嫁が悪い?姑?どっちが正しい?に関する記事

嫁姑問題で離婚を招かないために:夫ができる仲裁のコツと接し方

嫁姑問題で離婚を招かないために:夫ができる仲裁のコツと接し方

「妻と母の仲が悪い」と悩む夫へ。嫁姑問題がこじれる理由と、姑・お嫁さん双方の不満の背景をわかりやすく解説します。立場をはっきりさせる、夫婦の意見として伝える、双方をねぎらうなど、離婚に発展させないための実践的なコツを具体例つきでまとめました。

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嫁姑問題を離婚に発展させないために夫ができること

大好きな人と結婚して新しい家庭を築いたのに、思いがけず起きてしまうのが嫁姑問題です。夫からすると「家族になったんだから、普通に仲良くすればいいのに」と不思議に感じることもありますが、お嫁さんとお姑さんは、夫(息子)を間にはさんだ、簡単には割り切れない関係にあります。

「そのうち時間が解決するだろう」と構えていると、嫁姑のトラブルがいつのまにか夫婦のトラブルに移り、家庭全体がぎくしゃくしてしまうことも。ここでは、いまの嫁姑問題がこじれやすい背景を整理しながら、家族の関係を守るために夫としてできることを、具体例を交えて紹介します。

嫁姑問題は本当に「嫁が悪い」「姑が悪い」で語れる?

年をとった姑と嫁が一緒にお出かけ

嫁姑問題とは、お嫁さんとお姑さんの間に起きるトラブル全般を指す言葉で、単発のけんかというより、日常的な不仲やすれ違いを指して使われることが多いものです。いつの時代にも、どの国にもある問題ですが、いまの日本の嫁姑問題は、昔とは少し様子が変わってきています。

どちらか一方が悪い、と単純に言い切れないのが嫁姑問題の難しいところです。まずは、こじれやすくなっている背景から見ていきましょう。

昔と今で変わってきた関係

ひと昔前は、お姑さんが立場の強さから理不尽な言動をし、お嫁さんはそれに逆らえない、というパターンが多くを占めていました。「家のため」という価値観が強く、お嫁さんも我慢するしかない、というのが実情だったのです。

一方、男女平等の意識のなかで育った世代が増えた現代では、姑もお嫁さんも「家」への意識が薄れ、思ったことをそのままぶつけ合いやすくなっています。昔のようにお嫁さんが一歩引いて丸くおさめる、という形だけでは回らなくなり、次のように「ここは譲れない」と考える人も増えています。

  • 思ったことをはっきり口に出す
  • 気になった点をその場で指摘する
  • 上下関係や年功序列にこだわらない
  • その場の空気より自分の考えを大事にしたい
  • 嫁ぎ先の家風や価値観に必ずしも合わせない

これに対して感情的に反応してしまう姑もいれば、お嫁さんに大きな非がなくても強く当たってしまう姑、逆にお嫁さんに気をつかいすぎている姑もいます。家族の形も役割も、今はさまざまに変化しているのです。

「息子をとられた」と感じる姑の気持ち

怒る姑のイラスト

本来、お嫁さんは姑から見れば「大切な息子を支えてくれる人」のはず。それでも摩擦が起きやすいのは、「大事に育てた息子を頼られなくなった」というさびしさが姑の側にあるからです。姑がお嫁さんに抱きやすい不満には、こんな声があります。

  • 息子の世話をあまりしていないように見える
  • 家計の使い方が気になる
  • 息子に家事をさせているのが心配
  • 息子が言いなりになっているように感じる
  • 自分と息子の間に距離ができた気がする など

特徴的なのは、お嫁さん自身への不満というより、息子への接し方に向けられていることが多い点です。手をかけて育てた息子が遠くに行ってしまう不安や、これまで築いた親子関係が変わっていくさびしさ、世代の違いなどが背景にあります。姑の攻撃的に見える態度の裏には、こうした不安が隠れていることも少なくありません。

生活習慣が違えば、すれ違うのは自然なこと

育った環境が違う人同士が近くで暮らせば、誰でも慣れたやり方で過ごしたいものです。結婚や同居をきっかけに、生活習慣や食の好みの違いで揉めるのは、どちらかが悪いのではなく、ごく自然なことなのです。

夫婦なら、こうした違いを互いへの愛情で乗り越えていけます。けれど、嫁と姑は自分から望んで家族になった間柄ではなく、いわば「縁あって家族になった他人同士」。だからこそ遠慮が働きにくく、夫が驚くほど衝突が大きくなってしまうことがあるのです。

我慢のため込みが、次のすれ違いを生む

姑の話を聞きながら我慢する嫁のイラスト

どちらかが感情的になって一線を越えると、相手も身構えて言い返す——これがすれ違いの始まりです。かといって「私さえ我慢すれば」と一方が引いても、ため込んだ思いはいつか限界を迎え、かえって大きくぶつかってしまうこともあります。

お互いに気持ちを伝え合えないまま、我慢と反発が繰り返されると、関係はどんどんこじれていきます。関係が近いぶん、いったんこじれると進行も早くなりがちです。少し距離を置いて、頭を冷やす時間をつくることも、立派な解決策の一つです。

あいまいな態度が、配偶者の信頼を失わせる

夫は「自分が好きなら、育ててくれた母のことも好きになってくれるはず」と期待しがちです。けれど、突然引き合わされた相手を無条件で好きになるのは難しいもの。それは姑にとっても同じで、「自分のために仲良くしてほしい」という願いだけでは、なかなかうまくいきません。

自分では動かず「二人でうまくやって」とあいまいな態度をとると、配偶者は「大事なときに間に立ってくれない」と感じてしまいます。姑への不満が、守ってくれない夫への不満に変わり、夫婦の溝が深まってしまうこともあるのです。

「どちらが悪いか」より大切なこと

嫁姑のトラブルは、「嫁が悪い」「姑が悪い」と白黒つけられるものではありません。姑にも見直せる点があり、お嫁さんにも至らないところがある——たいていは、その両方です。ここで夫が無理に決着をつけようとすると、「相手の肩ばかり持って」とかえってこじれてしまいます。

嫁姑問題は、どちらが悪いかをジャッジするのではなく、お互いの気持ちを理解し、少しずつ心をほぐしていく方法を探すことが大切です。

人の関係は、近すぎると摩擦が起きやすいものです。こじれているときは、二人に適度な距離を持たせ、落ち着ける余裕をつくってあげましょう。

姑がお嫁さんに抱きやすい不満の例

孫と遊ぶお婆さん

間に立つ夫がまずやりたいのは、双方が抱えている不満の中身を知っておくことです。息子に関するもの以外で、姑がお嫁さんに抱きやすい不満には、たとえば次のような声があります。

  • まだ「お客さん」のように感じられて距離がある
  • 同居や近居に前向きでない
  • 孫となかなか会わせてもらえない
  • 家のやり方や習慣を覚えようとしていないように見える
  • 実家のご両親を優先しているように感じる
  • 自分を立ててもらえていない気がする
  • 「考えが古い」と言われたように感じた
  • 口答えされたように感じることがある
  • 作った料理をあまり喜んでもらえない
  • 会う機会や連絡が少なくさびしい

男性から見ると「小さなことでは?」と感じる項目もあるかもしれません。ですが、これを「くだらない」と切り捨てると、「息子が変わってしまった」と姑のさびしさを大きくしてしまいます。気持ちをいったん受け止めたうえで、姑が引っかかりやすい場面をそっと減らす配慮が有効です。

お嫁さんが姑に抱きやすい不満の例

怒っている嫁

反対に、お嫁さんの側からは、次のような不満があがることがあります。

  • 「息子を奪った」と責められているように感じる
  • 「嫁はこうあるべき」と価値観を押し付けられる
  • 夫婦の生活に踏み込まれすぎる
  • 作った食事に細かく口を出される
  • 育児や教育の方針に意見される
  • 服装やメイクに口を出される
  • 働いていることをよく思われていない気がする
  • 都合を聞かずに家に来たり予定を決められたりする

お嫁さんの側で多いのは、価値観を一方的に押し付けられることへの負担感です。一緒に暮らすうえで価値観のすり合わせは大切ですが、どうしても折り合わないときは、同居を避ける、長時間の外出を控えるなど、距離感で調整していくのが現実的です。

「家族との折り合い」を理由に離婚する夫は意外と多い

離婚届を書こうとしている女性の手元

嫁姑問題がこじれて離婚が頭をよぎったとき、「配偶者をとるか、親をとるか」は難しい問題です。実は、裁判所が公表している司法統計(婚姻関係事件の申立ての動機別)を見ると、離婚調停で「家族親族と折り合いが悪い」を動機に挙げた割合は、夫が約13%(1,964/15,500件)、妻が約6%(2,647/43,469件)と、夫が妻の約2倍にのぼります(動機は主なものを3つまで挙げる重複集計)。

これは、家族との関係を重く受け止める男性が少なくないことを示しています。「折り合いの難しい生活より、慣れた実家を選びたい」という気持ちが働くのかもしれません。ただ、根本の関係に向き合わないままだと、仮に別の相手と再び家庭を築いても、同じすれ違いを繰り返しやすくなります。起きてしまった問題を放置せず、早めに前向きに向き合うことが大切です。

嫁姑問題を離婚に発展させない夫の仲裁術

いがみ合う二人の気持ちをほぐし、わだかまりを少しでも軽くできる大事なキーパーソンは、夫であり息子でもあるあなたです。母も配偶者も大切な家族。どちらが欠けてもさびしいはずです。トラブルの芽に気づいたら、次のポイントで関係を守っていきましょう。

自分の立場をはっきりさせる

仲がいい夫婦

まず、あいまいな態度はやめましょう。そのときどきで母の肩を持ったり配偶者の肩を持ったりしていると、双方のもやもやをあおるだけです。結婚して家庭を築いた以上、夫がいちばん大切にすべきは、これからつくっていく新しい家族です。

「お母さんもこれからずっと大切な存在だよ」と気持ちを伝えたうえで、「でも、家のことは僕たち夫婦で決めていくね」と自分の立場を穏やかに示す。こうした一言が、姑がゆっくり子離れしていくきっかけになります。血のつながった親子は、一度ぎくしゃくしても比較的立て直しやすい一方、配偶者との信頼は一度失うと戻しにくいもの。優先すべきものを見失わないようにしましょう。

「妻の意見」ではなく「夫婦の意見」として伝える

意見が対立したとき、一方の肩を持つのも、あいまいにするのもよくありません。母と配偶者だけを当事者にするからこじれるので、まず夫婦でよく話し合い、「妻がこう言っている」ではなく「僕たち夫婦としてはこう考えている」と姑に伝えましょう。

他人であるお嫁さんの意見は受け止めにくくても、息子の言葉なら耳を傾けやすいものです。「この件は、僕からお母さんに話すね」と夫が引き受けることで、角を立てずに双方の意見をまとめやすくなります。

双方に、こまめに気を配る

仲がいい姑と嫁のイラスト

人は、自分の気持ちを無視されると距離を感じるものです。それは母も配偶者も変わりません。間に入ってどちらかに譲ってもらったら、「今回はありがとう、助かったよ」と、我慢や歩み寄りをきちんとねぎらいましょう。

このとき大事なのは、どちらか一方に偏らず、双方を公平に気づかうことです。「あなたのことも、ちゃんと見ているよ」という姿勢が伝わると、不公平感からくる新たなトラブルを防げます。

お互いの良いところをさりげなく伝える

「この前の煮物、妻がおいしいって言ってたよ」「お母さんが喜ぶ物を選ぼうって、一生懸命考えてたよ」——こんなふうに、配偶者の気づかいや良さを母親にさりげなく伝えてみましょう。悪口の仲介役ではなく、良いところの橋渡し役になるのがコツです。

息子を通してお嫁さんの良い面を知っていくことで、姑の気持ちは少しずつやわらいでいきます。同じように、配偶者にも「お母さん、ああ見えて気にかけてくれてるんだよ」と姑の良い面を伝え、時間をかけて理解を促していけるとよいですね。

嫁姑問題についてよくある質問

間に入ると、かえって話がこじれませんか?

一方の肩を持つ形で入ると、こじれやすくなります。ポイントは「どちらが正しいか」を裁くのではなく、「夫婦としてこうしたい」と自分の考えを示しつつ、双方の努力をねぎらうこと。ジャッジ役ではなく橋渡し役に徹すると、угол角が立ちにくくなります。

同居していて距離が置けないときは?

生活の時間帯や空間をゆるやかに分ける、行事のときだけ顔を合わせるなど、小さな距離のつくり方があります。顔を合わせる頻度を少し減らすだけでも、摩擦はやわらぎます。物理的に難しければ、会話の場に夫が同席してクッション役になるのも有効です。

自分たちだけで解決できないときは?

気持ちがこじれて話し合いが難しいときは、抱え込まずに、自治体の家庭相談窓口や、家族関係を扱うカウンセリングなど、第三者に相談するのも一つの方法です。離婚など法律に関わる不安が出てきた場合は、法テラスなどの公的な相談先で情報を得ておくと安心です。

まとめ

嫁姑問題は、「嫁が悪い」「姑が悪い」と決めつけても解決しません。すれ違いの背景には、お互いの不安やさびしさ、価値観の違いがあります。間に立つ夫が、自分の立場をはっきりさせ、夫婦の意見として伝え、双方を公平にねぎらい、お互いの良さを橋渡しする——この積み重ねが、関係を守る近道です。

そもそも、夫であり息子であるあなたがいるからこそ起きるのが嫁姑問題です。一朝一夕には解決しませんが、逃げずに関わることで、家族みんなが笑顔でいられる関係に近づいていけます。時間と根気が要ることを心にとめて、夫婦円満・家族円満を目指していきましょう。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。