イクメンプロジェクトって何に関する記事

イクメンプロジェクトとは?厚労省の取り組みと家庭でできる工夫

イクメンプロジェクトとは?厚労省の取り組みと家庭でできる工夫

「イクメンプロジェクトって何?」という方へ。厚労省が掲げる目的や、男性の育休をめぐる現状、イクボス・父子手帳などの活動を整理しました。あわせて、ご家庭でパパに無理なく育児へ関わってもらうための5つの工夫も紹介します。

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イクメンプロジェクトとは?厚労省の取り組みと家庭でできる工夫

テーブルを拭いている男性

皆さんは「イクメンプロジェクト」をご存じでしょうか。「名前は聞いたことがあるけれど、実際どんなもの?」と思っている方も多いかもしれませんね。これは、厚生労働省が、働く男性が育児により積極的に関わることや、育児休業を取得しやすい社会の気運を高めることを目的として、2010年に発足させたプロジェクトです。

とはいえ、環境省などが主導した「クールビズ」という言葉に比べると、まだまだ浸透していない、身近に感じる機会が少ないと感じる方もいるかもしれません。

そもそも「イクメンプロジェクト」とは、どのような目的で始まり、どのような活動をしているのでしょうか。まずは全体像を、下の表で確認してみましょう。

項目内容
主体厚生労働省
開始2010年
メインテーマ育てる男が、家族を変える。社会が動く。
目的男性の育児参加・育児休業取得の促進
主な取り組みイクボスアワード、父子手帳の普及啓発 など

イクメンプロジェクトを厚生労働省が始めた目的って?

厚生労働省が始めたイクメンプロジェクトは、「育てる男が、家族を変える。社会が動く。」をメインテーマに掲げ、男性の育児参加や、育児休業取得の促進などを目的としています。

イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性」ということをコンセプトにし、そういったイクメン男性を増やそうとしたのが、プロジェクトの大きな狙いの一つです。

2009年の「育児・介護休業法」改正により、男性も育児休業を取得しやすい環境づくりが進められる中、厚生労働省は2010年に、法改正の趣旨を踏まえ、男性がもっと積極的に育児に関われるムーブメントを巻き起こすべく、「イクメンプロジェクト」を開始しました。

男性の育休取得率はどう変化したの?プロジェクトの取り組み

母子手帳のイラスト

イクメンプロジェクトの開始によって、男性の育児休業取得は進んだのでしょうか。

厚生労働省がプロジェクトを開始した2010年度、民間企業における男性の育児休業取得率は1.38%と、女性の取得率(83.7%)と比べて非常に低い水準でした。その後、法改正やプロジェクトの推進により取得率は上昇傾向が続いていますが、「男性が育休を取得するのは難しい」という職場の雰囲気や、業務への影響、経済的な不安などから、目標とする水準にはまだ差があるのが現状です。

なお、その後も育児・介護休業法は段階的に改正され、近年では男性が子の出生後の時期に柔軟に取得できる「産後パパ育休(出生時育児休業)」などの制度も整えられています。お住まいの地域や勤務先の制度は変わっていくため、最新の内容は厚生労働省や勤務先の窓口で確認すると安心です。こうした状況を改善し、仕事と育児の両立を支援するために、イクメンプロジェクトでは主に以下の活動を展開しています。

イクボスアワードって知らなかった…!

サラリーマンの男性

イクメンプロジェクトの一環として、2014年からイクボスアワードが実施されています。

「イクボス」とは、部下の育児と仕事の両立を支援する上司や経営者のこと。育休取得や短時間勤務などの制度を部下が利用しやすいように配慮し、業務が円滑に進むよう工夫しつつ、自らも仕事と生活を充実させている管理職(男女を問わず)を表彰する制度です。

これからの社会では、そうした「イクボス」が増えることで、子育てしやすい職場環境が整っていくことが期待されます。

父子手帳って浸透しているの?自治体によって面白い手帳があるみたいだね

母子手帳ならぬ父子手帳をご存じでしょうか。これは、父親の積極的な育児参加を促すことを目的として、各自治体が独自に作成・発行している啓発冊子です。

父子手帳には、ママの心と体の変化、子どもの成長と知っておきたい知識、育児の基礎、子育てを支える機関の紹介など、パパの育児への不安や疑問に寄り添った内容がたっぷりまとめられています。成長の記録を書き込める欄などもあり、夫婦で子育てに向き合うきっかけにもなります。

母子手帳とは違い、自治体によっては発行していないところもありますが、その内容には個性があり読み応えも十分。お住まいの自治体が発行していないか、チェックしてみましょう。

もし旦那さんが父子手帳を持っていなかったら、自治体のホームページなどで内容を確認したり、入手方法を調べてみたりするのもおすすめです。手帳に目を通すだけで、子育てへの意識が変わってくるかもしれません。

取り組みどんなもの?ママへのうれしいポイント
イクボスアワード両立を支援する上司・経営者を表彰職場全体が子育てに理解ある雰囲気に
父子手帳自治体が発行する父親向けの啓発冊子パパが知識を得て、夫婦で話すきっかけに

旦那にはイクメンになってほしいから自分で始めるイクメンプロジェクト!

「旦那さんにはイクメンになってほしいけれど、会社で育休を取るのはまだ難しそう…」と感じている方もいるかもしれません。それなら、ママの力で旦那さんを、今よりも積極的に育児に関わる「イクメン」へと変えていく「家庭内イクメンプロジェクト」を始めてみませんか。

厚生労働省が推進するイクメンプロジェクトの狙いには、多くの方が共感できるはず。社会全体での浸透には時間がかかっていますが、今後、流れが大きく変わっていくことは十分に考えられます。その時代をより早く迎えるためにも、まずはご家庭から働きかけて、旦那さんの意識を少しずつ変えていけるとよいですね。

そのために参考にしていただきたい方法を紹介します。まずは5つの工夫を一覧で見てみましょう。

工夫ポイント
① 簡単なことからお願いして褒める小さな一歩を感謝で後押し
② イクメン旦那と交流する機会をつくる身近なお手本で刺激を受ける
③ 子どもにパパを好きになってもらう愛着がやる気につながる
④ 「してくれると嬉しい」で伝える責めずにお願いする
⑤ おしゃれなイクメングッズを選ぶ形から入って気分を高める

1 最初は簡単な事からお願いして、出来たら大いに褒める

子供とお風呂に一緒に入っているお父さん

褒められるとやる気がアップする、というのは多くの人に当てはまるもの。これまで育児に消極的だった旦那さんが、「赤ちゃんのオムツを替えた」「一緒にお風呂に入った」など、子育てに関わってくれたら、盛大に褒めてあげましょう。些細なことでも「イクメンで助かる!ありがとう!」と感謝を伝えると、次の行動へのやる気がわいてきます。

また、育児に乗り気でない場合は、そもそも子育てに関する知識や経験が少ないことも多いものです。少しずつ簡単なことから経験を積み重ねてもらい、知識を増やせるようサポートしていきましょう。「自分も育児の知識や経験がある」と感じてもらうことで、イクメンとしての自覚も芽生えてきます。

ママ友のイクメン旦那と交流する機会をもって刺激を与える

いろいろとお願いされてもやる気が出なかった旦那さんが、育児に積極的なママ友の旦那さんの姿を見て、急に「自分もやらなきゃ」と感じることはよくあります。言葉で伝えるよりも、イクメンの旦那さんと交流する機会をつくってみましょう。目の前にいるお手本が、良い刺激になってやる気につながることも期待できます。

イクメンたちの集いである「パパ友の会」などが催されている地域もあります。もし旦那さんがそうした活動に参加してくれたら、その間にママは友人とゆっくり過ごす時間もつくれますね。

3 お子さんにパパを沢山褒めてもらって、より愛着をもってもらう

パパが子育てへのやる気を出しにくい原因の一つに、子どもと接する時間が少ないことから「パパよりママが好き!」と言われてしまい、モチベーションが下がってしまうことが挙げられます。

そこで、普段からママがパパのことをたくさん褒めて「パパはお仕事頑張ってくれてエライね」「パパのこと大好きだもんね〜」と言ってあげると、子どもも「大好きなママの大好きなパパだから、自分もパパが大好き」という流れになりやすく、お子さんがパパにより懐きやすくなります。

そうなると、パパも子育てへの愛着がわいてきますよね。

4 独身時代を思いだして、お願いしてみる

「なんで協力してくれないの?!」「なんでこんなこともできないの?!」「私はこれだけ頑張っているのに…」と、子育てに協力的でないパパに思いをぶつけたくなる気持ちは、とてもよくわかります。でも、感情的な言い方ばかりだと「俺だって仕事を頑張っているんだ!」と返されてしまうことも。

「なぜしてくれないの?」ではなく「してくれると嬉しい!」というスタンスに、時には切り替えてみることも大切です。

そんなときは、上手に甘えられていた独身時代を思い出して、「あなたが頼りなの。本当に助かる、ありがとう」と素直に伝えてみましょう。そんなふうに接すれば、「もっと頼ってくれよ」という気持ちが旦那さんの中で強まっていくかもしれません。

5 オシャレなイクメングッズを買ってやる気を引き立てよう

台所にいる子供とエプロンをしているお母さんとお父さん

何か新しいことを始めるとき、まず道具をそろえることで気分が乗る、というのはよくある話。家庭内イクメンプロジェクトを始めるときにも、お気に入りのグッズを取り入れるのは一つの方法です。

「おしゃれなエプロン」や「男性も使いやすい抱っこ紐」などのイクメングッズを用意して、その姿を写真に残してあげると、やる気もアップしやすくなります。

その写真を、旦那さんが会社の同僚や友人に「俺、イクメンだからさ」と見せられるようになれば、モチベーションはさらに高まっていきます。

家庭内イクメンプロジェクトでよくある質問

Q. 何から始めればいい?

まずは「お風呂に入れる」「オムツを替える」など、短時間でできる簡単なことから一つお願いするのがおすすめです。できたらしっかり感謝を伝えて、小さな成功体験を積み重ねていきましょう。

Q. お願いしても続かないときは?

責める言い方は逆効果になりがちです。「してくれると嬉しい」という前向きな伝え方に切り替えたり、お手本になるイクメン旦那さんと交流する機会をつくったりすると、自然とやる気が続きやすくなります。

Q. 父子手帳はどこでもらえる?

父子手帳は自治体ごとに発行状況が異なります。お住まいの自治体のホームページや窓口で、発行の有無や入手方法を確認してみましょう。発行していない地域もありますが、内容には個性があり読み応えがあります。

ママたちの努力でブームをつくれば、社会の流れが変わっていく!

厚生労働省が2010年に始めた「イクメンプロジェクト」の狙いには、多くの方が共感できるはず。その流れの中で「父子手帳」が発行されたり、「イクボスアワード」が実施されたりしてきました。「子育ては女性が中心」という考え方がまだ根強く残る中で、男性が育児休業を取得しづらい場面があるのも事実かもしれません。

たとえ旦那さんがすぐに育休を取得できなくても、家庭でできるイクメンプロジェクトを少しずつ続けていくと、子育てへの意識が変わり、積極的に関わるパパへと変化していきます。そんなパパが増えていけば、社会全体の流れも少しずつ変わっていくはずです。

厚生労働省の「イクメンプロジェクト」と、ご家庭で行うプロジェクトとの相乗効果で、今よりもっと、みんなが子育てしやすい時代が近づいていくといいですね。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪