子供のトラブルで謝罪するとき、菓子折りはどうすればよいでしょうか
「申し訳ありませんでした」と、相手のお宅に伺い、お詫びをした経験はおありでしょうか。起こりがちな子供同士の些細なトラブルでは、誠意を見せて謝罪することが大切になります。
けれど、いざその場面になると、電話で何と言えばよいのか、訪問すべきなのか、菓子折りはいくらのものを選べばよいのか、父親も一緒に行くべきなのか、迷うことばかりです。しかも多くの場合、考える時間はほとんどありません。園や学校からの連絡を受けて、その日のうちに動くことになるからです。
そこでこの記事では、謝罪までの流れ、電話と訪問それぞれの例文、菓子折りの金額の目安と選び方を、迷わず動ける形でまとめました。あわせて、菓子折りを持って謝罪をした経験があるママ15人に、その様子を語っていただいています。実際にいくらのものを選び、相手がどう反応したのかがわかる、生の記録です。
このようなことがないに越したことはありませんが、もしトラブルが起きた時、どのように対処すればいいのか参考にしてください。
連絡を受けたら、この順番で動けば間違いありません
謝罪でこじれるのは、内容よりも遅さが原因になることがほとんどです。順番だけ頭に入れておけば、慌てずに済みます。
| タイミング | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 連絡を受けた直後 | 園や学校の先生から、何がどう起きたのかを確認する | 相手の連絡先や住所も、この時に先生に相談して確認する |
| その日のうち | まず電話でお詫びを伝える | 訪問より先に、電話で一報を入れるのが基本 |
| 電話の中で | 伺ってもよいか、相手の都合を尋ねる | 訪問を辞退されたらその意向に従う |
| 当日か翌日 | 菓子折りを持って訪問する | お子様を連れて行くかは相手の意向と年齢で判断する |
| 子供と二人のとき | 何が起きたのか、これからどうするのかを一緒に確認する | 叱るより、次にどうするかを決めるほうが伝わる |
| 数日後 | 園や学校で会ったときに、その後の様子を尋ねる | 一度きりで終わらせないことが信頼につながる |
順番の中でいちばん大事なのは、電話が先で訪問が後という点です。突然訪問すると、相手は身支度も心の準備もできていません。実際に体験談でも、突然伺って相手を驚かせてしまったという声がありました。
子供のトラブルで使える謝罪電話の例文
電話は、長く話すほど良いというものではありません。名乗る、お詫びする、事実を確認する、今後を伝える。この4つが入っていれば十分です。
1お友達に怪我をさせてしまったとき
「夜分に失礼いたします。同じクラスの○○の母でございます。本日、園(学校)から連絡をいただきました。うちの子が○○ちゃんに手を出してしまったとのことで、本当に申し訳ございませんでした。その後、お加減はいかがでしょうか。改めてお詫びに伺いたいのですが、ご都合のよい時間はございますでしょうか」
2持ち物を壊してしまったとき
「○○の母でございます。本日、担任の先生からご連絡をいただきました。うちの子がふざけていて、○○さんの筆箱を壊してしまったと伺いました。大切なものを申し訳ございませんでした。同じものをご用意いたしましたので、お届けに伺ってもよろしいでしょうか」
3よそのお宅で迷惑をかけてしまったとき
「本日はお招きいただき、ありがとうございました。それなのに、うちの子がお部屋を汚してしまい、本当に申し訳ございませんでした。あの後、汚れは大丈夫でしたでしょうか。改めてお詫びに伺わせてください」
4近所の方にご迷惑をおかけしたとき
「突然のお電話で失礼いたします。○丁目の○○と申します。うちの子どもがお宅の前でふざけて、ご迷惑をおかけしてしまいました。本当に申し訳ございませんでした。子どもにもよく話をいたしました。改めてお詫びに伺いたいのですが、ご都合はいかがでしょうか」
電話で気をつけたいのは、言い訳を先に置かないことです。相手の子にも原因があったと思われる場合でも、それを最初に言うと、謝罪ではなく主張として受け取られてしまいます。事情は、相手が「うちの子も悪かったので」と切り出してくれてから話せば十分です。
訪問して謝罪するときの流れとマナー
訪問は、長居しないことが何よりのマナーです。相手の時間をいただいている場面なので、玄関先で5分から10分を目安にします。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 訪問する時間帯 | 平日なら夕方以降、食事どきと就寝前は避ける。事前に電話で確認するのが確実 |
| 上がるかどうか | 玄関先で失礼するのが基本。勧められた場合のみ上がる |
| 滞在時間 | 5分から10分。相手が話したい様子なら、相手のペースに合わせる |
| 服装 | 普段着で問題ないが、部屋着やサンダルは避ける |
| 菓子折りを渡すタイミング | お詫びを伝え終えてから、帰り際に渡す |
| 子供を連れて行くか | 年中以上なら一緒に伺い、本人からも謝るのが望ましい。相手のお子様の状況によっては、後日にする |
菓子折りを渡すときの言葉も決めておくと安心です。「これはほんの気持ちですので、どうぞお納めください」「お口に合うかわかりませんが、皆様で召し上がってください」といった短い一言で十分です。のしは基本的に不要で、必要な場合も表書きは「御詫び」または無地のままにします。派手な包装や、お祝いを連想させるものは避けましょう。
父親も一緒に謝罪に行くべきでしょうか
「子供のトラブルで父親も行くべきか」は、多くのご家庭が迷うところです。答えは状況によって変わるのですが、判断の目安は次のように整理できます。
| 状況 | 父親の同行 | 理由 |
|---|---|---|
| 園や学校での小さな引っかき傷、口げんかの延長 | 母親だけで十分 | 大人数で伺うと相手に構えさせてしまう |
| 物を壊した、汚したなど弁償が伴う | できれば同行 | 弁償の話をその場で決められる |
| ご近所や、家族ぐるみの付き合いがある相手 | 同行が望ましい | 家庭として受け止めていることが伝わる |
| 相手が父親対応を希望している | 必ず同行 | 相手の意向を尊重する |
| 繰り返し起きているトラブル | 同行 | 家庭で共有していることを示す必要がある |
同行できないときは、電話口で父親から一言お詫びを伝える、または後日改めて挨拶に伺うという形もあります。大事なのは人数ではなく、家庭として受け止めていることが相手に伝わるかどうかです。
反対に、両親と祖父母まで揃って伺うと、相手に「大ごとにされた」と負担を感じさせてしまうことがあります。人数は多くても2人までにしておくと、相手も受け止めやすくなります。
お詫びの菓子折りの金額の目安は1000円から3000円
「子供 怪我 させ た お詫び 菓子折り 金額」で調べる方がとても多いのですが、今回の15人の実例を集計すると、はっきりした傾向が見えました。
| 金額帯 | 15人中の人数 | 選ばれた場面 |
|---|---|---|
| 1000円前後 | 7人 | 擦り傷やたんこぶ、体操服の汚れなど、相手が「気にしないで」と言える範囲 |
| 1200円から2000円 | 4人 | 鼻血、噛みつき、持ち物を持ち帰ってしまったなど、相手に説明が必要な内容 |
| 3000円前後 | 4人 | 相手の車や住まいに関わるもの、ご近所やあまり面識のない相手 |
ここから読み取れるのは、金額がケガの程度ではなく、相手との距離で決まっていたということです。いつも顔を合わせるママ友や、日常的に行き来のある相手には1000円前後。面識が薄い方や近隣の世帯、ものを傷つけてしまった場面では3000円前後。この傾向は15人の実例でほぼ一致していました。
| 相手 | 目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 親しいママ友、同じクラスの保護者 | 1000円前後 | 高すぎると相手が受け取りにくくなる |
| 面識のない保護者 | 1500円から2000円 | 気持ちが伝わり、負担にもならない範囲 |
| ご近所の方、面識のない大人 | 2000円から3000円 | 今後も顔を合わせる関係を考えて |
| 物を壊してしまった場合 | 弁償が中心、菓子折りは1000円から3000円 | 菓子折りは弁償の代わりにはならない |
気をつけたいのは、高ければ良いわけではないことです。5000円を超えるような品物は、相手に「かえって気を遣わせてしまった」「これは受け取れない」と思わせてしまい、話が長引く原因になります。
菓子折りの選び方で失敗しない4つの基準
金額が決まったら、次は品物選びです。実例で選ばれていたのは、クッキーの詰め合わせが圧倒的多数でした。理由は明確で、日持ちして、分けやすくて、好みが分かれにくいからです。
| 基準 | 選び方 |
|---|---|
| 日持ち | クッキー、フィナンシェ、マドレーヌなどの焼き菓子が安心。相手が不在でも渡しやすい |
| 分けやすさ | 個包装されているもの。家族の人数がわからなくても対応できる |
| 相手の家族構成 | お子様がいるご家庭なら、子どもも食べやすいものを。夏場ならゼリーも喜ばれる |
| 入手のしやすさ | その日のうちに買える範囲で。近所の和洋菓子店やケーキ店で十分 |
避けたほうがよいのは、当日中に食べきる必要がある生菓子(相手の予定を縛ってしまう)、大きすぎて冷蔵庫に入らないもの、そして相手の家族構成に合わない量です。相手に手間をかけさせないことが、菓子折り選びの基準になります。
受け取ってもらえないときはどうすればよいでしょうか
体験談を読むと、ほとんどのケースで相手はいったん受け取りを辞退していました。「うちの子も悪かったので」「こんなに気を遣わなくても」という言葉が繰り返し出てきます。
このとき、すぐに引き下がるべきか、勧めるべきか。実例では次のように分かれていました。
- 「実際に汚してしまったのはこちらなので」と伝えて、受け取っていただいた
- 「今後のこともあるし、お顔だったので」と理由を添えて、受け取っていただいた
- 「どうしても」と言って、こちらの気持ちが収まらないことを正直に伝えた
- 最初は断られたが、最後は玄関に置かせていただいた
共通しているのは、一度は勧めて、それでも固辞されたら引くという距離感です。押し問答が長くなると、相手の負担が増えてしまいます。二度勧めて受け取っていただけなければ、「お気持ちだけありがたく頂戴します」と引き、代わりにお詫びの言葉を丁寧に伝えるほうが後味がよくなります。
菓子折りで謝罪~子供トラブルが起きた時の対処法15選
歯がグラグラ…千円のクッキー詰め合わせ
小学校四年生の娘を持つママです。学校からの帰り道、同級生の男の子が娘の体型のことを悪く言いながら、ランドセルを押してきたそうです。あまりにしつこいので、娘がやめてと手を振りほどいたら、持っていた水筒が相手の男の子の歯に当たってしまいました。
男の子は痛そうに歯をさわり、グラグラして抜けそうだと言ったそうです。血は出ていなかったのですが、娘は大変なことをしてしまったと半泣きで帰ってきました。
男の子は同じマンションに住んでいます。電話で歯の状態を確認したら、大丈夫とのことでした。しかし、娘が水筒をぶつけたのは事実ですから、千円のクッキー詰め合わせを買って謝罪に伺いました。
相手のママは、「歯はなんともないし、最初にからかったうちの子供が悪いのに」と言ってくれました。歯がグラグラというのは、大げさな表現だったようです。娘も相手の男の子に謝りましたが、男の子も娘に謝ってくれました。円満に済んで良かったです。
体操服を汚して…1000円のクッキー
小学3年生の息子が、学校の休み時間に違うクラスの同級生とケンカをしました。ケンカをした時、息子は書道で使用していた筆を水道で洗っていたらしく、その筆を振り回した結果、墨汁のついた筆が相手のお子さんが着ていた学校指定の体操服を汚してしまいました。
学校の先生からの連絡でその事がわかり、相手のお子さんのお宅が近所なのもあって直接謝罪に伺いました。近所のケーキ屋で購入した1000円ほどのクッキーの詰合せと、その子の着ているサイズの体操服を買いなおして、謝罪に伺いました。
相手のお母さんは、自分の子供にも非があるとおっしゃって下さり、最初は菓子折り等の受け取りを拒否していたのですが、実際汚してしまったのはこちらなので、結果として体操服と菓子折りは受け取ってくださいました。その後も何度も学校でそのお母さんとお会いしますが、特にこの件が尾を引くわけでもなく、お互いに笑顔で挨拶や立ち話もしています。
子供同士も、何事もなかったかの様に遊んでいるみたいです。ただこの件から、学校では洗い終わった筆を絶対に振り回さないように息子に徹底させています。
筆箱を壊して…1000円のクッキー
席の後ろのお友達の筆箱を破損しました。お友達の筆箱は買ったばかりでした。我が子が後ろを振り向いてふざけており、大きいものを友達の筆箱に入れようとしていました。
そして、無理に閉めたら、蓋と本体の境目が切れてしまいました。一か所が切れてしまい、そのまま引っ張ってしまったら蓋が取れてしまいました。夕方、担任の先生から電話があり、そのことを知りました。
すぐに、先生から住所を聞いて、同じ筆箱と、菓子折り1000円相当を持ち伺いました。1000円のクッキー詰め合わせでした。自宅に突然伺ったので、相手の方は驚いていました。謝罪をしました。
「こちらこそ、ご迷惑をおかけしました。筆箱、いただいていいのでしょうか」と恐縮していました。そもそもこちらがいけなかったという事で、話をして、新品の筆箱と菓子折りを受け取ってもらいました。
セメントに足跡…3000円のクッキー詰め合わせ
息子が小学2年生のときです。通学路途中に庭先をセメントで塗り直しておられたお家があり、ふざけて、友だちと一緒に塗りたてのセメントに足跡をつけてしまいました。
翌日、その家のご主人から学校にお叱りの電話があり、足跡をつけた子どもたちと先生、母親数人で謝罪に伺いました。ご主人は、どんな思いで庭先を直していたのかなどを子どもたちに話してくださり、いたずらに対して厳しく叱ってくださいました。
行くまでは状況もよくわからず、菓子折りを持って行くのも失礼だろうか…と悩んだのですが、まずはお詫びの気持ちをと思い、3000円のクッキー詰め合わせを1つ、みんなで持って行きました。ご主人には菓子折りを受け取っていただき、それ以上の弁償なども請求されませんでした。
車のサイドミラーにゴツン…3000円の洋菓子
子供の年齢は小学校2年生です。相手に持って行ったのは、3,000円程度の洋菓子(マドレーヌやフィナンシェ)の詰め合わせです。謝罪をした相手は同じマンションの方で、駐車場スペースが隣の方です。
駐車スペースに車を停めた後、うちの子供がドアを開けたら(風が強い日だったので)勢いで隣に停めてあった車のサイドミラーにぶつけてしまいました。
よく見ると傷がついているような感じもするけど、正直ハッキリわからない…とも思いましたが、やはり傷が浅いとはいえ、ぶつけてしまったのは事実なので、菓子折りを持って謝罪に伺いました。
謝罪の結果、「どうせもともと傷はいっぱい付いているから、全然気にしないで良いですよ」と言ってもらえました。優しい方で本当に良かったです。
新築の家でお漏らし…3000円ゼリーの詰め合わせ
家を新築し、引っ越したばかりのママ友の家にお呼ばれした時の出来事です。3歳の娘がその時はまだ2歳でした。その日は3組の親子が集まり、新築のお祝いも兼ねて皆で和気あいあいと、彼女のお家でランチを楽しんでいました。
当時娘はまだトイレトレーニング中で、完全におむつが取れていなかったので、その日ももちろんおむつを履かせていました。ちょうど食事が終わってほっと一息ついているときに、おむつを取り替えようと思って私は娘のおむつを替えていました。
すると、何とおむつを脱がせた瞬間にお漏らしてしまったのです。もう赤ちゃんではないし、まさかこんな失敗は想像もしていなかったので、本当に焦りました。運悪く真新しいカーペットにも染み込んでしまい、ただただ謝りました。
ママ友は、「うちも子供が小さいし、絶対いつかこうなってたから気にしないで」と言ってくれましたが、自分が同じことをされたらショックだし、かなり落ち込むと思います。
結局、後日改めて菓子折りを持って謝りに行きました。買った菓子折りは夏場だったのもあり、3000円ほどのゼリーの詰め合わせにしました。ゼリーならお子さんも喜んで食べてくれるかなと思ったので選びました。
ママ友は「こんなに気を遣わなくてもよかったのに」と優しく言ってくれましたが、私はこの謝罪で、きちんと許してもらえたと思っています。
お友達に石を投げて…2千円お菓子の詰め合わせ
子供が5歳のとき、幼稚園での出来事です。クラスの皆で外で遊んでいるとき、おもちゃの貸し借りを巡ってお友達と言い争いのケンカになり、お友達に無理やりおもちゃを取られたことに怒った子供が、近くに落ちていた石をそのお友達に投げつけたのです。
その時、たまたま振り返ったお友達の鼻を直撃してしまい、鼻血を出してしまいました。幼稚園からすぐに連絡があり、先生とお話したり、子供にお友達へ謝らせたりと色々終わって一度家に連れて帰った後、子供とよく話をした後に、お友達のご自宅に菓子折りを持って謝罪に伺いました。
近所の和洋菓子店で2千円くらいのお菓子詰め合わせを購入しました。そのお友達のお母様が対応してくれたのですが、さほど怒ってはおらず、「子供のケンカですから」と言ってお菓子と一緒にその話も収めてくれました。
その後、そのお母様とは割りと仲良くなり、よく話すようになりましたし、子供同士もいつも仲良く遊んでくれるようになりました。
お友達を突き飛ばして…千円のロールケーキ
長男が幼稚園の年長のときに、いつもからかってくる男の子がいました。あまりにもしつこかったため、普段は大人しい長男が、その子のことを突き飛ばしてしまいました。お友達は足にかすり傷を負ってしまいました。
ほんの小さな怪我ですが、幼稚園から連絡が来たので謝りに行きました。千円くらいのロールケーキを買って持って行きました。お友達のお母さんは知り合いではありませんでした。「いつも自分の子どもが、やんちゃで迷惑をかけている」とかえって謝られてしまいました。
それでもこちらの気持ちが収まらなかったので、どうしてもと言ってケーキを受け取ってもらいました。いつ自分の子どもがトラブルを起こすか分からないので、どんなに大人しい子でも気をつけて見ていなければいけないなと思いました。
お友達の鼻を傷つけて…1000円の焼き菓子
幼稚園での出来事で、お砂場で息子が遊んでいるときに息子の作ったものをお友達が壊そうとしたそうです。そのことに腹を立てた息子が、たまたま持っていたスコップを振ったらお友達の顔に当たってしまい、鼻の上のところが傷ついてしまったそうです。
お迎えの際に先生からお話をいただきました。大した怪我でもないとのことでしたが、違うクラスのお友達で、その上、顔ということでしたので、直接謝ろうと思いました。
次の日、お迎えの際に1000円ほどの焼き菓子を持って謝りました。幸い大した怪我でもなかったそうで、また、その子も違うお友達を怪我させたことがあるそうで、その子のママは「お菓子を受け取れない」といってくれましたが、「今後のこともあるし、お顔だったので」と受け取っていただきました。
直接謝ってお話できたことで、こちらの気持ちもスッキリしました。男の子は口下手な分、手が出てしまうことも多いと思いますが、傷つけた跡が残らないかなど心配です。謝罪できて良かったです。
お友達の腕を噛んで…1200円の洋菓子詰め合わせ
年長さんの今年6歳になる子供です。相手に持っていった菓子折りは、洋菓子の詰め合わせで、1200円ほどでした。謝罪に伺った相手は、地区などは違うのですが、同じ保育園に通うママさんです。
何かの理由で保育園で喧嘩になってしまい、カッとなった我が子が相手のお友達の腕を噛んでしまいました。我が子も叩かれたからカチンときて噛んでしまったと言っていたのですが、噛むことは良くないことです。喧嘩は仕方ないと思いますが、噛んでしまったことに対して謝罪しました。傷もないし大丈夫ですよ、と許してもらえました。
お友達のおもちゃを持ってきて…2000円の菓子折り
数年前の私の体験談です。我が家の娘がまだ幼稚園児だった頃、幼稚園のお友達の家に遊びに行く事がよくありました。クラス変えをして間もない頃、新しいお友達のお宅にお邪魔させていただきました。笑ったり怒ったり、よくはしゃいでいました。
新しいクラスでお友達もできて安心と思っていた矢先の事です。担任の先生に、「娘さんがお友達の玩具を持って帰ってしまっていないですか?」というような事を聞かれました。どんな玩具か聞いた所、ディズニーランドのカラフルなライトだという事でした。
間違えてカバンに入れて持ってきてしまったお友達に、家の娘がしきりに「ちょうだい!ちょうだい!」と言っていた様です。確かに我が家にありました。前日に「もらった」と言って持って帰って来ました。ですが、高価な物なので、返さなければと思っていました。
幼稚園の話では状況が把握しづらく、また、幼稚園内で話すのは周囲の目も気になるので、2000円の菓子折りを持って、お友達のお宅に伺いました。志帆ちゃんのママは嫌な顔一つせず、「今後の物のやりとりはきちんと親が確認しましょうね」という事で解決しました。
女の子のおでこが赤く…千円のケーキ
我が家の息子が幼稚園の頃の話です。幼稚園から突然電話が掛かってきて、ブロックのオモチャで遊んでいる時に手でブロックを持ったまま後ろを振り向いた際、たまたま後ろにいた女の子のオデコに当たってしまい、赤く腫れてコブが出来てしまったと連絡が来ました。
わざとでは無いので仕方がないが相手が怪我をしてしまったので、連絡しましたとのこと。相手が女の子だった事もあり、わざとで無いにしろ怪我をしてしまったので、後の事も考えて電話で謝った後、子供を連れて1000円くらいのケーキを買って相手の自宅まで謝りに行きました。
とても良い親御さんで、「このような事はお互い様だから」と言って下さり、「これからも仲良くしてね」と子供にも声をかけてくれました。後から幼稚園の先生が「相手の親が良い方でラッキーだった」と言われました。
今の親の中には、少しぐらいの怪我で大騒ぎする人が多いと聞きました。息子が怪我をさせてしまったのでラッキーではないだろうと思いましたが、今の世の中はその様な場面に出くわしたら、気を付けて行動しなければと改めて思いました。逆に息子が怪我をさせられて菓子折りを頂いたこともあり、男の子はこの様な事が多い気がします。
相手に擦り傷を…千円のクッキー
私の4歳の息子は、言葉が少なめの子で、言葉で感情を表現するより、いやなことがあると、泣いたり押したりする子でした。公園で遊んでいた時に、息子が遊んでいたスコップを友だちが取り上げてしまい、息子が友だちを押して転ばせてしまい、手のひらに擦り傷を負わせてしまいました。
相手のお母さんもいて、水で洗って絆創膏を張って、お互いに謝って済んだのですが、血が出るほどの擦り傷が気にかかってしまい、後日千円相当のクッキーを渡しに行きました。相手のお母さんは、「クッキーはありがとう、でもどちらも悪かったので今度からこんなことはしなくてもいいよ」と言ってくれました。
子ども同士のこととはいえ、相手に怪我をさせることは良くないことだと家に帰ってからも教えて、次からはやらないと息子も約束してくれました。
頭が机の角に…3000円の菓子折り
小学校3年生の男の子のママです。3年前から近所の塾に通っています。同じ学年の子供ばかりで、いつも嫌がることなく楽しそうに行っていました。
ある日、お迎えに行った時に、先生からお話があると言われました。聞いてみると、お友達にケガをさせてしまった、とのことでした。休み時間にふたりでふざけていたらしく、お友達が倒れて、頭がちょうど机の角にあたってしまったようです。
出血もあり、打ったのが頭ということで、お友達は授業の途中で帰り、医者に行ったとのことでした。びっくりして、帰り道にある和菓子屋に寄り、3000円程の菓子折りを用意しました。日持ちするクッキーなどのお菓子を選びました。
近所のお友達ということもあり家はわかっていたので、帰ってきたのを見計らい、すぐに謝罪に伺いました。幸いケガはたいした事がなかったので、お母さんも笑って許してくれました。菓子折りも最初は断られましたが、最後は強引に置いてきた感じです。子供は、今も楽しそうに塾に通っています。
窓ガラスを割って…2000円のクッキー
7歳の娘はおてんばで、男の子とばかり遊んでいます。そんな矢先、同じ団地の1階に住む友人ママ宅の窓ガラスを割ってしまったのです。自宅前の小石を団地の壁にぶつけて遊んでいたところ、手が滑り窓の方へ飛んで行ってしまった様なのです。
友人ママが出てきて窓を割ったのかを問われましたが、あまりの動揺ぶりで首を横に振ってしまったそうなのです。自宅で後から訳を聞いた私は、電話後、2000円程のクッキーを持参し謝罪へ伺いました。仲が良いママ友だった事も幸いし、「子供がしたことで、わざとではないから」と快く許してくれました。
勿論窓ガラス代はお渡ししました。丸くおさまってホッとしています。子供の失敗には、毎度ドキドキするものですね。
15人の実例から見えてきた3つの共通点
15の体験談を並べて読むと、うまく収まったケースには共通点がありました。
1相手のほうが先に「うちの子も」と言っている
15人中10人以上で、相手の保護者が「うちの子も悪かった」「お互い様だから」と先に口にしています。これは相手が優しかったからというだけではなく、こちらが事情を先に主張しなかった結果でもあります。とにかく謝る姿勢を示したからこそ、相手が事情を汲んでくれたのです。
2物損は現物での弁償が中心で、菓子折りは別
体操服、筆箱、窓ガラス。物が壊れた3つのケースでは、いずれも同じものを買い直すか、実費をお渡ししたうえで菓子折りを添えていました。菓子折りは弁償の代わりではなく、お詫びの気持ちを示すものだという線引きがはっきりしています。
3謝罪の後、関係がむしろ良くなっている
「その後も笑顔で挨拶や立ち話をしている」「割と仲良くなり、よく話すようになった」「これからも仲良くしてねと声をかけてくれた」。謝罪はこじれるものだと身構えてしまいますが、実際にはきちんと伝えたことで関係が深まったケースが目立ちました。行くのが怖いと感じるときこそ、伺う価値があるということです。
弁償や費用の話が出たときの考え方
物を壊した場合や、相手が通院した場合など、費用の話になることがあります。金額に関わる部分は自己判断で決めず、事実関係を整理してから進めるのが安心です。
| 確認するところ | 内容 |
|---|---|
| 園や学校 | 園や学校の管理下で起きた出来事については、まず担任や園長に相談する。学校の管理下で起きたケガについては、独立行政法人日本スポーツ振興センターの災害共済給付という制度がある |
| 加入している保険 | 火災保険や自動車保険、共済などに個人賠償責任の補償が付いていることがある。契約内容を確認する |
| 自治体の窓口 | 当事者間で話がまとまらない場合は、市区町村の相談窓口や消費生活センターに相談できる |
大切なのは、その場で金額を約束しないことです。持ち帰って確認しますと伝えるのは、逃げではなく誠実な対応です。相手にも「きちんと調べてくれる」という安心感が伝わります。
謝罪の後、子供にはどう伝えればよいでしょうか
謝罪の目的は、相手に許してもらうことだけではありません。お子様が次に同じ場面でどうするかを持ち帰ることが、いちばんの成果になります。
体験談でも、「洗い終わった筆を絶対に振り回さないよう徹底させた」「相手に怪我をさせることは良くないと家に帰ってからも教えた」「今後の物のやりとりはきちんと親が確認しましょうと話し合った」といった声がありました。どれもやってはいけないことではなく、これからどうするかの形になっているのが特徴です。
お子様に話すときは、次の3つを順番にたどると伝わりやすくなります。
- 何が起きたのかを、お子様の言葉で話してもらう。途中で遮らない
- 相手がどんな気持ちだったかを、一緒に想像してみる
- 同じ場面になったら次はどうするかを、お子様自身に決めてもらう
親が先に答えを出して言い聞かせるより、お子様が自分で言葉にしたことのほうが残ります。そして、謝罪を終えたらそれ以上蒸し返さないことも大切です。何度も持ち出されると、お子様は反省ではなく、隠すことを覚えてしまいます。
子供のトラブルと菓子折りについてよくある質問
相手の連絡先も住所もわからないときはどうしますか
園や学校の先生に相談してください。先生から相手のご家庭に意向を確認していただき、了承が得られてから連絡先を教えてもらう形になります。名簿を勝手にたどるのは避けましょう。
電話だけで済ませてもよいのでしょうか
相手が「電話で十分です」とおっしゃった場合は、その意向に従って問題ありません。無理に伺うと、かえって相手に気を遣わせてしまいます。後日、園や学校で会ったときに改めて一言お詫びを添えると丁寧です。
子供も一緒に連れて行くべきでしょうか
年中以上で、自分の言葉で謝れる年齢なら一緒に伺うのが望ましいです。ただし相手のお子様が会いたがらない様子であれば、無理をせず親だけで伺い、お子様の謝罪の気持ちを代わりに伝えましょう。
菓子折りを持参するのが、かえって大げさに見えませんか
その心配はあります。実際に体験談でも、持って行くべきか悩んだという声がありました。判断の目安は、相手に手間や出費が生じたかどうかです。物を汚した、壊した、通院や着替えの手間をかけたという場合は持参し、その場で解決した小さなことなら言葉だけでも十分です。
相手からも謝られてしまい、気まずいときは
「こちらこそ、うちの子が至らず申し訳ありませんでした」と一言添えて、お互い様の空気を受け取ってしまうのが自然です。相手が場を収めようとしてくださっているので、そこで長く押し問答をしないほうが、その後の関係はうまくいきます。
謝罪は関係を終わらせるためではなく、続けるためのものです
子供同士のトラブルは、避けようと思って避けられるものではありません。どんなに大人しいお子様でも、ある日突然、園や学校からの電話が鳴ることがあります。
そのときに慌てないために、覚えておきたいのは3つだけです。まず電話、次に訪問、菓子折りは1000円から3000円。この3つが頭に入っていれば、あとはその場でお詫びの気持ちを言葉にするだけで十分に伝わります。
今回の15人の実例が示しているのは、丁寧に伝えた謝罪はほとんどの場合、相手に受け止められているということでした。むしろその後、以前より話すようになった、子供同士も変わらず遊んでいるという声が並びます。謝罪は関係を終わらせる手続きではなく、これからも続けていくための場だと考えると、少しだけ足取りが軽くなるはずです。


