哺乳瓶のちくび選び方に関する記事

哺乳瓶のちくびの替え時&選び方/赤ちゃんがイヤがる理由

哺乳瓶のちくびの替え時&選び方/赤ちゃんがイヤがる理由

赤ちゃんが哺乳瓶のちくびをなんだか嫌がっているように感じたら哺乳瓶のちくびのサイズや劣化をチェック!

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哺乳瓶のちくび 赤ちゃんの成長に合わせてサイズチェンジ

赤ちゃんは本能的にミルクの飲み方を知っていて、生まれたときから舌、あご、そして口の動きでミルクを吸います。赤ちゃんのミルクを飲む力は成長と共に変化していくので、一般的に哺乳瓶のちくびも赤ちゃんの成長に合わせてサイズチェンジするもの。

順調に哺乳が出来て安心安心と思ったのもつかの間、赤ちゃんの口腔内の筋肉の発達に哺乳瓶のちくびが合わないと、赤ちゃんが哺乳瓶のちくびを嫌がってミルクが進まない…ということも時々あるようです。赤ちゃんの成長に合わせてママは哺乳瓶のちくびを選ぶことになるわけですが、市販される哺乳瓶のちくびは様々なものがあり選ぶのは一苦労!なかには哺乳瓶とセットで購入しなければいけないちくびも…。
ここでは赤ちゃんが哺乳瓶のちくびを嫌がる理由とちくびの選び方についてご紹介します。

哺乳瓶のちくび交換サイン

飲みながら哺乳瓶を見つめる赤ちゃん

新生児のうちはミルクを飲む腔内の運動がバランスよく出来なかったり、吸てつ力が少し弱かったりするため、哺乳瓶のちくびも新生児用のものを使っています。しかし、少し月齢が増し吸綴(きゅうてつ)力もつき、哺乳もスムーズにできるようになってきたら、哺乳量がどんどん増してくるので、哺乳瓶のちくびもそれに合わせてサイズを変更していく必要があります。

その他にも、いつもと同じようにミルクを作った、そして哺乳瓶・ちくびもいつもと同じものなのにもかかわらず、赤ちゃんがミルクを飲みながら文句を言うようなしぐさをしたりミルクを飲む時間に著しい変化が出てきたら、哺乳瓶のちくびが赤ちゃんの成長に見合っていないことが考えられるので、このようなときはちくびを交換してみましょう。

月齢に応じたサイズをチェック

哺乳瓶のちくびの穴は主に3種類、丸穴とクロスカット、スリーカットがあります。丸穴タイプの哺乳瓶のちくびは月齢に応じたサイズ変更が必要ですが、クロスカットとスリーカットは赤ちゃん自身の吸綴(きゅうてつ)力によって出る量が変化するので、サイズは変更する必要がありません。

月齢と哺乳瓶のちくびのサイズ(丸穴)

新生児期(生後7日以降)…SSサイズ(哺乳量目安80~120ml)
生後1ヶ月…Sサイズ(哺乳量目安120~160ml)
生後3カ月…Mサイズ(哺乳量目安160~200ml)
生後6か月…Lサイズ(哺乳量目安200~220ml)

あくまでも目安です。哺乳瓶のちくびは哺乳の度に使用するもの。いわゆる消耗品ですので、劣化の有無は常にチェックし1ヶ月程度を目安に交換してあげましょう。

哺乳を嫌がっていないかチェック

赤ちゃんがミルクを飲みながら泣いたり文句を言うようなしぐさをしたりして、なかなかミルクが進まない状態は、哺乳瓶のちくびを嫌がっているサインである可能性も考えられます。

哺乳時間をチェック

赤ちゃんの哺乳時間は目安として大体15分から20分くらい。これよりも早く飲み終わってしまうなら、赤ちゃんが満足出来ない可能性も。

月齢と哺乳スピード

新生児期…哺乳スピード目安50ml/10min
生後1ヶ月…哺乳スピード目安100ml/10min
生後3カ月…哺乳スピード目安150ml/10min
生後6か月…哺乳スピード目安200ml/10min

※あくまでも目安です。

赤ちゃんが哺乳瓶のちくびを嫌がる理由

赤ちゃんが哺乳を嫌がる原因が哺乳瓶のちくびである場合、主に3つの理由その原因として考えられます。

ミルクが出ない

哺乳瓶に手を当てて飲む赤ちゃん

赤ちゃんが吸てつしたときに出てくるミルクの量が、吸っても出てこない、またはミルクがあふれて上手く飲めない状態になり、当然赤ちゃんは不機嫌に…。特に吸っても出てこないという場合には、疲労感のみが蓄積するので満足できず嫌がってしまう傾向があります。

ミルクの出が悪いかな?と思ったら
  • 哺乳瓶のふたを一度緩めてみましょう

赤ちゃんの吸てつ力が強いと哺乳瓶の中が密閉状態になりミルクの出が悪くなることがあります。
このような場合は哺乳瓶のふたを緩め、一度空気を入れてあげましょう。
哺乳瓶のふたはぎゅっときつく閉めるのではなく、ミルクを飲むときにこぼれない程度の力加減でふたをしましょう。

  • ちくびの穴はきちんと開いていますか?

哺乳瓶のちくび専用の洗浄ブラシなどを使って、ちくびが詰まってミルクの出が悪くなっていないか確かめましょう。
ちくびを洗うときやすすぎのときは、ちくびをおさえて水を出し、穴がしっかり貫通しているかも確かめましょう。

ミルクが出過ぎる

哺乳瓶を咥えて吸い込む赤ちゃん

赤ちゃんの吸てつ力とミルクの出のバランスが悪く、赤ちゃん自身が対応できるミルクの量に見合っていない場合も、赤ちゃん自身が思いがけない量のミルクにおぼれてむせてしまうだけで上手く飲めませんね…。

ミルクがあふれてしまうときは

ちくびのサイズアップの結果赤ちゃんの口からミルクがあふれるようなときは、サイズを戻してみる、穴やちくびの形状を変えてみる等の対応をしてみてはいかがでしょう。

形や材質が気に入らない

突然ちくびの材質や形状を変えた場合、これも赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がる理由となってしまうと考えられています

哺乳瓶のちくびの材質と特徴

ちくびの材質は、ゴム製、イソプレンゴム製、シリコン製があります。
シリコン製は透明で弾力があり、やや硬いちくびです。またにおいがないのが特徴です。硬さがあるために吸綴力の弱い赤ちゃんは口腔内でフィットせず嫌がることもあります。ゴム製とイソプレンゴム製は、黄色で柔らかく、シリコン製よりも柔らかくお母さんのちくびに感触が似ています。しかしゴム臭があるために嫌がる赤ちゃんもいます。

ちくびの形状

ちくびの形はメーカーによって様々。通常の哺乳瓶では、丸型でお母さんのちくびに似たをしていますが、メーカー独自に開発され、より口腔内にフィットする独特の形をしたものもあります。
最も一般的なシリコン製・通常の丸型のちくびの場合、見た目はお母さんのおっぱいに似ていても、口腔内ではフィットしない状態であることも。

哺乳するときにちくびが口腔内にフィットしないと赤ちゃんにとって吸てつしづらく、空気をたくさん飲んだり、こぼしたりする原因にもなります。赤ちゃんがちくびのサイズを変えても哺乳を嫌がった場合、ちくびの形を変えることで意外にも哺乳がスムーズにできたということもあります。

哺乳瓶のちくび選びのポイント

哺乳瓶用のちくびの選び方にはいくつかのポイントがあります。赤ちゃんの授乳時の様子や月齢等も考えて選んであげましょう。

ちくびの材質を変える

哺乳瓶の乳首が並ぶ

同じ形状のちくびでもゴム製のちくびは柔らかくシリコン製は固め。ちくびの材質の違いは赤ちゃんの口腔内のフィット感にも関係します。ちくびの材質を変えるするだけで赤ちゃんの哺乳力が増すということもあります。

しかし、ゴム製のちくびは若干ゴム臭が気になる他、熱に弱く劣化しやすいのが難点。使用しているうちにゴムの弾力性がなくなり哺乳時にちくびがペタンコになってしまうと逆に飲みにくくなるためこまめに劣化チェックをしましょう。

ちくびの穴のサイズを変更する

穴の形状が丸穴のちくび使用の場合、赤ちゃんの月齢に応じたサイズ変更をしていきます。新生児はSSサイズ、1か月~3ヶ月の赤ちゃんはSサイズ、3ヶ月から6カ月はMサイズ、6カ月以降に使用するLサイズがあります。サイズは目安にすぎないので、赤ちゃんの発育に合わせて一番飲みやすいものを選択するようにしましょう。

哺乳瓶乳首の穴の種類

穴の形状がクロスカットとスリーカットの場合、ちくびのサイズは一種類です。ただ月齢が小さいと吸綴できないこともあるため、嫌がる場合があります。クロスカット・スリーカットのちくびは、ミルクが上手に飲めるようになった赤ちゃんにおすすめです。

スリーカットはクロスカットよりもミルクの出方をコントロールしやすくむせにくく、クロスカットはお茶や果汁を飲むときにに適しているとされます。生後2ヶ月頃からの使用を目安に。

ちくびの形を変える

丸型のちくびで嫌がるという場合、ちくびの形を思い切って変えるという方法もあります。丸型以外にもちくびはメーカーによって様々な形状があり、より口腔内でフィットするように設計されているものも多く、赤ちゃんが飲みやすくできています。

赤ちゃんに使用するものだから…洗浄&交換が大切

毎日使用する哺乳瓶と乳首。使用したら基本的にすぐに洗浄をすることが大切です。時間がたつと乾燥したミルクが穴をふさぎ、さらにばい菌の温床となり不衛生になりがちです。
哺乳瓶とちくびは、哺乳が終わったらちくび専用のブラシと洗剤を使用して細部までしっかり洗浄し、電子レンジ消毒、煮沸消毒、薬剤消毒などで衛生を保つようにしましょう。

哺乳瓶のちくびは、赤ちゃんが噛んだり、洗浄・消毒を繰り返したりすることで、劣化していきやすい物ですので、使用の度にちくびの亀裂がないか、ゴムのへたりはないか等も気を付けてチェックして、ミルクが飲めなくなる前に早めに交換してあげましょう。

この記事を書いたライター
鈴木凛子

鈴木凛子

40代、趣味は付箋集め、晩酌が欠かせないのんべえですw