娘に依存する母親の11の特徴と深刻な影響~「一卵性母娘」願望は健全な自立を妨げる?
母親にとって娘は特別な存在です。娘に自分の果たせなかった子供時代を投影したり、いつまでも手元にいることを願ってしまったりしがちですよね。この気持ちがエスカレートすると、まるで双子のような一卵性母娘の関係を望んだり、娘の着る物から立ち居振る舞い、さらには交友関係や将来の選択にまで細かく口を出してしまったりと、子供の心の成長を妨げ、傷付けてしまう「毒親」の傾向に変化することがあるのです。
そこで今回は、娘に依存する母親が持つ具体的な特徴、母親に共依存的に依存された娘の将来への深刻な影響、そして母親が娘の重荷にならないための心得や具体的な対処法を詳しく解説していきます。知識なく自分の感覚や好みだけで行った言動により、娘の健全な人格形成に大きな影を落としてしまわないように気をつけましょう。
娘に依存する母親とは?健全な母娘関係との違い
娘に依存する母親とは、娘が自分から離れるのを恐れ、無意識あるいは意識的に娘の健全な成長を妨害したり、娘への過保護や過干渉を繰り返して、娘が母親なしでは精神的・経済的に生きられない人間になるように育てたりする傾向を持つ母親のことを指します。
子供は母親が大好きで、母親も深く子供を愛している。これはごく当たり前の、健全な母娘の関係であり、何の問題もありません。
けれど、子供の存在を自分の所有物のように考え、自分の心を満たすために娘の自立を阻んでしまうとなると、その行為は母親が娘に向けるべき無償の愛とは言えません。むしろ親側の満たされない自己愛の投影である可能性があります。
子供がどんなに母親を好きでも、心身共に正常な発達を遂げる中で、次第に親から自立することを求めるようになります。そして、親元から独り立ちしていく道を選ぶのです。ところが、娘に依存する母親は子離れできず、自分自身の幸せに必要な娘の自立を「良し」とは思えずに、娘から見たら身勝手な見解を押し付けて、いつまでも利用できる距離を保つことを娘の意に反して望んでしまうのです。
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娘の自立を妨げる!依存傾向のある母親に見られる11の特徴
娘に惜しみなく愛情を与える一方で、娘が自分から離れないためには何だってやってしまうのが娘に依存する母親の特徴ですが、こういった依存傾向のある母親にはいくつか共通する特徴がみられます。あなたは大丈夫でしょうか?客観的にチェックしてみましょう。
1「お母さんにはあなただけ」と情緒的に娘を縛る
娘に依存する母親の中には、「お母さんにはあなただけ」という感情的な言葉を連発する人がいます。この気持ちには嘘偽りはないのですが、「あなただけ」という言葉は、娘を愛情という名の鎖で縛り付けることにもなりかねません。
繰り返し聞いて育った娘は、「私が側にいてあげないと、お母さんが困ってしまう。親を粗末にするのは悪いことだから側にいなければいけない。」と、過度な責任感や倫理観、自立への罪悪感などに苦しめられてしまいます。これは母親から娘への情緒的依存の典型的なパターンです。
2娘と自分の人生の境界線が曖昧で混同している
娘に依存する母親には、自分ができなかった夢や叶わなかった人生を、娘に代わりに叶えさせようとする投影の傾向が見られることがよくあります。自分の果たせなかったことを自分の娘が代わりに果たすことで、自分が成功した気持ちを味わおうとするんですね。
娘の成功があるのは自分のおかげだと思って疑いもしませんし、自分の価値観を当たり前のように娘に押し付けてきますので、娘は成長と共に母親の期待に押しつぶされるようになり、自分の意思も希望も抱けず、ただ母親の操り人形として生きなければならない人生に絶望してしまうケースもあります。
3過干渉と過度な支配欲で娘をコントロールする
娘に依存する母親には、娘が自分の思い通りになるのは当然だと考えて、娘を支配しようとする人もいます。娘の行動や嗜好をすべて自分が決めて押し付けたり、必要以上に娘の生活に干渉してしまったりする過干渉が常態化します。
母親が小さな頃からこういった過干渉を繰り返すことで、娘に母親が支配するのは当たり前だと思わせたり、自分の意見をもてなくしたり、自分は母親無しでは生活できないと思い込ませたりといった、将来への重い荷を背負わせてしまうのですが、母親は「全ては子供のため」と信じ込んでいます。「子供の幸せを願う親として当然の行為だ」と、自分の経験からできた価値観の枠にとらわれているため、罪悪感を持っていません。
過干渉ママがいた!
小学生4年生の娘には、仲の良いKちゃんという女の子がいるのですが、彼女の母親の干渉はスゴイです。先日、娘とKちゃんが学校でちょっとケンカをしたのですが、夕方突然Kちゃんを連れた母親が家に押しかけてきて、「娘は自分が傷ついていることを言える子じゃないので、私が代わりに言いに来たんです」と、一方的に娘がKちゃんを仲間外れにしたと苦情を言ってきました。
小学4年生の子供同士のケンカに親が干渉するのって、私はどうかと思うのですが、Kちゃんは母親の後ろで青白い顔をして黙っていたので、一応その場は娘に仲直りするよう言って帰ってもらいました。
後になって担任の先生から事情を聞いたところ、娘はKちゃんを仲間外れにしたわけではなく、たまたま別のグループのお友達と仲良くなって、しばらくKちゃんと疎遠になっていただけだったようです。
もともとKちゃんは半年前に転校をしてきた子で、最初から娘がいろいろ面倒を見ていてクラスにようやく溶け込んだ子だったので、娘が他の子と仲良くしているのが面白くなかったようだと、先生が説明してくれました。
娘と一緒に遊んでいる姿を見ると、Kちゃんは優柔不断で自分では決められない、引っ込み思案な子です。母親が過干渉だとこういった性格も仕方がないのかなぁと可哀想になりました。
4娘を自分の所有物のように扱って「召使い」のように使う
娘に依存する母親には、娘と自分の区別がつかず、娘を自分の所有物のように扱ってしまう傾向があります。母親に罪悪感はなく、「娘は母親が都合よく使えるものだ」と考えているため、自分の手足のように用事を言いつけて利用してしまいがちです。これは親から子への情緒的搾取にも繋がります。
最初のうちは母親を喜ばせようとしていた娘も、次第に成長して自分が理不尽に扱われていることに気付き始めると、母親に対して強い不信感を抱いてしまいます。
5自立を恐れる:娘だけでは何もできないと過剰に心配する
娘に依存する母親は、娘はいつまでも自分の手元にいるもの、自分なしでは何もできないと思い込んでしまいがちです。だからこそ「あなたのため」と言いながら、なんでも母親が決めて娘が失敗したりつまずいたりしないように、どこからでも飛んできて娘を守ろうとするヘリコプターペアレントになってしまうのです。
成長に従って娘が自立しようとすると、母娘の間の気持ちのすれ違いが深刻な溝となってしまいがちですが、娘にとってより深刻な状態は、娘が母親に適応して依存してしまい、「共依存」という一卵性母子になってしまうことです。
6共依存の傾向:子供の看病や世話に自己存在価値を見出す
娘に依存する母親の中には、周りから「子供を大切にする良い母親」と見られることに自分の存在価値を見出してしまう、共依存の傾向を持つ人もいます。そのため、娘が病気の時にはここぞとばかりに甲斐甲斐しく世話をしますし、子供に必要とされていないと自分自身が良い母親でいられないため困ってしまうのです。
必要もないのに子供を連れて病院から病院へ渡り歩いたり、「あなたは体が弱いから」と子供に言い含めて、精神的に娘を本当の病気に追いやってしまったりする代理ミュンヒハウゼン症候群のような行為に繋がることも懸念されます。
ただの自己満足?
中学2年生の息子の同級生のお母さんが、まさに子供に依存する母親でした。その男の子が小学6年生の時、お友達同士でトラブルになったことでと学校を休みがちになったのですが、その子のお母さんは子供にカウンセリングを受けさせるでもなく、家にお気に入りのお友達だけを呼んで過ごさせていました。
その子には3歳上のお姉ちゃんがいるのですが、そのお姉ちゃんも中学に入ってから原因のわからない婦人疾患で学校に行けなくなってしまったと言っていました。あちらこちらの病院を受診したのですが原因が特定できず、学校にいったり、いけなかったりの生活を続けていました。
本当に具合が悪いのかもしれないけど、当時彼女はあちこちのママ友たちにも、「息子はお友達が怖いって言っているの。それで学校に行けなくて…」とか、「原因がわからなくて、新しい難病かもって言われているの…」と頻繁に口にしていました。
本当に心配だったらそんなプライベートなことをペラペラしゃべるのはおかしいんじゃないのかなって思い、子供の将来のことを真剣に考えているとは感じられませんでした。
7娘に一生自分を一番好きでいて欲しいという執着
娘に依存する母親にとって、娘はいつまでも自分と共に暮らし、側にいなくてはいけない存在という執着があります。そのため、娘に「大きくなっても二世帯住宅で一緒に暮らそうね」とか、「車で◯分くらいのところに住んで欲しいな」などと、心のままに自分の願望を何度も伝え、娘の心を縛り付けて娘が自分で人生を選ぶチャンスを奪ってしまうことがあります。
娘が小さい頃から、「一卵性母子のような、仲の良い母娘になりたい」と望んでいる母親は、その願望が依存に繋がっていないかを要注意です。
母とは距離を置いています
私は3歳年上の姉と二人姉妹ですが、私の母は娘に依存する母親でした。母は大きな会社でバリバリに働くキャリアウーマンでしたが、父は仕事一辺倒の人だったので、そのぶん母は私たち姉妹に頼ることが多く、「お母さんには、あなただけが頼りよ」と小さい頃から言われて育ちました。
私も小さなうちはお嫁に行っても母の近くに住んで面倒をみようと思っていたのですが、中学生頃になると、母が私には「お姉ちゃんは頼りにならないわ、将来はあなたと一緒に暮らしたい」と言い、姉には「妹はあてにならない、いつまでも二人で暮らそう」と逆のことを言っていることを知り、母に不信をもつようになりました。
そして、結局母といても利用されるだけだとわかって、私は大学進学とともに家を出て、そのまま県外で就職し家には帰らないようになりました。その後私は結婚し、子供2人と夫と一緒の結婚生活も10年間になりますが、姉は結婚をしたものの子供2人を連れて離婚して実家に戻り、母のもとからは離れられないようです。
8夫婦仲が良くないことを娘を巻き込んで利用する
母親が娘に依存してしまうきっかけは、結婚生活がうまくいっておらず、夫や他の家族に頼れないといった背景があることが多いです。娘のことを持ち出して夫婦喧嘩を吹っ掛けてみたり、夫に見せびらかすように娘に優しくしたりすることで娘を振り回すので、娘は両親の不仲で不安になったり、情緒不安定になってしまう傾向があります。娘は親のサンドイッチになってしまうのです。
9離婚した娘の父親や男性一般を悪く言う
シングルマザーとして子育てをする女性は、娘への依存傾向が強くなりがちです。そして、同じ子供の親という立場で子供を自分から奪いかねない父親や他の男性に、いずれ娘を奪われるのではないかと恐れ、子供に遠慮なく娘の父親や男性一般の悪口を言うことがあります。これは、娘が異性との健全な関係を築く機会を奪ってしまうことにもなりかねません。
そのため、娘は父親のことを「自分を捨てた男性」と誤解してしまったり、男性に対するイメージを悪くしたりして、将来的に異性に対する好意をもてなくなってしまうこともあります。
自分しか愛せない母
母は私が2歳の時に私達姉妹の父親だった人と離婚しました。物心ついたころから「あなたの父親は中卒で能力が低かった。ギャンブル好きで借金を作るから生活がままならずに苦しめられた」とか、「赤ちゃんだったあなたが泣くと、うるさいから押し入れに入れろ」と言われたとか、散々悪口を聞かされて育ちました。けれど、大人になって親戚から話を聞くと、無口で優しい人だったそうです。
私達娘が成長すると、母は結婚や男性への悪口を言うようになり「結婚しても苦労するだけ」「男の人なんてどうしようもない」などとよく聞かされました。さらに、「あなたも結婚するなら、すぐに帰ってこられる距離で暮らせる人にしなさい」「うちから30分以内で行き来できる所に住める人がベストね」などとも言われました。
そのためなのか、私達姉妹は恋愛でも男性を見下してしまう傾向が強かったのですが、今の夫と出会ってようやく尊敬できる男性に巡り合えて幸せを感じられるようになりました。ところが結婚話を母にすると、夫の転勤で遠方に行かなければならないため「結婚はこちらに戻ってきてからにしなさい」と夫を呼び出して言い、結婚式にも出てくれませんでした。
以来、母とは距離をとるようにしていますが、夫はそんな母を嫌わず、私の代わりに優しく電話で愚痴を聞いてあげ続けています。
10娘の意見を尊重できず、対話が成立しない
娘に依存する母親には、娘を愛する一方で娘の意見を尊重できず、娘の話が聞けない人もいます。娘は母親である自分に従えばいいと考えているので、子供が一生懸命に話しても「何もわかってないんだから…」と冷たくあしらったり、「いいから、あなたはお母さんの言う通りにすればいいのよ」と受け付けなかったりするのです。
そのため、娘は次第に自分が何を言っても無駄だと考えるようになり、他人とコミュニケーションをとることに失望してしまうこともあります。
11嫌われることを恐れての過度な甘やかし
娘に依存する母親は、娘に嫌われることを何より恐れる傾向があります。そのため、母親の性格によっては「嫌われたら捨てられてしまう」という分離不安のような意識が高くなり、娘の望みを一生懸命叶えようとしたり、我が儘を許してしまったりすることもしばしばあります。
母親に甘やかされて我が儘をいうことに慣れてしまった娘は、周囲から孤立してしまいますので、唯一優しくしてくれる母親にさらに依存してしまう傾向が強くなります。
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娘に依存する母親による娘への将来的な悪影響と心理的負荷
娘に依存する母親をもつと、娘は健全な環境で育つことができない苦しみと母親への愛情との狭間で悩み、心が次第に蝕まれてしまいます。その結果、将来的に次のような苦しみを味わう娘が多いのです。
- アダルトチルドレン(AC)としての生きづらさを抱える
- いい子症候群になり、他人の評価を過度に気にする
- 不安障害や抑うつなどの精神疾患で苦しむ
- 母親以上に男性を愛せず、結婚や恋愛に踏み出せない
- 結婚しても母親が1番なので配偶者から離婚されてしまう
- 恋人や夫、子供に依存されることを喜ぶ共依存で苦しむ
- 精神的・経済的に娘が自立できない など
娘の自尊感情への影響:自己評価を母親に委ねる
子供の心が健全に育つためには、「自分は周りから愛される、尊い存在である」という自尊感情(セルフ・エスティーム)を持つことが必要です。ところが、思春期から大人になるまでの女性の自尊感情は、母親から娘への評価を経て自己評価に結びつきます。つまり、娘が自分ひとりで構築していくわけではないのです。
女性が自尊感情を育むためには、母親がある役割を果たすことが重要ですので、子離れできずに悩んでいる人は、自分が担っている次のような役割を心に留めておきたいですね。
娘の自尊感情を高めるための母親の役割
娘が尊敬して頼れる存在になり、娘の存在をありのままに認めて褒める
娘に依存する母親は、娘から尊敬して頼られるどころか、思春期以降になると逆に軽蔑されてしまうこともあります。子供は衣食住を与えられるだけで健全に育つわけではありません。母親の娘への依存は、娘の精神的な健全な成長を妨げてしまう恐れがあるのです。
徳島大学の研究から見る娘の依存と抑うつの関係
母親を尊敬し、母親に認められて育った娘はよいのですが、母親への尊敬も母親から認められることもなく、しかも共依存の母親の過保護や過干渉によって親に依存することが当たり前になってしまった娘は、大人になってから自立するのも大変なんです!徳島大学の研究結果によると、次のような興味深い事実が明らかになっています。
大学生になって実家を出る娘は、母親への依存が原因で抑うつ状態になりやすい
一方、母親への尊敬の念はないけれど依存感情もない娘の場合は、母親と離れて暮らすことで「自尊感情が高まり抑うつは低くなる」ということが明らかになっています。つまり、母親を尊敬できず頼りにしていない娘は、母親から見て反抗的な娘なのですが、自立すると自分を信じて幸せに過ごしやすいので、依存している娘よりは安心なのです。
ところが、母親に反発心を抱く娘が母親と同居すると、「自尊感情が低くなって抑うつ状態がひどくなる」ことも分かっています。娘に依存する母親が娘との距離を縮めようとすると、娘は家庭内暴力や自傷行為などに及ぶことも懸念されます。ですから、娘は自分の幸せのために母親と距離をとるしかないという切実な状況も理解しておく必要があります。
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娘に依存する母親の未来:孤独な晩年を避けるために
母親は娘から離れたくない、娘は母親から離れたいという母と娘の心にギャップのある状態は深刻な問題です。なぜなら、人生経験がない娘は自分の思いを我慢させられ、歪んだ関係のつけを払わされた時に、母親の身勝手な愛情に気づいてしまうからです。
その時、娘は大好きでいたい母親を憎まざるを得ません。なかには母親を憎み切れずに、自分から母親と絶縁して気持ちを抑えようとするケースも増えていて、最近は母娘の確執は嫁姑問題以上に深刻な問題だと捉えられています。お互いに愛情があるのに、近くにいると誰も幸せになれないなんて悲しいですよね。
若いうちから娘に依存している母親は、歳をとって本当に家族の協力が必要になった時、娘から距離をとられて、孤独な晩年を過ごさねばならなくなるという大きなリスクがあります。因果応報という言葉がありますが、娘を理解せず、自分の勝手な価値観を押し付けたツケは、遠からぬ未来に自ら払わなければならなくなる時が来ることを認識しておくべきです。
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健全な子離れのために:母親が娘の重荷にならないための7つの心得
「母親の存在が重い」「はっきりいって、母親が嫌い」という悩みを心に抱える女性が増えていますが、もし自分の娘に対する行動を振り返ってみて、「私は娘に依存をしているのかも…」と不安になったなら、自分と娘の人生を分けて考えることが大切です。
娘は一番身近な女性である母親をお手本にして、多かれ少なかれあなたの真似をしながら自分の人生を歩みます。娘が心から母親であるあなたを尊敬し、あなたを真似ることで安心して生活したり子育てしたりできるように、自立して幸せに生きるお手本を見せてあげたいですね。
1子供の意思を尊重し、過干渉・過保護をやめる
服や持ち物、自分の進路など、娘にはできるだけ自分の意思で物を選ぶ習慣を、早いうちから身につけさせましょう。母親は娘を心配するあまり、失敗をしないよう大人の目で見た正解を押し付けて過保護になってしまいがちですが、失敗も娘が成長をするための大事な糧です。
過干渉や過保護はできるだけおさえて、娘の選ぶ「自分らしい」生活をサポートしてあげましょう。
2傾聴の姿勢で娘の話をよく聞く
娘だけに限った事ではありませんが、子供は自分の話を母親に聞いてもらい、受け入れてもらうことで自尊感情を育てていきます。自分のいうことを聞かせようとすると娘の話を聞くことがおざなりになってしまいますよ。娘をよく理解しお互いの愛情を育むためにも、家事や用事を後回しにしても娘の話を積極的に聞くことを心掛けましょう。
3物理的・心理的に娘と自分の人生に境界線を引く
子供は母親の体から生まれでた瞬間から、自分自身の人生を歩みます。母親は娘の人生の一部ではあっても、全てではないことを早いうちに自覚しましょう。娘に自分の服の趣味や嗜好を押し付けて、見た目も行動もそっくりな「一卵性母娘」になってしまうと、自分と娘の境界線を引きにくいので、娘の個性を大事にしてあげてください。
4娘以外の対象で自分が幸せになれることを見つける
生活の中で娘の世話しかすることがなく、生活の中心を娘に置いていると、どうしても「この子には私がいなくてはダメなの」と考えてしまいがちです。娘の人生が娘の物であるように、自分の人生の中心には自分を置いて、自分が幸せになることも考えましょう。
娘の世話をちょっと脇によけて、自分の好きな趣味やスポーツに取り組むと、物の見方も変わって自分の人生を充実させることができますよ。これは子離れへの重要な一歩です。
5女性としての自信を取り戻すために自分を磨く
女性はどうしても自分の容姿に自信がなくなると子供のせいにして、「子育てが生きがいだから」と思い込んでしまいがちです。ですから、子育て中でも必要なスキンケアや身だしなみには気を配り、美しくいることを努力しましょう。娘ばかりを美しくするのではなく、自分自身も美しくなって、自信を取り戻してみてください。親が自信を持って自立している姿は、娘への一番の贈り物になります。
6ペットなど娘以外の愛情対象を求める
娘の世話を焼きたくてたまらないという気持が抑えられないのであれば、他に愛情をかけられるものを求めてみましょう。住宅事情にもよりますが、ペットを飼うのは娘への依存を断ち切る良いきっかけになりますよ。
ペットは娘と違って自立させる必要はありませんし、癒しの効果もありますので、娘が自立を始めたときの心の慰めにもなりますね。
7仕事や一人暮らしなどで物理的な距離を置く
娘に依存する気持ちが抑えられないのであれば、娘と物理的な距離を置くことも必要です。娘が自活できる年齢であれば、一人暮らしを認めてあげることも必要ですし、娘が小さい場合には、パートなどの仕事を始めてみるのも良い手です。
少し娘と距離を置いて熱中できるものをもつと、気分も変わり、娘を気にして依存する気持ちをやわらげる効果が得られるでしょう。母親自身が自立することが、娘の自立を促すことにも繋がるのです。


