スタンプを消しゴムで作る方法に関する記事

消しゴムはんこの作り方:100均材料と無料図案で初心者も簡単に彫るコツ

消しゴムはんこの作り方:100均材料と無料図案で初心者も簡単に彫るコツ

消しゴムはんこの図案が思いつかない、彫ってもきれいに押せないという悩みを解決。3~4cmの図案サイズの決め方、V字に彫る理由、線が欠けたときの直し方を具体的に紹介します。つまようじや型抜きを使う刃物なしの作り方、100均でそろう材料一覧、タングラムスタンプで遊ぶ知育アイデアもまとめました。

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消しゴムはんこの作り方と図案アイデア集!100均材料で初心者も簡単に楽しめる

幼稚園や保育園でお友達同士のお手紙交流が始まると、スタンプが大活躍します。けれど市販のスタンプを何種類もそろえるのは費用もかさみますし、「ちょうどいい絵柄がない」という壁にもぶつかります。100均のスタンプ用消しゴムなら、初心者でも1個あたり数十分で、我が家に必要な絵柄だけを自由に作れます。

この記事では、材料選びから図案の決め方、実際の彫り方、うまくいかないときの直し方、そして作ったあとの遊び方までを順番にまとめました。図案を無料でそろえる方法、刃物を使わずに作る方法、幼児と小学生で変える役割分担も具体的に紹介します。

ポイントは「上手に彫ること」より「押して遊べる形にすること」です。線が少し曲がっても、押した瞬間に子どもは大喜びします。まずは3cmほどの丸や星から始めて、年賀状やお手紙、おうち学習の答え合わせまで広げていきましょう。

初心者にも手軽で簡単なスタンプの作り方とコツ

消しゴムはんこで作った子供が喜ぶ絵柄のスタンプ

市販のスタンプは天然ゴムなどで作られていますが、今回はプチプラで手軽に手に入れやすい消しゴムを使います。

ただし文房具の消しゴムは厚みがあり子供が持ちやすいスタンプになる反面、表面がわずかに丸みを帯びていることが多く、彫った面の凹凸が均一にならず、きれいな印影が作れない場合があります。字消し用の消しゴムは「こすったときに角が崩れて汚れを巻き込む」ように作られているため、細い線を残すと押しているうちに線がつぶれてしまうのです。

こういったトラブルを防止するためにも活用したいのが、板状のスタンプ用消しゴムです。これは一般的に「消しゴムはんこ」とも呼ばれています。字消し用より粘りがあって刃がスッと入り、彫った面がまっすぐ平らに残るため、初めてでも印影がかすれにくくなります。

100均で買える!スタンプの材料や道具

スタンプづくりに使う材料
  • スタンプ用消しゴム
  • カッター
  • 木製ダボ(持ち手用)
  • グルーガン・ボンド(接着剤)
  • 紙・鉛筆(図案作成用)

材料も道具も全てダイソーやセリアなどの100均で購入できます。スタンプ用消しゴムは消しゴムが2層に色分けされているため、彫る深さがわかりやすく、きれいなスタンプが作れるんです。上の層が削れて下の色が見えたら「同じ深さまで彫れた」という目印になるので、初心者ほどこの2層タイプが向いています。

選ぶときに迷いやすいポイントも整理しておきます。消しゴムの大きさは、はがきサイズより小さい名刺大程度のものが1枚あれば、3cmの図案なら4個前後は作れます。カッターは細身の小型タイプが小回りが利き、大型より狙った線に刃先を合わせやすくなります。鉛筆は転写に使うため、HBより濃い2B前後を用意すると、こすったときに写りやすくなります。

そのほか、あると仕上がりが変わるものが3つあります。1つ目はスタンプ台で、紙に押すだけなら水性顔料タイプで十分です。2つ目はウェットティッシュで、消しゴム表面の粉を拭き取るのに使います。3つ目はカッターマットや厚紙で、机の上でも滑らずに作業できます。すべてそろえても数百円で、市販のスタンプ1個分ほどの予算に収まります。

図案は無料で用意できる:初心者向けのかわいいモチーフの決め方

「消しゴムはんこの図案を無料で手に入れたい」と考えたとき、まず見直したいのが家の中です。図案は買わなくても、身の回りの紙からいくらでも作れます。

最も手軽なのは、子どもが描いた落書きをそのまま使う方法です。3歳前後の子が描いた顔や太陽は、線が太くて単純なので彫る側にとって理想的な図案になります。次に使えるのが、塗り絵の輪郭線、お菓子の箱のワンポイント、園だよりのカットです。輪郭がはっきりしていて、線と線の間が2mm以上あいているものを選ぶのがコツです。

パソコンやスマホがあるなら、文書ソフトの図形機能で丸・三角・星・ハートを大きく表示し、それを紙に写すだけでも十分な図案になります。フォントを200ポイント程度に拡大して名前の頭文字を印刷すれば、イニシャルはんこの図案が無料で完成します。文字は左右反転して彫る必要があるので、印刷した紙を裏返して転写する手順を守れば、反転ミスも起きません。

初心者にかわいく仕上がりやすいモチーフには共通点があります。輪郭が閉じた1つの形で、内側の彫り込みが3か所以内のものです。具体的には、ハート、星、水玉、しずく、雲、りんご、ひよこ、にこちゃん顔、リボン、木の実などが向いています。逆に、花びらが細かい花、人物の全身、細い線でつながった文字は、2作目以降に回した方が失敗が減ります。

図案サイズも仕上がりを大きく左右します。3~4cmは「はがきに押して主役になる大きさ」、1.5~2cmは「連続押しして模様にする大きさ」です。最初の1個は3~4cm、慣れてきたら小さいものを数個そろえると、カード作りの幅が一気に広がります。

スタンプの消しゴムを使った作り方

  1. スタンプを押したときのイメージで、図案を考えましょう。初めて作るなら大きさは3~4cm大。シンプルな図案の方が作りやすいです。身近な紙にイラストを描いたら、彫り残す部分を鉛筆で黒く縁取っておきます。ここで黒く塗った部分がそのままインクの付く部分になるので、「押したときにどこが色になるか」を声に出して確認してから次に進むと、彫り間違いが激減します。 ハンコの図案
  2. 書いた図案をスタンプ用消しゴムに裏返して乗せ、上からカッターの持ち手部分を使ってゴシゴシと擦ります。紙がずれると線が二重に写るので、指2本でしっかり押さえたまま、同じ方向に20回ほど往復させるのがコツです。 スタンプ用消しゴムに図案を転写する様子
  3. 鉛筆で書いた部分が消しゴムに転写されたら、スタンプのもとができあがりです。写りが薄い部分は、紙を戻さずそのまま鉛筆でなぞり足すと位置がずれません。 図案と転写したスタンプ用消しゴム
  4. カッターで彫りやすいように、適度な大きさにカットします。図案のまわりに5mmほど余白を残しておくと、手で押さえながら彫れて作業が安定します。 スタンプのもと
  5. スタンプを一番外側の線から彫っていきます。カッターの刃を斜めに入れ、消しゴムを回しながら切っていくと簡単です。刃を動かすのではなく、刃は止めたまま消しゴムの方を回すと、カーブがなめらかにつながります。 外形からスタンプ用消しゴムをカッターで彫る様子
  6. グルっと一周したら反対側から斜めに刃を入れて、V字に切り出し、不要な部分を取り除きます。1周目の線から2~3mm外側に刃を入れると、無理なくV字の谷ができます。 外側の青い部分を取り除いたスタンプの元
  7. 次に内側の線も同様に彫り、不要な消しゴムを取り除きます。目や口のような小さな穴は、まわりを1周切ってから中心を軽く押し出すと、きれいにポロッと外れます。 スタンプの元の線の内側を彫る様子
  8. 鉛筆で転写した部分だけが残りました。この時点で一度スタンプ台を付けずに指で押してみて、残した面が平らかどうかを確かめておくと安心です。 転写した部分以外を削ったスタンプの元
  9. 絵柄以外の余白が多いとスタンプを押したときに紙を汚してしまうので、図案の形にあわせて余分をカットします。図案の輪郭から3mmほど残す形に整えると、押すときの力が均等に伝わります。 不要な部分をカットしたスタンプ
  10. グルーガンやボンドで持ち手になる木製ダボを取り付けます。今回は木製のダボを横に寝かせてつけましたが、100均のコルク板や発泡スチロールを切り取って持ち手にしても良いでしょう。小さな子が使うなら、握りこぶしにすっぽり収まる太さの持ち手にすると、押す力がまっすぐ伝わります。 スタンプに持ち手を付ける様子
  11. できあがったスタンプは一度押してみて形を確認し、必要な部分を修正すればできあがりです。余計なところにインクが付いていたら、その部分だけを浅く削り直せば、何度でも作り直せます。 完成したスタンプの印影を確認する様子

スタンプを上手に手作りするコツ

消しゴムはカッターで簡単に彫れますが、不要な部分を垂直に切り取ってしまうと端がかけやすくなり、強く力を入れて押すと形が歪んでしまいます。

スタンプ用消しゴムの彫り方の解説

スタンプで残す部分から取り除く部分に向けて斜めにカッターの刃を入れて、V字の形になるように彫っていきましょう。こうすることで、スタンプの耐久性が上がり、きれいに押すことができます。垂直に彫った線は根元が細い柱のようになり、押すたびに左右に倒れて印影がにじみます。斜めに彫れば根元が太い山になるので、子どもが体重をかけて押しても形が崩れません。

できあがったスタンプの断面

できあがったスタンプは、横から見た断面が台形になります。刃の形がV字型の彫刻刀を使えば、よりスピーディーに消しゴムはんこを手作りすることができます。彫刻刀は小学校で使うセットに三角刀として入っていることが多く、輪郭をなぞる作業だけならカッターより短時間で終わります。

完成したスタンプで遊ぶ幼児

スタンプには持ち手がついていると使いやすいのですが、消しゴムはんこに剥離用の粉がついていると接着しにくいので、ダボをつける前にウェットティッシュなどで拭き取るとよいでしょう。

またゴムには伸縮性があるため接着部分が取れやすいので、一度接着して乾いたら再度周りを重ねて接着しておくと安心です。ボンドの場合は、ひと晩置いてから使い始めると持ちが違います。

押し方にもコツがあります。スタンプ台は「押しつける」のではなく、はんこの面にトントンと軽く当ててインクをのせます。紙に押すときは、真上から3秒数えながら体重をかけ、はんこを左右にずらさずまっすぐ持ち上げます。下に新聞紙やコピー用紙を1枚敷いておくと、紙がわずかに沈んで細い線まできれいに写ります。

カッターを使わない作り方とつまようじを使うアイデア

「刃物は使いたくない」「子どもと一緒に作りたいから道具を減らしたい」という場合でも、消しゴムスタンプは作れます。彫らずに形を作る方法が3つあります。

1つ目は型抜きを使う方法です。お菓子作り用の金属の型やストローを消しゴみの面に垂直に押し込むと、丸や星の形がそのまま切り抜けます。ストローで抜いた小さな丸は、水玉模様や動物の目に使えます。2つ目は、切り分けるだけの方法です。板状の消しゴムを三角や四角に切り分ければ、それだけで幾何学模様のスタンプになります。3つ目は、消しゴムの角や側面をそのまま使う方法で、細長い面を押せば線、角を押せば点になります。

つまようじが役立つ場面もはっきりしています。つまようじで深く彫り抜くのは難しいのですが、先端を消しゴムの面に垂直に押し込むと、小さなくぼみが作れます。このくぼみは押したときに白い点になるので、ひよこの目、いちごの種、雪の結晶の模様などを彫らずに表現できます。また、彫った溝に残った細かいカスを取り除く道具としても優秀で、細い線の際までスッと届きます。

つまようじの先にインクを少し付けて、押したスタンプの上から点や線を描き足す使い方もおすすめです。子どもが「自分で足した」と実感できるので、押すだけの遊びより長く集中が続きます。

幼児と小学生で変える役割分担

親子で作るときは、年齢によって担当を分けると、途中で飽きることなく最後まで楽しめます。

年齢の目安子どもの担当大人の担当
2~3歳スタンプを押す、色を選ぶ図案作り、転写、彫り、持ち手付け
4~5歳図案を描く、転写をこする、型抜きを押し込む彫り、仕上げのカット
小学校低学年図案、転写、外側の輪郭を彫る細かい内側の彫り、修正
小学校中学年以上三角刀や小刀で全工程そばで見守り、仕上げの助言

文部科学省の学習指導要領では、小学校の図画工作で中学年から「版に表す」活動が扱われます。学校で版画に触れる時期と重なるので、中学年以上なら「彫った部分が白く残る」という版の仕組みを言葉で説明すると、理解が一気に進みます。低学年のうちは、彫るより「押して並べる」ことに集中させた方が、作品としての満足度が高くなります。

声かけの例を挙げると、4歳前後には「黒く塗ったところがペッタンの色になるよ。どこを色にする?」と、完成形をイメージさせる問いかけが効きます。小学生には「ここを彫ったら、押したときどうなると思う?」と予想させてから彫らせると、失敗も学びに変わります。

うまくいかないときのつまずき別リカバリー

初めて作ると、たいてい何かしらつまずきます。よくある3つは、押したときに余白が汚れる、細い線が消える、印影がかすれるというものです。それぞれ原因と直し方が決まっています。

起きたこと主な原因その場でできる直し方
絵柄のまわりが汚れる彫りが浅い、余白が広い汚れた位置をもう1mm深く削り、外周を切り詰める
細い線が押すたびに消える線が細すぎる、根元が垂直線の両脇を斜めに削り直して土台を太くする
印影が全体にかすれるインク不足、押す力が斜めインクを2回に分けてのせ、真上から3秒押す
図案が左右逆になった転写せず直接描いた裏返して転写し直す。文字は必ず転写で作る
持ち手がすぐ取れる表面の粉、接着面が狭い粉を拭き取り、乾いてから周囲を重ね付けする

特に多いのが、彫った深さの不足です。目安は1mmから2mmで、2層タイプなら下の色がしっかり見えるところまでが基準になります。押してみて汚れた部分にだけ鉛筆で印を付け、その場所を削り直すという「押して直す」の繰り返しが、上達の一番の近道です。

完成した手作りスタンプでカードを作ろう

消しゴムはんこが完成したら、さっそくお友達が喜ぶメッセージカードを作ってみましょう。シンプルなスタンプを組み合わせたり、色を変えたりするだけで、様々な表現が可能です。作ったその日に「使う場面」を用意しておくと、子どもの熱が冷めないうちに達成感まで届きます。

吹き出し入りカード

手作りスタンプを使ったメッセージ入りカード

ひらがながまだ上手に書けない幼児のお手紙におすすめなのが、吹き出し入りメッセージカードです。言葉を沢山書かずに済むので可愛いメッセージカードが楽々作れます!

吹き出しのはんこは、楕円を1つ彫って下に三角を足すだけで完成します。中に入れる言葉は「ありがとう」「あそぼ」「だいすき」の3語をあらかじめ決めておくと、子どもが自分で書けます。文字が書けない年齢なら、吹き出しの中に顔のはんこを押すだけでも気持ちが伝わります。

模様入りカード

模様を連続押ししたカード

ただの白い画用紙にスタンプを連続押しすれば、簡単におしゃれな模様入りのカードが作れます。

きれいに並べるコツは、紙の下に方眼紙を敷いて透かして押すか、あらかじめ薄い鉛筆で点を打っておくことです。あえて向きをバラバラにすると、手作りらしい柔らかい印象になります。同じ模様でも、余白を広く取れば上品に、詰めて押せばにぎやかにと、印象を自在に変えられます。

絵文字スタンプで作るカード

顔文字スタンプで作ったカード

顔文字スタンプを作って気持ちを伝えるのも、面白い表現方法です。

笑顔、驚き、泣き顔の3種類を作っておくと、園から帰ったあとの会話にも使えます。「今日の給食はどの顔だった?」とカレンダーに押させると、まだ出来事を順序立てて話せない年齢でも、その日の気持ちを共有できます。表情のパターンが増えるほど、子どもは自分の感情に名前を付けられるようになります。

シンプルなスタンプで作る型抜きカード

スタンプで作った型抜きカード

シンプルなスタンプでも型抜きをすると、素敵なカードが簡単に作れます。空白部分にメッセージなどを入れて、お手紙作りに活用しましょう。

型抜き遊びの準備

まずは画用紙を好きな形に切り抜いて、台紙に剥がせるテープで仮止めしましょう。ハートや星のほか、子どもの名前の頭文字を大きく切り抜くと、特別感のあるカードになります。

子供がひたすらスタンプをする様子

上から好きな形のスタンプを繰り返し重ねて押し、最後に貼り付けた画用紙を取り除けばスタンプの型抜きカードのできあがりです。「どんな形になるのかな?」と、子供はワクワクです。

この遊びの良いところは、はみ出しても失敗にならない点です。むしろ紙の縁までびっしり押した方が、抜いた形がくっきり浮かび上がります。ひたすら押す作業に没頭できるので、雨の日の室内遊びとしても長持ちします。紙をはがす瞬間は必ず子どもの手でやらせてあげてください。結果が一気に見える瞬間が、この遊びの一番のごほうびです。

シンプルなスタンプの遊び方アイデア

クオリティの高い消しゴムはんこをと考えると、図案が凝った物を作ってしまいがちですが、簡単に作れるシンプルなスタンプをいくつか揃えておいた方が、子供はいろいろな遊びに活用できます。ぜひアイデアを凝らして楽しんでみてください。

絵をプラスする

スタンプにイラストを描きくわえた絵

スタンプはただ押すだけでなく、イラスト制作のアイテムにも使えます。

例えば、今回作ったヒヨコのスタンプ。中心にスタンプを押し、両脇には子供が指でスタンプ。最後にサインペンでママがちょっと書き加えれば、表情豊かな可愛いいヒヨコのお散歩風景ができあがります。

この「押す」と「描く」を組み合わせる遊びには、発達の面でも意味があります。3歳前後の子どもは頭の中にイメージはあっても、手先の運動がまだ追いつかず、思った形を描けません。その差が「じょうずに描けない」という不満につながります。スタンプが主役の形を引き受けてくれると、子どもは足や背景といった簡単な線を足すだけで作品を完成させられます。イメージと結果が一致する経験が積み重なると、描くこと自体への意欲が戻ってきます。線を足せない年齢なら、指で押した点を「あしあとだね」と言葉で意味づけしてあげるだけでも、子どもの中では立派な物語になります。

スタンプ組み合わせて造形した絵

しずく型は雨のイラストを描くだけでなく、カラフルなお花や花火のイラストに変えることもできます。中心から放射状に並べれば花火、円形に6つ並べれば花、下向きに散らせば雨と、向きを変えるだけで意味が変わります。「向きを変えたら何に見える?」と聞いてみると、大人が思いつかない答えが返ってきます。

顔文字スタンプにイラストを描いた絵

絵を描くのが苦手だというパパやママも多いのですが、消しゴムはんこで顔文字を作っておけば、ササッと顔の輪郭や髪の毛を書き加えるだけで、子供が喜ぶオリジナルのイラストを失敗なしで書けちゃいます。お弁当に添えるメモや、園グッズの名前カードにも使い回せます。

色を変えて重ねる

スタンプを重ねる様子

色を変えて別々のスタンプを重ねるとまた印象が変わりますし、同じスタンプを重ねるだけでも豪華な印象になります。

重ねるときは、薄い色から濃い色の順に押すのが基本です。黄色を押してから青を少しずらして重ねると、緑が生まれる場所ができます。色が混ざる瞬間を目の前で見せると、4歳以降の子どもは色の組み合わせに強い興味を持ちます。違う色を使うたびに、はんこの面をティッシュで軽く拭くと、次の色がにごりません。

重ねて別の形にする

スタンプを組み合わせる様子

単純な丸形や三角形でも、組み合わせ次第では美味しそうなアイスクリームの出来上がりです。丸と三角があれば、ほかにも木、ヨット、家、風船、雪だるまが作れます。「この2つで何が作れる?」というお題を出すだけで、遊びがそのまま発想のトレーニングになります。

スタンプの育児や子育てへの活用術

〇×つけ

〇と×の消しゴムスタンプや音符のハンコ、お天気マークのスタンプがあれば、何かの練習やお勉強など幼児の育児や小学生以上の子育てにも活用できます。

ピアノの練習をしたらポン!とカレンダーに押させてあげてもいいですし、小学校入学後の自宅学習の答え合わせに使わせてもいいでしょう。晴れ・曇り・雨・雪のマークを作ってお天気の観察に使わせるのもおすすめです。

ここで一段深く考えたいのが、「誰が押すか」です。〇付けは大人がするものと思われがちですが、押す役を子どもに渡すと、取り組みへの姿勢が変わります。自分で丸を押すためには、自分で答えを確かめる必要があるからです。低学年のうちは、間違えた問題に×ではなく「もう1回」の意味の記号を押す方が、やり直しに向かいやすくなります。

お手伝いの記録にも向いています。1週間分のマス目を書いた紙を冷蔵庫に貼り、できた日にスタンプを押す仕組みにすると、目に見える形で積み重なります。ここでの注意点は、押せなかった日を空白のまま残すことです。空欄が並んでも責めず、押せた日だけを話題にすると、続ける力が育ちます。ごほうびを増やすより、「押す瞬間の気持ちよさ」そのものが動機になる時期が、幼児から低学年にはあります。

消しゴム製スタンプで知育をしよう!

知育スタンプの完成

タングラムは、正方形を7つのピースに切り分けて構成するパズルで、知育玩具としてよく知られています。購入すると数千円と高価ですが、スタンプ用消しゴムで作ればプチプラでお得に知育ができます。

スタンプであれば低年齢の時期から扱えますし、簡単に頭の中のイメージを形に再現しやすいので、空間認識能力などを育むのに役立つ可能性があります。ピースを手で並べるパズルは、動かした瞬間に形が崩れてしまいますが、スタンプなら押した形がその場に残ります。前に置いた形を見ながら次を考えられるので、思考の途中経過が紙の上に積み上がっていきます。

タングラムスタンプの作り方

  1. 消しゴム板を5cm大の正方形にカットします。 知育スタンプの原型
  2. 同じ形やサイズに偏らないよう、切り方を工夫して好きな形に切り分けます。子供がスタンプを押しやすいよう、持ち手を作れば完成です。 好きな形にカット

タングラムのピースは通常、正方形を構成する7種類の形(大小の直角二等辺三角形5個、正方形1個、平行四辺形1個)で成り立ちますが、まずは自由に切り分けたピースから始め、慣れてきたら本式のタングラムに挑戦するのもおすすめです。

切り分けるときは、大きい三角を2つ、中くらいを1つ、小さいものを複数という配分にすると、組み合わせの幅が広がります。すべて同じ大きさにしてしまうと、できる形が単調になり、数回で飽きてしまいます。ピースの裏に番号を書いておくと、「3番と5番でおうちを作ろう」といった声かけができるようになります。

タングラムスタンプの遊び方

知育スタンプで描いた絵

できた知育スタンプをパズルのように使えば、いろいろな形を作ることができます。最初のうちはパパやママが形を作って、「これは、何の絵かな?」とクイズを出してあげましょう。慣れてくれば子供もスタンプを使って、いろいろな絵を描けるようになります。

幼児期の知育教育は子供が一人で進めるものではなく、親子で会話をしながら行うのが基本です。子供がスタンプで絵を描いたら「何を描いたの?」と問いかけて、楽しく知育教育を進めていきましょう。

年齢別に難易度を変えると、長く遊べます。2~3歳は「三角を2つ押して大きい三角を作る」だけで十分です。4~5歳は、大人が作った形を見せて同じように押す「まねっこ」に挑戦させます。小学生には、押したい形をあらかじめ鉛筆で紙に描かせ、そこにピースを当てはめる逆算のやり方が向いています。うまく形が合わないときは、「回してみたらどうかな?」と、向きを変える発想だけを渡してあげると、答えを教えずに前へ進めます。

スタンプを消しゴム以外で楽しむ方法

野菜の型抜きスタンプ

柔らかく、それでいてしっかりとした硬さと耐久性のある消しゴムはスタンプ作りに最適な素材ですが、それでも彫る作業が面倒だという場合には、野菜を使ってみてください。大根などのほど良い硬さの野菜とお菓子作りに使う金属製の型抜きを使えば、簡単に好みの形のスタンプができあがります。

型抜きをしない野菜の断面や表面そのものを生かした野菜スタンプも面白いので、ぜひお休みの日などに親子でチャレンジしてみてください。れんこんの穴、オクラの星形、小松菜の茎の根元、とうもろこしの芯は、それぞれ違う模様になります。断面の水分をキッチンペーパーで軽く押さえてから絵の具を付けると、輪郭がぼやけません。

食材を使う遊びは、食への関心にもつながります。「この形、どの野菜だと思う?」とクイズにすると、ふだん食卓で見過ごしている断面をじっくり観察するようになります。使った野菜はそのまま調理に回せるよう、絵の具ではなく食用の材料を使うか、押す用と食べる用を最初に分けておくと無駄になりません。段ボールの断面や麻ひもを巻いた木片、緩衝材のプチプチも、押せば独特の模様が出ます。家にあるものを片っ端から押してみる時間は、それ自体が発見の連続です。

消しゴムはんこ作りのよくある質問

初めて作る人からよく出る疑問を、実際の作業順にまとめました。

Q1. 図案は無料でどこから用意すればいいですか。
家にある塗り絵、お菓子の箱のカット、子どもの落書き、文書ソフトの図形機能で作った形が使えます。輪郭がはっきりしていて、線の間隔が2mm以上あるものを選ぶと、初心者でも彫りやすくなります。

Q2. インクは何を使えばいいですか。
紙に押すだけなら水性顔料のスタンプ台で十分です。絵の具を使う場合は、水を少なめに溶いて筆ではんこの面に塗ると、にじまずに写せます。

Q3. 1個作るのにどれくらい時間がかかりますか。
3cmほどのシンプルな図案なら、図案作りから持ち手付けまで20分から30分が目安です。2個目からは慣れるので、15分ほどで作れるようになります。

Q4. 作ったはんこはどう保管すればいいですか。
使ったあとはティッシュやウェットティッシュでインクを拭き取り、紙に包んで直射日光の当たらない場所にしまいます。プラスチックの箱に直接入れると表面がくっつくことがあるので、紙や布で1枚包むのが安心です。

Q5. 小学生の自由研究や図画工作に使えますか。
使えます。図案の候補、彫る前と押したあとの写真、失敗した箇所と直し方を記録に残すと、作品と研究の両方になります。同じ図案を彫りの深さを変えて2個作り、押し比べる実験も、まとめやすいテーマです。

作った消しゴムはんこを毎日の暮らしに広げる

消しゴムはんこの魅力は、1個作ると使い道が次々に見つかることです。年賀状や暑中見舞い、園のお友達へのお手紙、名前入りのラッピング、家族の予定表、読書記録のマス目埋め。同じ1個のはんこが、季節や成長に合わせて役割を変えていきます。

作るときは、上手さを目標にしないことが長続きの秘訣です。輪郭が少しゆがんだひよこも、押して並べれば立派な作品になります。子どもが「これ、ぼくが押した」と言える場面をどれだけ用意できるかが、この遊びの価値を決めます。まずは丸を1つ、今日の夕方に彫ってみてください。押した瞬間の子どもの顔が、次の1個を作る理由になります。

この記事を書いたライター
羽根田るみこ

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!