揚げ物油の再利用術に関する記事

揚げ物油の再利用は何日何回?捨てないママのエコ節約術2

揚げ物油の再利用は何日何回?捨てないママのエコ節約術2

揚げ物をした後の油、あなたは何日何回再利用していますか?劣化した油は捨てていますか?こちらでは使用済みの揚げ物油を使える日数や回数、劣化を防ぐ方法や油の劣化の見分け方、上手な保管方法や最後まで使い切る節約術を紹介します。

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揚げ物油は何回再利用できるの?上手な保管方法やエコな節約術

家族に美味しい食事を作ってあげたいときやパワーのつく食べ物を食べさせてあげたいときにメニューから外せないのがカツやてんぷらなどの揚げ物ですが、残ってしまう揚げ物油を再利用せずそのまま処分してしまう人も多いですよね。でも、せっかくお金を出して購入している油を1回の使用で処分してしまうのはもったいない!

揚げ物をしている様子

こちらでは、揚げ物油の再利用術について詳しく解説します。使用後に何回再利用できるのか劣化の見分け方や上手な保管方法梅干しの効果エコな再利用術など揚げ物油を最後まで徹底的に再利用するのに役立つ節約情報ですので、生活に取り入れて出費を抑えましょう。

揚げ物油って何回使うもの?

揚げ物に使った汚れた油

最近は調理後の掃除や摂取カロリーを気にして揚げ物をあまり作らない家庭も増えていて、中には1回使っただけ再利用せずに揚げ物油を捨ててしまう人も多いのですが、揚げ物油は上手に使えば繰り返し再利用できるもの。食費節約のためにも油の再利用術について正しく知っておきましょう。

「〇回」「◯日」という基準はない

汚れた油と新しい油

新しい油と調理で残った揚げ物油を比べると、色や粘り気などの見た目に違いが生じます。
これは油を食材と一緒に加熱したことで酸化した証拠。風味も悪くなりますし酸化によって分解物などの体には好ましくない成分が作られてしまうのですが、決して残った揚げ油が食用に使用できないというわけではありません。

揚げ物の油に関しては「〇回まで使って良い」とか、「○日までは保存ができる」という明確な基準はありません。これは油の種類や具材、調理の仕方、保存方法によって酸化の度合いがさまざまなためです。だからこそ、揚げ物油を酸化しにくくする法を知っておくことが再利用するためには大切なのです。

揚げ物を使えるかどうかは、揚げる力・風味・粘り具合を見て判断しましょう

酸化を防げる!?差し油の重要性

揚げ物の油に新しい油をつぎ足す

揚げ物を作っていると具材に油が吸収されて徐々に油が減っていきますが、その際に新しい油をつぎ足すことを「差し油」といいます。揚げ物の調理には差し油をすることが大切。調理中に差し油をして一定の油量を保つことで油の酸化が抑えられて料理がカラッとおいしく仕上がるだけでなく、揚げ物油の劣化がふせげるため繰り返し使うことができるようになります。

揚げ物油の劣化を防ぐためには、差し油以外にも油で揚げる具材の順番を野菜から先にして匂い移りを防ぐ方法や、から揚げなど粉物のため油が汚れやすい料理を最後にする方法などがありますので、調理の際にひと手間かけて油の質をできるだけ保てるように使いましょう。

揚げ物油の劣化の見分け方

家庭では1度使った揚げ物油の成分をいちいち調べることはできないため、再利用可能な状態か劣化して食用に再利用するのは難しい状態かを判断するには、調理をするママが五感を駆使して次のような劣化の特徴を見分ける必要があります。

劣化した揚げ物油の特徴

  • 鍋の色が見えないほど、油の色が黒い
  • 中が生なのに、揚げ物の衣がすぐに焦げてしまう
  • 調理中に具材が見えないほど、細かい泡が出て消えない
  • すぐに真っ黒な煙が出てくる
  • 冷めたら油が粘って、ドロリとしている
  • 油臭い、嫌な臭いがする

劣化させない!揚げ物油の上手な保管方法

食用油は加熱だけでなく光や空気に当たるだけでも酸化が進んでしまいます。1度しか調理に使っていない揚げ物油でも保存方法に気をつけないと劣化して調理に再利用できなくなるので、保存の際は次の3つの点に注意しましょう。

揚げ物鍋のまま放置しない

揚げ物油用の密閉ボトル

「明日も使うから…」と揚げ物鍋のまま油を放置していると空気や光などで油がどんどん酸化してしまいます。虫などの混入も起きてしまうので、使った揚げ物油は専用のポッドやボトルに移して密閉し、冷暗所で衛生的に保存して再利用するようにしましょう。流しの下や調理台の下など温度変化の激しい場所は保存場所に向きませんので気を付けて下さいね。

使った油は濾す

キッチンペーパーとザルで油を濾している

揚げ物をするとパン粉や小麦粉、具材のカスなどが残って油が汚れてしまいます。これを放置しておくと酸化が急速に進んで食用に再利用できなくなるため、揚げ物油を使った後は必ずキッチンペーパーや油こし紙を使ってきれい濾してから保存しましょう。油があたたかいうちに濾すのが、油を効率的にキレイにするポイントですよ。

早めに使い切る

未開封の食用油は長期保存が可能ですが、一度でも加熱調理に使った揚げ油は傷みやすくなります。繰り返し使えるといっても油は美味しいうちに使うのが一番ですのでなるべく早めに使い切りましょう。1週間のメニューをある程度決めておくと、油の量や保存期間をコントロールしやすくなりますよ。

揚げ物油は梅干しでよみがえる?

梅干しを使って揚げ物をする様子

昔からのおばあちゃんの知恵に「揚げ油をキレイに保つために梅干しを使う」という方法があります。北陸農政局のホームページ(注1)でも「黒ずんだ油に梅干しを2個入れて揚げるとサラサラになる」という情報が紹介されていますが、味の素株式会社中央研究所の「調理科学の立場」(注2)によると「油の酸化による泡立ちへの効果はない」という調査結果がでていて、梅干しに揚げ物油をよみがえらせる効果があるか否かは定かではありません。

梅干し使用と未使用の油の色の違い

そこで実際に試してみた結果、梅干し未使用よりも使用した方が油の色が若干薄いという結果になり、油に梅干しの匂いもつきませんでした。ただし、特にサラッとしたという感じはなく、劣化した油が劇的によみがえったという実感は得られないという結論になりました。油の種類や使用状況によっても違うはずですので、揚げ物油の再利用に興味のある方は一度お試しあれ。

揚げ物油を使いきる2つの再利用術

繰り返し使って古くなった揚げ物油をきちんと保存しておけば、エコ石鹸やオリジナルキャンドル作りに再利用することができます。エコ石鹸は洗浄力が高いためボディケアには向きませんが洗濯などに大活躍しますし、石鹸やキャンドルを親子で作れば楽しく科学や環境問題の勉強もできますね。夏休みなどの長期休暇のお楽しみに作ってみてはいかがでしょうか?

エコ石鹸を作る

石鹸作りは材料の一つとして劇物指定されている苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を使用することが多いのですが、苛性ソーダはどこででも販売されているものではないため家庭用として購入するのが難しく、自宅で素人だけで使用するのは危険なものです。

古い揚げ物油で作ったエコ石鹸の完成品

そこで今回は、苛性ソーダを使わずにペットボトルで簡単に作ることができるためネット上でも評判がいい「フレ!フレ!リサイクル」を使って、古い揚げ物油を再利用して作るエコ石鹸の作り方をご紹介します。

フレ!フレ!リサイクル

開封直後の箱の中

有限会社 ねば塾

324円(税込)

揚げ物油100gで1個のエコ石鹸が作れる石鹸の元が4個入ったセットです。苛性ソーダに比べると混ぜて振るだけでエコ石鹸ができるので、家庭でも比較的楽にエコ石鹸を作ることができますよ。
送料は全国一律550円。購入金額によって割引があり、税抜き5000円以上で無料となります。

http://www.neba.co.jp/p-furefure.html

フレ!フレ!リサイクルをネットで注文した8日後、ようやく商品が手元に届きました。箱を開封してみると中には次の物が入っていました。

エコ石鹸の元の箱の中身
  • 石鹸のもと ×4袋
  • 取扱説明書
  • 注意書き
取扱説明書に書かれた注意点

安全に石鹸を作って使用するための注意事項は、同封されている注意書きと取扱説明書に記されています。

取扱説明書を読む様子

石鹸作りを行う前に必ず取扱説明書と注意書きの注意事項を読み、安全に作業する方法を確認してから石鹼作りを行いましょう。

フレ!フレ!リサイクル使用上の注意

「フレ!フレ!リサイクル」は劇物指定こそされていませんが、強アルカリ性のオルトケイ酸ナトリウムと純石鹸微粉末を配合しているため触れると危険なものです!石鹸を作る時は必ずゴム手袋・防塵メガネ・マスクなどを着用し、舞い上がった石鹸の元の粉を吸入したり、粉や液が直接体に触れたりしないように十分注意しましょう

古い揚げ物油で作るエコ石鹸の材料

エコ石鹸作りに必要な物
  • 古い揚げ油 100g
  • 石鹸のもと1袋(25g)
  • 水50ml
  • 500mlのペットボトル 1本
  • じょうご(漏斗)
  • 好みの水性絵具
  • エッセンシャルオイル
  • 好みの型
水と石鹸のもとをじょうごで入れる様子

1. ペットボトルにじょうごを使って水50mlと石鹸のもと1袋を入れ、キャップを閉めて粉が溶けるまでよく振りまぜる

揚げ物油とエッセンシャルオイルを入れて振る様子

2. 1のペットボトルに揚げ油100gと好みのエッセンシャルオイルを入れ、しっかりとキャップを締めて10~15分程上下左右にシャイクして粉を溶かす

着色してない液を型に流し込む様子

3. 石鹸のもとが溶け、ペットボトルの中身がしっかり混ざってトロリとしたら型に流し込む

絵具を入れた液を振って型に流し込む様子

4. 色をつける時は水性絵具をペットボトルに少量入れ、再度振りまぜてから型に流し込む

型に流し込んだ揚げ物油のエコ石鹸

5. そのまま置いて乾燥したら型から外し、1~2週間熟成させたら完成!

気温などにもよりますが完全に乾燥して石鹸になるまで1~2週間かかります。乾燥させている途中に油が分離して表面に浮いてきますので、固まる前にスプーンなどでよくかき混ぜましょう。
出来上がったエコ石鹸は洗濯や食器洗いなどに使いましょう。熟成に時間をかければかけるほど洗浄力は弱くなりますが、マイルドな石鹸になりますよ。

子供と一緒に作る場合はペットボトルに材料を入れるまでは大人が、ペットボトルを振って混ぜるところだけ子供が担当するとよいでしょう!また作業中は子供から目を離さないようにしましょう

エコキャンドルを作る

古い揚げ物油で作ったエコキャンドルの完成品

市販の油凝固剤を使えば古くなった揚げ物油を再利用して可愛いエコキャンドルを作ることもできます。香りや色を付けることができるので、捨てる揚げ物油を再利用したとは思えないほど立派なキャンドルが出来あがりますよ。子供と一緒に作ることができますので雨の日の親子遊びや自由研究におすすめ♪

揚げ物油で作るエコキャンドルの材料

揚げ物油で作るエコキャンドルの材料
  • 古い揚げ物油
  • 市販の油凝固剤
  • 油性クレヨン
  • 好みのエッセンシャルオイル
  • ヒモ
  • 割り箸
  • 牛乳などの紙パックで作ったコップ
  • ガラスの空瓶やシリコン型

※紙パックは色の種類に応じた数を用意しましょう
※揚げ油は油凝固剤のパッケージに記載されている量の2~3倍必要です

紐を割り箸に挟んで空き瓶の上にセットした様子

1. キャンドルの芯となるヒモを割り箸で挟み、空き瓶にセットする

クレヨンを削る様子

2. 着色用のクレヨンをカッターで細かく削る

ジュースの紙パックで作ったコップに油凝固剤を入れる様子

3. 市販の油凝固剤を紙パックで作ったコップに入れる

古い揚げ物油を温めて牛乳パックに流し込む様子

4. 80℃以上になるまで火にかけて温めた古い揚げ物油を3の油凝固剤が入った紙パックのコップに注ぎ、割り箸でよくかき混ぜて油凝固剤を完全に溶かす

紙パックの油にエッセンシャルオイルを入れる様子

5. 4の揚げ物油の液にエッセンシャルオイルを数滴たらして香りをつける

クレヨンを揚げ物油や凝固剤と混ぜる様子

6. 必要な色の数だけ紙パックのコップを用意して5の廃油をそれぞれに取り分け、2で刻んだ各色のクレヨンをそれぞれの紙パックに入れてかき混ぜる

完成した数種類のエコキャンドル

7. 1の空き瓶に6の液を途中で色を変えて層にしながら入れ、1~2日程おいてしっかり固まったら芯を程よい長さに切って完成

揚げ物油のエコキャンドルは子供でも簡単に作ることができますが、油をかき混ぜる時にはねたりこぼしたりして火傷をする恐れがありますしカッターも使用しますので、作業中は大人が側に付き添って十分に注意を払って作業させましょう。また、油を火にかけて温める作業は危険ですので大人が担当しましょう。

実際に作ってみるとわかりますが、キャンドル作りはスピード勝負。作業の途中で液が固まってしまうことがありますが、固まった時は電子レンジで様子を見ながら数秒加熱して溶かせば大丈夫ですので、慌てずに作業をしましょうね。

揚げ物油の再利用が無理な場合の対処

「できるだけ揚げ物油を再利用したいけれど、子供が小さいうちはやっぱり難しい」という人も少なくないですよね。お金を払ってでも時間を買いたい子育て中のママ達は、どのように再利用できなかった揚げ物油を処理しているのでしょう?

体験談を見てみると、皆さんできるだけお金をかけず楽に処理するために100均グッズや牛乳パック、古新聞やチラシなどを活用しています。こちらも参考にしつつ自分に合う方法で子育てと家事を楽しみましょう。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。