赤ちゃんの靴下って必要?に関する記事

赤ちゃんの靴下はいつから?必要?脱げる対策などまとめ

赤ちゃんの靴下はいつから?必要?脱げる対策などまとめ

確かに履かせたはずなのに、いつの間にか脱げてしまってイラッとさせる赤ちゃん用の靴下の、上手な使い方について解説します。

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【新生児・1歳】赤ちゃん用靴下は必要?いつから?正しい使い方と裸足のメリット

赤ちゃんの出産準備を整えている際に、売り場で目につく小さくて可愛い赤ちゃん用靴下。「寝てばかりいる新生児に靴下って必要なの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実際に、「可愛いからとプレゼントされたものの、履かせる機会があまりなく無駄にしてしまった」という先輩ママも多いのです。この小さなアイテムは、赤ちゃんの成長段階や季節によって必要性が大きく異なります。そこで今回は、赤ちゃん用靴下の必要性やいつから履かせるべきか、適切な使い方や注意点について、ママの「困った!」を解決する知恵をまとめてみました。

Ⅰ. 赤ちゃんの体温調節メカニズムと「裸足」の重要性

赤ちゃんに靴下が必要かどうかを考える上で、まず理解しておきたいのが、大人とは異なる赤ちゃんの体温調節の仕組みです。

私たち大人は外気にあわせて汗を出したり、血管を収縮させたりして体温を一定に保とうとしますが、赤ちゃんはそういった体温調節機能が十分に発達しないまま生まれてきます。体温調節機能は生まれて外気に触れることで発達を始め、1歳頃になってようやく完成するといわれています。

赤ちゃんの平熱は36~37度5分位が平均で、大人よりもやや高めです。赤ちゃんは、主に手のひらや足の裏で熱を放散(放熱)して体温調節を行っています。特に足の裏には、体内の熱を放出するための動静脈吻合(AVA)という血管が多く集中しているため、手足が冷たくても、お腹や背中が温かければ問題ありません。むき出しになっている手足は外気温の影響を受けやすく「冷たすぎ?」と驚いてしまうこともありますが、手足が冷たいのは正常な体温調節のサインなのです。

Ⅱ. 赤ちゃんの靴下はいつから履かせてOK?

赤ちゃんの靴下は新生児サイズ(7〜9cm)から市販されていますので、新生児期から使っても機能上は問題ありません。しかし、前述の体温調節の仕組みから、新生児期や乳児期は、ファッションよりも体温を守ることを重視して使う必要があります。

靴下は「靴を履くとき」には必須のアイテムになります。赤ちゃんが歩けるようになりファーストシューズを履かせるのであれば、靴下は必ず履かせましょう。赤ちゃんの皮膚はみずみずしく傷つきやすいので、靴擦れを起こしやすいのですが、靴下を履かせることで吸汗機能や足の皮膚を保護する役割により、デリケートな足が守られます。

靴下を履く時には靴下を履くものだという習慣を、靴を履き始める1歳頃までに教えてあげるのがおすすめです。嫌がるときも、イイ子で履けたら褒めてあげて、赤ちゃんのやる気をアップさせて下さいね。

靴下が必要なシーンと避けるべきシーン

赤ちゃんの靴下は、使用する目的とシーンを明確にすることが大切です。

【靴下が必要なシーン】
  • 冬の寒い日の外出時: 外気温が低く、衣類だけでは体温の維持が難しい場合に、保温のために役立ちます。
  • 冷房が効いた場所や乗り物内: 冷えすぎる場合に、一時的な冷え対策として有効です。
  • 靴を履くとき: 摩擦による皮膚の保護や吸汗のために必須です。
【靴下を避けるべきシーン(裸足が推奨されるシーン)】
  • 室内や寝ているとき: 体温調節のため、基本的に裸足が推奨されます。
  • 夏場の暑い日(特に外出時): 足裏からの放熱ができなくなり、うつ熱や脱水症状のリスクが高まる可能性があるため、注意が必要です。

Ⅲ. 寒い時は、寝る時も靴下を履かせる?

靴下履いて暑がる赤ちゃん

大人の中には寝る時に靴下を履く人もいますが、赤ちゃんは大人と違い体温調節機能が未熟なため、手足を靴下やミトンで覆ってしまうと、自力で放熱できず体温があがり過ぎる心配があります。また、寝ている時は布団で保温されていますので、冬だからといって寝ている時に靴下を履かせる必要はありません。

冬場の室温を22~23℃に保てず、赤ちゃんが寒いのではないかと心配なママは、赤ちゃんの背中に手を入れて体温を確認してみて下さい。背中が暖かければ足が冷たくても赤ちゃんは暖かいので、靴下は必要ないでしょう。

もし、赤ちゃんが寒そうで夜間の保温が心配な場合は、体温調節機能を損なわずに保温できるレッグウォーマーがおすすめです。足の裏は汗を放出する部分ですから覆わない方が良いのですが、ふくらはぎなど外気にさらされると冷えやすい部分をレッグウォーマーで覆うと、保温に役立ちますよ。

Ⅳ. 靴下を履かないことのメリットと裸足のススメ

赤ちゃんの裸足の足

室内では裸足でいた方が、赤ちゃんの足の機能がよく発達するという意見が多く、近年は裸足育児を推奨する専門家も増えています。靴下は足を暖かく保温する役割を持ちますが、裸足でいることには、それ以上のメリットがあるのです。

靴下を履かないことのメリット

  • 足の裏から放熱できることで、体温の異常な上昇を抑えることができます。
  • 素足で床や地面の感触(硬さ、温度、凹凸など)を直接受けることで、感覚や脳細胞の成長が促進されます。
  • はだしで歩くことで足の指が自由に動き、土踏まずが形成され、将来的に疲れにくい体や正しい歩行習慣が作られます。
  • 靴下が滑ることで起きる転倒事故を防止できます。
  • 足裏の皮膚の感覚が磨かれることで、バランス感覚や運動能力の発達につながります。

赤ちゃんが快適に過ごせる室温は、夏場は26~28℃、冬場は22~23℃が目安です。この室温を保てていれば、基本的に室内で靴下をはかせる必要はありません。春から夏にかけての冷房対策として薄手の靴下やレッグウォーマーを持ち歩き、寒いときだけ履かせてあげるのが賢明な使い方です。

Ⅴ. 靴下が脱げてしまうときの解決策とサイズの目安

赤ちゃんの足

赤ちゃんを育てたことがあるパパやママならご存知のとおり、赤ちゃんの靴下は脱げやすいです。歩かない赤ちゃんの足はふっくらとしていて凸凹がないため、靴下が引っかからず、少しの動作でずり落ちてしまうのです。外出先から帰ってみると「あら、片方だけ靴下がないわ」なんていうのは「赤ちゃんあるある」ですね。

もともと赤ちゃんの靴下は、スムーズに着脱を行うため、また身体に負担をかけないために、締め付けの強い作りにはなっていません。脱落を防止するためには、プレゼントや通販のサイズの合わないベビーソックスではなく、赤ちゃんの足のサイズにあったものをきちんと選び、こまめにサイズ調整をしてあげてくださいね。

特に、足首部分にゴムが入っているものや、足首を長めにとってあるデザインの靴下を選ぶと脱げにくい傾向があります。また、前述のように靴下の上にレッグウォーマーを組み合わせておくと、靴下が脱落しにくいので、試してみて下さいね。

月齢と靴下のサイズの目安

  • 新生児 7~9cm
  • 0~3ヶ月 8~11cm
  • 3~6ヶ月 9~12cm
  • 6ヶ月~1歳 11~13cm

※サイズはメーカーによって異なりますが、足の実寸+0.5~1cm程度を目安に選ぶのがおすすめです。きつすぎると血行不良の原因になり、大きすぎるとすぐに脱げてしまうため注意が必要です。

Ⅵ. 祖父母世代との認識の違いへの対処法

赤ちゃんの足が冷たいと、特に祖父母世代(姑世代)には「可哀想に」と靴下を履かせたがる方がいます。昔ながらの育児では「冷えは万病の元」と考えられていたためです。ママの前で心配のあまりポロッとネガティブな言葉を言ってしまうこともあるかもしれません。

そんな時は、「ご心配ありがとうございます」と感謝を伝えつつ、「お腹や背中が温かいので大丈夫なんです」「足の裏で体温調節をしているんです」と、冷静に赤ちゃんの体温調節の仕組みを伝えるのがおすすめです。祖父母の言葉に振り回されて自信を失わず、赤ちゃんの快適さ(背中やお腹の温かさ)を最優先にしてあげましょうね。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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