義両親との付き合い方でストレス解消!円満な関係を築く7つの秘訣と夫の役割
結婚相手は自分で選ぶことができますが、結婚相手についてくるご両親は選べないものです。義両親との関係が上手くいかず、夫(妻)との未来に暗い影がさしてしまう…といった悩みは、多くの方が抱える頭の痛い問題です。
冠婚葬祭やお盆・お正月などの年中行事があるため、義理のご両親とのお付き合いは避けて通ることができません。同居か別居かによって付き合い方は変わってきますが、子ども(孫)の存在があるかどうかで、付き合いの難しさや複雑さも増してくるでしょう。いったいどうすれば、義両親と良好な関係でお付き合いができるのでしょうか?
特に、義両親との間に立つ「夫(配偶者)」の態度が、円満な関係を築くための鍵となります。まずは、夫婦間でしっかりと方針を話し合うことが重要です。
意識を変える!義両親との良好な関係を築く7つのルール
人間関係の築き方は人それぞれですが、忘れてはいけないのが「相手への思いやりと尊重」です。義両親との付き合い方も、相手を尊重し、あなたの家庭の考え方も理解してもらうことから始めましょう。夫(配偶者)とも一緒に考えておきたい、義両親と上手に付き合うための具体的なルールをご紹介します。
1「嫁・婿」の役割を意識しすぎず、自然体で接する
義両親との付き合い方で気を付けなくてはいけないのは、「嫁」や「婿」といった役割を意識しすぎないことです。「良い嫁・良い婿」だと言われたいばかりに、何もかも義両親の言うなりになっていませんか?相手の言うことをなんでも聞いているような関係では、対等な関係を築くことができず、長く良好な関係を続けることはできません。
結婚してから始まる義両親とのお付き合いは、最初はぎくしゃくして、そのうちだんだんお互いの「我」が出てくるようになりがちです。実は、義両親側も、「お嫁さん(お婿さん)に嫌われないように」と、良い付き合い方を模索している人が多いのです。
無理しすぎないで付き合うことが大切!
義両親の世代は「家」の意識が強い場合があり、「家風だから」「嫁の役割だから」と、若い世代には負担となることを求めることもあるでしょう。しかし、あなたが無理をし過ぎず、家族の一員として自然体でいることを心がけることで、義両親の意識も少しずつ変わってくるはずです。過度な努力は疲弊を招き、いずれ関係を壊してしまいます。自分にとって心地よい距離感と振る舞いを保ちましょう。
やりがちな「頑張りすぎ」のNG例
義両親の前で家事を一手に引き受けてしまうのは、実はNGです。別居の場合は、相手のお宅に行った時は「お客さん」として振る舞って問題ありません。同居の場合は、自分の身の回りのことは自分でやるという意識を持つことで、自立した関係を作りましょう。
2適度な「心理的・物理的な距離感」を保つ
「どうしても義両親と打ち解けられない…」と感じて苦しくなったり、悩んだりしていませんか?その悩みの原因は、あなた自身が「仲良くしなくちゃ」と真面目に考えすぎているからかもしれません。
自分の職場や友人関係を思い浮かべてみてください。気が合わない人がいても、社会にいれば当たり障りのないお付き合いを要求されますよね。義理のご両親との付き合いも同じことです。結婚によって家族になったからといって、人間ですからどうしても気が合わないこともあるのです。
そんなときは、少し肩の力を抜いて「まあ、こんなもの」と気楽に考え、当たり障りのない距離を保つようにしてみましょう。義両親も「これくらいの距離感でいいのか」と考えてくれるようになります。義理のご両親とのお付き合いは、このくらいの「ユルい気持ちで長く細く」が、ストレスを溜めない秘訣です。
適度な距離感を保つための具体的なコツ
- 無理をせず、自分の都合や体調を優先させる。
- 誘いや要求を断ったら、理由を添えて「また誘ってください」といったフォローだけは丁寧にする。
- 頻繁な連絡は控え、用事がある時のみ連絡する。
3夫と子どもとの「核家族」を最優先にする
義両親との付き合い方で心掛けたいのは、自分たち夫婦と子どもによる「核家族」の境界線をしっかり決め、この家庭を最優先にすることです。義両親が元気なうちは、義両親との関係のために、大事な夫(妻)や子どもの予定を後回しにするのはナンセンスです。
義両親も、二つの家庭の距離感(バウンダリー)がつかめずに、つい踏み込みすぎてしまっているのかもしれません。ここはひとつ、若い世代が二つの家庭をしっかり区切りましょう。
「ここまでは自分達で決める」という意識をしっかり持つことで、義両親との間に適度な距離感が生まれ、義両親も「親なんだから若い夫婦を応援してあげなくちゃ」と、過度に気負わなくていい分、お付き合いが楽になるはずです。
若い世代は親子を中心とした小集団を家族と考える傾向があり、義両親世代はまだまだ親族まで含んだ大きな集団を家族と考える傾向が強いというジェネレーションギャップもあります。深刻にならずに、長い時間の中で折り合いをつけていく気持ちで、軽く受け流すようにしましょう。
自分の家庭を優先させるポイント
- 子どもの誕生日や結婚記念日などのイベントをまず大事にする。
- 自分の家族だけでのお出かけを大事にする時間を作る。
- 義両親からの突然の誘いは「夫(妻)に確認してから返事します」と一度保留する。
4安心して任せられる「自立した家庭」であることをアピールする
義両親との付き合い方を楽にする方法の一つが、「私たちの家庭はあなたたちが心配しなくても大丈夫ですよ」というメッセージを伝えて安心させてあげることです。特に夫の両親は、内心「息子が嫁に迷惑をかけていないか?」「自立して家庭を築けているのか?」と、口には出さなくても子どもが心配で仕方がないのです。
こうした心配を早いうちに解消して安心させてあげることは、義両親の過干渉軽減に効果を発揮する場合があります。あなたが家庭をしっかりと築いていけると信頼できれば、「うちの嫁(婿)がついていれば息子も孫も安心だから、私は安心して老後を楽しめるわ」と、強引なお誘いも減らせるかもしれません。
あなたが家庭を支える能力を持っていると知ることで、義両親もあなたに一目置いて意見を尊重してくれるようになるでしょう。完璧である必要はありませんが、夫婦で協力し、自立して生活している姿を見せることが重要です。
義両親が安心する自立アピールポイント
- 金銭的な自立(安易な借入や援助を求めない)
- 子育ての主体性(何でも指示を仰がず、夫婦で決める)
- 生活能力(家事や仕事への勤勉な姿勢)
5「親しき仲にも礼儀あり」を徹底する
「親しき仲にも礼儀あり」は、昔から言い伝えられてきた、大事なお付き合いのポイントです。家族という近しい間柄だからこそ、この言葉を大事にしてお付き合いをすることが大切です。義両親に踏み込む隙を与えないということも大事ですが、自分が義両親に踏み込みすぎないということも大切なことです。
結婚をして独立した以上、夫婦は義両親とは独立した家庭です。特に子育て中は、孫の世話や運動会のお弁当作りなど、困ったときに義両親が手伝うのを当たり前だと考える人も少なくありませんが、断られたことに腹を立てたりしてはいけません。
またどれだけ親しくしていても、お互いの家庭に勝手に踏み込むことは許されません。このような礼儀やマナーをわきまえずに依存することで、義両親と依存し合う関係が生まれ、いずれ身動きが取れなくなってしまうことになりかねません。
あなたが義両親を尊重して礼儀やマナーを守ることで、義両親もあなたやあなたの家庭を尊重して、礼儀やマナーを持って接してくれるようになります。家族という親しい間柄だからこそ、感謝の気持ちを「ありがとう」と口に出して伝えることも、大切な礼儀・マナーであることを忘れないでくださいね。
義両親との関係を維持するための「適切な境界線」
- 合鍵は渡さない(万が一の時を除き)
- アポなし訪問をしない・させない(緊急時を除く)
- 金銭的な状況(資産や具体的な収入)を詳しく聞かない、話さない。
- 相手の承諾を得ないで、勝手に子どもの予定(進学や習い事)を決めない。
6実親と義両親、どちらにも公平に配慮する
子どものランドセルや初節句、雛人形など、義理のご両親と実のご両親、どちらを優先させるかということは、若い夫婦にとって悩ましい問題です。若い夫婦が二つの家の間の板挟みにならず、うまく立ち回るコツは、普段から片方の親だけを優先させないことです。
大事にしてもらって嫌な思いをする人はいませんが、軽く扱われたら「可愛さ余って憎さ百倍」なんてことも無きにしもあらずです。それぞれのご実家を行き来する面倒はあるかもしれませんが、お互いの家には、まんべんなく顔を出す、あるいは連絡を取るよう心がけましょう。
遠方に住んでいる場合は、長期休暇での泊りがけの訪問になってしまいますので、自宅に戻ってきた後、もう一方のご実家にお土産を持って報告に行くくらいの配慮は、忘れないようにしましょう。「孫に関するイベント」は特に気を使いますが、費用や役割を夫婦間で話し合い、トラブルになる前に公平なルールを決めておくことが重要です。
義両親との付き合いで心掛ける気遣いのポイント
- 誕生日などのイベントを忘れない。
- 訪問時は家事や買い出しの手伝いを申し出る(別居の場合)。
- 力仕事に手を貸したり、体調を気に掛ける言葉をかける。
7義両親を「子育ての心強い味方」と捉える
現代社会の状況が目まぐるしく変化する中で、共働きが増え、子育て中の女性が社会復帰しやすい環境が整えられつつあります。そんなとき、子育てのしわ寄せは子ども達にきてしまいがちですが、心強いサポーターとなるのが義両親や実家の両親です。
結婚当初は心配なあまり過干渉な態度にイラつくこともあるかもしれませんが、子どもを育てる中で、わが子の考えが分からず苦悩するママの気持ちに一番共感できるのが、実は同じ遺伝子を持った夫を育てた義母だったりします。
例えば、子どもの学校でのトラブルや進路について悩んだ際、「実はあなたのご主人も子どもの頃はこうだったのよ」と、ご主人の子供時代の話を聞かせてもらい、安心できることも少なくありません。
また、家事や育児の援助が得られるのは心強いですが、義両親特有の甘やかしが、実は何より子ども達の情緒を安定させてくれる効果もあるのです。自分達の家庭の幸せを大事に考えるのであれば、義両親のサポートは貴重です。義両親は自分の「敵」だという意識を「味方」であるに変えて、苦手意識を払拭しましょう。
義両親のサポートを求める時の心構えと感謝
- 頼りすぎない(自分の生活を軸とする)
- 何かをお願いする時には義両親の予定を確認し、そちらを優先する
- 金銭的な負担をかけないよう、お礼は菓子折りや食事で済ませる
- 感謝の言葉を具体的な行動(手紙など)で伝えることを忘れない
義両親との付き合い方で最も大切なのは夫(配偶者)の「盾」となる態度!
義両親との付き合い方を考える前に、まずは夫婦と子どもの家庭(核家族)を大切にし、夫(配偶者)と良好な関係を維持することから始めましょう。自分ばかりが義両親のお付き合いで悩んだり、トラブルの矢面に立つことが無いように、困ったことがあったらパートナーと一緒に解決するように心がけてみましょう。
義両親とのトラブルを避ける一番の方法は、夫婦それぞれが「自分の親に対する窓口」になることです。義両親から何か要望や意見があった場合、夫(妻)がワンクッションを置き、あなたの意見を尊重した上で親に伝えることで、無用なトラブルを生み出すこともありません。
義両親が、嫁であるあなたに直接連絡を取ってくるのは、息子や孫の様子が知りたいものの、一緒に暮らしている相手をないがしろにすることはできないという気持ちがあるからです。もし義両親から何か要求があった場合には、「夫(妻)とも話し合ってみます」と伝え、夫(妻)にバトンを渡すことから始めるといいでしょう。
あなたがパートナーとともに長い人生を歩むように、義両親とのお付き合いも、これから長く続くものです。細く、長く良い関係を維持するためには、あなたが無理をしすぎることは禁物です。相手の心を思いやった付き合い方を心掛け、あなたらしいお付き合いのスタイルを作り出していきましょう。



