8つの方法でおやつ代を節約!冷蔵庫の残り物で作れる簡単レシピ
子供のいる家庭では、おやつを常備していることがよくあります。スーパーやコンビニエンスストアには子供の目を引く美味しそうなおやつがたくさん売られていますが、毎日のおやつ代を1ヶ月単位で考えると意外と費用がかかっているものです。
とはいえ消化器官が未熟な子供にとって、おやつは成長に必要な栄養源。削るわけにはいきません。
こちらでは、1ヶ月のおやつ代、おやつ代を節約できる7つの方法、子供たけじゃない大人のおやつ節約のコツ、常備食や冷蔵庫の残り物で作れる簡単で美味しい3つの節約おやつレシピ、手作りおやつのメリットもご紹介いたします。
全国の2人以上世帯の1ヶ月のおやつ代
政府の統計による「2017年家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」を見ると、チョコレート菓子年間購入金額は1,437円、アイスやシャーベットは9,047円、その他の菓子は20,795円で年間合計31,279円。2人以上世帯では、1ヶ月でおよそ2,600円をおやつ代に使っていることが分かります。(注1)
日本政策金融公庫による20代~70代2000人を対象としたアンケート調査では、1回に購入するお菓子の値段は101円~200円以内が一番多く、次に多いのが100円以内と201円~300円以内。1回のおやつ購入にかける費用は300円以内という家庭が多く、1回買わないだけで年間3600円を節約できます。(注2)
三日坊主にしないコツはハードルを低く設定すること。まずは1回のおやつ購入からやめてみるのも一つの方法です。
おやつ代を節約できる8つの方法
「子供のおやつ代を少しでも節約したい!」と思っているママは、まずおやつ代を節約する方法をチェックし、無理なく取り汲める方法1つから徐々に取り入れていくとよいでしょう。
13食しっかり食べさせる
おやつを食べ過ぎてしまい、3度の食事があまり食べられなくなってしまうことはよくありますが、子供の健康を考えたら3食しっかり食べる習慣をつけることが大切です。3食きちんと食べていれば、おやつの量は減らせます。おやつの量が減ると、自然とおやつ代の節約にもつながっていくでしょう。
また朝食を抜いてしまう子供もいますが、朝食をとらない回数が多ければ多いほど、疲れやすい、頭痛、腹痛などの不定愁訴を起こすケースが多いです。
このようなことから3食しっかり食べることは、おやつ代の節約につながるだけでなく、子供の健康維持のためにとても大切なことなのです。
2おやつは飲み物と一緒に摂らせる
子供がおやつを食べる時は、水やお茶などの飲み物も添えてあげましょう。特に味の濃いお菓子の場合は口の中に味が残りやすいので、次々と食べたくなってしまいます。それを防ぐためにも、飲み物を飲みながら食べるようにしましょう。水分を摂ることで口の中がすっきりしますし、おやつの量が少なくても満腹感を得やすくなります。
3ジュースは立派なおやつ
ジュースとおやつを一緒に出すより、ジュースだけにしたほうがよりおやつ代の節約に役立ちます。最初は物足りなく感じるかもしれませんが、ジュースも立派なおやつです!市販のジュースは糖分が多く含まれているものもあるため、できれば安売り果物や価格が安定している安い冷凍フルーツを使って節約フレッシュジュースを作りましょう。
子供に乳製品のアレルギーがなければ、フレッシュジュースに牛乳を加えることでシェイクを作ることもできます。そうすると飲み応えがアップし、飲み物だけでも充分満足できるはずです。
4そのまま食べられる物をおやつにする
安売りしている果物やプチトマト、きゅうりなど特別手を加えなくても食べられるものをおやつにするのもおやつ代節約の良い方法の一つです。
バナナの黒い斑点はシュガースポットと呼ばれていますが、これは熟して糖度が上がっている証拠。値下がりしているものは大抵シュガースポットがありますので、そのまま出してもよし、皮を剥いてラップに包み冷凍庫で凍らせてもよし。安上がりで栄養価の高い美味しいおやつになり、子供も喜んで食べてくれます。
5減らせるおやつを考える
いつも買っている市販のおやつの中で、何を減らせるか考えてみましょう。果物や野菜のジュースがあるから、炭酸飲料をやめる、チョコレートなどの甘い物が好きな場合はチップス系のしょっぱい物をやめる、またその逆もあります。急に減らさずに、まずは1ヶ月に1個減らすところから始めることをおすすめします。
例として1枚120円の板チョコレートを毎週買うと、120円×4週で480円になり、500円近くの節約が可能。1ヶ月で約500円は少ないように感じるかもしれませんが、「ちりも積もれば山となる」です。
6まとめ買いをやめる
スーパーで安売りをしている時にスナック菓子などをまとめ買いしているママもいるでしょう。お得に感じるまとめ買いですが、おやつ代節約の面から見ると実はあまり良くありません。お菓子のストックがあると、つい食べ過ぎてしまうため、結局は節約にならないのです。
7残り物でおやつを作る
残ったパンやパンの耳は、小さく切ってトーストにしてから乾燥させ、溶かしバターと砂糖やきな粉をまぶせばラスクになります。
残った冷や飯もラップで小さく丸め、きな粉と砂糖をつければきな粉餅風おにぎりになりますし、残ったうどんを素揚げして砂糖をまぶせば、ナンチャッテかりんとうの完成!揚げ物のついでに翌日の分のおやつを作り置きすれば、新しい油を使う必要もありません。
8おやつの時間を決める
昔はおやつを手作りする家庭が多かったのですが、今は市販品を与える家庭がほとんど。決められた時間に与えず、欲しがる時に与える家庭が多いです。(注1)
けれどそれでは子供の要求に応じて買い続けなければならずイヤイヤ期に苦労しますし、スーパーで駄々をこねられてしぶしぶ財布を開ける家庭も。
規則正しい生活を子供にさせるためには、おやつ時間を守らせることが大切。これは虫歯予防にも繋がります。また求めに応じず子供に空腹を体験させることで、自然に3食をしっかり食べられるようになる子供もいるため、3歳児健診でおすすめする小児科医も。おやつ代節約だけでなく、規則正しい生活習慣や虫歯予防、好き嫌いや少食対策にもなる、一石四鳥のおやつ代節約方法です。
おやつ代の節約は大人も率先して行おう!
子供のおやつ代節約に悩むママが多いですが、子供だけでなく大人もおやつを意外と食べています。特に40~50代の女性は半数以上がほぼ毎日食べています。早いうちからママのおやつに関しても考えることが大切。(注2)
女性は年齢に伴い太りやすい体質へと変化しますので、子供と同じ気持ちになって食べていると成人病のリスクが上がります。成人病予防としても、女性のおやつの摂り方への見直しは重要課題。
また1回分のおやつ費用を少なく抑えても、購入回数が多ければ意味がありません。費用と併せて回数も見直していくことで、大人が食べるおやつも賢く節約していきましょう。
残り物や常備食で作るおやつ代節約レシピ
毎日のおやつ代を節約するための様々な方法がありますが、親子一緒にお菓子の購入費用を節約しながら、美味しいおやつを食べるには、手作りすることも良い方法です。
今回紹介するおやつのレシピは、どれも家庭にある常備食や残り物、激安スーパーのお得用品などを使って簡単にできるものばかりですので、子供と一緒に手作りしてみましょう。
麩で作るキャラメルラスク
簡単でおしゃれなキャラメルラスクは、ママのお菓子作りランクを格上げしてくれること間違いなし!麩を使ったラスクは栄養価が高く、リーズナブルでしかも美味しく、保育園給食のおやつでも人気のメニュー。
そのサクサクとした食感に手が止まらなくなってしまうはず。子供向けのおやつとしてだけでなく、おしゃれなスイーツをサッと簡単に作りたい大人にもおすすめです。
- フライパンに麩以外の材料を全て入れ、フツフツというまでマーガリン(バター)を溶かしながら混ぜる。
- フライパンに麩を入れ、焦げ付かないよう混ぜながら絡ませる。
- 麩に少し焦げ色がついたら、お皿に移して冷めたら完成。
- フライパンに麩以外の材料を全て入れ、フツフツというまでマーガリン(バター)を溶かしながら混ぜる。
- フライパンに麩を入れ、焦げ付かないよう混ぜながら絡ませる。
- 麩に少し焦げ色がついたら、お皿に移して冷めたら完成。
麩は40g程度で150円以下。激安スーパーなどで購入すると、50gで90円程度の場合もあります。砂糖や牛乳、マーガリンは自宅にあるものを使うと考えると、約150円以下で美味しくオシャレなおやつを作ることができます。子供にも喜ばれる甘いお菓子のキャラメルラスクは、プチギフトにもおすすめです。
使い道が色々ある麩
今回紹介したのは麩を使ったおやつレシピですが、お吸い物の具にするのはもちろん、ハンバーグなどを作る際、パン粉の代わりに砕いた麩を入れても美味しく仕上がります。また、鍋物に入れても、出汁をたっぷり吸って美味しいです。麩はおやつだけでなく、様々な料理にも使える万能食品と言えるでしょう。
ボリュームたっぷりのジャーマンポテト
じゃがいもとベーコンを一緒に炒めたジャーマンポテトは食べ応えがあり、子供のおやつに限らず、ご飯のおかずとしても最適。特に育ち盛りの子供には、嬉しいメニューの一つです。ジャーマンポテトなら手作りおやつのために改めて食材を買わなくても、家庭にある残り物のベーコンやじゃがいもで作ることができます。
ジャーマンポテトの材料
- じゃがいも 3個
- ベーコン 1パック
- 塩コショウ 少々
- お好みでマヨネーズ 少々
- じゃがいもをよく洗い、皮付きのまま0.5cm程度の幅にスライスする。
- ベーコンも同様に0.5cm幅にカットする。
- フライパンにサラダ油を熱し、ベーコンを軽く炒めたところにじゃがいもを投入。
- 全体が混ざったら水を大さじ2程度入れて、蓋をしたまま弱火で蒸し焼きにする。
- 楊枝などでじゃがいもを刺し、スッと通れば、塩コショウで味を調えて完成。
- 食べるときにお好みでマヨネーズをかける。
じゃがいもは栄養豊富で、腹持ちも良い食材です。スーパーなどで安売りしているタイミングで購入しておくと便利です。ジャーマンポテトは基本皮付きで作るので、小ぶりなじゃがいもを使うと良いでしょう。作り方も食材を炒めるだけで簡単ですから、子供と一緒に作ってみましょう。
新じゃがを使おう!
ジャーマンポテトに使うのは、新じゃがをおすすめします。新じゃがの定義は少し難しく、収穫したその日に出荷するものを指すこともあれば、春に収穫したものを貯蔵し徐々に出荷するものを指す場合もあります。関東地方では6月頃収穫したものが少しずつ出回り、九州地方では4月から6月いっぱいくらい、北海道では7月末から8月にかけて出回ります。
新じゃがには水分が多く含まれているので、蒸し焼きにするときに水を加える必要がありません。節約おやつとしてだけではなく、夕食のおかずやおつまみにも適しています。旬の時期に美味しい新じゃがを楽しみましょう。
栄養満点のバナナ蒸しパン
子供のおやつとしてパンもお馴染みのものですが、中でも蒸しパンは人気の一つです。市販の菓子パンよりもヘルシーなため、低年齢の子供にも安心して食べさせてあげることができます。
バナナを入れることで、より栄養価の高いおやつになります。バナナは離乳食にもよく使われる食材なので、子供にとってもお馴染みで食べやすい果物の一つ。おやつ代を節約できて、栄養もバランス良くとれるので一石二鳥です。
バナナ蒸しパンの材料
- 薄力粉 60g
- ベーキングパウダー 2.5g
- 砂糖 20g
- バナナ 1本
- 牛乳 50cc
- ボウルに薄力粉、ベーキングパウダー、砂糖を入れて混ぜる。
- 軽くつぶしておいたバナナと牛乳を加え、混ぜる。
- できあがった生地を紙コップに2/3ほど入れる。
- 鍋に水を入れ、その中に蒸し台を入れる。蒸し台が無ければ、ひっくり返した耐熱皿でも代用可能。
- 紙コップに入れた生地を蒸し台に並べる。
- 布巾を巻いた蓋をして、やや強火で蒸気が出てから約15分蒸す。
- 楊枝で刺してみて、ドロッとした生地がついてこなければ完成。
- 食べる時は、紙コップを破いて蒸しパンを出してから食べましょう。
バナナをつぶすときはボウルに入れたバナナをフォークの背でつぶすか、2重にしたビニール袋にバナナを入れて手でつぶしましょう。かわいい紙コップを使用して、きれいにラッピングするとプチギフトにもなります。紙コップのほか、シリコンカップやアルミカップを使っても良いでしょう。
水の量に気をつけて!
バナナ蒸しパンの生地を蒸し焼きにする時は、入れる水の量に注意しましょう。蒸し台の上にまで水があると紙コップがふやけてしまいますし、少なすぎるときちんと蒸すことができません。蒸し台の下ギリギリのところまで水を入れます。水が全部蒸発してしまっていないか不安であれば、途中で一度水の量を確認しましょう。
手作りおやつは節約以外のメリットもあり
3つの手作りおやつのレシピを紹介しましたが、ママの愛情たっぷりの手作りおやつはどんなものでも子供が喜びます。ママも子供もハッピーになる、そんなおやつタイムを過ごしたいものです。手作りおやつのメリットは何なのか、見てみましょう。
おやつ代の節約ができる
手作りおやつの大きなメリットは、なんと言ってもおやつ代の節約ができることです。スーパーなどで数十円のおやつを選ぼうとするとなかなか難しいですが、今回ご紹介したレシピはすべて1人前の材料で計算すると数十円になります。1ヶ月分で考えても市販品を買うより、ずっと安く済みます。手作りする時に使う材料も激安のスーパーなどで買うと、おやつ代の節約により役立つでしょう。
冷蔵庫の整理や生ゴミ軽減に役立つ
おやつを手作りする際、冷蔵庫の中の余った食材や果物の皮などを使うことで、冷蔵庫の中の整理ができますし、生ゴミ軽減にもつながります。使いきれず冷蔵庫の中で眠っている食材や、もったいないと思いながらも使い道に困り結局は捨ててしまっていた果物の皮などもアイディア次第で、子供が喜ぶ美味しいおやつになります。
もしかしたら、今まで考えつかなかった美味しいレシピが思い浮かぶかもしれません!
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子供と一緒に作ることで食育になる
毎日のおやつの目的は食事と食事の間の捕食とされているため、子供にとって大切なものです。おやつを手作りすることで安全で安く美味しいものを食べさせてあげることができるほか、子供と一緒に作れば、料理を身近に感じ食べ物のありがたさを知ることができますし、食品に関する知識を深めることもできます。
食べたものはその人の栄養として吸収され、脳も体も心をも育てるのですから、「食育」という面から日々のおやつにも気を配るようにしましょう。(注2)
その他のメリット
日本政策金融公庫が行ったおやつの消費動向についてのアンケート調査によると、手作りおやつ派は3人中1人という少ない割合です。そのような中でおやつを手作りする理由としては、多い順に「作るのが楽しい」「美味しいから」「安心だから」「喜ばれるから」というものが挙げられます。(注3)
子供がいる家庭では、「安心だから」が大きな理由の一つになるでしょう。市販のお菓子の中には添加物を多く含んでいるものもありますから、その点手作りのものは材料選びをママ自身が行えるため、安心して子供に美味しいおやつを食べさせてあげることができます。