赤ちゃん用靴下は必要?使い方を考えてみましょう
赤ちゃんの出産準備を整えていると、売り場で目に付く小さくて可愛い赤ちゃん用靴下。小さくて可愛い赤ちゃんの象徴のような靴下ですが、「寝てばかりいる赤ちゃんに靴下って必要なの?」とフッと疑問に思ったことはありませんか?
実際に、可愛いからとプレゼントされた赤ちゃん用靴下を、履かせる機会があまりなく使わずに無駄にしてしまったという先輩ママも多いのです。赤ちゃん用靴下は必要なのか?使い方や注意点はあるのか?など、ママの「困った!」を解決する知恵をまとめてみました。
赤ちゃんの靴下はいつから履かせてOK?
赤ちゃんの靴下は新生児サイズから市販されていますので、新生児期から使っても問題はありません。新生児は体温調節が苦手ですので、ファッションよりも体温を守ることを重視して使うようにしましょう。
赤ちゃんが歩けるようになり靴を履かせるのであれば、靴下は必須のアイテムです。赤ちゃんの皮膚はみずみずしく、傷つきやすいので、靴擦れを起こしやすいのですが、靴下を履かせることで靴下の吸汗機能や足の皮膚を保護する役割により、足が守られます。
靴下を嫌がる赤ちゃんもいますが、靴を履く時には靴下を履くものだということを早めに教えてあげるといいでしょう。イイ子で履けたら褒めてあげて、赤ちゃんのやる気をアップさせて下さいね。
靴下が脱げてしまうときの解決策
赤ちゃんを育ててみたことがあるパパやママならご存知のとおり、赤ちゃんの靴下は脱げやすいです。歩かない赤ちゃんの足はふっくらとしていて凸凹がないので、靴下が引っかからないのです。外出先から帰ってみると「あら、片方だけ靴下がないわ」なんてよくある話ですね。
もともと赤ちゃんの靴下は、スムーズに着脱を行うため、また身体に負担をかけないために、締め付けの強い作りにはなっていません。脱落を防止するためには、プレゼントや通販のサイズの合わないベビーソックスではなく、赤ちゃんの足のサイズにあったものをきちんと選び、こまめにサイズ調整をしてあげてくださいね。
靴下の上にレッグウォーマーを組み合わせておくと、靴下が脱落しにくいので、試してみて下さいね。
月齢と靴下のサイズの目安
- 新生児 7~9cm
- 0~3ヶ月 8~11cm
- 3~6ヶ月 9~12cm
- 6ヶ月~1歳 12~13cm
そもそも赤ちゃんに靴下は必要なの?
靴下は足を暖かく保温する役割と、吸汗、足の皮膚の保護などの役割を持つ衣類です。そういった意味では、生まれたばかりの新生児期の赤ちゃんは寝ていることしかできず、いつも布団に包まれているので、基本的に室内で靴下をはかせる必要はないでしょう。
赤ちゃんが快適に過ごせる気温は、夏場は26~28℃、冬場は22~23℃です。この気温よりも寒い時、冬のや雨の日の外出時などは、靴下が赤ちゃんの保温に役立ちますね。逆に、この温度よりも暑い夏に靴下を履かすと、赤ちゃんの足に熱がこもって体温があがり過ぎ、うつ熱や脱水症状、突然呼吸が止まってしまうSIDSになる可能性があるので、靴下は使わない方がよいでしょう。
基本的に春から夏のお出かけに靴下は必要ないのですが、冷房などが心配であれば、通気性の良い薄手の素材の靴下を持ち歩き、寒いときだけ履かせてあげるといいですね。
寒い時は、寝る時も靴下を履かせる?
寝る時に靴下を常用する大人の人はいますが、そもそも赤ちゃんは大人と違い体温調節機能が未熟なため、手足を靴下やミトンで覆ってしまうと、自力で放熱できず体温があがり過ぎる心配があります。また、寝ている時は布団で保温されていますので、冬だからといって寝ている時に靴下を履かせる必要はないでしょう。室内では裸足でいた方が、赤ちゃんの足の機能がよく発達するという意見もあります。
冬場の室温を22~23℃に保てず、赤ちゃんが寒いのではないかと心配なママは、赤ちゃんの背中に手を入れて体温を確認してみて下さい。背中が暖かければ足が冷たくても赤ちゃんは暖かいので、靴下は必要ないでしょう。
赤ちゃんが寒そうだけれど、夜中の体温上昇が心配なママは、体温調節機能を損なわずに保温できるレッグウォーマーがおススメです。足の裏は汗を放出する部分ですからあまり覆わない方が良いのですが、体脂肪の多い赤ちゃんのふくらはぎは外気にさらされると冷えやすいので、レッグウォーマーが役に立ちますよ。
靴下を履かないことのメリット
- 足の裏から放熱できることで、体温の異常な上昇を抑える
- 素足で受ける刺激で、感覚や脳細胞の成長が促進される
- はだしで歩くことで土踏まずが形成され、疲れにくい体ができる
- 靴下が滑ることで起きる転倒事故を防止できる
赤ちゃんの体の特徴を理解しましょう
私たち大人は外気にあわせて汗を出したり、血管を収縮させて体温を一定に保とうとしたりするのですが、赤ちゃんはそういった体温調節機能が十分に発達しないまま生まれてきます。体温調節の機能は生まれて外気に触れることで初めて発達を始め、1歳位になってようやく完成するといわれています。
赤ちゃんの平熱は36~37度5分位が平均で、大人よりもちょっと高いくらいですが、赤ちゃんは手のひらや足の裏で放熱をして体温調節をしています。むき出しになっている手足は外気温の影響を受けやすいので、「ちょっと冷たすぎ?」とビックリしてしまうこともあるのですが、お腹や背中の部分が温かければ大丈夫です!
赤ちゃんの体温を見極めるポイント
- お腹や背中の暖かさ
- お腹や背中の汗の様子
- 赤ちゃんの顔・唇(青白い/紫は寒い)
- 赤ちゃんの機嫌
赤ちゃんに靴下を履かせないと可哀想!?
姑世代には、足が冷たいと靴下を履かせたがる人がいます。赤ちゃんの足が冷たいと「可哀想に」とママの前でポロッと言ってしまう姑も…。そんな時は冷静に、赤ちゃんの背中に手を入れ寒がっているか確認し、暖かければ迷わずそのままにしてあげましょう!
姑の言葉に振り回されて自信を失い、赤ちゃんを暑がらせないようにしましょうね。本当に可哀想なのは、ママに暑がっている自分の気持ちを理解してもらえないことです。