テーブルマナーの基本に関する記事

ママも知っておきたい!和食・洋食・フレンチ・イタリアンのテーブルマナーと子どもへの教え方

ママも知っておきたい!和食・洋食・フレンチ・イタリアンのテーブルマナーと子どもへの教え方

「子どもにどうやって食事のマナーを教えればいいの?」と悩むママ必見!箸の正しい持ち方やNGマナー、年齢別のマナーの教え方を発達心理学の観点からわかりやすく紹介。先輩ママの失敗談も交えてお届けします。

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ママも知っておきたい!和食・洋食・フレンチ・イタリアンのテーブルマナーと子どもへの教え方

お宮参りやお食い初め、七五三、両家の顔合わせ、あるいは夫婦の結婚記念日など、子どもが生まれてからも「きちんとした料亭やレストラン」で食事をする機会は意外とたくさんありますよね。「久しぶりのコース料理だけど、マナーを忘れてしまった…」と焦るママも多いのではないでしょうか。

料理のジャンルによって、テーブルマナーの作法は丸っきり違うものです。大人が正しいマナーを身につけておくことは、恥をかかないためだけでなく、将来子どもに美しい所作を教えるための第一歩でもあります。

発達の観点から見ると、子どもは親の真似をしながら社会のルールを吸収していく段階にあります。口で「ちゃんとしなさい」と教えるよりも、パパとママが美しく食事を楽しむ姿を見せるという関わり方が合いやすいのです。ここでは、和食、洋食、フレンチ、イタリアンの4つのカテゴリーごとに、絶対に覚えておくべき基本のテーブルマナーをご紹介します。

和食の5つの基本マナー!お食い初めや七五三のお祝いに

和食のテーブルマナーの基本

祖父母を招いての七五三のお祝い膳。子どもが不作法な食べ方をしてヒヤヒヤした経験はありませんか?「箸の持ち方で育ちがわかる」と言われるように、和食では箸を正しく使うことがマナーの第一歩です。

1 嫌い箸をしない

箸には「嫌い箸」といって、マナーとしてNGな使い方がたくさんあります。親が日常的にマナー違反をしていると、子どももそれが普通だと思って育ってしまいます。

子育ての現場でよくあるのは、子どもがご飯に箸を突き立てた時に「縁起が悪いからダメ!」と頭ごなしに怒って泣かせてしまうケースです。良かれと思ったしつけが、子どもには理不尽な怒りに映ってしまい、かえって食事の時間を嫌いになる原因になることがあります。代わりに「お箸はご飯の横に寝かせておやすみさせようね」と具体的な置き場所を教えてあげるように関わるのがおすすめです。

以下に主な嫌い箸を紹介します。今夜の夕食から、無意識にやってしまっていないかチェックしてみましょう。

  • 拝み箸:箸を持ったまま「いただきます」をすること。
  • 突き箸(刺し箸):箸で食べ物を突き刺して食べること。
  • 返し箸(逆さ箸):大皿の料理を取り分ける際、箸の柄のほう(持ち手)を使うこと。衛生的に見えて実はマナー違反です。
  • 仏箸(立て箸):茶碗のご飯に箸を2本突き立てること。
  • くわえ箸:箸を口にくわえたまま、手で器を持つこと。
  • 合わせ箸(箸渡し):食べ物を箸から箸へ渡すこと。
  • 寄せ箸:箸を引っ掛けて器を引き寄せること。
  • 迷い箸:何を食べようか迷って、料理の上で箸をウロウロ動かすこと。

NGマナー迷い箸

  • 探り箸:汁物の底の具を探すためにかき回すこと。
  • 指し箸:箸で人や物を指すこと。
  • 直箸:取り箸を使わず、大皿の料理を自分の箸で直接取ること。

NGマナー直箸

  • ねぶり箸:箸の先を舐めること。
  • 振り箸:箸の先端についた汁を振って落とすこと。

2 器は正しく持って食べる

和食では、茶碗や小鉢、お椀などの器を手に持って食べるのが正しい作法です。器を持ち上げる時は一度箸を置き、両手を使って丁寧に持ち上げましょう。胸元の高さで器を持ち、背筋を伸ばして姿勢良く食べる姿は、子どもにとって一番のお手本になります。

3 お椀の蓋は片手で取らない

お吸い物の蓋を開ける時は、左手でお椀のフチを押さえ、右手でつまみを持って両手で開けます。開けたらすぐに置かず、お椀の右フチに蓋を立てかけて水滴を落とす「霜切り」の所作を行うのが美しいマナーです。蓋の裏側を上に向けて、折敷(お盆)の外側に置きましょう。

4 おしぼりで口元を拭かない

おしぼりは手を拭くためのものです。和食で口元が汚れた場合は、おしぼりではなく懐紙(かいし)を使うのが本来のマナーです。懐紙を持ち歩き、サッと口元を拭う姿は、大人の女性として一目置かれること間違いなしです。着物の懐やバッグにそっと忍ばせておきましょう。

5 座敷の場合は正座がマナー!足はくずさない

料亭の座敷では、食事を終えるまで正座でいるのが基本です。しかし、どうしても足がしびれて辛い場合は、ぺしゃんこ座りではなく、片側にななめに足を揃えてくずします。この時、足先を下座の方向へ流すのが配慮です。

洋食の5つの基本マナー!家族のお祝いディナーに

洋食のマナー

ホテルのレストランで過ごす、結婚記念日のディナー。ズラリと並んだナイフとフォークを見て「どれから使うんだっけ?」と戸惑った経験はありませんか?

1 乾杯する時はグラスをぶつけない

ドラマなどでよく見る、グラスのフチを「チン!」と鳴らす乾杯。実は正しいマナーでは、グラス同士をぶつけるのはNGです。高級レストランのグラスは繊細で割れやすいため、目の高さまでグラスを持ち上げ、アイコンタクトをして笑顔で「乾杯」と声をかけるのがスマートな大人の作法です。

2 カトラリーは外側から順に使う

洋食のコース料理では、ナイフやフォークなどのカトラリーが料理の数だけ並べられています。迷った時は「外側から順番に使っていく」と覚えておけば間違いありません。1つの料理に対して外側から1組ずつ使っていきましょう。

3 食事中と食事が終わったサインを伝える

食事の途中でワインを飲んだり会話を楽しんだりする時は、皿の上にナイフとフォークを「ハの字」に置きます。これが「まだ食事中です」というサインになります。食べ終わったら、お皿の右側にナイフとフォークを揃えて斜め(時計の5時25分の角度)に置きます。このサインを知っておくと、ギャルソンがスムーズに次のお皿を運んでくれます。

4 飲み物に合わせてグラスを使い分ける

テーブルには複数のグラスがセットされています。一番丸くて大きいのが「水用グラス」、二番目に大きいのが「赤ワイン用」、一番小さいのが「白ワイン用」、そして細長いのが「シャンパングラス」です。間違えて水用のグラスでワインを飲まないように気をつけましょう。

5 ナプキンのスマートな使い方

ナプキンは注文が済んでから(乾杯の後)に広げ、二つ折りにして輪のほうを手前にして膝の上に置きます。口や指を拭く時は、ナプキンの「内側」を使って拭き、汚れた部分が周りから見えないように配慮します。

一般的には「食事が終わったらナプキンを綺麗に畳むのが丁寧」と思われがちですが、実際にはざっくりと畳んでテーブルに置くのがマナーです。なぜなら綺麗に畳む行為は「料理が美味しくなかった」という隠れたサインになるという特徴があるからで、適度に崩して置くことがシェフへの感謝という結果につながりやすくなります。次に洋食を食べる時に、ぜひ実践してみてください。

フレンチの5つの基本マナー!夫婦の特別なランチで

フランス料理のマナー

たまには子どもを預けて、夫婦ふたりきりで楽しむフレンチのランチコース。非日常の空間だからこそ、美しい所作で食事を楽しみたいものです。

1 ワインを注いでもらう時にはグラスを持たない

ビールを注いでもらう時はグラスを手に持ちますが、ワインの場合はグラスをテーブルに置いたままにしておくのがマナーです。手を添えたり持ち上げたりせず、注ぎ終わった後に「ありがとうございます」と笑顔で声をかけるだけで十分です。

2 スープは音を立てずに飲む

フランス料理では、スープは「飲み物」ではなく「食べ物」として扱われます。ズズッと音を立てて啜るのは絶対NGです。熱くて飲めない場合、息をフーフーと吹きかけて冷ますのもマナー違反。スプーンでゆっくりかき混ぜて自然に冷めるのを待ちましょう。奥から手前にスプーンをすくって口へ運びます。

3 食べ終わったらナイフとフォークを真横に置く

洋食マナーと共通点の多いフレンチですが、食べ終わったサインの置き方が少し異なります。イギリス式(一般的な洋食)では右斜め下に置きますが、フランス式ではお皿の右側に「真横」に揃えて置くのが正式なマナーです。刃先は必ず自分の方(内側)へ向けましょう。

4 パンばかりを繰り返し食べるのはNG

フレンチのパンは主食ではなく、前の料理のソースを拭い、次の料理へと味覚をリセットするための「繋ぎ」の役割です。そのため、パンばかりをパクパクと食べ続けるのはスマートではありません。スープからデザートの前のチーズまでの間に、料理に合わせて少しずついただきましょう。

5 コーヒーを飲む際はソーサーを持たない

デザートが終わって食後のコーヒーが出た後も、テーブルマナーは続いています。着席している場合は、左手でソーサー(受け皿)を持ち上げず、ソーサーはテーブルに置いたまま右手でカップだけを持って飲みます。食後もゆっくりと余韻を楽しむ余裕を持ちたいですね。

パパや祖父母と「食事の最後はゆっくり会話を楽しむ」というペースをそろえると、親にとってリフレッシュできるという安心感につながります。家庭内でコース料理のペース配分の方針を共有しておくと、急いで食べてしまう癖が直るという効果が出やすくなります。

イタリアンの5つの基本マナー!ママ友とのランチにも

イタリアンのマナー

ママ友とのちょっとしたランチ会でよく利用するイタリアン。実は日本人がやりがちな「あの食べ方」が、本場ではマナー違反になることもあります。

1 食べ終わったナプキンはキレイに畳まない

広げるタイミングや使い方は洋食と同じです。途中で中座する時は、ナプキンを軽く畳んで椅子の上に置きます。食事が終わったら、フレンチ同様にあまり綺麗に畳まず、ふんわりとテーブルの上に置いて退席しましょう。

2 パスタをスプーンとフォークで食べるのは日本流!?

パスタを食べる時、左手にスプーンを持ち、右手でフォークをクルクルと巻きつけて食べていませんか?実は、スプーンとフォークを使って食べるのは日本流の食べ方です。イタリア本国では、深いお皿の余白を使って、フォークの先だけでコンパクトにパスタを巻きつけて食べるのがスマートな作法です。大口を開けず、一口で食べきれる量を巻きつけましょう。

3 ピザはナイフとフォークで食べる

デリバリーのピザは手で食べるのが一般的ですが、レストランで提供される本格的なピザは、ナイフとフォークを使って切り分けながら食べるのがイタリアの正しいマナーです。一口サイズにカットして、具材を落とさないように上品にいただきましょう。

4 スープを飲む時はスプーンを手前から奥に

フランス料理ではスプーンを「奥から手前」に動かしますが、イタリア料理では逆に「手前から奥」に向かってすくいます。些細な違いですが、これを自然に使い分けられると、マナー上級者の雰囲気が漂いますね。

5 リゾットはフォークで食べる

お米料理であるリゾットは、ついスプーンで食べたくなるもの。しかし、本場イタリアではリゾットは雑炊のようにお米が汁気を吸って柔らかくなりすぎていないため、フォークを使って食べるのが正解です。次回のママ友ランチでイタリアンに行った際は、ぜひフォークでリゾットを味わってみてください。

子どもと一緒にテーブルマナーを学ぶ!年齢別の教え方

「うちの子、食べこぼしばかりで外食なんて夢のまた夢…」と悩んでいませんか?発達心理学では『モデリング』という考え方が知られています。これは親の行動を見て同じように振る舞う現象で、家庭の場面では大人の箸の持ち方や姿勢を真似る行動として表れます。この理解があると、言葉で叱るより親が美しく食べる姿を見せることへの向き合い方が変わってきます。

年齢発達の段階とつまずきやすい点望ましい教え方・対応
1〜2歳手づかみ食べの時期。食器を投げてしまう。「スプーンはこう持つよ」と親が楽しそうに手本を見せる。
3〜5歳自我が芽生え、親の注意に反発する。「背中をピンと伸ばすとかっこいいよ」とポジティブに褒める。
小学生周囲の目を意識し始める。「嫌い箸」の理由を論理的に説明し、一緒に練習する。

子どもが箸を上手に持てない時は、無理に矯正して食事の雰囲気を悪くするのではなく、週末のランチなどで「パパのお箸の持ち方、かっこいいでしょ?」とゲーム感覚で真似させる工夫を取り入れてみてください。

【FAQ】テーブルマナーや子連れレストランのよくある質問

Q. 子連れでコース料理に行く時、気をつけるべきことは?
A. 予約時に「子どもが〇歳で同席する」旨を必ず伝え、可能であれば個室をリクエストしましょう。また、飽きて騒ぎ出した時のために、音の出ないおもちゃや絵本、シールブックを持参するのが鉄則です。タブレットを見せる場合は必ずイヤホンや無音設定に配慮してください。

Q. ナイフやフォークをうっかり床に落としてしまいました!
A. 自分で拾おうとテーブルの下に潜り込むのはNGです。恥ずかしがらずに軽く手を挙げてスタッフを呼び、「カトラリーを落としてしまったので、新しいものをいただけますか」と静かに伝えて拾ってもらうのがスマートなマナーです。

Q. フレンチで出された料理がどうしても食べ切れません。
A. 無理に完食してお腹を壊す必要はありません。残すこと自体はマナー違反ではないので、ナイフとフォークを「食べ終わりのサイン」の形に揃えて置きましょう。スタッフに下げられる際に「とても美味しかったのですが、お腹がいっぱいになってしまって」と一言添えれば、シェフへの敬意が伝わります。

Q. 子どもに洋食のナイフの切り方を教えるコツは?
A. まずは家でのハンバーグやホットケーキなど、柔らかくて切りやすいメニューの時に練習させましょう。「人差し指を背中に乗せてギコギコするよ」と具体的に伝え、一口サイズに切ってから食べる習慣をつけると、レストランでもスムーズに食事ができます。

まとめ:正しいテーブルマナーで、家族の食事をもっと特別な時間に

和食、洋食、フレンチ、イタリアン。それぞれの国と文化によって、大切にされている食事の作法は大きく異なります。難しそうに感じるかもしれませんが、テーブルマナーの根底にあるのは「同席する人やシェフ、食材に対する思いやりと感謝の心」です。

親が正しいマナーを知り、美しく食事を楽しむ姿勢は、子どもにとって何よりの食育になります。お箸の持ち方やナプキンの使い方など、今日から家庭の食卓で少しだけ意識を変えてみませんか?

いざという晴れの日に、堂々と自信を持って振る舞える大人の女性を目指して。ぜひ次の記念日には、ご夫婦で少し背伸びをした素敵なレストランへ足を運んで、美味しいお料理とスマートなマナーを楽しんでみてくださいね。

この記事を書いたライター
木村さくら

木村さくら

自称「健康オタクで美容オタク」。最近自家栽培にハマってます。