育児スランプ脱出大作戦!決行したママ達が手に入れたものとは?
子育てが順調にいかずイライラしたり、落ち込んだり、不安に襲われて叫び出したくなる時もある育児スランプ。中には長年負のループから抜け出せず、子供と共に過ごせる貴重な時間を黒歴史に変えてしまうママもいます。
「抜け出そうともして努力したけど、悪循環に陥った」「やる気がでない」など、自分ひとりの力ではどうすることもでずに悩んでいるママさん。先輩ママの力を借りてみませんか?
育児スランプに陥るきっかけ
スランプとは心や体などの問題で不調が続く状態のことです。子育て中のママ達は我が子の命を守り、人格を育てる大切な役割を担っていて、特に初めて子育てをしているママにとってその重圧は相当なもの。右往左往しながら、信じるべき道を模索しつつ何とか前に進もうとします。
ところが自分とは別個の人格を持った子供相手ですので思い通りに物事が進まず、時間が過ぎれば過ぎるほど焦りが生じてしまいます。責任感が強いママや完璧主義のママであれば、その焦りはさらに強くなる傾向があり、気づけば育児の不調で参ってしまう育児スランプ状態となってしまうのです。
<育児スランプの原因に多いきっかけ>
- 産後の体調不良
- 離乳食
- イヤイヤ期
- トイレトレーニング
- 二人目出産
- 引っ越し
- ワンオペ育児
- 発達や発育の問題 など
育児スランプの中でも特に多いきっかけとなる出来事がイヤイヤ期。「自我の芽生え」とも言われ子供の人格形成に大切な時期ですが、教え導く必要があるため「しつけ」「教育」といった知識が不足していると、子供の反抗が過剰になり、ママも不安が増して育児スランプに陥りやすくなります。
また引っ越しやワンオペ育児などママひとりで全責任を抱え込みやすい環境も、育児スランプに陥りやすく改善することが重要です。
育児スランプから脱出する方法
ママの育児負担の大きさや育児スランプは放置することで虐待に繋がる恐れもあるため、厚生労働省では「新生児訪問」「乳児家庭全戸訪問」を実施し、赤ちゃんを産んだばかりのママ達が育児スランプに陥らないように支援を行っています。(注1)
その後も都道府県は母子保健法(注2)の第二章第九条に定められているように、赤ちゃんや幼児の心身の健康だけでなくママの育児相談にも対応するために乳幼児健診を行っていますが、集団健診では多くのママに対応しなければならず、そうした様子を察して「これくらいで相談するべきではない」と遠慮してしまい、相談できないママが少なくありません。
ところがそうした遠慮は育児スランプを長引かせる一因となってしまうことがあります。ですから訪問や健診などで専門家と会話するチャンスに恵まれたら、遠慮なく相談することが大切。混んでいて迷惑になることが気になる場合は、後日改めて保健師を訪ねたい旨を伝え、ゆっくりと相談するとよいでしょう。
<育児スランプから脱する方法>
- 子供を預けて自分時間を作る
- 運動する
- 外出する
- 専門家に相談する
- ママ友を作る
- 誰かに相談する
- いい加減になる
- 日記をつける など
Q なぜ育児スランプに?どうやって抜け出した?
育児スランプから抜け出す方法を知っているママは意外と多いのですが、実際に行うとなると中々一歩を踏み出せなかったり、上手くいかなかったりしてより深みにはまってしまうことも少なくありません。
そこでぜひ参考にして欲しいのが先輩ママの体験談!ママの体調不良、離乳食、発達の遅れ、イヤイヤ期が原因で育児スランプに陥ったママ達が、どのようなきっかけで脱出できたか、脱出した後に残ったもの、今だからこそわかるアドバイスをしてくれました。
具体的な内容でイメージがしやすく、先輩ママから育児に立ち向かう勇気をもらえます。子供や家族のためにも、子供と共に過ごせる貴重な時間を幸せに過ごすためにも、今すぐ育児スランプ脱出への第一歩を踏み出しましょう。
ママの体調不良が原因の育児スランプ
乳腺炎の育児スランプは食事改善で脱出
子どもがまだ3ヶ月で私が30歳だった頃、育児も手探り状態の中で家に引きこもりがちだったので、私のストレス発散方法は育児と家事の合間に甘いものを食べることでした。
しかし、そのような食生活を続けていたこともありふと気づくと胸がパンパンに腫れ、乳腺炎になってしまっていました。子どももガッツリと飲むタイプではなく、少しずつ飲むタイプの子だったので、それも乳腺がつまった原因もあります。
乳腺炎になると抱っこも出来ないくらい激痛になり、子どもと抱っこをしてもらえず大泣きという悪循環でした。そのスランプを抜け出すために桶谷式母乳マッサージに通い、何日間かけて治して頂きました。しかし、それからというもの甘いものや油製品を食べるとすぐしこりができて乳腺炎になってしまい、生後11ヶ月まで繰り返しなってしまっていました。
睡眠不足の中、乳腺炎も治さなくてはいけないので、3時間おきに起こして飲んでもらったり、痛くて眠れず自分で対処したりする日々が続き、断乳しようとも考えましたが、やはり子どもの飲んでいる表情や栄養につながることを考えると辞めることは出来ず、食事内容を粗食に切り替え乗り越えました。
今卒乳して思うことは「やめなくて良かった」ということ。乳腺炎になったことで食事内容をかえるきっかけも作れ、体調を崩すことがなくなりました。子供にも健康的な栄養を与えることができたので良かったなと思います。
離乳食が原因の育児スランプ
離乳食を食べてくれない育児スランプは開き直っていい!
子供が9ヶ月になった頃、私は育児スランプに陥ってしまいました。当時私は29歳でした。その頃、子供が離乳食をほとんど食べてくれなくなってしまったんです。まだ母乳も飲んでいたとはいえ母乳の栄養は薄くなっていくと聞きます。体が作られていく時期ですししっかり食べてほしくて、焦って食べることを強要してしまったのもよくなかったのかもしれません。
1ヶ月ほどそんな日々が続き、栄養バランスや食べる姿勢などを気にしていたのをやめてみました。遊びながら好きなものだけ食べてもいい、食べないよりは体にいいはず、と開き直ったんです。
その結果また少しずつ食べてくれるようになり、1歳を過ぎた今では自分でパクパク食べてくれています。子供のためにと思って自分がやっていたことが、逆に子供に負担になることもあるのかもしれないと、この件で学んだ気がします。
私自身も先輩ママさんから言われ、当時は理解できませんでしたが、力を抜いて少しくらい適当に育児するのがちょうどいいんだと思います。もちろん危険なことなどは避けないといけませんが、母子共に笑顔で過ごせることが何より大切だと実感しました。
発達の遅れが原因の育児スランプ
言葉が遅いことでの育児スランプは二人の時間作りで脱出
私が育児スランプになったのは息子が3歳で私が35歳の頃でした。三歳児健診で息子の言葉の発達が遅いことを指摘されてしまったことがきっかけです。
息子が0歳の時に主人が大きな病気をしたため、私は小さな子供3人の育児と家事、仕事と主人のことで手が回りませんでした。そのため約3年間は息子とかかわる時間があまりありませんでした。
そこで何よりも息子を優先することにしました。ご飯を作るときもお風呂もそばに息子を連れてきて、お手伝いをさせながらたくさんの言葉を教えていきました。そんな中、下の子が生まれたのをきっかけに、息子はどんどん成長して言葉がどんどんあふれてきました。今では私の知らないこともたくさん知っています。
子供は勝手に育つものではなく、親子は一緒に育って行くものだなと感じました。焦りは必要ありません。今できることを頑張れば、少しずつ改善していきます。
年子育児が原因の育児スランプ
育児スランプのイライラを託児所付きのスポーツジムで解消!
私が育児スランプだったのは、年子の子供達が1歳・2歳の頃でしたね。当時私は32歳でした。当時はとにかく毎日バタバタだったのですが、特に上の子のイヤイヤが酷すぎて、毎日イライラしていました。
このとき上の子がかわいく思えない時期があり、「あぁ、今私は育児スランプに陥っている」とハッキリ自覚しましたね。やはり年子育児というのは大変ですが、当時私は子供と向き合いすぎて、自分の時間を持てていなかったのが原因だと思います。実際、この育児スランプ期間は半年くらい続いていました。
私が育児スランプから抜け出すために行ったのは、「自分の時間を持つ」ということです。具体的には託児所つきのスポーツジムに通い始めたのです。これはとても良かったですね。週に3回程度、1日1時間だけですが子供と離れる時間が持てること、そして体を動かすことで心身ともにリフレッシュできました。
育児スランプで学んだのは、子育て中でも自分の時間を確保したほうがいいな、ということです。やはりママとしての顔だけでなく自分の顔を持つ、自分の時間を持つことで子供にもまた優しく接することができます。もし今育児スランプに陥っている人がいたら、出来るだけ夫や実家、もし無理なら託児などのサービスなど、とにかく人に頼ってでも自分の時間を確保して下さい!とアドバイスしたいですね。
イヤイヤ期が原因の育児スランプ
育児スランプのストレスは夫の協力で乗り切る!
息子が2歳半のころが私の育児スランプでした。私自身30歳で、友達はバリバリ仕事をしていた時期です。初めての子供で初めてイヤイヤ期を体験して本当に毎日が憂うつでした。
でもまだママ友などもいない時期で、育児の悩みを話せる人もいなくて、憂うつな毎日が当たり前のようになっていました。独身時代の友達が輝いて見えるのです。こんな状態が半年から1年くらい続きました。
このままではいけないと思って、住んでいる市の子育てホットラインに電話相談してみたところ、「一度子供を旦那さんに預けてはどう?」と言われてハッとしました。それまでは母親である自分だけで子供をみないといけないと思い込んでいたのです。
夫は快く私を送り出してくれました。子供ができるまでは当たり前のように行っていたレストランやデパートに行くことで気分転換になりました。
時には子供から離れて自分を取り戻すことが大切なんだと学びました。子育ては長い目でみてゆったりした気持ちで取り組むことが大切です。遠慮することなく周りの人の協力を求めましょう。
育児スランプのおかげでたくましくなりました!
スランプだと思ったのは今から9年程前、上の子が2歳で私が36歳の時でした。2歳に入りイヤイヤ期に入った時でした。
それまでも他の子に比べて元気がよくじっとしているのが苦手な子でしたが、2歳頃から着替えをさせようとすると泣き叫ぶようになりました。それが1ヶ月。すると今度はおむつの交換、またそれが1ヶ月。次が歯みがきと大体1ヶ月の周期で嫌がるものがかわりました。
出掛けるにもこれがかなり長く続くので、待ち合わせをしていても間に合わないことが多かったです。また歩くのを嫌がって出掛けるとすぐ抱っこ、ベビーカーは嫌がりました。
娘は比較的言葉が遅かったので、しゃべるより行動で意志を表しているようでした。
子どもとは根気よく接するようにしていました。ストレスがかなりたまりましたがママ友とおしゃべりをして大きな声で笑うようにしていました。笑うと何となくすっきりしたからです。このイヤイヤ期はおしゃべりが上手になった3歳になる頃にはおさまってきました。
1年くらいでしたが当時は長く感じました。自分の言いたいことが言えるようになりママのいうことも分かるようになってきたのがきっかけだと思います。とても大変な時期でしたがその後は多少のことではへこまなくなりました。小さい子どもの育児は大変ですが時期がくると必ず成長します。焦らず子どもの言葉に耳を傾けてあげることが大事だと思います。時々ストレスを発散させつつです。
育児スランプには散歩が効果的
育児スランプ当時の子供の年齢は3歳で、私が35歳の時です。息子はイヤイヤ期が2歳前から3歳頃まで続いていました。3歳頃がピークでした。一年と少しくらい、育児スランプで私自身がまいっていました。
と言うのも、息子は言葉を話すのが遅く、3歳過ぎてもなかなか会話ができませんでした。気に入らないと泣いたりわめいたり、転がったり、そして3歳には力が強くて抱っこするのも一苦労でした。児童館や支援センターに行ってスタッフの人に相談したり、来ているママさんに相談したりしても、お話し上手の子供ばかりでますます落ち込みました。
それで散歩をするようにしました。散歩をしていると年配の方やお年寄りに声をかけてもらえます。すると「可愛い」とか、肯定的な部分しか目に入ってこなくなって救われました。
今は話もするようになり、息子も落ち着いて来ました。成長スピードはみんな違うと分かりました。悩んでいるママさんは家にこもらず外に出て見ると良いです。散歩で運動すると気持ちも晴れやかになります。
育児の孤独感によるスランプはお出かけして人に会うといい
育児スランプ当時、上の子は2歳半、下の子は3ヶ月。私は34歳でした。きっかけは下の子が産まれたことだったと思います。それまで毎日穏やかだった上の子が、突然イヤイヤ期になり、そこに赤ちゃん返りも加わりました。
上の子をいくら優先しても、抱きしめてもダメで、イヤイヤに付き合う日々。引越しをしたばかりということもあり、相談できる場所も少なく、子供と一緒にいるのにもかかわらず「ああ、わたし、孤独だ」と気づいてしまいました。
子供の病気がうつり、自分の疲れもあり、乳腺炎にもなり39度の熱。弱った心で「もうダメだ」と感じました。今考えると、過ぎてしまえばあっという間の時期(半年くらい)だったと思います。でも当時は永遠に思えました。
とにかく気晴らしがしたくて、誰かに話を聞いて欲しくて、キッズスペースや公園、幼稚園の園庭開放などに子供を連れて行きました。そこで同じ様な思いをしている他のママさん達に出会い、「ああ、自分だけじゃないんだな」と思えました。大変なのは自分だけではないと分かると、孤独感が和らぎました。
園庭開放で幼稚園の先生から「頑張ってますね」と言ってもらえて、本当に嬉しかったです。イヤイヤ期は子供の成長の証。今ではすっかり落ち着いた上の子。毎日笑顔になり、乗り越えたことで大きな自信となりました。大丈夫、必ず暗いトンネルの出口はあります、と、同じことで悩むお母さん方に言ってあげたいです。
育児スランプの時こそ、外に出よう!預けよう!
私が育児スランプになったのは、長男が2歳で、私が30歳の時でした。次男が生まれ、長男にはさみしい思いをさせていたのだと思います。その頃から長男の噛みつきが始まりました。今思えば、期間は半年くらいだったと思います。同い年くらいの子を噛みつくから、公園に行くのも怖くなりました。家にいても元気すぎる長男を怒ってばかりいました。
そんな時、子育て支援センターの存在を知り、行ってみることにしました。そこで相談すると、保育所の一時預かりを教えてくれました。働いてないのに保育所に預けるなんて抵抗がありましたが、預けてみることにしました。少しの時間でしたが離れてみて、長男の愛おしさがわかりました。そしてその日はいつもより優しくできたように思います。
子供はかわいいけど、ずっと一緒だと苦しい時もある。ずっと優しいお母さんでいたいけど、母親も人間です。疲れていては優しく接する事ができないという事です。保育所でも実家でもいいので、少しの時間でも休むことは大事だなと思いました。それは自分のためだけじゃなくて、子供のためにもいいことだという事です。
育児スランプで疲れた時は家族に甘えて一人で頑張らないこと
私の育児スランプは子供が2歳の頃でした。その時私は39歳でした。赤ちゃんの頃はオムツ、オッパイ、寝かしつけ、離乳食などの身体的な介助だけで済んでいましたが、2歳あたりになってくると自己主張が激しくなってきて、イライラが大爆発して小さな子供に罵声を浴びせる日々でした。
自分のしたいように何でもやりたいという自己主張をしてくるのですが、言葉がうまく話せないので何を要求しているのか、また私が子供を叱る言葉の意味も伝わらないので、親子そろってイライラが爆発する日々が3ヶ月ほど続きました。
思い切って義理の両親や夫にお願いして子供を1日中見てもらう日を設けさせてもらい、一人時間を定期的に設けることにして育児スランプから抜け出せました。私にべったりの子供が他の家族と過ごす時間を作ることで心の余裕が出来ましたし、育児スランプがあったからこそ一人で頑張っていた自分を解放することができるようになり、家族に甘えることで逆に家族の絆が深まりました。
参考文献