【子供が喜ぶご飯】好き嫌い・野菜嫌いを克服する人気レシピと調理の工夫16選
子育て中のママやパパにとって、子供の食事のメニューに関する悩みは尽きません。栄養バランスを考えて工夫してみるものの、野菜嫌い、小食、ムラ食いなどでなかなか食べてくれないと、「体は大丈夫かな?」「これじゃ給食で困るかも…」と子供の成長が心配になり、ママやパパも食事作りに行き詰まってしまいますよね。
そこで、今回は子供が喜んで食べてくれるご飯のメニューを主婦16人に教えてもらいました!好き嫌いを吹き飛ばすための調理の工夫やアイデアが満載です。明日からのご飯作りへのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
子供の好き嫌いを克服する調理のヒント
子供の好き嫌いを克服するためには、「食べ慣れている味で馴染ませる」「形状を変えて食べやすくする」「見た目や楽しさをプラスする」といった工夫が効果的です。ご紹介するレシピには、これらの工夫がたくさん詰まっています。
Q子供が喜ぶ工夫満載のレシピを教えてください!
【混ぜご飯・おにぎり】一口で完結する工夫
Aちらし寿司とキムタクご飯
我が家の子供たちは魚が苦手なことが多いのですが、お稲荷さんの皮にちらし寿司の素を混ぜたご飯を詰め、甘い錦糸卵や桜でんぶをトッピングしたら、大喜びして食べてくれました。甘めの味付けと見た目の華やかさがポイントです。
また、長野県の給食で大人気というキムタクご飯を試したところ、普段キムチもたくわんも食べない二人が喜んで食べました。キムチ・豚肉・甘いたくあんを細かく切って醤油で味を調えて作る混ぜご飯は、給食の人気メニューとなるほど子供の味覚に合うようです。
A炭水化物と揚げ物
3歳の息子は、ハンバーグ、カレー、オムライスといった定番メニューはあまり好みませんが、納豆ごはん、うどん、パンといった炭水化物と、チキンカツ、フライドポテトといった揚げ物を好みます。
野菜を食べさせたいときは、小さく角切りにした野菜スープ(コンソメ味)を作り、仕上げにコーンを入れるとよく食べてくれます。コーンの甘みと食感が、苦手な野菜を食べるきっかけになっているようです。
A塩昆布チーズおにぎり
息子が一番喜ぶおにぎりは「塩昆布チーズおにぎり」です。とても簡単で、炊きたて熱々のご飯にとろけるチーズと乾燥の塩昆布を入れて混ぜるだけ。
さらに、枝豆を入れたり、こんがり焼いたボローニアソーセージをのっけたりすると更にグレードアップして喜んで食べてくれます。ご飯に塩気と旨味をしっかりと加えることで、具材の持つ味が強調されすぎず食べやすくなるようです。

A片手でパクパクおにぎり
うちの長男は食事に集中してくれないのが悩みでした。そこで考えたのが一口サイズの「パクパクおにぎり」です。一口サイズに握ったご飯に海苔を巻きます。具材は、焼魚のほぐした身やハンバーグ、あるいは椎茸とこんにゃくの煮物を粗みじんに切ったものなど、その日のおかずなんでも使えます。
反対に嫌いな野菜も小さく切って具材にすると、パクパク食べてくれます。ご飯に混ぜ込むことで、嫌いな食材の存在感を小さくするのがポイントです。大根葉のごま油炒めなんかも具材にすると、何個でも食べちゃいます。
【野菜嫌い克服の工夫】形状・風味を変える調理法
A手作りロコモコ
元々ハンバーグ作りが得意で、豆腐ハンバーグをよく作っていました。そこで、ハンバーグをのせたロコモコを試したところ、これが大ヒットでした。
ハンバーグに入っている野菜だけでなく、トマトやキュウリなどのサラダも、デミグラスソースと一緒だととても食べやすいようです。子供たちは野菜をモリモリと食べてくれるので、見ていて気持ちがいいですよ。育ちざかりの子どもたちに、様々な栄養素をバランスよく取り入れられるおススメご飯です。
A魔法のチャーハン
我が家には1歳と4歳の子供がいますが、苦手な食材があっても、細かく刻んでチーズをかければ気付かずにパクパク食べてくれます。
一番のお気に入りは鮭とチーズのチャーハンで、その二つさえ入っていれば、どんな野菜を入れても食べてくれますので、簡単で魚も野菜もしっかり取れる魔法の料理です。チーズはとろけているとのびるのが楽しくて、さらに食欲をそそるようです。
A肉入り野菜炒め、焼き肉の味
4歳の長女は野菜が苦手で困っていましたが、豚肉を入れた野菜炒めを試したところ、もりもり食べてくれました。苦みの強いピーマンや筋っぽいもやしでも、豚肉と一緒によく炒めて、焼き肉のたれをかけて味付けすると、残さずペロリです。
お肉が入ることで、野菜にもお肉の旨味がしみ込んで食べやすくなるみたいです。また、味付けは、ちょっと甘めの焼き肉のたれ味が子どもの舌にはあっているようでした。野菜をかなり柔らかくなるまで炒めた方が好む子供もいますので、調理の際は試してみてください。
A大好き納豆チャーハン
3歳の娘はとにかく野菜を食べませんでしたが、大好きなお米、納豆、海苔に注目しました。どうにかして野菜を食べてくれないだろうかと考えているときに閃いたのが納豆チャーハンです!普通のチャーハンだと食べない野菜なのに、納豆の風味と粘り気をプラスするだけでバクバク食べてくれました。
今まで決して食べなかったピーマンでさえ、納豆チャーハンの具にしてしまえば食べてくれるようになりました。納豆特有の強い風味が、野菜の持つ苦みや青臭さを打ち消すのに役立っているようです。それからは納豆チャーハンに色んな野菜を具材として混ぜるようにしました。
A娘の大好きなにんじんサラダ
我が家の娘(5歳)はにんじんだけが苦手でした。細かく刻んでカレーに入れても、逆に疑い深くなって食べてくれない状況でした。
そこで思い切ってにんじんを千切りにし、ツナ缶とお醤油、レモン汁と混ぜてにんじんサラダを作ってみました。すると、ぱくぱく食べてくれるように!どうやらにんじん独特のあの甘い感じが嫌だったようです。ツナとレモン汁でさっぱりと仕上げることで、人参の風味を和らげ、食べやすくすることができました。
Aたっぷり野菜のチヂミ
野菜が嫌いな大食いの息子に、手間がかかるみじん切りハンバーグ以外の方法を探しました。そんな時に思い付いたのがチヂミです。ニラや玉ねぎ、もやしを適当にザクザク切って卵と小麦粉、片栗粉と混ぜるだけ。タンパク質は豚挽き肉や竹輪などの手軽な食材を使います。
フライパンでこんがり焼いて、餃子のタレを添えて出したら、みじん切りでしか野菜を食べれなかった息子が完食しました。粉ものに混ぜ込むことで、野菜の風味を隠しつつ、パリッとした食感で楽しませるのが成功の秘訣です。
A野菜たっぷりドライカレー
野菜嫌いな息子のために、普段食べない葉物野菜など、手当たり次第細かく刻んで使っています。いつも10種類位を目指しています。
ミンチ肉と合わせよく炒め、水を使わずホールトマトを潰して水がわりにし、カレー粉や調味料と煮込み、さらに水気を飛ばしていきます。必ず入れるものが生姜のおろしとマメの水煮です。息子は野菜だらけなのにカレー味だからか、ごはんとパクパク食べてくれます。野菜の形を細かくし、子供の好きな味(カレー)で包み込むことで、野菜の摂取量を増やしやすくなります。
【粉もの・魚料理】家族で楽しめるメニュー
A手作りピザ
小学生と幼稚園の息子たちは、ママのお手伝いが大好きで、特にピザ作りは二人で協力してやってくれます。生地はホームベーカリーに任せ、コーン、シーチキン、玉ねぎ、ウィンナー、ゆで卵などを用意して、伸ばした生地の上にピザソースを塗って具材を乗せてもらいます。
チーズもたくさん乗せて焼くだけなので、とても手軽にできる上、子供が自分で作ったという達成感から、いつも残さず食べてくれます。体験型のご飯は、食への興味を引き出すのに効果的です。
A魚のホイル焼きが好きです
肉料理は好きだが魚をあまり食べない子供たちのために、保育園の給食レシピを参考にしました。魚に味噌とマヨネーズを混ぜたもので味付けし、チーズを乗せてアルミホイルで焼くと、子供達がパクパク魚を食べるようになりました。
魚特有の臭みが、味噌やマヨネーズ、チーズといった濃厚な味付けによって軽減されるため、食べやすくなるようです。色々な魚で応用でき、野菜を乗せて一緒に焼いたり、バリエーションも考えやすいおすすめのレシピです。
A野菜たっぷりお好み焼き
我が家の息子二人とも野菜を食べなくて困っていましたが、あみだしたのが「野菜たっぷりお好み焼き」です。キャベツやニンジン、ほうれん草、ピーマンなど普段全く食べてくれない野菜を細かくみじん切りにしてお好み焼きの粉に混ぜて焼くだけ。
出来上がりは少し野菜が見えますが、ソースとマヨネーズをかけてしまえば全くバレません。食べていても気づかずに二人共完食してくれました。野菜を細かく切ることで、舌触りが滑らかになり、野菜の旨味も加わるので一石二鳥です。
A納豆オムレツとサラダサンドイッチ
子供は2歳で納豆が大好きです。朝は毎日納豆オムレツを作っています。フライパンで焼くのではなく、シリコンスチーマーで作るふわふわな仕上がりのもののほうが喜んで食べます。調理器具を変えることで、食感に変化をつけるのも効果的です。
また、人参が苦手ですが、サンドイッチのなかに千切りにしたレタス、キャベツ、人参を軽く炒め、サウザンドレッシングであえた野菜と一緒にいれてとろけるチーズをかけて焼いてあげると、嫌いな人参が入っていてもばくばくとほおばります。加熱して柔らかくすること、チーズやドレッシングで味をなじませることが克服の鍵となります。
Aお山チャーハン
うちの子はご飯ものが好きなので、あまり好きではない野菜を食べさせる時はご飯に混ぜます。それだけだとあまり食べなかったので、チャーハンやチキンライスをお椀型のものに入れひっくり返して形をつくる「お山型」にすることで、喜んで食べてくれるようになりました。
「わーお山だー」と、崩したりトンネルをつくろうとしたり、若干遊び食いになりますが、見た目を工夫することで、入っている野菜にも文句を言わず(野菜にあまり目が行かないようです)きれいに食べてくれるメニューです。子供の好奇心を利用するのは、とても有効な手段ですね。
まとめ:子供の「食べたい」を引き出す工夫
ご紹介したレシピから、子供が喜ぶご飯にはいくつかの共通した調理の工夫があることがわかります。これらをヒントに応用することで、様々な食材を子供に食べさせることができます。
- 好きな味でカバーする: 焼き肉のたれ、チーズ、マヨネーズ、納豆、コーンなど、子供が好きな風味や強い旨味で、苦手な食材の風味を和らげる。
- 形状を工夫する: みじん切りにする、千切りにして柔らかく炒める、ご飯や粉ものに混ぜ込むなど、舌触りや食感の違和感を減らす。
- 楽しさを加える: お山型にする、手作りピザのように一緒に調理することで特別感や達成感を演出する。
- 一口で食べやすくする: 一口おにぎりやチヂミのように、単体で食べさせるのではなく、ご飯や生地と一体化させることで、食べやすさを追求する。
子供の好き嫌いは成長に伴って変わっていくものです。焦らず、これらのアイデアを参考に、食事の時間を親子で楽しく過ごしてくださいね。



