哺乳瓶の選び方のポイントに関する記事

月齢別哺乳瓶・乳首の選び方|素材・形状・サイズのポイント

月齢別哺乳瓶・乳首の選び方|素材・形状・サイズのポイント

赤ちゃんの哺乳瓶を選ぶのにコツってあるの?赤ちゃんのお世話を楽しくする、哺乳瓶や乳首を選ぶポイントについて解説します。

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哺乳瓶の選び方は何を重視すべき?サイズ/素材/機能

赤ちゃんが生まれる日が近づいてくると、赤ちゃん用のお洋服選びとともに楽しみになるのが哺乳瓶などのベビー用品選びですね。

たとえ二人目や三人目でも、新しいものを揃えてあげたくて、ウキウキしながらベビーグッズ売り場へ商品を見に行ってしまう方も多いのではないでしょうか。

哺乳瓶は赤ちゃんのミルクや水分補給をサポートしてくれるだけでなく、吸てつ(きゅうてつ)行動を通じて顎や口周りの発達をサポートする重要な育児グッズでもあります。

今回は哺乳瓶の選び方について、サイズや素材、乳首の種類などの情報に触れながら詳しくご紹介します。

哺乳瓶の必要性やメリット

哺乳瓶を持ってミルクを飲む赤ちゃん

どんなに母乳育児を望んでいても、女性の身体は出産後すぐに母乳がたくさん分泌されるとは限りません。

新生児期は赤ちゃんも母乳を飲むのが不慣れなので、二人のタイミングがうまく合わない場合には搾乳し、哺乳瓶で母乳を飲ませてあげた方が良い場合もあります。

哺乳瓶というと「粉ミルクを飲むための道具」と思われがちですが、実際は搾乳したママの母乳を飲ませるためにも使えるので、母乳育児をしているママにとっても利用頻度が高いものなのです。

また、乳腺炎でおっぱいに痛みがあるときや授乳中にインフルエンザなどの感染症に掛かってしまった場合など、赤ちゃんに直接母乳を与えてあげられないときにも哺乳瓶は大活躍してくれます。

コンビが行ったママの哺乳瓶の使用率調査では、完全母乳のママでも7割近くが哺乳瓶を使用したという結果が出たそうです。

このデータからも、哺乳瓶は産後に慌てて用意するよりも、出産準備品のひとつとして早めに購入しておくのがベストといえますね。

哺乳瓶の選び方のポイント

哺乳瓶を持って咥える赤ちゃん

ドラッグストアや育児グッズ売り場にいくと実感しますが、最近は様々な素材やサイズ、形状の哺乳瓶が市販されています。

よりママのオッパイに近い吸い心地を追求したものや、ゲップを抑制する形状のものなど、それぞれに特徴やこだわりがありますから、ママの用途や赤ちゃんの成長度合いにあったものを選ぶとよいでしょう。

赤ちゃんによっては好みがハッキリしていて、せっかく用意した哺乳瓶を拒否してしまうことも多く、「ママの急な病気ですぐに哺乳瓶を使いたいのに、赤ちゃんが慣れてくれない…」といったトラブルも珍しくありません。そのため、母乳育児をするつもりでも、早いうちに哺乳瓶を選んで用意し、少しずつ哺乳瓶に慣れさせておくのがおすすめです。

哺乳瓶のサイズ

市販されている哺乳瓶には、粉ミルクの調乳のためや、飲み物の量を把握しやすいように容量の目盛りがついており、サイズは50~240mlの範囲で容量を選ぶことができます。

赤ちゃんが一度に飲める水分量は、月齢によって差があります。

哺乳瓶が大きければ調乳したミルクの温度が冷めやすくなってしまいますし、小さければ何度も追加で飲み物を入れ替えなくてはならず不便ですから、哺乳瓶のサイズは赤ちゃんの月齢や授乳量に合わせて選ぶとよいでしょう。

生まれたばかりの赤ちゃんは母乳も少量ずつしか飲めませんので、最初の哺乳瓶はサイズの小さいもので十分です。50mlなどの小さいサイズは湯冷まし用や果汁用など、離乳期に入っても意外と小回りの利く使い方ができます。

月齢が進むにつれてたくさんの量を飲めるようになりますので、成長に応じて大きいサイズを買い足していきましょう。

哺乳瓶の素材

哺乳瓶

哺乳瓶の素材には、オーソドックスなガラス製と使い勝手の良いプラスチック製、そしてガラスとプラスチック両方の利点を併せ持った新素材のトライタン製などがあります。

かつて懸念されたプラスチックの種類に含まれるビスフェノールA(BPA)の問題については、現在市販されている哺乳瓶のほとんどがBPAフリーとなっていますが、念のため材質チェックを行いましょう。

また、哺乳瓶は全部同じ素材で揃えるのではなく、日常使いには耐久性の良いガラス製を、外出の時には軽くて持ち運びやすいプラスチック製を選ぶなど、用途やシーンによって使い分けるのがおすすめです。

重さや扱いやすさ、耐久性等、それぞれの素材ごとの特徴がありますから、それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分が使いやすい素材の哺乳瓶を選びましょう。

<ガラス>
メリット…熱に強く丈夫で耐久性が良い。煮沸消毒・薬液消毒・電子レンジ消毒ができる。
デメリット…重くて持ち運びにくい。衝撃に弱く、割れやすい。

<プラスチック(ポリプロピレン/PPSUなど)>
メリット…軽くて持ち運びやすい。熱や消毒液に強い。落としても割れにくい。
デメリット…ガラス製に比べると傷がつきやすい。匂いや色が吸着しやすい。煮沸消毒や電子レンジ消毒で白く濁る場合がある。

<トライタン>
メリット…ガラスのような透明感とプラスチックのような弾力があり、軽く割れにくい。耐熱温度が100℃~110℃程度と高い。発色が良く、カラフルな製品が多い。
デメリット…電子レンジ消毒への対応は製品によって異なるため、確認が必要です。煮沸消毒や薬液消毒に限定される場合もあります。

哺乳瓶の形状

市販されている哺乳瓶は口径3cm前後の物が主流ですが、中には口径4.5cm前後の広口タイプの哺乳瓶もあります。

3cm前後のものは、日本人女性の小さな手でも握りやすい太さで疲れにくいというメリットがありますし、広口タイプは粉ミルクの調乳も洗浄もしやすいというメリットがあります。

口径のサイズはもちろん、赤ちゃんが哺乳瓶を持ちやすいようにO型になっていたり、母乳を飲むときのような姿勢をキープできるようカーブした哺乳瓶だったりと、瓶の形やデザインもメーカーによって様々です。ママにとっての使い勝手の良さで選ぶとよいでしょう。

哺乳瓶の乳首の選び方のポイント

哺乳瓶の乳首を咥える赤ちゃん

赤ちゃんが喜んで哺乳瓶を使ってくれるかどうか、明暗を分けるのは、哺乳瓶に装着して使う乳首選びも大きなポイントとなります。

乳首は素材によっても触感や匂いに違いがありますし、乳首の形や穴の大きさの違いでミルクの出る量や吸い付く力に差が出ることから、数種類を購入して実際に試して使って選ぶのがベストです。

赤ちゃんはおっぱいを飲むことで顎の発達を促し、歯が生える土台を作っています。柔らかさや吸いやすさが丁度良いように、月齢に合わせて乳首を付け替えましょう。

乳首の素材

乳首の素材としては、昔ながらの天然ゴム(ラテックス)と、医療用にも使われるシリコーンゴム、そしてその他の合成ゴムなどが主流です。

乳首はなんといっても柔らかさと硬さのバランスが大事ですが、これは赤ちゃんの好みによって左右されやすいようです。

乳首に対する好みは、赤ちゃんのお口の発達によって変わってきますから、一度嫌がったからといって乳首を捨ててしまう必要はありません。

いくつかの素材の乳首を用意しておいて、順番に乳首を使ってみて、徐々に乳首に慣らしていくのがおススメです。

<天然ゴム(ラテックス)>
メリット…ほどよい柔らかさと弾力がママの乳首に一番近く、煮沸消毒・薬液消毒・電子レンジ消毒ができる。
デメリット…熱に弱く劣化しやすい。特有のゴムの匂いがする。

<合成ゴム(イソプレンゴムなど)>
メリット…天然ゴムのデメリットである匂いやアレルギーを軽減できる。弾力性があって柔らかい。
デメリット…天然ゴムに比べると耐久性が弱い。耐熱性が低く、劣化しやすい。

<シリコーンゴム>
メリット…無色透明で清潔感があり、耐熱性が良く消毒液にも強い。また、寿命が約2ヵ月と、他の素材よりも耐久性が良い。
デメリット…天然ゴムよりも硬い製品が多く、傷つきやすい。匂いや色を吸着しやすい。

乳首の穴のタイプ

乳首の穴は、丸い穴が開いた丸穴や、Y字状に切り込んだYカット(スリーカット)、X字状に切り込んだクロスカットなどの種類があります。このほかにも月齢にあわせてSやM、Lなどサイズの違いがあります。

乳首の穴は吸い付いてミルクを飲む量に直接影響を与えますが、一度に沢山出るからいいというものではありません。

月齢の小さい赤ちゃんは、一度に出てくる量が多いとむせてしまってミルクを上手に飲めないので、月齢の成長に合った、程よいカットの物を選ぶことがポイントです。

哺乳瓶を使う場合には、ミルク1回量を10分から15分前後で飲める乳首が一番適していると言われています。

初めは丸穴の小さい乳首から使い始めて、赤ちゃんの成長に合わせて少しずつ穴の大きい、一度に出る量が多いものへとチェンジしていくといいでしょう。

<丸穴>
新生児期から使える乳首です。吸う力にかかわらず一定量のミルクが出ます。赤ちゃんの成長や飲む量に合わせ、穴のサイズをSからM、Lへとサイズアップしていきます。

<Yカット(スリーカット)>
生後2ヶ月以降から使える乳首です。吸う力によってミルクの出る量をコントロールできます。赤ちゃんの成長や飲む量に合わせて穴のサイズをSからM、Lへとサイズアップさせて使います。

<クロスカット>
生後2ヶ月から離乳期くらいまで使える乳首です。吸う力によってミルクの出る量をコントロールできますが、切り込みが深いため、飲む姿勢や吸い方によってはミルクの量にムラが出ることがあります。赤ちゃんの成長や飲む量に合わせて穴のサイズをSからM、Lへサイズアップさせて使います。

哺乳瓶を選ぶときは消毒についても考えましょう

煮沸消毒

生まれたばかりの赤ちゃんは、大人の半分程度の免疫力しかないため、赤ちゃんが口にする哺乳瓶は生後4ヶ月を過ぎるまでは消毒して使う必要があります。

哺乳瓶の消毒方法としては、昔ながらの煮沸消毒と次亜塩素酸ナトリウムを使った薬剤消毒、専用器具を用いた電子レンジ消毒が主流です。

哺乳瓶の消毒方法はママがやりやすい方法を選ぶことが一番ですが、哺乳瓶や乳首の素材によっては対応できない消毒方法もありますから、哺乳瓶選びの時には自分が慣れている方法で消毒ができるか確認することが大切です。

対応する消毒方法については、哺乳瓶や乳首の箱書きや説明書に記載されていますので、素材の確認とともに消毒方法もチェックすると安心ですね。

シーンによって使い分けるのもおすすめです

昔は哺乳瓶といったらガラスが主流でしたが、最近は新素材でできた使い勝手の良い哺乳瓶も出てきていて、その豊富さは目移りしてしまうほどですよね。

哺乳瓶にしても乳首にしても、それぞれの素材や形状により良い面と悪い面がありますから、シーンや用途に合わせて使い分けるとよいでしょう。

また、可愛い柄がプリントされたデザインや、使いやすいように形状を凝らした哺乳瓶や乳首などがたくさん市販されていますが、哺乳瓶の選び方は赤ちゃんの成長状態と好みに合うかどうかが重要なポイントとなります。

ご紹介した哺乳瓶の選び方や哺乳瓶の口コミなどを参考に、赤ちゃんとママのお気に入りをチョイスして楽しいミルクタイムを過ごしましょう。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪