うちの赤ちゃんは甘えん坊!ママが萌えた甘え方・困った甘え方
小さな赤ちゃんは誰でも甘えん坊なものですが、「男の子は特に甘えん坊で、いつまでも無邪気で子どもらしい」と言われることがあります。男の子と女の子では、甘えん坊の度合いに違いがあるのでしょうか。
そこで、「うちの子は甘えん坊!」と自負する先輩ママ達に、赤ちゃんの性別と可愛いと感じた甘え方について聞いてみました。
回答をいただいた12人の先輩ママのうち、男女の割合は2:1と男の子の回答が多くなりました。男の子は女の子に比べて、ママに素直に愛情表現をする傾向があるため、甘えん坊だと感じられやすいのかもしれません。
しかし、女の子だって負けてはいません。特に、末っ子の女の子は甘え上手という声もありました。
赤ちゃんの甘えん坊度は、性別だけでなく、子どもの個性や環境、きょうだい構成などもに関係しているようです。
この記事では、12人の体験談をそのまま紹介しながら、甘え方に共通する特徴、月齢や年齢による変わり方、家事が進まないときの具体的な工夫、そして1歳から5歳6歳まで甘えが続いたときの向き合い方まで、まとめて整理していきます。
甘えん坊な子供の特徴:赤ちゃん期に出やすい5つのサイン
甘えん坊かどうかは、泣く回数の多さだけでは決まりません。子育ての現場でよく語られる甘えん坊な子供の特徴は、次の5つに整理できます。当てはまる数が多いほど「ママという安心基地」をはっきり使いこなしている状態です。
- ママが抱っこすると数秒で泣き止み、他の人だと泣き続ける
- 一人遊びはできるが、数分おきに振り返ってママの位置を確認する
- 夕方や眠くなる前など、決まった時間帯に甘えが強くなる
- 服のボタン、髪、耳たぶなど、決まったパーツを触りながら眠る
- 初めての場所や人が多い場面で、ママの後ろに隠れてから遊び始める
ここで大切なのは、これらが「困った性格」ではなく、安心を確かめる行動だという点です。発達の観点から見ると、赤ちゃんは生後半年前後から「特定の人」と「それ以外の人」を区別できるようになります。誰でもよかった時期を抜け、ママという特定の相手を選び取れるようになった結果として、抱っこの相手にこだわったり、姿が見えないと泣いたりします。つまり甘えん坊さが目立ち始めたタイミングは、人を見分ける力と記憶力が伸びたサインでもあるのです。さらに、ハイハイやつかまり立ちで自分から動けるようになると、離れる不安と探検したい気持ちが同時に大きくなります。少し離れて遊んでは戻ってきて抱っこを求め、満足するとまた遊びに行くという往復が増えるのはそのためで、行きつ戻りつしながら「離れても大丈夫」を練習している最中だと考えると、後追いの見え方が変わってきます。
逆に、甘え方が控えめな子が愛情を感じていないわけでもありません。自分で気持ちを立て直すのが得意なタイプ、ママの膝より横並びで遊ぶのが好きなタイプなど、安心の受け取り方には幅があります。「よその子より甘える」「よその子より甘えない」で優劣を測らないことが、この時期をラクに過ごす一番の近道です。
男の子の甘えん坊
男の子はやっぱり甘えん坊?!
新生児を持つ母親です。赤ちゃんの性別が男の子だったので、育てるのがとても不安でした。今はとても可愛くて、溺愛しています。その赤ちゃんですが、本当に甘えん坊なんです。
ミルクをあげたかと思えばまた泣いて、おむつを取り替えたらまた泣いて、というのを繰り返しています。
他の子は大人しいのに、なぜ私の子だけそうなのだろうと思っていました。
とても悩みましたが、友達には「男の子は活発で甘えん坊な子も多いよ」「他の子と比較しない方がいいんじゃない?」と言われました。
まだ小さいですが、話しかけると凄く喜びます。笑うととっても可愛いですね。逆に、家事などやることがある時に、甘えられると困ってしまうことがあります。
ママが大好きな末っ子長男
4人目の赤ちゃんが男の子でした。上の子が大きいので、私が忙しいときには、代わりに面倒を見てもらおうと思っていました。
しかし、生後1か月くらいから、ママの抱っこでないと嫌がるようになりました。お姉ちゃんではダメで、ママに甘えたいのだと思いました。
特にママに甘えたくなるのは、日が暮れてからです。夕方になると、ママが抱っこしていないと泣くようになりました。
仕方がないので、家事の間は抱っこひもで過ごすようにしました。泣いていても、ママが抱っこするとすぐに泣き止みます。
ママといるだけで安心するようで、おんぶをして家事をしているとよく眠ってくれました。下におろすと泣くので、肩が凝って大変でした。
しかし、赤ちゃんが生まれてくれて幸せでした。赤ちゃんの顔を見て抱っこして、いっぱい元気をもらって嬉しかったです。
男の子の方が手がかかるのはホント!
私のお腹にいる赤ちゃんが男の子だと分かったある日、母親から「男の子は手がかかるから、今から体力と気力を養いなさい」とアドバイスを貰いました。
そして、産まれた可愛い男の子は、とにかく寝ないし泣くし、よくおっぱいを飲むし、抱っこしないと落ち着かない子でした!
パパでもだめで母乳の香りが安心するのか、私が抱っこしないと寝ない甘えん坊の赤ちゃんでした。それは、1ヶ月にもならない時からそうです。
母親に頼んでもパパに頼んでも、抱っこされている間ずっと泣いています。それが、私が抱っこすると泣き止んで、スーッと眠りにつくのです。
その瞬間、「この子は泣き虫の甘えん坊になるぞ」と感じました。それと同時に「カワイイなあコイツっ!」と、寝ている息子に頬ずりしてパパに止められました。
とにかく、私が抱っこしないと寝ないので、私の体力が限界でした。妊娠前に買った特大のビーズクッションがなかったら、完全にダウンしていたと思います。
ビーズクッションで抱っこしながら赤ちゃんと一緒に寝る、このスタイルは息子か8ヶ月になるまで続きました。よく頑張りました。
甘えん坊は男の子だから?
赤ちゃんの性別は男の子です。赤ちゃんが甘えん坊だと初めて感じたのは、生後2、3ヶ月くらいだったかと思います。
わたしが家事をしている際、ハイローチェアで寝かせていたのですが、いつの間にか起きて私を呼ぶように甘え泣き。
どうしたのかと思い、顔を覗き込んで赤ちゃんの相手をしてあげたら泣き止んだので、この子は甘えん坊だなと思いました。
ハイハイをしだして動き回れるようになってから、わたしが家事で色んなところに歩き回るたびに、後を追って付いてくるのがすごくかわいいなと感じました。
逆に一番困ったのは、トイレに行くだけでも大泣きして付いてきたことです。ゆっくり用を足したいのに甘えて泣くので、慌てて用を足さなければならず困りました。
男の子の方が甘えん坊?
うちの甘えん坊君は、上におねえちゃんがいる二人目の男の子です。初めて甘えん坊だなぁと感じたのは、生後3ヶ月くらいからです。
人見知りが始まり、一時期ママの私以外、抱っこもダメになっちゃいました。私以外が抱っこするとすぐに泣き出しちゃうので、困っちゃいました。
ですが、私が抱っこするとピタッと泣き止むので、何だか母親として誇らしく思う瞬間でした。そんな息子をたまらなく可愛いとも思いました。
寝る時だって、わたしの服のボタンをイジイジと触りながら、眠りにつくのがルーティンで、私に触れてないと眠れない本当に甘えん坊な子でした。
一番困ったのは、私が美容院に行く時です。私から離れると泣き出すので、保育士さんがいるキッズスペースのある美容院をわざわざ選んで行っていました。
カットしてもらっている間はずっと、ガラス越しに私の方を見て、ガラスに張り付いて泣き続けていました。
おかげで、わたしは最短時間のカットのみしか、しばらくできませんでした。でも、たまらなく可愛い、守ってあげなくちゃと思う、甘えん坊君です。
女の子と比べると男の子は甘えん坊
二人目が男の子です。上の子は完ミでしたが、下の子は完母。おかげで息子は、生後4か月くらいには、添い乳でないと寝なくなってしまっていました。
上の子は誰が一緒でも寝ていたのですが、下の子は父親が一緒だと寝てくれず、寝かしつけの担当は必ず私でした。
出かけたり、お風呂に入るのは問題なくできるのですが、寝るときだけが添い乳でないと寝てくれないのです。
そのせいか、寝ぼけていると誰かの乳を探すのが癖になっていて、父親のおっぱいを飲もうとしていた時は思わず笑ってしまいました。
添い乳でないと寝ないので、疲れている時はさすがに困りました。そんな息子も2歳になって卒乳をしたら、父親とでも一緒に寝てくれるようになりました。
まるで天使の微笑み
現在2歳の男の子は、とても甘えん坊です。生後6ヶ月くらいから、甘えん坊だと感じるようになりました。
ベッドで寝かしつけようとすると、すぐに抱っこしてとおねだりをしてきます。また、私が別の用事をやっていると、かまってと言わんばかりに「うーー」と言います。
困った子だなぁと思いながらも、可愛くてついついにやけてしまいます。私のそばにいるのが好きみたいで、少し離れただけでもぐずる甘えん坊なところがとても可愛いです。
でも、甘えん坊だと可愛いだけでなく、困る時もあります。私と旦那が出掛けなくてはいけないとき、義父に子どもを預けるのですが、必ず、私たちを求めて泣きわめくのです。
そして、私たちが帰宅したら、すぐに泣き止みます。そんなところも少し可愛いですが、預けることも多いので困るなぁとも思います。
甘えん坊だといろんな人から言われている息子
赤ちゃんは男の子です。初めて甘えん坊だと思ったのは生後11ヶ月ぐらいの時。それまでは特に人見知りもしなかったのに、他の人の抱っこを嫌がるようになりました。
そして、常に私の近くに居たがりました。少し離れて一人で遊んでくれてると思ったら、思い出したように急に私の方を振り返り、ハイハイで近づいて抱っこを求めてきていました。
そして満足するとまた一人遊びに戻ります。ちょっと離れているだけなのに、不安になったりするのか、甘えん坊だなと思いました。
眠くなると、私の胸の上に頭を乗せてとろんとしてきます。リラックスしている表情が可愛かったですね。
逆に、困ってしまうのは、不安になるとどこでもおっぱいを触ってくることです。外出先でもやるので、赤ちゃんが服の中に手を突っ込んでいるのを人に見られるとちょっと恥ずかしいです。
女の子の甘えん坊
やっぱりママが一番!
現在10カ月になる我が家の女の子は、6カ月頃から人見知りが始まり、ママにべったりになりました。
普段ご機嫌に遊んでいる時でも、ママの姿が見えた途端、持っていたおもちゃを放り出して一目散にハイハイして駆け寄ってきます。
その時の我が子はもうママしか見えていません。
例えどんなにパパと楽しく遊んでいても、ママがいるのを見つけたら、パパを押し退けようと必死。抱っこされている腕を振り切って、ママの方へ身体を向けるのです。
そんな時は、ちょっと優越感に浸ってしまいますね。
10カ月間、一心同体でお腹の中で過ごしてきたので、やっぱり母と子の絆は誰にも邪魔できないんだなぁ、と嬉しくなります。
その反面、料理や家事で忙しい時に見つかってしまうと、足元にすがり付いて泣き叫ぶので、愛おしくもありますが、家事が進まず困ってしまいます。
お口をあけて添い乳を待つ娘
我が家には、もうすぐ7カ月になる女の子がいます。月齢が小さい時は、寝る前に授乳をしてからベビーベッドに寝かせて電気を消せば、10分くらいでスヤスヤと寝てくれました。
ところが、最近は寝返りやハイハイが始まり、お布団に寝かせただけではゴロゴロと転がって遊んでしまい、すぐに寝てくれません。
そこで、ある程度大きくなったこともあり、添い乳をして寝かせるようにしてみたところ、これがとても気に入ったようです。
寝る前に、しっかりと授乳をした後でも、お布団に置くと、ゴロンと横に倒れてお口を開けて、手を出して待つようになりました。
まだ自分の意思で動いたり、もちろんお話もできないのですが、この、添い乳を待つ姿がとても可愛くて、お腹は空いていないと分かりつつも、ついついやってしまいます。
女の子末っ子は甘えん坊
末っ子の娘が甘えん坊だと感じたのは、生後10ヶ月くらいたっても人見知りが治らなかったことでした。上の子は早い段階で人見知りを克服していました。
初めての場所で、知らないおばあちゃんに話しかけられても、上の子はニコニコしていましたが、下の子は私の影に隠れながら恐る恐る遊んだりしています。
そんな子ですが、親戚の家に遊びに行った時のこと。
昼寝から起きた時、泣きながらハイハイして、親戚のお姉さんのお膝の上にちょこんと座ったのです。「あー、寝ぼけてママだと思っているんだー」と思い様子を見ていました。
娘は、10秒ほどたってから、ようやくママじゃない事に気付いた様子。私を見つけて、泣きながら近づいてきた姿が凄く可愛かったです。
上の子がいるので、四六時中赤ちゃんのワガママに応えるのが大変です。特にアンパンマンのおもちゃの取り合いは凄いです。上の子に我慢ばかりさせてしまい、困ってます。
おっぱいが大好きだった娘
1歳10か月の娘を持つママです。娘がまだ1歳になる前が一番甘えん坊だと感じました。ちょうど断乳前の10か月くらいの時です。
母乳育児をしていたこともあり、起きてはおっぱい、喉が渇いてはおっぱい、何もなくてもとりあえずおっぱいというくらい、おっぱいが大好きだった娘。
しかし、1歳を前に断乳をしようと思っていたので、事前に1か月ほど前から「おっぱいもうすぐないないね」と伝えていました。
それが娘に通じたのか、それからはさらにおっぱいに執着するようになりました。
それまでは夜やお昼寝の寝かしつけも添い乳で寝かしつけていたので、おっぱいを飲みながら寝落ちする姿は、たまらなく愛おしく感じました。
断乳を決行してからは、日中は必死でおっぱいを探して泣きわめき、私自身もヘトヘトになりました。今ではだいぶ自立し、早めの断乳をしてよかったと感じています。
体験談から見えた甘え方の4パターンと向いている対応
12人の声を並べてみると、赤ちゃんの甘え方はバラバラのようでいて、いくつかの型に分かれます。自分の子がどの型に近いかが分かると、打つ手を選びやすくなります。
| 甘え方の型 | 体験談に出てきた姿 | 向いている対応 | 向いている家庭の状況 |
|---|---|---|---|
| 密着型 | 抱っこでないと寝ない、下ろすと泣く | 抱っこひもやおんぶで家事と密着を両立させる | 日中ワンオペで家事を止められない家庭 |
| 後追い型 | トイレや台所まで追いかけて泣く | 移動のたびに行き先を実況し、姿が消える時間を短く区切る | ハイハイや歩き始めで動ける月齢 |
| 指名型 | ママ以外の抱っこを全力で拒む | ママが同じ部屋にいる状態で、パパや祖父母と遊ぶ時間を作る | 預ける機会が多い家庭 |
| 儀式型 | ボタンを触る、添い乳を待つなど決まった入眠の型がある | 触ってよい代わりのものを用意し、型を少しずつずらす | 寝かしつけの担当を分担したい家庭 |
ここから読み取れる教訓は、甘えを減らそうとするより先に、甘えの形を替えるほうがうまくいくということです。ゆうかさんが抱っこひもに切り替えたのも、のんママさんがキッズスペースのある美容院を選んだのも、甘えたい気持ちそのものは否定せず、成立させる方法だけを変えた工夫でした。「泣かせない」ではなく「泣く時間を短くする」を目標にすると、ママの心も体もずいぶんラクになります。
月齢で変わる赤ちゃんの甘えん坊:0歳の1年で起きること
体験談で「初めて甘えん坊だと感じた時期」を並べると、生後1か月、2、3か月、4か月、6か月、10か月、11か月とばらけています。これは偶然ではなく、月齢ごとに甘えの意味が変わるからです。
- 生後0か月から2か月ごろ:泣きは要求の合図がまだ未分化。抱き上げて揺れと声を届けるだけで落ち着くことが多い
- 生後3か月から5か月ごろ:顔を覚え、相手を選び始める。ママが顔を覗き込むと泣き止む「甘え泣き」が増える
- 生後6か月から8か月ごろ:人見知りが始まり、抱っこの相手を強く指名する
- 生後9か月から1歳ごろ:ハイハイや伝い歩きで移動できるようになり、後追いが本格化する
ゆうこさんの息子さんが生後2、3か月で甘え泣きを始め、ハイハイの後に後追いへ変わっていったのは、この流れそのままです。ひろママさんの「一人遊び、振り返り、抱っこ、また一人遊び」の往復も、9か月以降によく見られる姿です。今の甘え方は一生続くものではなく、次の発達段階が来れば形を変えます。「この甘え方はあと数か月」と見通しが立つだけで、抱っこの重さの感じ方が変わります。
1歳の男の子と女の子:甘えん坊が「言葉と行動」に変わる時期
1歳を過ぎると、甘え方は泣くことから「差し出す」「連れて行く」へと進化します。1歳の男の子で多いのは、絵本やミニカーをママの膝に置いて無言で座り込むタイプ。1歳の女の子で多いのは、ママの手を引いて行きたい場所まで連れて行くタイプです。もちろん逆のパターンもあり、性別より個性の差のほうがずっと大きいのですが、共通しているのは「甘えたい気持ちを行動で伝えられるようになった」という進歩です。
この時期の声かけは、行動を言葉に翻訳して返すのがコツです。
- 「絵本、持ってきてくれたのね。一緒に読もうって言いたかったんだね」
- 「手を引っぱって連れてきてくれたね。これが見せたかったんだ」
つまずきやすいのは、こちらが忙しくて「後でね」だけで済ませてしまう場面です。1歳の子には「後で」の長さが分かりません。「長い針が6のところに来たらね」と言っても伝わらないので、時間ではなく行動で区切るのが実用的です。「お皿を3枚洗ったらね」と言って、洗いながら「1枚、2枚、3枚、はい終わり」と声に出すと、待つ時間が目に見えるものに変わります。
「甘えん坊すぎる」と感じたときの5ステップ
男の子でも女の子でも、「うちの子は甘えん坊すぎるのでは」と不安になる時期があります。そんなときに現場で効きやすいのが、次の5ステップです。
- 甘えが強く出る時間帯を3日間だけメモする。夕方、入眠前、外出後など、山があるはずです
- その山の直前に、5分だけ全力で相手をする。片手間ではなく、スマホも家事も置いて向き合う時間を先に渡します
- 離れるときは黙って消えず、「台所に行くね。すぐ戻るよ」と必ず宣言する
- 戻ったら「ただいま、戻ったよ」と声をかけ、宣言どおりだったことを実感させる
- できた日は、寝る前に「今日は待てたね」と一言添える
この順番には理由があります。子どもの後追いが激しくなるのは、離れる瞬間が予測できないときです。予告なしに姿が消える体験が重なるほど、ママを目で追う時間が長くなります。逆に「宣言、消える、戻る」が毎回セットで起きると、消えても戻ってくるという法則を子ども自身が学習し、待てる時間が少しずつ伸びていきます。ゆうこさんが困ったトイレの後追いも、扉を閉め切らずに「ここにいるよ」と声を出し続けるだけで泣き方が変わるケースが多く見られます。先に安心を渡しておくほうが、結果として自由に動ける時間が増えるのです。
つまずきやすいのは、5分の集中タイムを「ぐずってから」始めてしまうことです。泣いてから相手をすると、子どもは「泣けば来てくれる」と学びます。ぐずる前に先回りして渡すのがポイントで、夕方に山が来る子なら、夕食作りの前に5分を確保しておくと台所での泣きが減ります。
家事が進まない日の具体的な工夫
ももりんさんの「足元にすがり付いて泣き叫ぶので家事が進まない」という声は、多くの家庭に共通する悩みです。実際に試しやすい方法を挙げます。
- 台所で立つ位置を、子どもから見える場所に固定する。姿が見えているだけで泣きの量が変わります
- 「今からお鍋をかき混ぜます」と実況中継を続ける。内容は何でもよく、声が途切れないことが安心につながります
- 手元に「ママと同じもの」を渡す。空のタッパー、木べら、たたむ前のタオルなど、大人の道具に似たものが好まれます
- 洗濯物たたみや野菜を運ぶなど、参加できる家事を1つ作る。「手伝ってくれてありがとう、助かった」まで言い切ります
- 抱っこひもやおんぶを使う時間帯を、あらかじめ1日1回だけ決めておく。毎回だと体がもたないので、山の時間に集中させます
それでも進まない日はあります。そんな日は「今日は最低限の家事だけ」と決めてしまうほうが、結果的に翌日の余力が残ります。すひとママさんがビーズクッションに助けられたように、道具や環境に頼るのは手抜きではなく、続けるための工夫です。
パパや家族にも甘えられるようにする3段階
ママ指名が強い時期は、パパが「自分では泣き止ませられない」と落ち込みやすい時期でもあります。ここでいきなりパパと二人きりにすると失敗しやすいので、段階を踏みます。
- 第1段階:ママが同じ部屋にいる状態で、パパが遊ぶ。ママは視界に入る場所で家事や休憩をする
- 第2段階:ママが「洗濯物を干してくるね」と宣言して数分だけ離れる。泣いてもすぐには戻らず、宣言した用事を終えてから戻る
- 第3段階:お風呂、寝る前の絵本など、毎日同じ場面をパパの担当にする。日替わりではなく固定にするのがコツです
まいさんが義父に預けるたび泣かれて困ったように、預け先が「たまにしか会わない人」だと不安が大きくなります。会う頻度を上げる、預ける前に同じ部屋で30分過ごす、いつも使っているタオルや人形を一緒に渡すといった小さな積み重ねが、預けやすさを変えていきます。パパ側の声かけも、「泣かないで」より「ママは戻ってくるよ。それまで一緒に電車で遊ぼう」と、見通しと次の楽しみをセットで伝えるほうが切り替えが早くなります。
5歳の男の子と女の子、6歳の女の子でも甘えん坊なとき
「赤ちゃんの頃はともかく、5歳や6歳になっても甘えん坊なのはどうなの」という声はとても多く聞かれます。結論から言えば、園や学校でしっかり過ごせているなら、家庭で甘えが出るのはむしろ自然なことです。子育ての現場では「外で頑張った分だけ家で緩む」という言い方をよくします。5歳の男の子が帰宅した途端に膝に乗ってくる、6歳の女の子が寝る前だけ赤ちゃん言葉になる、といった姿は、外で使ったエネルギーを充電している時間だと考えると理解しやすくなります。
5歳から6歳は、友達関係が一気に複雑になる時期でもあります。誰と遊ぶか、順番をどう決めるか、負けたときにどう振る舞うかなど、気を遣う場面が急増します。加えて就学を意識し始めると、自分でも言葉にできない緊張を抱えることがあります。そうした負荷が高い日ほど、家に帰ってからの甘えが濃くなるのは自然な反応です。
この年齢の甘えに向き合うときは、時間と場所を決めた「甘えの指定席」を作ると扱いやすくなります。
- 「お風呂上がりの10分はぎゅーの時間」と決め、その時間は下の子より優先する
- 寝る前に「今日いちばん楽しかったこと」「ちょっと嫌だったこと」を1つずつ話す
- 甘えが出たときに「もうお兄ちゃんでしょ」と年齢で線を引かず、「充電したくなったんだね」と受け止める
つまずきやすいのは、下の子が生まれた家庭です。ゆりえさんが「上の子に我慢ばかりさせてしまい、困ってます」と書いているとおり、きょうだいがいると甘えの配分は必ず難しくなります。ここで効くのは量ではなく順番で、上の子を先に満たすと全体が回りやすくなります。「先に上の子を1分抱っこしてから、下の子のおむつを替える」と決めるだけでも、上の子の待ち方が変わります。
甘えん坊な男の子や女の子の将来はどうなるのか
「甘えん坊のまま大きくなったらどうしよう」という不安は、将来という言葉で検索されるほど多くの保護者が抱えています。ここで押さえておきたいのは、幼児期の甘えと将来の自立は反対方向のものではないという点です。子どもが外の世界へ出ていくとき、必ず「困ったら戻れる場所」を確認してから踏み出します。安心して戻れる相手がいる子ほど、離れて挑戦する時間を長く取れるようになります。ひろママさんの息子さんが、抱っこで満足するとまた一人遊びに戻っていったのは、その仕組みが小さなスケールで起きている場面です。
実際、体験談のなかにも変化の証拠があります。be3さんの息子さんは2歳の卒乳を境に父親とも眠れるようになり、かんなさんの娘さんは断乳を経て「今ではだいぶ自立し」た姿を見せています。甘え方は、環境と成長にあわせて必ず更新されていきます。
将来を心配するより効果的なのは、甘えの中身を少しずつ「言葉」に置き換えていくことです。抱っこを求めてきたときに「抱っこしてほしいんだね」と言葉を添える、寂しさで泣いたときに「さみしかったね」と名前をつける。この積み重ねが、自分の気持ちを言葉で伝えられる力につながります。甘えを許すことと、わがままを何でも通すことは別物です。気持ちは全部受け止め、行動には家庭のルールを保つという線引きをしておけば、甘えん坊な子が育つ環境は、そのまま安心して自己主張できる子が育つ環境になります。
NGになりやすい対応と、伝わりやすい対応の対比
| 場面 | つい言ってしまう言葉 | 伝わりやすい言い換え |
|---|---|---|
| 台所で足元にすがりつく | 「今忙しいから後で」 | 「お鍋を混ぜたら抱っこするね。1、2、3で終わり」 |
| パパの抱っこを拒む | 「パパでもいいでしょ」 | 「ママここにいるよ。パパと電車で遊んでみよう」 |
| 預け先で泣きわめく | 「泣かないの、恥ずかしいよ」 | 「ごはんを食べたら迎えに来るね。必ず戻るよ」 |
| 5歳や6歳で赤ちゃん返り | 「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ」 | 「今日は充電したい日なんだね。10分ぎゅーしよう」 |
| 下の子ばかり抱っこして怒る | 「お姉ちゃんなんだから我慢して」 | 「先に順番ね。1分ぎゅーしてから赤ちゃんのところ行くよ」 |
甘えん坊な赤ちゃん・子供によくある質問
抱っこばかりしていると抱き癖がつきますか
抱っこの回数と、あとで手がかかるかどうかは結びつきません。子育ての現場では、抱っこで満たされた子のほうが、遊びに戻る切り替えが早いという声が多く聞かれます。気になるのはむしろママの体のほうなので、抱っこひもやおんぶ、床に座って膝に乗せるなど、姿勢を分散させる方法を組み合わせてください。
男の子のほうが甘えん坊というのは本当ですか
今回の12人の体験談では男の子の回答が2対1で多くなりましたが、これは「甘えん坊だと感じたママ」の集まりであり、性別による差を示すものではありません。実際には、末っ子の女の子が甘え上手という声もあり、きょうだい構成や生活リズム、その子の気質のほうが大きく影響します。
1歳を過ぎても後追いが激しいのですが
後追いは歩き始めの前後にピークが来て、その後ゆるやかに落ち着いていくのが一般的な流れです。ただし引っ越し、入園、下の子の誕生など生活が変わると一時的にぶり返します。この記事の5ステップのうち、「離れるときに宣言する」「戻ったら報告する」の2つだけでも続けると、変化が見えやすくなります。
5歳の男の子が園では平気なのに家では甘えん坊すぎます
外でしっかり過ごせているのは、それだけ集中してエネルギーを使っている証拠です。家庭での甘えは、その反動としてよく起こります。帰宅後10分を「切り替えの時間」として確保し、荷物の片づけや宿題の話はその後に回すと、双方のイライラが減ります。
6歳の女の子が寝る前だけ甘えてくるのはなぜですか
眠る前は、その日にあった出来事を思い返しやすい時間帯です。友達とのやり取りや翌日の予定が頭に浮かび、心細さが出てきます。「今日の3ついいこと」を一緒に数えるなど、短い会話の型を作っておくと、甘えが安心して眠るための儀式に変わっていきます。
甘えん坊は「ママが安心の基地になれている」証拠
抱っこでないと寝ない夜も、トイレまで追いかけられる昼も、渦中にいるときは終わりが見えません。それでも体験談を並べてみると、甘え方は月齢や年齢とともに必ず形を変え、1歳、5歳、6歳と進むにつれて、泣くことから言葉へ、しがみつくことから話すことへと移り変わっていきます。
今日からできることは、大きな決断ではありません。離れるときに一声かける。戻ったら報告する。ぐずる前に5分だけ先に渡す。この3つを続けるだけで、子どもが待てる時間は少しずつ伸びていきます。甘えん坊な赤ちゃんとの毎日は、体力を使う分だけ、そのまま「この人のところに戻れば大丈夫」という記憶を子どもの中に積み上げている時間でもあります。



