卵の殻が節約の救世主になる!再利用で出費を抑える10の技
卵は常に家庭にストックされている食材のひとつ。お値段も手頃で栄養価が高いので育ち盛りのお子さんがいる家庭では大活躍してくれますが、ほとんどの主婦は卵の殻をゴミとして捨てているでしょう。けれどドケチ節約主婦には卵の殻を再利用して節約しないなんてもったいなく見えるんです!
今回は卵の殻を食用として節約に使えるのか、卵の殻を使った10の節約術をご紹介します。掃除やガーデニング、美容や料理など幅広く活躍してくれますよ♪
卵の殻は食用に使っても安全?
卵の殻にはカルシウムが豊富に含まれているため、実際に粉末加工された卵の殻はベビーフードや高齢者用の食品のカルシウム強化、ソーセージや麺などの食品にも使用されていますし、卵の殻の内側にある卵殻膜はアミノ酸が豊富で肌にいいため化粧品やドレッシングにも使われています(注3)。けれど、家庭にある卵の殻を私たちが食用としてそのまま使用しても安全なのでしょうか?
卵の殻には糞の付着などにより食中毒の原因となるサルモレラ菌に汚染されていることがあります。国内のスーパーでパック販売されている卵の多くは農場からGPセンター(卵選別包装施設)に運ばれ、出荷前に殻の洗浄・消毒が行われているため食中毒の元となる細菌が除去されています。ただし100%安心とは言えません(注1)。
また、直売店や道の駅などで販売されている卵の殻や自宅で飼育している鶏卵の殻には食中毒の原因となる細菌が付着している可能性が高いため、そのまま食用として使用するのは危険です。
卵の殻に付着しているサルモレラ菌など細菌性食中毒を引き起す細菌はしっかりと加熱することで予防できます!
卵の殻を食用に使う場合は汚れをしっかりと洗い落とした後、75℃以上のお湯で1分以上煮沸して殺菌してからにしましょう(注2)。また、そのまま飲んで胃や食道の粘膜を傷つけないように細かく粉砕してから使用しましょう。
卵の殻の節約術10
卵の殻を使った節約術は簡単なものばかり。特別な技術も手間もいりませんので主婦が楽に取り組めますよ。毎年後回しになってしまう子供の夏休みの自由研究だって、エコな卵の殻のリユースをテーマにすれば材料費がかかっていないのに高評価間違いなし!
1台所の布巾の漂白
卵の殻には湯をアルカリ性にする性質があるため、卵の殻と一緒に台所の布巾などの布を加熱することで湯がアルカリ性になって布巾の汚れがよく落ちます。漂白剤のような気になる臭いもしませんので、漂白剤代の節約にもなって一石二鳥。
布巾の漂白の材料
- 卵の殻
- 布巾
- 水
- 鍋
2ガラス洗い
ガラス製の置物やグラスなど口が狭くて洗いにくいものがあったら、卵の殻に任せましょう。卵の殻を細かく砕いてガラス製品に入れ、少量の水を加えてシャカシャカ振るとガラスに付着した汚れが取れてスッキリとキレイになりますよ。
水筒などの筒形で洗いにくいものも、この方法で同じようにきれいにすることができます。
3ミキサー洗い
便利だけどお掃除が大変な調理器具「ミキサー」も、卵の殻を使えば簡単に洗うことができます。毎回、ミキサーを洗うのが面倒だなと思っていた方は、是非お試しくださいね。
ミキサー洗いの材料
- 卵の殻
- 中性洗剤
- ぬるま湯
- ミキサーに全ての材料を入れて、1~2分回す
- 卵の殻を捨てて、ミキサーを水で洗い流す
※回転中のあふれ防止のため、ぬるま湯はミキサーの半分までにしましょう
4コンロ磨き
卵の殻はクレンザーの役割を果たしてくれるので、コンロ磨きに使うキッチンたわしとして活用することができます。方法はとっても簡単!ガスコンロや鍋などキレイにしたい部分に細かく砕いた卵の殻をバラまいて、スポンジでこするだけ。クレンザー代や専用スポンジ代を節約できます。
5鍋の焦げ落とし
鍋を水につけて汚れをふやかしてから砕いた卵の殻をスポンジにつけて焦げた部分を磨くと、焦げを落としやすくなります。クレンザーや台所用タワシがなくても汚れを落としやすくなるので余計な台所用品を買わなくてもよくなり、その分で節約できます。
ただし、傷に弱い特殊加工の鍋だと傷つく恐れがありますので気をつけましょう。
6ガーデニング肥料
卵の殻にはミネラルやカルシウムが豊富に含まれているのでガーデニングの肥料として再利用できます。しかも卵の皮を細かく砕いて土に混ぜるだけと、使い方がとっても簡単。卵の殻を土に混ぜて微生物が繁殖する肥えた土にしてあげましょう。
7フェイスパック
卵殻膜(卵の殻の内側の薄膜)には美肌成分として有名で美容液になっているコラーゲンやアミノ酸が含まれているので、フェイスパックになり高価なフェイスパックを買わないエコな美容法です。
発展途上国では卵の殻の薄皮に傷を治療する効能があると言われ、今でもやけどや傷の治療などに使用されています。
実際に試してみたところ、保湿力がありお肌に水分が浸透してプルプルになったように感じられましたよ。
フェイスパックの材料
- 卵の殻
- 深めの容器
- 水
- 内側の膜だけめくって、顔にのせる
8コーヒーの苦味を抑える
卵の殻にはコーヒーの苦味を抑える働きがあります。卵の殻をコーヒーの粉と一緒にコーヒーフィルターに入れ、いつも通り抽出するだけです。抽出後はコーヒーかすと一緒に家庭菜園の肥料にするとよいでしょう。
また、ぬか床に卵の殻を入れるときゅうりの色が鮮やかになり、味もまろやかになりますよ。
9卵の殻の胃薬
昔からおばあちゃんの知恵として知られている活用術として、卵の殻を胃薬の替わりに使用するという方法があります。牡蠣の殻から作られている炭酸カルシウム(ボレイ末)は胃薬として使用されていますが、卵の殻の約95%は炭酸カルシウムであるため胃痛が和らぐと言われているのです。
ただし、そのままバリバリ食べたり大きな殻を飲み込むと喉や喉の粘膜を傷つける恐れがありますので、細かくパウダー状の粉末にして炒ってから煎じましょう。
卵の殻の胃薬の材料
- 卵の殻
- すり鉢
- 白湯
- 茶さじ1杯を白湯で飲む
10卵の殻アート
欧米ではイースターの時期になると可愛くお絵かきなどデコレーションされた卵の殻が並びます。どうせ卵料理をするなら中の卵を上手に取り出し、卵の殻にお絵かきするだけの簡単卵アートにトライしてみませんか?子供にもできますので、ちょっとした体験型イベント気分の週末を過ごせて娯楽費を節約できますよ。
面倒な人は、砕いた卵の殻で切り絵を作ってもいいですね。卵の殻はエコな自由研究の題材としても使え、教育費節約にも一役買ってくれます。素敵な卵の殻アートを作ってみましょう。イースターエッグを作る時の卵の中身の抜き方をご紹介しておきます。
卵の中身を抜く材料
- 中身が全部出たら水洗いし、乾燥させる
※デコレーションには絵具やクレヨンも使えますが、マニュキアも発色が良いです
※手軽なデコレーション方法として可愛い柄のペーパーナプキンを張る方法もあります
参考文献