ベビーシッター利用の注意点に関する記事

ベビーシッターの利用方法~信頼できるシッターを探すには?

ベビーシッターの利用方法~信頼できるシッターを探すには?

日本ではなじみの薄いベビーシッター。自宅に子供と二人だけの状況になるのですから不安はつきものです。ベビーシッターの利用方法や料金、派遣会社とマッチングサイトの違い、信頼できるシッターの見極め方など、厚生労働省の情報も含めて徹底解説します。

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ベビーシッターとは?信頼できるベビーシッターの探し方

働くお父さん・お母さん、お子さんの預け先は決まっていますか?待機児童の増加や就業形態の多様化、核家族化などによって通常の保育園や幼稚園だけではカバーできない場面が多く見られます。

例えば

  • お子さんが感染症などで保育園や幼稚園に預けられないが仕事を休めない
  • お子さんを連れていけない外出や入院で他に子どもをみてくれる人がいない
  • 休日や夜間などの仕事で保育園が開いていない
  • 一時保育やファミリーサポートが利用できない
  • 急な残業でお迎えが間に合わない

などの場面が想像できますね。

行政でも、病児保育ファミリーサポートなどの子育て支援を行ってはいるものの、使い勝手がよくなかったり、条件が合わず利用できなかったりすることも多いのが現状です。

そんな時には、ベビーシーターに頼ってみるのはいかがでしょう?欧米ではメジャーな職業であるベビーシッター。海外ドラマなどでも頻繁に登場しますね。ナニーとも呼ばれ、親に代わってお子さんの世話をするお仕事です。

日本ではまだまだ馴染みが薄いため、仕組みや料金などわからないことだらけの方がほとんどでしょう。今回は、日本のベビーシッター事情やベビーシッターの探し方、料金や利用に際しての注意事項などをご紹介します。

ベビーシッターとは?共働き家庭の増加により、多様なサービスが登場中

ベビーシッターに任せられる仕事には、以下のようなものがあります。

  • 親の仕事中や外出時に子供のお世話をする
  • 保育園や学童、習い事への送迎・付き添い
  • 病児の看護
  • 買い物や掃除などの簡単な家事代行
  • 家庭教師としての学習指導

ベビーシッターは、簡単にいうと、ママやパパの不在時に子供のお世話をしてくれる保育者です。ベビーシッターにお世話を頼めるのは、だいたい生後6ヶ月~12歳のお子さんです。やはり保育園などに通わせている乳幼児家庭の利用が多いですが、小学生以上にも需要はあり、区別するために「キッズシッター」と呼ぶこともあります。

以前はベビーシッターのお仕事といえば、ミルクや離乳食などの簡単な食事の世話をして、子供と遊びながら親が帰ってくるのを待つ人というイメージもあったようです。しかし、最近では共働き家庭の増加により、食事や排せつ、遊びなどの基本的なお世話以外にも、保育園や学童へのお迎え、習い事や塾への付き添い、簡単な家事代行をしてくれるサービスも登場しています。小学生などある程度大きなお子さんなら、家庭教師として勉強を見てくれるシッターもいますので、ご家庭のライフスタイルにあったシッターさんを選ぶことが大切です。

預かり場所は、基本的には子供がいつも過ごしているお家ですが、場合によってはシッターさんの自宅などで見てもらえることもあります。

ベビーシッターは資格があるの?

実はベビーシッターは、資格がなくてもできる職業です。公共社団保育サービス協会の「認定ベビーシッター」という資格がありますが、民間資格であり、ベビーシッターの仕事をするために必ず保持していなければならないという決まりはありません。ただ、ベビーシッター派遣会社などでは、保育士や幼稚園教諭、認定ベビーシッターの資格の保持を採用条件としている会社も多数あります。

やはり預ける側からすると、保育や教育の勉強をした保育経験者や有資格者にお任せしたいのが本音。次項からは、日本のベビーシッター制度や信頼できるベビーシッターの見つけ方を解説していきます。

日本のベビーシッター制度~ベビーシッターの探し方

ベビーシッターに保育をお願いしようと思った時、まずは条件の合うベビーシッターさんを見つける必要があります。ベビーシッターの探し方は大きく分けて2種類。1つはベビーシッター派遣会社に依頼すること。もう1つはインターネットのベビーシッターマッチングサイトを利用することです。

それぞれの仕組みやメリット・デメリットをご説明します。

ベビーシッター派遣会社に依頼する

ベビーシッター、派遣会社と利用者の関係図

民間のベビーシッター派遣会社に登録されているシッターさんを自宅に派遣してもらい、子供のお世話をしてもらうサービスです。登録されているシッターは派遣会社の選考基準を満たした人材であり、保育士などの有資格者も多く、研修や教育なども行われているので、安全性や質の高い保育が期待できる点がメリットです。

また、会社を通しての契約となりますから万が一のトラブル時にも問題解決がスムーズな点も魅力です。病児保育が可能な看護師資格をもつシッターを依頼できる会社もあり、共働きのパパ・ママには強い味方となるでしょう。

デメリットとしては、事前に利用者の登録が必要となることや利用料金が高額であること、地域が限られマッチングするベビーシッターが見つからない場合があるなどです。

個人ベビーシッターを探す

個人ベビーシッターと利用者の関係図

もう一つはインターネットのマッチングサイトを通じて、個人や小規模のベビーシッター会社に依頼する方法です。事前にサイトに登録した個人シッターやベビーシッター会社の情報をもとに、お願いできるベビーシッターを探すことができます。

メリットとしては、自宅ですぐにベビーシッターを探すことができる点、派遣会社と比較すると料金相場が低めな点があげられます。また、個人間での契約になりますので自由度の高い依頼ができる可能性も高くなります。

一方、あくまで個人間の契約になりますから、ベビーシッターの質や安全面での注意が必要です。サイトは単に両者の仲介を行うにすぎず、情報の信憑性は担保されていません。また、トラブル発生時にも基本的には自己解決をする必要があり、サイトが何か補償を行ってくれることは期待できません。保育経験のない人や犯罪目的の人がいる可能性もあり得るのです。

もちろん、良心的で専門的な知識や保育士資格をお持ちの方も多く登録されています。信頼できるベビーシッターであるかを見極める能力が求められるのがマッチングサイトなのです。

マッチングサイトの選び方

平成27年6月、厚生労働省はベビーシッターのマッチングサイトの運営に関してガイドラインを定めました。そこには、

  • サイトに登録するシッターは、都道府県に届け出を行ったものに限ること
  • 1人が複数登録できないようなシステムを作ること
  • サイト運営者として相談窓口を設置すること

などが記されています。

引用元:厚生労働省

残念ながら、厚生労働省のガイドラインには、法的拘束力はありません。ですが、こうしたガイドラインを遵守しているサイトか、そうでないかは、マッチングサイトを選ぶ際の非常に重要なチェックポイントです。真摯なサイト運営者であるなら、このガイドラインへの適合状況を自ら明かしているはずです。

ただし、繰り返しになりますが、マッチングサイトを介してシッターを探す場合、契約はあくまで利用者と保育を行うシッターの間で交わされるものです。マッチングサイトの運営者がガイドラインを遵守したとしても、抜け道は存在し、保育者として不適格な人間が登録していることはあり得るということは肝に銘じておきましょう。

ベビーシッターの料金体系・価格相場

何となく高そうなイメージのあるベビーシッターの費用。相場はどの程度か見ていきましょう。

ベビーシッター派遣会社の料金相場

ベビーシッターと女の子のイラスト

ベビーシッター派遣会社に依頼する場合、一般的な料金としては以下のようになります。

ベビーシッター派遣会社の料金目安

  • 平日昼間:2,000~3,000円/時間
  • 平日深夜早朝:3,000~4,000円/時間
  • 休日昼間:2,500~3,500円/時間
  • 休日深夜早朝:3,500~4,500円/時間

保育料にプラスして、以下のような諸経費がかかる可能性もあります。

  • シッターさんの交通費(一律の場合や実費の場合など)
  • 入会金や年会費:50,000円程度
  • 送迎や病児対応などの別途費用:1,000円~数千円程度

また、会社によっては英会話や学習指導もしてくれるサービスもあります。内容により異なりますが、通常のシッター料金にプラスして1,000~2,000円程度上乗せとなります。

個人ベビーシッターの料金相場

インターネットを利用して個人のベビーシッターに依頼する場合、料金相場は派遣会社に依頼する金額よりも低めなケースがほとんどです。個人間の契約となりますので、依頼するベビーシッターごとに料金は異なってきます。およその目安としては1,500~2,000円/時間が相場となっているようです。送迎や病児対応などはべビーシッターさんにより異なるので事前の確認がとても重要です。

マッチングサイトはほとんどの場合、登録や年会費などがかからずに利用できます。

ベビーシッター利用時の注意点

ベビーシッターは基本的に自宅でお子さんの保育を行ってもらう仕組みとなっています。

  • 料金が安いから
  • 自宅から近いから
  • 今すぐに頼めるから

などの理由で安易にベビーシッターさんを決めてしまうのは大変危険です。

厚生労働省からも、『ベビーシッターを利用するときの留意点』という注意喚起がなされており、ベビーシッターを探す際には、お住いの自治体の情報や公益社団法人全国保育サービス協会に加盟している会社のリストなどを参考に情報収集を行い、信頼できるベビーシッターを見つけるように呼びかけています。

引用元:厚生労働省

ベビーシッターを利用する際には、次のような点に注意してください。

信頼できるベビーシッター事業者を見つける

派遣会社はもちろんのこと、個人のベビーシッターも都道府県知事への届出を行う必要があります。きちんと届出を行っているシッターであるかの確認は必ず行いましょう。また、保育士や看護師、認定ベビーシッターの資格がある方の場合は資格証、そして必ず身分証を提示してもらい、コピーをとらせてもらうようにしましょう。

これらを拒んだりあいまいにごまかしたりする会社や個人は基本的に信用できる相手ではありません。安全な保育が行われるかも疑問であり、トラブル発生時も十分な対応が期待できないからです。

全国の信頼できるベビーシッター事業者の一覧は、全国保育サービス協会の加盟会社リストで確認することができます。かけがえのない大切なお子さんを預けるのです。情報収集は十分に行い、お子さんの安全を確保してあげてください。

事前面接は必ず実施

事前面接時の確認事項

初めてお願いするベビーシッターさんとは必ず事前に面接を行いましょう。電話やメールで済ますのではなく、直接会って話すことが重要です。その際、お子さんも同席させるのがよいでしょう。お子さんに対する態度によってシッターさんの質やお子さんとの相性などを見ることができますし、事前に顔を合わせることで依頼当日のお子さんの緊張や不安を減らす効果も期待できます。

自宅での保育をお願いする場合は自宅で、自宅以外での保育となる場合はその場所で面接を行うことが必須です。細かな指示や疑問の解消など、当日の保育を安心してスムーズに行うことができるからです。

面談時にはこのようなことを確認しておきましょう。必ず書面に残すことが大切です。

事前面接時の確認事項

  • 料金に関すること(延長やキャンセル時、突発的事項の際の追加料金など)
  • 相手の身分証や資格者証、届出証の確認(コピーをもらう)
  • 保険の加入状況や支払い条件・免責事項など
  • 氏名や連絡先・事業者名のわかる書類
  • トラブル発生時の解決方法
  • 緊急時の連絡先
  • 保育内容のレポートなどの有無(できれば作成してもらう)

これらを電話やメールのみで行うのはかえって手間ですし、顔がわからなければ当日やってきたのが本人かどうかの確認もできません。面接は必ず対面で行ってください。

万が一、当日に予定と違う人がやってきた場合、派遣会社に確認連絡を入れてください。納得できる理由があきらかになるまでは家の中に入れないようにしましょう。個人のベビーシッターの場合は、お断りするのが賢明です。

保育中も連絡をとりあう

保育中もできるだけ定期的に連絡を取り合うようにしてください。できれば電話で、年齢的に可能であればお子さんとも直接話して様子を聞けることが望ましいです。また、急な発熱やケガなどがあった場合にすぐに対応できるように、ママもパパも電話は必ずそばに置いておきましょう。
保育終了後は当日のレポートなどを作成してもらい、保育中の連絡内容と矛盾がないかを確認します。可能であればお子さん本人からも話を聞きましょう。次回もお願いできるベビーシッターさんであるかの判断材料になります。

貴重品は鍵つきの金庫や引き出しに

入ってほしくない場所や触れてほしくないものは面接時や当日にしっかりと説明します。その上で貴重品は金庫や鍵付きの引き出しなどにしまい、シッターさんの目に触れない場所に保管しましょう。お互いに不愉快な思いをしないためのマナーです。

監視カメラを設置する

これには賛否両論あることでしょう。シッターさんとしても不快感を示す方もいるでしょうし、逆に快諾してくれる方もいるでしょう。信頼関係の十分に出来上がっているシッターさんに対しては不要かもしれませんが、やはり安全には変えられませんよね。

もしカメラを設置する場合、必ずシッターさんに伝えておく必要があります。その際、シッターさんを疑っているわけではないことや、万が一の事故などの際に責任が明確になることなどの理由を十分に伝えて理解を得るように努めましょう。これはシッターさんとの信頼関係を築く上でとても重要なプロセスです。無断でカメラを設置することは避けましょう。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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