引っ越しの挨拶の手土産は、1軒あたり500円から1,000円を目安に、タオル、洗剤、お菓子のどれかを選んでおけば大きく外れることはありません。悩む時間が長くなりがちなところですが、ご近所が気にしているのは品物の値段ではなく「どんな家族が越してきたのか」という点です。
お子さんがいるご家庭では、近所に同じ年頃のお子さんがいるかも気になることでしょう。引っ越し先でお子さんがトラブルを起こして菓子折りを持って謝罪することになっても、ご近所との人間関係ができていれば、よりスムーズに解決できるかもしれません。
この記事では、実際に引っ越しの挨拶品を配った15人の体験談をそのままご紹介したうえで、金額と品物、回った軒数を集計して傾向を整理します。買う場所やのしの書き方、渡すときの声かけ、「挨拶はいらない」と言われるケースまで、迷いやすいところを順に見ていきましょう。
引っ越しの挨拶品の相場と、選び方の基本
まず押さえておきたいのが金額の考え方です。ここを決めてしまえば、品物選びは一気に楽になります。
相場は1軒あたり500円から1,000円が目安
引っ越しの挨拶品は、500円から1,000円のあたりに落ち着くことが多いようです。この価格帯が選ばれるのには、はっきりした理由があります。
あまりに安すぎると、渡す側が「これで足りるだろうか」と気後れしてしまいます。逆に3,000円、5,000円といった品物になると、受け取った相手が「お返しをしなくては」と身構えることになります。ご近所付き合いは、これから何年も続く関係です。最初のやり取りで相手に宿題を残さない金額、というのが500円から1,000円という水準の意味です。
回る軒数によって総額は変わります。両隣と上下の4軒なら1,000円の品物でも4,000円ですが、戸建てで9軒回るなら1,500円の品物では13,500円になります。1軒あたりの単価と軒数をセットで考えると、無理のない予算が決まります。
「消えもの」を選ぶと相手に負担がかからない
品物選びで最も外れにくいのが、使えばなくなる「消えもの」です。置き物や食器のように形が残るものは、相手の好みに合わなかったときに処分しにくく、かえって気を遣わせてしまいます。
タオル、洗剤、お菓子、飲みもの。この4つはいずれも消えものです。しまい込む場所を取らず、使ってしまえば終わります。「もらったことを忘れられるくらいがちょうどいい」という感覚で選ぶと、迷いが減ります。
迷ったときの3択:タオル、洗剤、お菓子
相手の家族構成も年齢層もわからない状態で選ぶことになるので、条件を絞ると3つに落ち着きます。
| 品物 | 向いている場面 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| タオル | 相手の情報がまったくない、高齢の方が多い地域 | 色や柄が派手だと使いにくい。無地か白系が無難 |
| 洗剤 | 子育て世代が多い集合住宅 | 香りの好みが分かれる。無香料か控えめな香りを選ぶ |
| お菓子 | お子さんのいる家庭が多い、価格を抑えたい | 日持ちと個包装。生菓子や要冷蔵は避ける |
どれかひとつに決めきれないときは、全戸に同じものを配ってしまってかまいません。家ごとに違うものを渡す必要はありません。かえって「あちらには何を渡したのだろう」という余計な気遣いを生みます。
引っ越しの挨拶品体験談15
ここからは、実際に引っ越しの挨拶品をご近所へ持って行った体験談です。挨拶品の金額や持って行ったご近所の範囲、その後のご近所付き合いの様子まで教えていただきました。
洗剤を持って行きました
夫婦に子どもが二人います。2012年に新居に引っ越しました。引っ越しの挨拶では、約400円の洗濯洗剤を配りました。一軒家なので、我が家の両隣に挨拶に行きました。
家の裏側にも住んでいる方がいましたが、なかなかお会いできず2ヶ月程経ったため、改めて挨拶に行くのはやめました。半年程経ってやっとお会いできたので、口頭のみでのご挨拶になりましたが、特に問題なく今も仲良くしていただいています。
我が家以外は年配のご家庭が多く、子どもたちは会うたびにかわいがってくれます。いつも騒がしくてすみませんとお話ししたら、「明るくていい」と言ってくださり、旅行のお土産を渡し合ったりと、近所付き合いはうまくいっていると思います。年齢の近い子どもがいないのは残念ですが、平和に過ごせています。
タオルと焼菓子
わが家は夫と娘と私の3人家族で、2015年に今住んでいる戸建ての借家に引っ越しました。引っ越しの挨拶の際は、お隣に住んでいる大家さんの娘さん一家には2000円程度の焼菓子のセットと800円程度のタオルを、ご近所のお宅には800円程度のタオルのみを持ってご挨拶に行きました。
ご挨拶は町内全戸には行かず、両隣と道を挟んで向かい側の4軒のお宅、そして町内会長さんのお宅のみ伺いました。共働きのお宅や高齢者の方が多い地区なので、なかなかご挨拶できないお宅もありましたが、1週間かけて何とか挨拶することができました。
あまり近所付き合いが盛んな地域ではないようで、顔を合わせたときに挨拶や会釈をするくらいですが、町内のことなどでわからないことがあれば気軽に教えてくださるので助かっています。
上下左右の方へタオルセット
夫と2人の子どもの4人家族です。現在の家には2012年に引っ越してきました。近所への挨拶には、500円程度のタオルなどの日用品が入ったものを持っていきました。マンションの中階に引っ越しましたので、両隣と上下の方、合計4件のお宅に挨拶に行きました。
現在はスムーズにお付き合いできている方だと思います。ただ、挨拶に行ったときは子育て世代の方もいましたが、そうでない方の方が多かったので、騒音に関して釘を刺されました。静かに生活してほしい、とのお話でした。
それを聞いていましたので、できる限りは家の中で騒がしくしないように生活をしています。ただ子どものことですので、そうもいかない場合も多いです。挨拶して以来、私どもはきちんとしたお付き合いをしているつもりですので、先方からは何も苦情といったことは入っていません。
鎌倉せんべいでご挨拶
現在四ヶ月になる息子と夫婦の3人家族です。中古マンションを購入して2016年2月末に引っ越しました。引っ越しした当日夕方に両隣と下の階、そして管理人さんに挨拶にいきました。
品物は鼓月の千寿せんべいというもので、波型のクッキー生地にクリームがはさまっていて6枚入りで648円でした。ご近所の年齢層がわからなかったので、子どもやお年寄りでも食べやすいものをと考えて選びました。安い割に見ばえがよく、ちょっとした手土産によかったと思います。
子どもが生まれることもあり、これからうるさくなりますが…とお伝えしていましたが、生まれてからも敷地内で会うと声をかけていただいたりして、うまくやっていけています。また、管理人さんにお願いごとをすることがあった時も快く引き受けていただけました。
フェイスタオル2枚セット
夫と2人の子どもがいます。上の子が乳児のころ、2013年に今の一軒家を購入して転居しました。不動産の担当の方から町内会の範囲を聞いていたので、同じ町内の班になる八軒のお宅へ挨拶に伺いました。アパートもまとめて町内会へ加入していると聞きましたが、住民が多く、家から離れているのでそちらは除外しました。
挨拶の時に持っていったのは、フェイスタオルが2枚入ったギフトセットです。ショッピングモールのギフトコーナーで売られていたものをまとめて購入しました。ひとつ1500円くらいだったと思います。
子どもを抱っこ紐で抱っこしながら挨拶に行ったので、行く先々で子どもをあやしてくれたり、近い年のお子さんがいらっしゃるお宅では、一緒に遊ぼうねと言ってくれたりしました。小さい子どものいるご家庭が多く、同じ幼稚園に通う子もいるので、情報交換をしたり、夏休みに一緒にプールや花火で遊んだりしています。
無難にタオル
子ども2人の4人家族です。現在の家に引っ越ししたのは2009年の秋頃で、その際ご近所への引っ越しの挨拶にはタオルを持って行きました。いただいた時に一番困らないもの、また手元にずっと残ることのない消耗品であること等から選びました。
価格は500円以上1000円未満で、タオル2枚に名字の入った熨斗をつけました。少し集合して建っているような雰囲気の場所なので、隣近所だけでなく、その周りも含めて7軒ほど挨拶に行きました。
挨拶に行く際は家族全員で行き、こちらの家族構成を伝えることで、相手の家族構成やお子さんの年齢等を少し把握することができました。子どもの年齢が近いお宅には、この近辺の小児科情報やお勧めのお店について聞いたり、また何か教えてもらえるよう伝えたりしました。そこから始まり、現在も深すぎず浅すぎずご近所付き合いできていると思います。
洗剤にしました
主人と私、2歳の娘の3人家族です。現在の家には2013年に結婚と同時に引っ越しました。引っ越しの時の挨拶品としては、約300円の洗剤を2つセットにしました。のしをつけ、隣近所含めて合計4軒回りました。
私たちが住んでいる隣近所は全て家族連れで、中には娘と同級生の子どもを持つ家庭もありましたので安心しました。近所付き合いはそこまでありませんが、会えば挨拶をする程度です。子育て世代が多く住んでいるマンションなので、親同士で今後の幼稚園のことなどを相談しあうことができ、とても助かっています。
騒音トラブルや、感じが悪い方がいたりなど、近所トラブルがないのが幸いです。我が家の場合、まだ娘も小さく泣き声でご迷惑をかけている時もありますが、みなさん会えば優しく接してくれます。
タオルセットを持って家族全員で挨拶回り
夫と息子2人の4人家族で2016年に引っ越してきました。今回は一戸建てに引っ越してきたということもあり、隣近所だけでなく、家の裏のお宅や斜め近所など、計9軒くらいのお宅に挨拶にいきました。
持参して行ったのは、有名デパートで2000円くらいのブランドもののタオルセットです。ご近所は皆さん高齢の方が多く、若い方がいらっしゃらなかったんですね。なので一番タオルセットが無難ではないかということで、色も白地のポイントでキレイなお花の刺繍が入った清楚なものを選びました。
挨拶に行く時は基本的に息子や夫も含め家族全員で出向きました。マンションやアパートと違い、顔をしっかり覚えていただかなくてはと思いましたし、こちらも今後は町会などで顔を知っていないと失礼だと思ったからです。
その甲斐もあり、割りと早く馴染めたのではないかと思います。実際、お隣のおばさんにはよく田舎から送られてきたお米やお野菜をいただいたり、息子たちが中学や高校へ進学した時には、お祝いをいただいたりと仲良くさせていただいています。
素麺を持って行きました
我が家は、主人と小学生の娘2人と赤ちゃんの5人暮らしです。家はマンションで、引っ越してきたのは2011年です。両隣と下の階のお家の3軒に挨拶に伺いました。ご挨拶に何を持って行こうか悩みました。
これまで、引っ越しのご挨拶に洗剤や砂糖をいただいたことがありますが、洗剤は好みがあるのでやめました。そこで、地方の名産品でもある小さなパックの素麺にしました。300円程度のものです。
そして、下の階のお家の人には「うるさくするかもしれませんが、よろしくお願いします」と丁重にご挨拶をしました。隣の方は、我が家と同じ小学生のお子さんがいらっしゃったので、いろいろと地域のことを教えていただき助かりました。今のところ、娘たちはドタバタとしないので近所付き合いは良好です。
洋菓子の詰め合わせ
2015年2月頃に現在のマンションに引っ越しました。以前一人暮らしで引っ越した際は、防犯上挨拶に行かなかったので今回も行くか悩みましたが、当時生後3ヶ月の赤ちゃんを連れており、日中もよく泣き、夜泣きもあったので、ご迷惑をおかけするかと思い挨拶に行くことにしました。
マンションによっては挨拶をしないよう注意される所もあるようですが、うちのマンションは特に注意はありませんでした。引っ越して3日ほど経ってから、洋菓子店でお菓子の詰め合わせを準備しお伺いしました。ファミリーが多く住んでいるマンションだったのと、あまり高価なものを貰っても困ると思ったので1500円程のものです。
住む部屋は最上階の角部屋だったので、お隣と下の階の方だけに挨拶に行きました。現在は、エレベーターの中で会えば挨拶をする程度ですが、先に子どもがいる事を伝えておいたので気が楽です。
バスタオルです
3歳と0歳の娘、旦那と私の4人家族です。2012年に現在のアパートに引っ越してきました。引っ越しの挨拶には、近所のイオンで購入した1000円ほどのバスタオルを包んで持っていきました。
私たちの住まいは1階です。挨拶に回ったのは、同じ棟の両隣2軒と上の階の1軒の計3軒です。私たち家族とは年代が違う方々なので深い付き合いはなく、会ったら挨拶を交わす程度です。我が家には、小さい子どもがいるので騒がしくなる時もありますが、会えば可愛がってくれています。
回覧板や町のお手紙を配布する係が毎年変わるので、自分の番の時は快く引き受け、ほかの方が当番になった際には、「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えるように心がけています。
自分が大好きな紅茶
私たち家族は、夫と私、子ども3人の5人家族です。2年前に、夫の転勤で引っ越した際には、1000円程度の紅茶のパックをご近所さんに配りました。社宅だったりすれば、あまり気を使わなくて良かったのかもしれませんが、誰も知り合いのいないところへの引っ越しだったこともあり、近隣のお家、7、8件ほどにごあいさつに伺いました。
ごあいさつの品を紅茶にしたのは、日持ちもして、多くの人が好んで飲むものだと考えたからです。自分たちが愛飲している紅茶のパックを簡易包装して持参し、ごあいさつに回った結果、今でもご近所さんとは、たまに料理の差し入れをしたりと、色々と共助し合える、とても良好な関係性を維持することができています。
タオル
現在の家族構成は、夫と自分、子どもの3人家族です。現在の家に引っ越しをしたのは10年前です。引っ越しの際には両隣とお向かいのお宅、計3軒にご挨拶に伺いました。
ご挨拶の際に持参した品物は、少し迷いましたがタオルにしました。金額は1000円くらいだったかと思います。相手の方の好みがよくわからないので、無難に無地のタオルを選びました。
現在のご近所付き合いはとても良好です。会えば挨拶を交わすなど、普通にお付き合いできていますので、安心して生活しています。挨拶の際の品物選びは悩みますが、相手の方の生活スタイルがわからない場合にはタオルは無難でおすすめです。自分自身も引っ越しのご挨拶でタオルをいただいた時にはとてもうれしかったです。
今治のハンドタオルとボディタオルのセット
我が家は主人、4か月の息子、義母、私の4人家族です。今の家に引っ越してきたのは2016年の冬で、まだ息子がお腹の中にいるときでした。新居の場所は新築ばかりが立ち並ぶところで未入居の家もあったので、ご近所さんの挨拶回りは6軒だけでした。
挨拶に持っていくものを何にするかを決めるときに、形が残らないお菓子がいいかなと思ったのですが、お菓子は好き嫌いがあるので除外、洗剤などは各家庭決まったものを使っていることが多いのでこれも除外、最終的にどこでも使うタオルにしました。
ただ、大事な挨拶回りなので、タオルでも少しいい物をということで、今治のハンドタオルと麻のボディタオルがセットになったものを選びました。だいたい1セット1500円ほどで全部で9000円かかりました。引っ越し後息子が産まれ、ちょうどご近所さんにも小さいお子様がいることもあって、今もご近所づきあいはとても良好です。
タオルと食器洗剤のセット
我が家は会社員の主人と専業主婦の私、中1の息子と小5の娘の4人家族です。我が家が現在の家に引っ越したのは2010年の話です。引っ越しの挨拶に持って行ったのは、400円程度のハンドタオルと150円程度の食器洗剤、計1世帯あたり550円程度でした。
我が家の場合、中古住宅を購入したため、近所に既にできているコミュニティーに入れてもらう形での引っ越しとなりました。そのため、同じ班(回覧板や清掃当番などを共同で行うグループ)の方8世帯に挨拶かたがた品物を配りました。
最初にしっかり挨拶しておいたおかげで、その後スムーズに班の仲間入りができましたし、ご近所さんとの関係も円満で過ごしています。
体験談15件を集計してわかった、品物と金額の傾向
15人の話を並べてみると、どこに落としどころがあるのかが見えてきます。品物のカテゴリごとに数えると、次のようになりました。
| 品物のカテゴリ | 件数 | 具体的に選ばれたもの |
|---|---|---|
| タオル類 | 9件 | フェイスタオル2枚組、バスタオル、ハンドタオル、ブランドのタオルセット、今治のタオル |
| 洗剤類 | 3件 | 洗濯洗剤、洗剤2個セット、食器洗剤 |
| お菓子 | 3件 | せんべい、焼菓子のセット、洋菓子の詰め合わせ |
| その他の食品 | 2件 | 素麺、紅茶のパック |
※タオルと洗剤、タオルと焼菓子のように組み合わせた方がいるため、合計は15件を超えます。
タオルが圧倒的に多いという結果になりました。理由も共通していて、「相手の好みがわからないから」「使えばなくなる消耗品だから」という2点です。りんごさんが「相手の方の生活スタイルがわからない場合にはタオルは無難でおすすめです」と話しているとおり、情報がないときの安全な選択として機能しています。
はるっちさんは、お菓子と洗剤をどちらも検討したうえでタオルに落ち着いています。「お菓子は好き嫌いがあるので除外、洗剤などは各家庭決まったものを使っていることが多いのでこれも除外」という消去法です。この考え方は、悩んでいる方がそのまま真似できる判断の道筋になります。
金額は500円台から1,000円台に集まっている
体験談に出てきた金額を並べると、次のように分かれました。
| 1軒あたりの金額 | 件数 |
|---|---|
| 500円未満 | 2件 |
| 500円台から1,000円未満 | 6件 |
| 1,000円 | 3件 |
| 1,500円 | 3件 |
| 2,000円 | 1件 |
最も多いのが500円台から1,000円未満の6件で、1,000円までを含めると9件になります。15件のうち6割が1,000円以内に収まっていることになります。300円台や400円台でも、その後のご近所付き合いに支障が出たという話は出てきていません。
一方で、1,500円や2,000円を選んだ方には共通した事情があります。みかこさんは「ご近所は皆さん高齢の方が多く」という状況で品格のあるタオルセットを、ニナさんは大家さんの娘さん一家という特別な相手にだけ2,000円程度の焼菓子を選んでいます。相手の立場や年齢層によって上乗せするという使い分けです。
戸建てと集合住宅で、回る軒数が大きく違う
金額よりも総額に影響するのが軒数です。ここに、はっきりした差が出ました。
| 住まいの種類 | 回った軒数 | 回った先 |
|---|---|---|
| マンション、アパート | 2軒から4軒 | 両隣、上の階、下の階、管理人 |
| 戸建て | 2軒から9軒 | 両隣、向かい、裏、斜め、町内会長、同じ班の世帯 |
集合住宅の方は、めぶりんさんの4軒、はづきさんの3軒と管理人、まなみさんの4軒、あやねさんの3軒、たおママさんの2軒、ももこさんの3軒と、いずれも2軒から4軒に収まっています。壁と床を挟んで音が伝わる相手が決まっているため、範囲がはっきりしているのです。
対して戸建ての方は、ののさんの8軒、Mママさんの7軒、みかこさんの9軒、りっちゃんさんの8軒と、一気に増えています。理由は町内会や班という単位が存在するからです。ののさんは「不動産の担当の方から町内会の範囲を聞いていた」ため、班に当たる8軒に絞れています。りっちゃんさんは「同じ班(回覧板や清掃当番などを共同で行うグループ)の方8世帯」と、範囲を明確に把握したうえで配っています。
ここから引き出せる実用的なポイントがあります。戸建てに引っ越すなら、契約のときに不動産会社の担当者へ「この家はどの班に入りますか」と聞いておくことです。範囲がわからないまま当日を迎えると、何個買えばいいのか決まらず、足りなくなったり余らせたりします。
予備を2個持っておくと慌てずに済む
体験談を読むと、当初の予定どおりに回れなかった話がいくつも出てきます。ひちさんは家の裏のお宅と2ヶ月会えず、ニナさんは1週間かけてようやく全戸を回り終えています。ニナさんの地区は「共働きのお宅や高齢者の方が多い」ため、在宅のタイミングが読めなかったのです。
また、はるっちさんの新居は「新築ばかりが立ち並ぶところで未入居の家もあった」ため、6軒で済んでいます。反対に、後から入居してくる家があることも考えられます。予定の軒数プラス2個を買っておけば、追加で買い足しに走らずに済みます。日持ちするものを選べば、余っても自宅で使えます。
お菓子を挨拶品にするときの選び方
お菓子は価格を抑えやすく、受け取る側の負担も軽い選択肢です。ただし、選ぶ条件がタオルや洗剤よりも細かくなります。
個包装と日持ちが最優先の条件
お菓子を選ぶときに外せない条件は2つです。ひとつは個包装であること。もうひとつは日持ちすることです。
個包装がよいのは、家族の人数や生活時間帯がバラバラでも、それぞれのタイミングで食べられるからです。ひとり暮らしの高齢の方に大きなホールのお菓子を渡しても、食べきれずに困らせてしまいます。
日持ちも同じ理由です。渡す相手が明日から旅行に出るかどうかは、こちらには知りようがありません。賞味期限が2週間から1ヶ月あるものなら、相手のペースに任せられます。焼菓子、せんべい、クッキー、ゼリー、羊羹といった常温保存できるものが該当します。
はづきさんが選んだ千寿せんべいは、この条件をよく満たしています。「ご近所の年齢層がわからなかったので、子どもやお年寄りでも食べやすいものをと考えて選びました」という理由づけも、まさに情報がない状態での正解の出し方です。硬すぎず、口の中で崩れやすい生地は、上の世代にも小さなお子さんにも渡しやすい形状です。
避けたいのは要冷蔵と、香りの強いもの
逆に、避けたほうがよいものもはっきりしています。
- 要冷蔵のケーキやプリン。相手の冷蔵庫の空きを勝手に埋めることになります
- 賞味期限が数日の生菓子。食べる予定を相手に押しつけてしまいます
- 大きくて分けにくいもの。ホールケーキや大きな箱の詰め合わせ
- 香りの強いもの。ドリアンやくさやのような珍味は、話題性はあっても好みが極端に分かれます
「地元の名物を知ってもらいたい」という気持ちで珍しいものを選びたくなりますが、初対面のご挨拶では、当たり障りのなさが優先です。あやねさんは「地方の名産品でもある小さなパックの素麺」を選んでいますが、素麺は日持ちして誰でも調理法がわかるという点で、名産品のなかでも安全な選択と言えます。
500円前後で選べるお菓子のタイプ
500円から800円の予算でも、見栄えのするお菓子は選べます。この価格帯だと、中身は4個から8個入りが標準的です。
実際にはづきさんの千寿せんべいは6枚入りで648円でした。「安い割に見ばえがよく、ちょっとした手土産によかった」という感想が出ています。箱に入っていて、掛け紙がかかっているだけで、袋詰めの倍近くきちんとした印象になります。予算を上げるより、包装で印象を作るという発想です。
挨拶品はどこで買う?購入先ごとの向き不向き
まとめて何個も買うので、買う場所によって手間が大きく変わります。それぞれの向き不向きを整理します。
スーパーやショッピングモールのギフトコーナー
最も現実的なのがここです。ののさんは「ショッピングモールのギフトコーナーで売られていたものをまとめて購入」し、ももこさんは「近所のイオンで購入した1000円ほどのバスタオル」を選んでいます。
ギフトコーナーの強みは、のしと包装をその場で頼める点です。表書きも店員さんが書いてくれるところが多く、同じものを何個も、と伝えれば在庫もまとめて出してもらえます。引っ越しの準備で時間がないときに、一度で終わるのはかなり大きな利点です。
洋菓子チェーンや和菓子店
お菓子で揃えるなら、駅前や住宅街にある洋菓子チェーンや和菓子店が候補になります。シャトレーゼのように焼菓子の詰め合わせを手頃な価格で扱っている店なら、500円から1,000円台で数を揃えやすくなります。和菓子店なら、せんべいや最中の詰め合わせが同じ価格帯で見つかります。
店頭で買う場合は、「引っ越しのご挨拶用です」と伝えるのがコツです。用途を言えば、その予算で見栄えのする組み合わせを提案してもらえますし、掛け紙も適切なものを選んでくれます。
通販でまとめ買い
軒数が多いときや、引っ越し前で外出時間が取りにくいときは通販が向きます。同じものを8個、10個と注文でき、荷物を運ぶ必要もありません。
注意したいのは届く先を新居にするか旧居にするかです。引っ越し当日に挨拶に回りたいなら、旧居に届けて自分で運ぶか、新居に引っ越し日の翌日指定で届けるかを決めておく必要があります。荷物が山積みの部屋で箱を探すことにならないよう、開けやすい場所に置いておきましょう。
百貨店
相手や地域の雰囲気に合わせて格を上げたいときの選択肢です。みかこさんは「有名デパートで2000円くらいのブランドもののタオルセット」を選んでいます。高齢の方が多い地域で、これから町会での付き合いが続くという判断でした。
百貨店の紙袋は、それ自体が丁寧さの表現として受け取られる場面があります。ただし全戸を百貨店価格で揃えると総額が跳ね上がるので、大家さんや町内会長さんなど、特別な相手だけに絞るのが現実的です。
のしと包装:おしゃれに見せるより「きちんと見せる」
挨拶品の見た目で悩む方が多いところです。おしゃれさを狙うより、きちんと感を出すほうが目的に合っています。
のしは「外のし」で、表書きは「御挨拶」
のしの掛け方には、包装紙の外側にかける外のしと、内側にかける内のしがあります。引っ越しの挨拶では外のしを選びます。渡した瞬間に「何のための品物か」が相手の目に入るからです。
表書きは「御挨拶」が最も一般的です。「粗品」と書くこともあります。水引は紅白の蝶結び(花結び)を選びます。何度あってもよいお祝い事に使う結び方で、引っ越しの挨拶はここに含まれます。
名字を入れる意味は、覚えてもらうこと
のしの下段には自分の名字を入れます。Mママさんは「タオル2枚に名字の入った熨斗をつけました」、まなみさんも「のしをつけ」と書いています。
これは形式のためだけではありません。玄関先で名乗っても、相手はその場では覚えきれないものです。品物に名字が残っていれば、後から思い出してもらえます。家族で「あの家、なんて名前だったかしら」と話題になったときに、のしが答えてくれるわけです。
手書きでも問題ありませんが、字に自信がないときは購入した店で書いてもらうか、短冊のしを使いましょう。
手提げ袋は、渡すときに外す
複数軒回るときは、品物を手提げ袋に入れて持ち歩きます。渡すときは袋から出して品物だけを差し出すのが丁寧な形です。袋は自分で持ち帰ります。
ただし雨の日や、相手が受け取ったあとに片手がふさがってしまう場面では、「袋のままで失礼します」と一言添えて袋ごと渡してもかまいません。形式にこだわりすぎて、玄関先で品物を落とすようなことになるほうが困ります。
挨拶に回るタイミングと、留守だったときの対応
手土産が決まったら、次はいつ回るかです。
引っ越し当日から翌日が理想、遅くても1週間以内
もっとも望ましいのは引っ越し当日です。はづきさんは「引っ越しした当日夕方に両隣と下の階、そして管理人さんに挨拶に」行っています。当日は荷物の搬入で足音や物音が大きくなる日なので、先に一声かけておく意味があります。
とはいえ、当日はご自身も疲れきっています。たおママさんのように「引っ越して3日ほど経ってから」でもまったく問題ありません。目安としては1週間以内を目標にしておけば十分です。
時間帯は、平日なら夕方の17時から19時ごろ、休日なら10時から18時ごろが無難です。朝早い時間や夜遅い時間、それに食事の時間帯は避けます。
留守が続くときは、手紙を添えて郵便受けに
何度訪ねても会えないことは珍しくありません。ひちさんは2ヶ月経った時点で「改めて挨拶に行くのはやめました」と判断し、半年後に会えたときに口頭で挨拶を済ませています。「特に問題なく今も仲良くしていただいています」という結果になっているので、この判断も間違いではありません。
それでも気になるなら、3回訪ねて会えなかった時点で、短い手紙を添えて郵便受けに入れる方法があります。品物は入れず、手紙だけにします。
留守が続いたときの手紙の例
「◯月◯日に◯◯号室(または隣)に引っ越してまいりました◯◯です。ご挨拶に伺いましたがお留守でしたので、書面にて失礼いたします。小さな子どもがおりますので、ご迷惑をおかけすることがあるかと思います。何かございましたらお声がけください。今後よろしくお願いいたします。」
顔を合わせられたときに「先日は手紙を入れさせていただきました」と切り出せるので、次の会話が始めやすくなります。
「引っ越しの挨拶はいらない」と言われるのはどんな場合か
近年は挨拶を省く選択も一般的になってきました。どんなときに省くのか、逆にどんなときは行ったほうがよいのかを整理します。
省く判断がされやすいケース
たおママさんは「以前一人暮らしで引っ越した際は、防犯上挨拶に行かなかった」と話しています。ひとり暮らし、とくに女性の場合、部屋の場所と生活実態を知られたくないという判断があります。これは十分に理にかなった選択です。
また「マンションによっては挨拶をしないよう注意される所もある」という記述もあります。管理規約や入居時の案内で、住民同士の訪問を控えるよう案内している物件が実際にあります。この場合は、案内に従うのが正解です。
大規模なマンションで、同じフロアに何十戸もあるようなケースも省かれやすくなります。全戸に配るのは現実的ではなく、そもそも顔を合わせる機会が少ないからです。
お子さんがいるなら、行っておくと後が楽になる
一方で、お子さんがいるご家庭は挨拶をしておいたほうが後の生活が楽になります。理由は音です。
たおママさんは、ひとり暮らしのときは挨拶をしなかったにもかかわらず、赤ちゃんを連れた引っ越しでは行くことを選びました。「日中もよく泣き、夜泣きもあったので、ご迷惑をおかけするかと思い」という判断です。結果として「先に子どもがいる事を伝えておいたので気が楽です」と話しています。
この「気が楽」という感覚が、挨拶の実質的な価値です。挨拶をしていないと、子どもが泣いたり走ったりするたびに、相手がどう思っているかがわからず不安になります。先に伝えておけば、少なくとも「知らせてある」という前提で過ごせます。
はづきさんも「子どもが生まれることもあり、これからうるさくなりますが…」と先に伝えています。ひちさんは「いつも騒がしくてすみません」と話したところ、「明るくていい」という返事をもらっています。先に言っておくと、相手は許容する側に立ちやすくなるという構図です。
挨拶をしたことで釘を刺されることもある
ただし、良い反応ばかりとは限りません。めぶりんさんは「騒音に関して釘を刺されました。静かに生活してほしい、とのお話でした」と書いています。
この場面をどう受け止めるかで、その後が変わります。めぶりんさんは「それを聞いていましたので、できる限りは家の中で騒がしくしないように生活をしています。ただ子どものことですので、そうもいかない場合も多いです」と、できる範囲で対応しつつ、限界も正直に認めています。結果として「先方からは何も苦情といったことは入っていません」という状態です。
言われたことを全部完璧に守ろうとすると、自分を追い詰めることになります。相手の希望を聞いた事実そのものが関係を作ると考えて、できる範囲で気をつける。それで十分です。
子どもがいる家庭ならではの挨拶の進め方
ここからは、お子さんがいるご家庭に絞った具体的な進め方です。
子どもも一緒に連れて行く
体験談では、家族全員で回った方が複数いました。Mママさんは「挨拶に行く際は家族全員で行き、こちらの家族構成を伝える」ことで、相手の家族構成やお子さんの年齢を把握できています。みかこさんも「基本的に息子や夫も含め家族全員で出向きました」と書いています。理由は「顔をしっかり覚えていただかなくては」という点です。
ののさんは「子どもを抱っこ紐で抱っこしながら挨拶に行った」ため、「行く先々で子どもをあやしてくれたり、近い年のお子さんがいらっしゃるお宅では、一緒に遊ぼうねと言ってくれたり」という反応を得ています。
小さなお子さんが一緒にいると、玄関先の会話が自然に生まれます。品物を渡すだけで終わらず、「おいくつですか」「うちにも同じくらいの子がいますよ」という言葉が続きやすくなるのです。子どもは会話のきっかけとして、最も強力な存在です。
玄関先で使える声かけの例
何を言えばいいのか固まってしまう方も多いところです。3つのパターンを用意しておけば足ります。
玄関先で使える声かけ
基本形:「はじめまして。本日◯◯号室に引っ越してまいりました◯◯です。小さな子どもがおりますので、うるさくすることがあるかと思います。何かありましたら遠慮なく言ってください。よろしくお願いいたします。」
階下の方へ:「下の階の◯◯です。上の◯◯号室に引っ越してまいりました。子どもがまだ小さくて、走る音が響いてしまうかもしれません。気になるときはいつでも教えてください。」
お子さんのいるお宅へ:「◯◯に引っ越してまいりました◯◯です。上の子が◯歳、下が◯歳です。近くに同じくらいのお子さんがいらっしゃると聞いて、うれしく思っています。これからよろしくお願いします。」
共通しているのは、「何かあれば言ってください」で締めることです。この一言があると、相手は不満を溜め込む代わりに、直接伝える選択肢を持てます。これが後々のトラブルを減らします。
階下の方への挨拶は、少し丁寧に
集合住宅では、階下の方が最も音の影響を受けます。あやねさんは「下の階のお家の人には『うるさくするかもしれませんが、よろしくお願いします』と丁重にご挨拶をしました」と書いています。同じ品物を渡すとしても、言葉のかけ方を一段丁寧にする配慮です。
お子さんが歩き始める前でも、数ヶ月後には走ります。そのときのために、最初の挨拶で関係を作っておく価値があります。
ご近所付き合いを続けるための小さな習慣
挨拶は入口にすぎません。体験談を見ると、その後の付き合いを支えているのは日常の小さな行動です。
ももこさんは「回覧板や町のお手紙を配布する係が毎年変わるので、自分の番の時は快く引き受け、ほかの方が当番になった際には、『ありがとうございます』と感謝の気持ちを伝えるように心がけています」と話しています。当番を引き受けることと、お礼を言うこと。この2つだけです。
ひちさんは「旅行のお土産を渡し合ったり」という関係を築いています。いっちんさんは「たまに料理の差し入れをしたり」と、共助できる関係になっています。
いずれも特別なことではありません。会ったら挨拶する、当番はきちんとやる、何かもらったらお礼を言う。この3つで、体験談に出てきたご家庭のほとんどが「良好」と表現できる関係を保っています。距離を詰めすぎない、というのも共通点です。Mママさんの「深すぎず浅すぎず」という言葉が、ちょうどよい距離感を表しています。
引っ越しの挨拶の手土産についてよくある質問
最後に、迷いやすい点をまとめて確認しておきましょう。
Q1.旧居のご近所にも挨拶は必要ですか
親しくしていた方には、引っ越す2、3日前までに伝えておくと丁寧です。品物を渡すかどうかは関係の深さによります。長く付き合った方には500円から1,000円程度の消えものを、そこまで交流がなかった方には口頭で「お世話になりました」と伝えるだけでも十分です。
Q2.挨拶に行ったら不在で、次の日も不在でした。何回まで訪ねるべきですか
時間帯を変えて3回程度が目安です。それで会えないなら、手紙を郵便受けに入れる方法に切り替えましょう。何度も訪ねること自体が、相手にとって負担になる場合もあります。ひちさんのように、後日偶然会えたときに口頭で済ませるという形でも問題ありません。
Q3.全戸に同じ品物でいいのですか
基本は同じもので構いません。ただし大家さんや町内会長さん、管理人さんなど、これから特にお世話になる相手には金額を上げるという使い分けがあります。ニナさんは大家さんの娘さん一家にだけ焼菓子のセットを追加しています。
Q4.手土産の予算はどこまで削っていいですか
300円台でも成立しています。体験談ではひちさんが約400円の洗濯洗剤、あやねさんが300円程度の素麺を選び、どちらもその後のご近所付き合いは良好です。金額よりも、のしをつけてきちんと包むこと、そして直接顔を見て挨拶することのほうが効きます。
Q5.子どもを連れて行きたいのですが、機嫌が悪くなりそうで不安です
よく眠れた日の、朝食から2時間ほど経った時間帯を選ぶと落ち着いていることが多いようです。それでも難しいときは、夫婦のどちらかが子どもを見て、もう一方が玄関先で話すという分担でかまいません。「子どもがぐずってしまって」と一言添えれば、それ自体が家族構成を伝える情報になります。
手土産よりも大切なのは、顔を見せておくこと
15人の体験談を通して見えてくるのは、手土産の中身で関係が決まったケースがひとつもないということです。300円の素麺でも2,000円のブランドタオルでも、その後のご近所付き合いは同じように「良好」と語られています。
差が出たのは、顔を見せたかどうかと、子どもがいることを先に伝えたかどうかでした。みかこさんが家族全員で回ったことで「割りと早く馴染めた」と感じ、たおママさんが先に子どもの存在を伝えたことで「気が楽」になったように、伝えた情報が後の暮らしやすさを作っています。
品物選びに時間をかけすぎず、500円から1,000円のタオルか洗剤かお菓子を必要な数だけ用意して、引っ越しから1週間以内に回る。それだけで、新しい土地での暮らしはずいぶん始めやすくなります。


