赤ちゃん筆とは?必要な髪の長さや量、おすすめ会社の口コミを紹介!
赤ちゃん筆とは、赤ちゃんの髪の毛で作る記念筆のこと。実はこの筆は別名「胎毛筆」とも呼ばれており、一生に一度しか作ることができない貴重なものです。
赤ちゃん筆として使われる胎毛の特徴や筆に適した髪の毛の長さや量、注文の流れを解説。くせ毛や薄毛でも赤ちゃん筆は問題なく作れるので安心してください。先輩ママの口コミ付きで、おすすめの制作会社や価格の目安も紹介します。
赤ちゃん筆とは?
赤ちゃん筆とは、初めてカットした赤ちゃんの髪の毛を使って作られる筆のことです。一般的には美容院やネット通販、育児用品店などでつくることができます。
赤ちゃん筆には、健やかな成長や頭脳明晰な子に育つようにといった願いが込められています。また、日本や中国などで筆は筆記具として用いられていましたから、「字が上手くなるように」という願いを込める方もいます。
ただし、現代では日常で筆を使う機会はなかなかありませんので、赤ちゃんの初めてのヘアカットの記念品として購入する方が大半です。
赤ちゃん筆=別名「胎毛筆」。チャンスは一度きり!
赤ちゃん筆は別名『胎毛筆』とも呼ばれおり、胎毛とは、妊娠5カ月ごろから赤ちゃんに生えはじめる産毛のことです。胎児に生える毛なので胎毛と呼ぶのですね。
胎毛はとても、柔らかく繊細で、一度カットしてしまうと、その感触は2度と味わえないとも言われています。特に毛先は一生に一度だけの大変貴重なものなのです。
ママのお腹の中で、羊水にぷかぷか浮いていた赤ちゃんの髪の毛。1度切ってしまった赤ちゃんの髪の毛や子供の髪、大人の髪でも筆作りは可能ですが、柔らかな胎毛で筆を作るチャンスは一生に一度です。赤ちゃん筆を作りたいと思ったママは、ヘアカットのタイミングには慎重になりましょう。
赤ちゃん筆の作り方~注文はどこへ?
赤ちゃん筆は、一般的には赤ちゃん筆専門店や書道用具店などで作成してもらえます。最近では、インターネットで商品の詳細が見られますし、育児雑誌のカタログにも掲載されています。デザインも多用ですので、気に入った筆を選びましょう。
作りたい筆が決まったら、申し込みを行い、赤ちゃんの髪の毛を制作業者へ郵送(持ち込み)します。作成元への髪の毛の郵送方法は、赤ちゃんのヘアカットを自分でするか、美容院や理容室で行うかで異なります。
赤ちゃん筆の注文方法は、以下の3つが一般的です。
制作業者に、インターネットや電話などを通じて直接申し込みをし、髪の毛を郵送することもできますが、専門店と提携している美容院でカットと一緒に赤ちゃん筆の購入を申し込める場合もあります。提携先の美容院なら、髪の毛をその場で郵送してもらうことも可能なので手間がありません。
自宅でカットしたり、提携していない美容院や理容室でヘアカットを行う場合は、事前に必ず作成したい筆に必要な長さや量を確認しておきましょう。開封時に髪の毛がバラバラと落ちてしまわないように、郵送方法に関する指示も守りましょう。
赤ちゃん筆は、当然1本1本手作りになりますので、商品到着までは1~2カ月程度はかかると考えておきましょう。
一般の美容院等に頼むときは、必ず事前相談を!
赤ちゃん筆の作成業者と提携していない美容院や理容室でカットを行う際は、事前に連絡・相談をしておきましょう。筆をつくるのにはある程度の長さや量を必要としますので、筆が作れる条件を満たした、きれいな状態でカットしてもらう必要があります。お願いするときは必要な条件は詳細に説明し、対応してもらえるか確認してください。
繰り返しになりますが、一生に一度のチャンスです。他の髪の毛と一緒に床にパラパラと落とされ箒で掃かれてしまっては取り返しがつきません。
赤ちゃん筆に適した髪の毛の長さは?いつカットするべき?
赤ちゃん筆を作るために必要となる髪の毛は、業者によって違いがあるので確認は必須ですが、一般的には以下が目安となります。
- 長さ:5~7センチ
- 量:大人の小指の太さ
これぐらいの量の髪の毛の量や長さが準備できるのなら、赤ちゃん筆はいつでも作成可能です。もちろん生まれた時の髪の長さ、髪の伸びる早さには個人差がありますが、およその目安として生後半年~1歳頃になると作れる子が大半です。男の子ですと1年以上髪を切らないと邪魔になってきますから、ちょうどよい機会になります。
赤ちゃん筆はくせ毛でも作れる?薄毛でも可能?
筆というとまっすぐ伸びた毛をイメージしますが、中には天然パーマの子やくせ毛の子、髪の量の少ない子もいるでしょう。そんな子の髪の毛でも、赤ちゃん筆は問題なく作れますので心配はいりません。
くせ毛をまっすぐにする技術あり!
ほとんどの業者は、筆を作る過程で髪の毛をまっすぐにする技術を持っています。不安でしたら事前に業者に問い合わせを行い、どのような加工を施すのかを確認しましょう。
その子のそのままの髪質を残したいなら、あえてまっすぐにしないでくせを楽しむという方法もあります。この場合は、その旨を注文の前に伝えておく必要があります。
薄毛なら小さめの筆に!他の髪の毛とミックスする方法も
薄毛の場合も、量や長さは目安ですから条件を満たなくても相談次第で制作は可能です。
胎毛をカットした後に時間をおいて髪を伸ばし、筆の芯としてコシの強い胎毛以外の髪の毛を入れて、あらかじめ切っておいた胎毛で周りを囲む制作方法もあります。また、希望すれば赤ちゃんの髪の毛とともに、ママやパパ、赤ちゃんのきょうだいの髪の毛を入れて作ってもらうことも可能です。
赤ちゃん筆のおすすめ制作会社を口コミ付きで紹介!
赤ちゃん筆専門店 赤ちゃん筆センター株式会社
日本で唯一の赤ちゃん筆専門の制作業者。センター内には、ショールームがあり、実際の商品も見ることができます。カット代は別ですが子供専用の理容室もあるので、自宅が近いなら直接訪れて、商品選び・カット・注文とすべての工程が数時間で済んでしまいます。愛知県に総本社があり、東京に西日本本社、関東圏や関西圏、広島や福岡にも支社・支店がありますので、探してみましょう。
全国の美容院とも提携しており、筆の種類も豊富で記念品として魅力的な筆に仕上げることができます。価格も1本5,000円からとリーズナブルです。アルバムや手形とセットに出来たり、ひな人形や五月人形とセットに出来たりします。穂先の加工など細かなニーズに応えてくれますよ。
育児雑誌を見て「これだ!」と決意!
たまたま見た育児雑誌に赤ちゃん筆センターの商品が掲載してあり、子供の記念になるのではと思い購入を決意しました。
初めて切った爪や初めて履いた靴など、初めてのものはなるべく保管していて、初めて切った髪の毛も綺麗な状態で取っておきたかったので、赤ちゃん筆を作ってもらいました。値段は1万円くらいだったと思いますが、筆が桐箱に入っていて、とても綺麗に出来上がっていたので、大満足です。今は小学生になった子供に見せたら喜んでいたので作って良かったなと思います。
親子二代で赤ちゃん筆センター
初めて授かった女の子に作りました。いつかはお嫁に行き、赤ちゃんを産み、母親になるんだなと思った時に、大切にされた「証」のようなものを残してあげたかったからです。成人式か結婚式の時に贈りたいなと思って、へその緒と一緒に大切に保管してあります。
選んだのは赤ちゃん筆センターのものです。私もそこの会社で筆を作ってもらっていたので、親子二代で同じ会社が良いと思いました。「紅筆単品(桐箱入り)」で5000円程度のものです。
髪の毛は自分で切りましたが、とても綺麗な筆になっていて、名前入りでとても感動しました。将来 娘に渡す時を想像してジーンとしてしまったほどです。
光文堂
全国の美容院約4万店と提携している光文堂なら、ご自宅近くで注文とカットなどが楽に行えます。熟練の職人による手作りで、広島県川尻町の伝統工芸である筆づくりの技術を活かした作品に仕上がります。
箱のタイプも桜の木箱などの定番品から、ヨーロピアン風などデザインの種類が豊富です。箱に赤ちゃんの写真をつけたり、ブリザーブドフラワーと一緒に筆を飾れるセットもありますので、「いつでも見えるところに置いておきたい!」という方におすすめです。
価格は1万円程度から。筆のみならず箱やケースまで完全に自社製造にこだわっており、仕上がりの満足度は価格以上と評判です。
キッズ美容室で赤ちゃん筆の張り紙に心惹かれた
よく行くショッピングモール内にある子ども専用の美容院で「赤ちゃん筆」の張り紙があり、気になっていました。 子どもが1歳をすぎたころ髪が長くなり、初めて髪を切るときに思い出に残したいと赤ちゃん筆をお願いしました。
光文堂の赤ちゃん筆で、価格は美容院でのカット代込みで1万2000円程度でした。3週間程度で商品が届き、印象は「かなりしっかりした筆」でした。ただしっかり加工はして筆になっていますが、カチカチに固めてはいなくて手触りは子どもの髪の毛そのものなので、触ってみるととても温かい気持ちになります。
赤ちゃん筆を作って6年が経ちますが、そのまま箱に入れたまま保存してあり、たまに覗いています。 今後どうするかは未定ですが、おそらくずっと保存して親である私たちが持っていて、思い出に浸るのかな?と思っています。
一休園
世界的にも有名となった熊野筆を作成している工房です。熊野筆で保障された品質ですから、赤ちゃん筆も安心して注文できます。価格は税別12,000円からで、高級感のある上品なデザインが特徴的です。商品によっては、『熊野榊山神社』のお守り札をつけてくれます。
制作期間は、髪の毛到着後からおよそ2カ月程度が目安です。
伝統の熊野筆です!
息子の1歳の誕生日の記念に筆を作りました。この日まで一度も髪の毛のカットをせずに筆を作る為に伸ばしていました。そのため女の子に間違われたこともありましたが、髪の毛の長い息子もなかなかかわいらしかったです。
私が行っていた美容院に胎毛筆のパンフレットが置いてあったので、妊娠中から記念に作ってあげたいと決めていました。伝統工芸品である熊野筆の一休園という会社で、筆は立派な桐箱に入れてありました。値段は12、000円程度でした。
毛先がスッと伸びたきれいな筆で、とても優しい感じがします。のりで固めずにばらのままの毛先にしてもらって正解でした。兜と一緒に毎年飾っています。我が家の宝物です。作ってよかったです。
北斗園
伝統の熊野筆の技術を持つ北斗園。毛先はのり固めのあるなしだけではなく、あえてくせ毛を残すような筆づくりも可能です。筆軸も毛の量に見合ったものに仕上げるため、4~12㎜のサイズを用意など、この世でたった1本、1度しか作れない赤ちゃん筆を丁寧に作ってくれます。
価格は、9,000円からですが、筆以外にもアクセサリーなどへ加工することも可能です。アクセサリーはへその緒ケースや手形・足形とのセット商品もあります。制作期間は、髪の毛到着から約2か月です。
クチコミを調べて、北斗園さんへお願い
熊野筆で有名な北斗園さんに決めたのは、一生の記念品なので確実に仕上げていただける企業を探したところ、クチコミ評価が抜群に良かったのでお願いしました。購入した商品は、夢コース 桜軸(朱塗り)です。木箱は桜の木を使用しているそうです。
税込16,200円でした。赤ちゃん筆が届きドキドキしながら封を開けると素敵な桐箱に収められていました。木箱は桜の木を使用しているそうです。ゆっくり蓋を開けると素敵な胎毛筆と初対面。日本の伝統工芸の素晴らしさが表れる丁寧な仕上がりに感動しました。
胎毛部分はのり固めなしをチョイスしましたが大正解。手触りが柔らかくて優しい気持ちになれますよ。普段は防虫効果のある茶箱に入れ保管していますが、子どもが成人し旅立つときが来たならば、へその緒と一緒に持たせてあげようと思っています。
作った赤ちゃん筆はどうする?保管の方法は?
赤ちゃん筆の扱いについては「こうしなくてはならない」という決まりはありませんが、インテリアのようにお部屋に飾って置けるものなど、商品の種類やデザインは豊富です。自分が筆をどのように保管しておきたいか考えたうえで、商品選びをすると失敗が少ないでしょう。
記念品として大切に閉まっておいても良いですし、子供の結婚式や成人式を待って本人にプレゼントしても良いでしょう。おじいちゃんおばあちゃんへの贈り物としても喜ばれます。
もったいないので実際にはかなり少数派ですが、赤ちゃん筆は筆としても使用可能です。お子さんが書道を習われて、かなりの腕前になったときは、使ってもらうのも良いかもしれませんね。
筆の品質を維持する保管方法
ケースや飾り箱に入っている場合はそのままの保管で問題ありませんが、桐箱の際は防虫剤を使用する必要があります。筆ですから、直射日光の当たる場所・高温・多湿の場所での保管には適しません。クローゼットや引き出しなどで保管する際は着物や本のように定期的に虫干しなどを行うと良いでしょう。
赤ちゃん筆の価格は高い?記念筆以外のお手頃な髪の毛の残し方
赤ちゃん筆は、1本1本が手作りということもあり、やはり最低1万円からという制作業者が多いのが実情です。すべての制作会社を確認したわけではありませんが、おそらく最もお手頃価格なもので5,000円程度というのが現段階での相場かと思います。
実際に制作した方は、赤ちゃん筆にしてよかったという感想を持っているようですが、やはり購入の前に「高い」と思い、二の足を踏む方もいるでしょう。
そこで、筆以外の記念品としてこんなアイデアはいかがでしょう?
たまごのうぶげケース
名入れギフト おもしろ名札工房
へその緒を入れる桐箱のようなアイデア商品です。干支や名前などを掘ることができます。リボンが付いており、髪の毛を結んで保管しておくことができます。髪の毛以外にも歯などにも使えそうです。
こうしたケースなら、2,000円前後で買えるものもありますので、赤ちゃん筆に比べれば断然手が届きやすいお値段です。胎毛は一生に一度のものですから、「残したい」と思うのなら値段であきらめる前に、こうした保管方法もぜひ候補に入れてみてください。