太鼓の作り方に関する記事

『太鼓の作り方~子供が思い切り遊べる簡単な手作り楽器工作』

子供が歌に興味を示したら、粉ミルク缶や風船、牛乳パック、ダンボールなど家にあるもので簡単にでき、小さな子供も楽しめるおもちゃの太鼓で遊びましょう!箱の上に座って叩ける太鼓に似た楽器カホンの作り方も紹介します。

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太鼓の作り方~子供が喜ぶ!簡単!身近な材料を使った手作り楽器

音楽を楽しむのに一番手軽な楽器といえば太鼓。叩くだけで音が出るので月齢の小さい赤ちゃんから楽しめます。ミルク缶やペットボトル、ダンボールなど、ご家庭にある身近な材料を使って工作してみましょう。

実際に音を鳴らしてみるだけでなく、工作するところから子供と一緒に楽しめるのが手作り楽器の魅力と言えます。

こちらではミルク缶を使うタイプ風船を使うタイプペットボトルを使うタイプの3種類の太鼓、ダンボールを使ったカホン、割り箸などを使ったバチの作り方を紹介します。

あっという間に作れるミルク缶太鼓

ミルク缶かそれと同じような缶があれば、そのまま太鼓になります。このタイプの場合、特に飾り付けをしないのであれば一番簡単に作ることができるので試してみてください。ふたの面と裏の金属面とで2種類の音が楽しめるので、2つ作って並べて使ってみましょう。

太鼓の音を楽しみたい場合はそれだけでもいいのですが、よりオリジナリティを出すためには、中にビーズなどを入れたり、缶の表面に飾り付けをしたりして楽しみましょう。「せっかく作ったのに楽器としてあまり使ってくれない」そんな時も大丈夫!楽器として使わない時は、小物入れにしてしまいましょう!

ミルク缶太鼓の材料

  • 粉ミルクの空き缶
  • 厚紙や古着(ベース用)
  • お好みでレースや毛糸、マスキングテープ
  • 両面テープ(またはグルーガン)
  • ハサミ

ミルク缶太鼓の作り方

  1. ミルク缶を洗います。ご家庭にミルク缶が無ければココアの缶など似たもので代用できます。胴の部分に両面テープで厚紙を貼り付けて麻ひもを巻き付けて結べば完成です。
    赤ちゃんが舐めそうなので麻ひもをボンドで留めていませんが、子供が舐めない年齢になったらボンドで留めればより丈夫になります。他にもマスキングテープやシールをなど貼って自由にアレンジしましょう。
  2. 布を使う場合は、レッグウォーマーや靴下、レギンスなどぴったりと缶にフィットするサイズのものを使うと便利です。裾から缶の高さより2cmほど長めに切ります。下の柄が透ける場合は、透ける所を二重にします。
  3. 缶の底の方に裾側切った部分がふたの方に来るようにして布を缶にかぶせます。位置が決まったら両面テープで貼り付け、生地をはさむようにふたを閉めます。毛糸を巻いてレースを両面テープ(またはグルーガン)でつければ完成です。

簡単なのに良く響く音が特徴の風船太鼓

太鼓の打面を風船で作ると、ポンポンと軽いですがよく響く不思議な音が出ます。時々、イベントの際などに子供が風船をもらうことがありますが、何日か経つとしぼんでしまいます。そんなしぼんでしまった風船を利用すれば、新しく買わなくても材料費はほとんどかかりません。

しかも簡単なので10分もあればできてしまいます。中にビーズなどの物を入れるとまた違う音が出るので、色々な楽しみ方ができるでしょう。ただし風船が外れたり破れたりすると誤飲の危険があるため、月齢の小さな子供と遊ぶ時は目を離さないようにしましょう。

風船太鼓の材料

  • 風船2個
  • ガムテープの芯やお椀
  • ガムテープ(あればビニールテープ)
  • お好みでビーズなどの小さいもの
  • ハサミ

風船太鼓の作り方

  1. 風船を2つとも何度か膨らませて柔らかくします。ハサミで下の方から3分の1のあたりで上下を切り離します。口の部分は使いません。
  2. ガムテープの芯に風船をかぶせてお好みで中にビーズを何個か入れてから、もう片方の面にも風船をかぶせます。風船が破れてしまった時に散らばるので、ビーズは少なめに入れましょう。中に何も入れないのであれば、片面だけ風船を張った状態で完成させることもできます。
    また、風船を緩めに張ると低めの音、きつく張ると高めの音になります。ぜひ子供と一緒に試してみてください。
  3. ビニールテープを巻いて風船を留めて完成です。写真ではガムテープを使っていますが、留める時にしわができるのでビニールテープの使用をおすすめします。横に振ると輪にビーズがあたり、上下にふると風船にビーズがあたるため音が変わります。
    他にもお椀に風船をかぶせて、ビニールテープで留めるだけでも太鼓になります。底は空いていても大丈夫なので身近にあるもので色々試してみましょう。

見た目も可愛い!クリアファイル太鼓

1.5リットルの丸いペットボトルで胴を、クリアファイルで打面を作る太鼓です。紐をかけて引き締める作業に手間がかかりますが、見た目が太鼓らしくてかわいいのと、丈夫なのが魅力です。ポコポコとした音でペットボトルに近いです。

クリアファイル太鼓の材料

  • ペットボトル(1.5L以上の大きめの丸いタイプ)
  • クリアファイル
  • ひも(2mくらいの太めのもの)
  • ビニールテープ
  • 飾り(折り紙や厚紙などお好みで)
  • 一つ穴パンチ
  • ハサミ
  • カッター
  • アイロン

クリアファイル太鼓の作り方

  1. ペットボトルの上下を切り落とします。
  2. アイロンを真ん中くらいの温度にしてペットボトルの切り口にあてます。すると、切り口が熱で内側に丸まります。アイロンに傷がつくのが心配な場合はあて布をしましょう。
  3. ペットボトルの内側にお好みで折り紙を入れます。丸まっている部分に入れ込むので糊付け不要です。
  4. クリアファイルをペットボトルより一回り(2~2.5cm程)大きく丸く切ります。それを2枚用意します。
  5. 丸く切ったクリアファイルに8か所均等にテープを貼り、一つ穴パンチで穴をあけます。テープを貼る際は、4cm程度に切ったテープでクリアファイルを挟むような感じにしましょう。
  6. ガムテープなどの丸い台の上にクリアファイル1枚を置いて、その上にペットボトルを乗せたら口の部分にもう1枚のクリアファイルを乗せ、穴に紐を通していきます。
    外側から内側にジグザグにかけて、最後にクリアファイルの膜に均等に力がかかるように少しずつ紐を引き締めていきましょう。余った紐を真ん中にぐるぐる巻いて結びます。
    赤ちゃん用ならほどけない結び方で、そうでなければリボン結びにするとあとで絞め具合を調整しやすくなります。

ダンボールで作るお手軽カホン

ただの箱のようにも見えますが、上に座って叩く箱型の打楽器で「カホン」と言います。電源不要なのでストリートなどで時々見かける楽器で、太鼓ではありません。ペルー生まれのカホンは、元々楽器の代わりに木箱を叩いたのが始まりです。

本来のカホンは木製ですが、ここでは加工の簡単なダンボールを使った作り方を紹介します。ダンボールなので丈夫ですし、壊れても簡単に作り直せるので思い切り叩いてストレス発散しましょう。本来は手で叩きますが、バチを使って遊んでも大丈夫です。

ダンボールカホンの材料

  • ダンボール(牛乳パックと高さが同じか少し高いもの)
  • 牛乳パック 4本
  • 音を鳴らす道具(鈴とペットボトルの蓋、金属の入れ物とゼムクリップなど)
  • カッター
  • ガムテープ

ダンボールカホンの作り方

  1. ダンボールの高さを牛乳パックの高さと同じにする為に開口に切れ込みを入れて、牛乳パックの高さの所で曲げます。
  2. ガムテープの芯で箱の側面に直径10cm弱くらいの円形を描いて、カッターで穴をあけます。
  3. 牛乳パックを2つ組み合わせて、片方をもう片方の中に入れ込んだものを2つ作ります。できたら、その2つをガムテープでくっつけます。
  4. 座った時にダンボールがつぶれないように、牛乳パックを中に入れます。牛乳パックを箱の底にガムテープで貼り、ダンボールを補強します。牛乳パックは、箱の側面に触れない所に設置するようにしましょう。
  5. 音が鳴るパーツを作ります。鈴をペットボトルのふたの中に入れてテープで閉じたものや金属の入れ物にゼムクリップを入れたものを用意します。(片方だけでも両方でも良いです)
  6. ダンボールの穴の開いていない面の好きな場所に音が鳴るパーツをガムテープでしっかり貼り付けます。この時、実際に箱を叩きながら、どこに貼るか試してみましょう。なお、赤ちゃんが使う場合は穴から見えるところに張ると、剥がされる恐れがあるので見えない所に貼り付けるようにします。
    最後に箱を閉じてガムテープで貼ります。好みに合わせて、色画用紙などで飾り付けしても良いでしょう。叩く時は箱の上に座って、穴の反対側や側面を叩きます。

ダンボールや牛乳パックは工作に最適!

ご家庭にあるダンボールや牛乳パックは、子供の工作の材料に最適です。壊れても、すぐ新しく作り直せるので思い切り遊べます。お金をかけずに子供が喜ぶおもちゃを作ることができます。子供が遊びやすいように色んなアレンジができるのも魅力です。

家にある材料で作れるバチ

ラップの芯をそのまま使っても良いですが、せっかくなら太鼓に合わせて少し手を加えたバチも作ってみましょう。ここでは割りばしを利用したもの2種と、子供が思い切り叩ける新聞紙を使ったバチの作り方を紹介します。

赤ちゃんが遊ぶ時には注意して!

月齢の低い赤ちゃんが手作りの太鼓で遊ぶ際には、バチのような細長い棒状のものを使うと先端を口に入れたり、目の周辺に持っていくこともあるので危険です。赤ちゃんが手作り太鼓を楽しむ時は、手で叩くか、バチを持つ場合もパパやママがしっかりと手を添えましょう。

割り箸を使った2種のバチの材料

  • 丸いタイプの割り箸 2本
  • ウッドビーズ(大小:各1個)
  • 木工用ボンド、またはグルーガン
  • ビニールテープ

割り箸を使った2種のバチの作り方

1種類目は、ウッドビーズの穴に木工用ボンド(またはグルーガン)を入れて、丸いタイプの割り箸の先を押し込みます。

2種類目は、割り箸の先に好きなだけビニールテープを巻き付けます。

新聞紙を使ったバチの材料

  • 新聞紙 3枚くらい
  • ビニールテープ
  • ハサミ
  • 輪ゴム 適量

新聞紙を使ったバチの作り方

  1. 新聞紙を横に半分に折って切ります。半分に切ったものを5~6枚用意して重ねます。この時、一番下に来る部分を6~10cm程度出しておくと巻き終わりが綺麗です。巻き始めは3mmくらい折って芯を作ってから、できるだけ隙間を作らないように巻きます。
  2. 巻き終わったら、端をふさぐようにビニールテープを貼ってから、側面にぐるぐる巻きつけます。上から下まで全面覆うとかなり丈夫になります。試しに作る時は、ビニールテープを使わずに輪ゴムで3か所留めるだけでも大丈夫です。

音楽に触れるきっかけに手作り楽器を!

ミルク缶や風船、ダンボールなどを使った楽器の工作は、遊び道具になるのはもちろん、親子で作ることで子供の手先の運動にもなりますし、手作りする中で様々なコミュニケーションも生まれるでしょう。

出来上がった楽器を使って、一緒に演奏も楽しめます。「この材料を使ったらこういう音が鳴ったから、今度は違う材料を使ってみよう」「太鼓の他にギターも作れるかな」などというように、次々面白いアイディアが浮かんでくるかもしれません。

本物の楽器をプレゼントするにはまだ少し早いかなという年齢の子供にも手作り楽器がおすすめです。楽器工作が音楽の楽しさを知るきっかけの一つにもなるでしょう。

この記事を書いたライター

叶野環

クラフト、手芸、工作を子供と楽しんでいる2児のママです。子育てに役立つプチプラで簡単な手作りアイデアを提供します!