増えています。
そんなときに「もっと子供の面倒をみろ」と周りに言われると、「もうこれ以上は無理!」とすべてを放り出したい気持ちになってしまいます。
子供の騒音問題は「訴訟」に発展する可能性も!親の責任と法的知識
子供がうるさいことで周りに迷惑をかけることを、「よくあるトラブル」と軽く考えてしまう人もいますが、私たちの社会では誰もが静かで平穏な暮らしをする権利(生活利益)を持っています。その権利を子供の騒音が侵害してしまったら、相手には騒音で受けた苦痛に対する損害賠償を求める権利が生じる可能性があります。
子供が起こした騒音によるトラブルも、民法上の不法行為にあたる場合、「監督義務者」である親が責任を負うことになります。法的な問題は非常にデリケートであるため、安易な自己判断は避け、事実を正確に理解しておくことが重要です。
子供の騒音によるご近所トラブルと親の責任
実際に子供の騒音が原因でおこった民事訴訟の判例では、「監督をすべき親が責任を怠った」という相手側の主張が認められ、親が賠償金を支払う命令が下されたケースがあります。
騒音の程度や親の対策の有無など、状況に応じて判断が分かれますが、子供の騒音も法的な責任問題に発展するリスクがあることを自覚し、可能な限りの騒音対策と誠実な対応を心がけることが大切です。
子育てはそれだけ親に重い責任があることを自覚し、子供の騒音トラブルを見過ごすのではなく、できる限りのしつけや騒音対策をすることが大切です。特に集合住宅では、足音や飛び跳ねる音など、生活音対策に力を入れる必要があります。
親も心得てたい!うるさい子供を静かにさせる4つの対応策
子供がうるさいのは仕方がないことですが、パパやママがうまく子供の行動をコントロールしてあげれば、次第に落ち着いて生活できるようになってきます。
小さな子供に「うるさくするな」と怒鳴ることは、その場しのぎで意味がなく、親の声が逆にご近所迷惑になることもあります。子供の心に負担をかけずに静かにさせる対処法を心得ておきましょう。
1エネルギーを発散できる場所を作る(活動量の確保)
子供は体力が余っている時やフラストレーションがたまっている時ほどうるさく騒ぐ傾向があります。体を動かしてたっぷり遊ばせ、ストレスのない状態にした方が親の言う事を聞き入れやすいです。
できる範囲で子供を騒音トラブルにならない郊外の公園などに連れ出し、思いっきり遊ばせましょう。疲れてグッスリ寝つきやすくなるので、夜間の騒音対策にも役立ちます。
2感情的になって怒らない(親の冷静な対応)
子供は親の感情に敏感です。ご近所トラブルが元で親がイライラしたり心が荒れたりすると、子供は不安になって余計に騒ぎ出すことがあります。
子供に感情をコントロールして静かにして欲しいなら、まずは親が自分の感情をコントロールし、子供に静かにして欲しい理由を冷静に、穏やかな口調で説明しましょう。笑顔を見せて平静を装うことが、子供の不安を和らげます。
3子供の気を反らすものを用意する(事前準備)
電車などの公共交通機関で出かける場合、あるいは親子で結婚式などのフォーマルな場に出席する場合など、子供がうるさいと迷惑になる場所に連れ出す時は、気を反らせるおもちゃや絵本などを事前に用意しましょう。
大人しく遊べるお気に入りのおもちゃや、とっておきのご褒美おやつで気を引いて、子供が騒ぎ出すことを未然に防止します。失敗して怒られる体験ではなく、成功して褒められる体験を増やし、「自分は静かに出来る子」という良いイメージングをさせましょう。
4「静かにしなさい!」の代わりに合図を決める
子供が兄弟喧嘩をすると「静かにしなさい!」と怒鳴る親が多いのですが、親の怒鳴り声もご近所トラブルの一因になることがあります。子供が騒ぎ始めたら、事前に決めておいた「パンパンパン!」と手を叩くなどの合図を送ってみましょう。
子供はとりあえず驚いて静かになり、音を出した親を見るので、そのタイミングで真剣な面持ちと低い声を心がけ「他人の迷惑になっている」と伝えて注意しましょう。言葉で感情的に怒鳴るよりも、冷静な合図の方が子供も親の意図を理解しやすいです。
子供の騒音によるイライラを解消するための親のセルフケア
子供がうるさくてイライラ、周りから苦情を言われてイライラ、子育て中のママやパパは何かとストレスが溜まります。ストレスを溜めたままだと子供への態度も悪くなってしまいますし、なにより親の健康によくありません。親のイライラを解消する方法をいくつかご紹介しますので、ご自身に合う方法を試してみてくださいね。
1秘密のノート(記録)をつける
心の中にため込んだ理不尽な思いやイライラは、こっそり秘密のノートを作って「バカヤロー!」とか、「○○してやる!」と気持ちを書き出すことで、スッキリと感情を整理することができます。具体的な名前を書いてしまうと万が一人に見られた時に角が立つので、嫌な相手を思いきりからかうようなあだ名をつけて文句を書いていくと、より気分がスッキリしますよ。
2ご褒美制度を導入する(ストレスの可視化)
子供が何かを我慢したらご褒美をもらえるように、ママもイライラを我慢したらご褒美をもらえたら、少しは我慢も聞きますよね。子供がうるさくてイライラしたぶん、周りから冷たい目を向けられてへこんだぶんをため込んで。5回我慢したら、普段は我慢しているちょっと高価なスイーツをコッソリ独り占めして、頑張る自分にご褒美をあげましょう。
3手を揉みほぐす
手の平の真ん中部分にある、「労宮(ろうきゅう)」と呼ばれる部分を、反対側の親指でゆっくりと押し揉みましょう。手のひらを揉みほぐすことで、気持ちの切り替えを促すことができます。
4グリーンスポットを作っておく(環境の調整)
私たちの体は緑色のものを見ると気持ちをリラックスさせることができます。うるさい子供の世話で毎日イライラを感じる場合は、「緑色に囲まれた場所=グリーンスポット」を作っておいて、イライラを我慢できなくなったらグリーンスポットで気分を変えましょう。窓辺に観葉植物を並べる、カーテンを緑色に変えるだけでも、視覚からのリラックス効果が期待できますよ。
5子供と一緒に童謡を歌う(親子での気分転換)
子供がうるさいときに歌うとより騒ぎが大きくなってしまうと思いがちですが、子供が無分別に騒ぐことが騒音なのであって、きれいな歌声は騒音にはなりません。周りから見ても、常識的な時間帯や音量であれば、子供への情操教育として受け止められやすいです。童謡は声を伸ばす部分が多く、深呼吸効果でリラックスもできますし、子供も歌に気を取られて静かになってくれるというメリットがありますよ。
子供がうるさいことを大きなトラブルにしないために!
子供の騒音に悩む親にも、苦情を言う人にもそれぞれ理由があって、どちらの意見も間違いではありません。この問題を解決するために大事なのは、お互いにトラブルを大きくしないことを意識し、相手を認めて歩み寄ることです。
忙しく生活をしていると、他人とのコミュニケーションが疎かになり、相手のことを理解しようという余裕がなくなってしまいます。子育て中のママとそれを取り巻く周りの人は、決して敵同士ではありません。同じ余裕のなさを抱える隣人として、問題を解決する中で一緒に手を携えていけるといいですね。

