【野菜嫌い克服】子供が嫌う10種の野菜を美味しく調理するコツ
子供が嫌う野菜には、子供が嫌う理由がある!その理由を取り除けたら…グッと食べやすくなって、野菜嫌いが改善することがあります。
「好き嫌いしないで食べなさい!」と注意したり、栄養面を心配したりする前に、まずは野菜を食べやすくする調理法を試してみませんか?こちらでは、野菜嫌いな子でも食べやすくなる野菜の調理法や、野菜嫌いな子の上手な育て方、お子さんが野菜嫌いを克服した体験談をご紹介します。美味しい野菜料理で、野菜嫌いキッズを野菜好きに変えてあげましょう。
野菜嫌いの子供が食べやすくなる調理法
嫌われ野菜は、その特質(苦みや香り、酸味、歯ごたえ)が原因で子供が敬遠しがちになってしまいます。そこで、その特質を少しでも軽減させる裏ワザや、気にならなくなる調理法を紹介します。
1ゴーヤ
子供の味蕾は非常に敏感で、幼児は大人の2倍とも言われています。特に苦味は本能的に毒と感じやすいため、ゴーヤ嫌いは身を守る防衛本能で当然の反応なのです。そこで、苦みを消す裏ワザをご紹介しますので、ぜひ試してみましょう。
塩もみする
塩もみすることで、水分といっしょに苦み成分も出ていくのです。丸ごと塩もみした後、薄く輪切りにして、シーチキンとマヨネーズであえると食べやすいゴーヤサラダになりますよ。
加熱する
加熱することによって苦みが抑えられます。特に、豚肉などといっしょに炒めることで、脂溶性の苦み成分は溶け、苦みが抑えられます。ゴーヤチャンプルーなどおススメですね。
茹でたり炒めたりすることで、苦みだけでなくせっかくの栄養分まで失われてしまうので、加熱し過ぎないことも大切です。「でも、苦みが残ってしまうのでは?」という人!鰹節をふりかけてみましょう。鰹節の風味が、苦みを気にならなくしてくれますよ。
2ピーマン
ピーマンもゴーヤ同様、苦みがあります。驚く程食べやすくなる方法があります。それはピーマンに破裂防止に3cm程度の切り込みを入れてラップで丸ごと包み、500wのレンジで30秒加熱する方法!粗熱が取れてから切って料理に入れると、苦味が格段に減ります。ぜひ試してみましょう。
加熱することで、その苦みは抑えることができますが、通常の輪切りではなく、繊維に沿って縦に切ることで、より苦みを抑えることができます。縦切りなら、青椒肉絲に丁度良いので、ぜひ作ってみましょう。
3セロリ
セロリ独特の臭みと苦みが苦手な子も多いですね。この臭みや苦みを気にならなくさせる万能スパイスがカレー粉!微塵切りにして合挽肉や他の野菜といっしょに炒め、カレー粉やケチャップ、クミンパウダー、胡椒を加えてドライカレーにすると、子供は格段に食べやすくなります。
また、生のままでもスライスして、カレー粉とマヨネーズで味付けし、鶏肉やハムなどの肉類と合わせるとサラダにすると食べやすくなります。
他にも、ゴマ油で炒めたり、みじん切りにしてマヨネーズで和えてポテトチップスのり塩味と一緒に食べたり、意外な方法で食べることがきっかけで、臭いが気にならずに食べられるそうですよ。
4人参
青臭さや苦みが気になる人参。加熱調理することによって青臭さも軽減されて、甘みも出ます。それでも青臭さが気になるようなら、味噌や砂糖醤油など濃い味付けにしてみると良いですね。
細切りのキンピラ風にするのがおススメです!ごま油を使うことで、さらに青臭さが気にならなくなります。
5タマネギ
タマネギは、歯ごたえや辛み、ツンとした匂いが関門ですね。まずは、春先に出回る新タマネギから試してみましょう。通常のタマネギより甘みがあって食べやすいです。タマネギは加熱することで臭みがなくなり甘みが増しますが、一度半生を食べてしまい、嫌い!と思ってしまうと、次からも辛みがあるのでは?と苦手になってしまいます。
芯の周りは切りにくいため、スライスするときに大きく切って半生になることがあります。また、皮をしっかり剥かないと、筋が残って半生っぽい食べにくさになります。串カツのタマネギのように、油で揚げるとしっかり加熱され、甘くてトロトロになり、食べやすくなりますよ。
新玉ねぎを丸ごと素揚げして、冷めたらスライスするなど生のタマネギと同じように調理に使用してみましょう。他にも、スライスした玉ねぎを水にさらしてから調理すると、辛くなくなります。また、微塵切りにして同じく嫌われ野菜のピーマンといっしょにバターで炒め、ハンバーグに入れるのも良いですよ。ハンバーグでダメなら揚げてメンチカツにするのもおススメ。
6ほうれん草・小松菜などの青菜
ほうれん草や小松菜などの青菜は、ゆでて水にさらすとアクが抜けて食べやすくなります。青菜が嫌いな子供には、必ずアク抜きをしっかり行ってから料理しましょう。だしと醤油を2対1で割った割り醤油をかけて食べると、だしの旨みで、青菜独特の渋みを感じにくくなり、食べやすくなります。
また、青菜を食べやすくするには、乳製品、卵が大活躍!これらを使って調理するグラタンやオムレツ、お好み焼きなどは、嫌いなお子さんでも楽々食べれてしまうので、ぜひ試してみてくださいね。
7トマト
トマトにはその特性から子供にとっての苦手ポイントがたくさんあります。トマトを嫌う理由はさまざま。
- 酸味が苦手
- 種の部分のニュルっとした食感
- 口に皮が残る感じが嫌
- 青臭さ
特に幼児期は、酸味や触感に対して脳が腐敗物と捉えやすいのだそうです。これらの問題を一挙解決するには、皮を湯剥きし、種の部分をスプーンで繰り抜いてから調理に使用しましょう。酸味と青臭さは加熱すると気にならなくなります。煮込んでトマトソースを作っておくと、パスタやピザ、チキンのトマト煮などにできますよ。
8ナス
ナスの苦みや、グニャッとした食感が気になる子も多いですよね。また、味噌汁などに入れると皮が口に残る感じも嫌なのかもしれません。そこで、グニャッと感を利用した、肉巻きを作ってみてはいかがでしょうか?子供は肉が大好きなので、豚バラ肉で巻くと豚の角煮のようなトロッとした感じになり、外側は肉の触感があって食べやすくなります。
また、ナスの嫌な部分を和らげるレシピが「なすチップス」です。ナスは油との相性が抜群で、揚げることで苦みが減少するのはもちろん、甘みが出るのです。
なすチップスのレシピ
- スライスして水にさらしておく(アクが抜け、スライスにすると皮も気になりません)
- キッチンペーパーで水分を拭き取り、小麦粉をまぶして180℃の油で揚げる(カリっとした食感になり、甘みも出ます)
- ネギや鰹節、醤油少々をトッピング(トッピングの旨みで苦みも気になりません)
9しいたけ
独特の食感と香りが苦手な子も多い、しいたけ。「生」と「乾燥」がありますが、しいたけの香り成分は、乾燥する過程で際立つため、香りが苦手な子には「生」の方がおススメです。煮物などに入れるとその独特の食感がより顕著になるため、グリル焼きや炒め物にしてカリっとなるようにしましょう。
おススメレシピは「しいたけの肉詰め」。しいたけのかさの部分に合挽肉を詰め、胡椒をかけ、グリルかオーブンで焼くと出来上がりです。チーズをのせて焼くと、なお子供が喜ぶメニューに!
10カリフラワー
カリフラワーが苦手な子には、蒸して温野菜にしてみましょう。「野菜丸ごとの形だから、絶対食べないんじゃない?」と思うかもしれませんが、蒸すことで野菜の旨みや栄養がギュッと凝縮されるのです。しかも、カリフラワーは温野菜に適しているので、苦手な子でも一口食べれば食が進むこと間違いなし!
また、あのモサモサ感が嫌いな子には、グラタンにするのがおすすめ!ホワイトソースでとろみがついて食べやすくなります。
さらに、ディップソースを付けて食べるとおやつ感覚で食べられますよ。ディップソースは、マヨネーズとケチャップを1対1の割合で混ぜるだけで子供好みの味になります。
野菜嫌いの子供への上手な親の関わり方
野菜嫌いの子と上手く付き合っていくためには、ママの心構えも必要。育て方一つで大人になったら食べられるようになるものでも、食べられないままの場合も!そうならないためにも、野菜嫌いの子を上手く育てる方法を知っておきましょう。
1無理やり食べさせるのはNG
無理やり口に詰め込んだり怒ったりして、強制的に嫌いな野菜を食べさせることはおすすめできません。その体験がトラウマになり、野菜をみただけで嫌悪してしまい、大人になって味覚が変化したとしても、食べられないままになってしまいます。
2食べたら褒める!
野菜を食べることを強制してはいけませんが、少しでも食べられたら大袈裟にでも褒めてあげましょう。「食べることができた」体験は、子供にとっても自信になるので、褒めたりご褒美を約束したりして、食べるように仕向けることが大切なのです。
3「野菜は美味しい」と思わせる
品種改良などで、現代ではトマトやピーマンが嫌いな子でも食べられる「フルーツトマト」や「フルーツピーマン」が出回っています。「野菜は美味しい」と思わせるにはもってこいの食材!思い込むことで、普通のトマトやピーマンが食べられるようになることもあります。
4ママがプレッシャーを感じ過ぎない
「野菜を食べさせなくては!」とママがプレッシャーを感じてしまうと、子供にも逆効果。栄養バランスを野菜だけで考えず、青汁や雑穀米で補助するようにし、ママも大らかな気持ちで野菜嫌いの子と付き合っていきましょう。
子供が野菜嫌いを克服したきっかけ体験談
ママの涙ぐましい努力の結果、見事野菜嫌いを克服できた子もいます。どのようにして克服できたのか、その体験談をみていきましょう。
A家庭菜園で食育!
トマトが嫌いな3歳の娘。ミニトマトならプランターで手軽に育てられると思い、娘といっしょに育ててみることに。苗選びからいっしょにして、花が咲いて実をつけるまで楽しみに待ちました。
赤くなった実を自分の手でもぎとると、「これ、食べてみたい」と娘。「じゃあ、晩ごはんのサラダに添えようね。」と約束し、晩ごはんのときに、娘のお皿にミニトマトをのせました。
すると、当たり前のように口に入れ、「おいしい!」と。それからは、大きなトマトも食べられるようになりました。
Aおともだちとキャンプでバーベキュー
長男が4歳のとき、おともだち家族3組でデイキャンプに出かけました。どんなに調理法を工夫してもピーマンが食べられなかった息子ですが、このキャンプのときにバーベキューで、肉といっしょに串刺しにされた一口大のピーマンをおともだちがおいしそうに食べるのを見て、「ぼくも食べてみる!」と。
自然の中での解放感もあってか、テンションも高く、ふざけるような仕草をしながら本当にピーマンをたいらげてしまいました!でも、これ以来ピーマンが好きになったというわけではなく、嫌いなままですが、まったく食べないわけではなく、一口だけでも食べてくれるようになりました。
Aいっしょに作ったカレーライス
にんじんが大嫌いだった娘。当時2歳半でしたが、細かく切ってチャーハンにいれたり、すりおろしてホットケーキに入れたりしても、にんじんのオレンジ色を見つけるとダメでした。
そこで、私といっしょにカレーライスを作ってみることにしました。どうせにんじんを見つけるのなら、最初から料理に入れるところを見せちゃおうと思って。
2歳の誕生日にままごとセットを買ってもらってからままごとにハマっていたので、喜んでにんじんも自分で切っていました。カレーライスが出来上がって、「これ、みぃちゃんが切ったのよねぇ」とにんじんを見せながら言うと、おそるおそる口の中へ!
カレーなら食べやすかったのもあって、難なく食べられました。これが自信になったのか、それからはどんな料理のにんじんも食べてくれるようになりましたよ。