保育ママとは?料金や問題点に関する記事

『保育ママとは?資格や料金は?保育ママ利用の長所&短所』

保育ママ制度を知っていますか?子供が待機児童になった場合、3歳未満なら保育ママを選ぶというのも1つの方法です。勤務体系によっては難しい場合もありますが、意外にメリットも多く、料金も割安です。保育ママとは、どのような存在なのか解説します。

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保育ママとは?資格はあるの?料金はどのくらい?

今回は保育ママとはどのような存在なのか、じっくりお伝えしていきたいと思います。
このご時世、待機児童問題で頭を抱えている親御さんは少なくありません。望んで子供を産んだけれど仕事を諦めたわけではない。やりたいことを諦めたわけではない。これは当然のこと。
子育ては親御さんの役目ですが、やりたいことを我慢して、子育てをするのは悲しいようにも思えます。

子どもを預かってほしいママと、子供を預かりたいと思う保育士や育児経験者。この両者を上手くマッチングさせた仕組みが保育ママです。

保育園と違う部分も多少はありますが、自治体を介しているので安心して我が子を預けることができます。保育ママのメリットもデメリットもしっかり把握して、必要に応じて賢く利用してみてはいかかがでしょう?

「子育ての経験を生かして保育ママになりたい」という希望をお持ちの方に向けた情報も、合わせてご紹介していきます。

保育ママとは?保育士の資格は持ってるの?

「保育ママ」と聞いても、いまいち詳細がわからない人もいますよね。子供を預かってくれる人という認識はあっても、ベビーシッターとどう違うのかなどの疑問もあるでしょう。まずは保育ママとはどんな人なのかを説明します。

保育ママは、自治体認定の保育者です!

保育ママとは、仕事などの事情で養育ができない子供たちを、保護者に変わって預かる制度および保育者の通称が「保育ママ」です。児童福祉法に基づく3歳未満の乳幼児を、保育者の自宅や専用スペースで預かります。

ベビーシッター等と違い、保育ママは、区市町村による認定が必要です。自治体によっては導入していなかったり、名称が異なったり、利用や開業の条件も異なります。保育「ママ」とついていますが、正式名称は「家庭福祉員」と言い、男性も就労可能です。

以前は、保育園に入園できなかった場合の受け皿と考えられていることが多かったのですが、保護者の働き方の多様化や家庭の教育方針によっては、あえて保育ママを選ぶ人も少しずつ増えてきているようです。

保育ママは保育士の資格がある人ばかりではない!自治体の研修は受けています

自治体にもよりますが、昔は保育士、幼稚園教諭、看護師、助産師、保健師の資格があることが必須条件でした。しかし、現在は育児の経験があればOK、保育施設で数年務めた経験があればOKなど、全国的に保育ママになるための条件が緩和されてきています。

ただし保育ママになるには、まずは自治体が実施する研修を一定時間以上受講する必要があります。この点は子育て支援サービス「ファミリーサポートセンター」の提供会員さんと同じですが、看護師や幼稚園教諭などの専門資格がない人の場合は研修期間をさらにプラスして新しい保育知識を学んでくれているので安心です。

保育ママのメリット!小規模施設ならではの長所がある

保育ママには認可保育園では実現が困難なメリットがいくつかあります。最近は少人数制の教育が人気ですが、保育ママだからこそ小さなうちから我が子を親以外の人の目線できめ細かく見てもらえるという点は、ママにとっても心強いでしょう。

小人数で家庭的な雰囲気

保育ママ一人があずかれる子供の数は、2~3人程度です。そのため、保育ママの自宅はそこまで騒がしくなく、0~2歳の乳幼児にとっては、安心できる家庭的な雰囲気で、穏やかに過ごすことができます。少人数なので、1人1人に目が届き、その日の子供の様子なども細かく教えてもらえます。
保育ママが親戚のおばさんのような感覚になる子も多く、一緒にあずかっている子と、兄弟のような関係を築くこともよく見られる光景です。お昼寝の時間なども、融通が利き、その子なりの生活リズムや発達のペースを尊重してあげられます。

子供について細かく相談できる

信頼でき、相性の良い保育ママは、育児をするうえで、とっても心強い存在になります。素敵な保育ママさんと出会えてママの中には、最初は保育園とは勝手が違うので、不安を感じたけれど、「第二子、第三子もこの保育ママに預けたい!」と考えを改める方も多いようです。
家庭の教育方針や悩みを伝え、密なコミュニケーションをとるからこそ、保育ママへの信頼感が強くなるのでしょうね。

病気をもらいにくい

保育園のお悩みといったら、ダントツで病気です。その点、保育ママは少人数なので、病気をもらうことは少なく、休めない仕事なので助かったという方もいらっしゃいます。あくまで例外ですが、預かりが1人の場合などは、微熱でも対応してもらえたという経験を持つママもいるようです。

保育ママの問題点!保育園より手間がかかる面もあり

子供は3歳になると身体的にも精神的にもかなり成長してきますので、その頃になると個人差はあるものの健全な発達のために同年代の子供達との関わりが必要になってきます。ですから保育ママに預けている場合は3歳になると問題も発生してくるんです。

満3歳以降は保育園や幼稚園を探す必要がある

保育ママは原則3歳未満までの預かりです。保育園に落ちて保育ママにした場合、引き続き保活をする必要があります。残念ながら3歳でも待機児童問題がある地域少なくないため、運よく保育園が見つかったとしても、保育ママから保育園への「転園」というのは、ママにとっても、子供にとっても、多少の負担はあるものです。

ただ、3歳以降は、子供も社会性を身に着ける必要がありますし、動きも活発になってくるため、やはり園庭や体育館のある保育園や幼稚園に預けるというのは必要な移行であると考えられます。

預かり時間が短いので、フルタイム勤務の場合は厳しい面も

保育ママの預かり時間は、自治体にもよりますが、基本的に1日約8時間で、預かり時間が17時までの場合も多いようです。時短勤務やパート勤務、フリーランス、他にお迎えに行ける人がいる場合はいいかもしれませんが、送迎や出社にかかる時間も考えると、ママとパパのどちらもフルタイム勤務の家庭には厳しい面もあります。

保育ママによっては、数百円で延長保育も可能な場合もあります。預ける前に保育時間もしっかり確認しておきましょう。

保育ママの都合によってお休みになることがある

保育ママは個人で自宅開業しているケース、少人数グループで開業しているケースなどがありますが、保育ママが研修や用事、病気等でお休みする場合、替えの保育ママがいない場合は、当然預けることができません。
保育ママ同士のネットワークがある場合は、そちらに預けられる場合もありますので、保育ママは年にどのくらい休むのか、代理の保育ママに預けることは可能なのか、確認しておきましょう。

保育ママによって、保育の質が変わる

現在の保育ママは、資格がなくても保育ママとして働くことができます。無資格=ダメという訳ではありませんが、保育ママによって経験も勉強量も全く違い、保育の質に差があるのが現状です。また、保育ママには、保育中に第三者の目がありません。この点を危惧する声も上がっています。

ただ、保育ママ=質が低いということでなく、保育ママになる前に自治体で研修を受講し、保育ママ同士の情報交換を積極的にして、よく勉強している方もいます。保育園より、ママや子供との相性が顕著に出るものなので、預ける前にしっかりとコミュニケーションをとっておくことも大切です。

お弁当やおやつの準備が必要

原則、給食などは出ないところがほとんどの為、お弁当、おやつなどは各自持参となります。離乳食等は保育ママ側で対応してくれることもありますが、基本は、各自持参ということを頭に入れておきましょう。

保育ママに預けたい!料金や申し込み方法は?

保育ママ制度について説明してきましたが、実際預ける場合はどうしたらいい?料金はどのくらい?その点について説明していきます。

保育ママの料金~自治体によって異なるが、目安は?

保育ママの利用料金は、保育園と同じように、世帯収入で決まることもありますが、固定料金制の場合もあります。ただし、世帯の収入によっては、自治体から一部補助がでる場合もあるので確認が必要です。

参考として、東京都江戸川区、世田谷区の保育ママの料金を抜粋してみました

江戸川区・世田谷区 保育ママ保育料

江戸川区
基本保育料:月額14,000円
雑費:月額 3,000円
時間外保育:1時間  400円

世田谷区
基本保育料:月額25,000円
(基本時間8時間。8時間を超えた場合は、時間外保育料が発生)
時間外保育:30分250円,1時間500円

保育ママの申し込み方法

各自治体によって異なるため、自治体での確認が必要ですが、大まかな流れを説明します。

保育ママは、自治体を通して申し込み、説明を受け、保育ママを紹介。その後、実際に保育ママとの面接、利用者と保育ママの直接契約となります。
面接時には、お子さんの体質や性格、食事、保育日、保育内容等の確認をしっかりと行ってください。自分や子供との相性もよく観察しましょう。保育ママと上手く信頼関係を築けなさそうなときは、不安をそのままにせず、自治体側に再度相談しましょう。復職等で焦っているママもいると思いますが、子供はその保育ママと日中、ずっと一緒です。辛い選択をしないよう、どうしても気になる点があるのなら、他の保育ママを探しましょう。

保育ママになるには?開業のために必要な条件

保育ママになりたいと思った方向けの補足情報をお伝えします。

保育ママになるにはいくつかの条件があります。各自治体によって細かな点は異なりますが、そもそも保育ママ制度を実施していない自治体もあるので、まずは、自分のお住いの自治体は制度があるかどうか確認が必要です。

まず、保育ママは一人につき最大3人までの預かりで、年齢は25歳~おおむね55歳までです。最近では、育児経験者可の自治体も増えてきていますが、自宅で保育をする場合、保育ママ自身に就学前の幼児がいる場合はNGです。また、保育室として利用する自宅の空間は、広さや安全面など、自治体の細かなチェックがありますので、ここが最初の難関となります。

現在、保育士や幼稚園教諭、看護師の資格がなくても、保育ママになれる自治体もありますが、やはり預ける側からすると、有資格者に預けたいのが本音です。苦労して部屋を改装し、自治体の許可が下りたとしても、「預けたい」という申し出がないことも考えられます。もし保育中に事故がおこった場合の責任も重大です。
子供の命を預かるので、気軽な気持ちでは、到底無理なお仕事です。「保育ママになりたい!」と本気で考えているママは、引き続き、情報収集を行いましょう。実際の保育ママから話を聞くのもオススメです。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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