【七五三の服装】お参りは着物?普段着?親子おすすめ15
七五三の服装は、お参り当日の子どもの衣装だけでなく、同伴する母親や父親、兄弟姉妹の服装も選ぶ必要があり、悩んでしまいがちです。家族写真を撮るか、前撮りか当日撮影か、子どもの衣装を購入したかレンタルかによっても状況は変わってきます。
また、お参りの後に食事会をするかどうか、子どもが早生まれや数え年でお参りをするかどうか、やんちゃな男の子であるかなど、さまざまな要因があります。ママが正装したくても、子どものお世話で汚してしまうのも心配ですよね。先輩ママたちは一体どのように準備したのでしょうか。15人のママたちの体験談と、おすすめの服装をご紹介します。
結論から言うと、七五三の服装に厳格な決まりはありません。子どもを主役にして、親は子どもより一つ控えめな格にそろえ、夫婦で格を合わせる。この3点を押さえれば、着物でも洋服でも、レンタルでも購入でも、まちがいにはなりません。この記事では次の順で、服装の選び方を整理します。
- 服装選びの基本ルールと、立場別の早見表
- 15人の先輩ママの体験談と、そこから見えた6つの選び方パターン
- 3歳・5歳・7歳の子どもの服装、足元や小物の選び方
- ママ・パパ・きょうだい・祖父母の服装、購入とレンタルの段取り、よくある質問
七五三の服装は「子どもが主役、親は一つ格下、夫婦はそろえる」が基本
七五三は、子どもの成長に感謝し、これからの健やかな成長を願う行事です。神社やお寺という場所で行うため、服装は着物やスーツなどのフォーマルか、セミフォーマルが向いています。ただし、法律や作法で細かく決められているわけではなく、家族が落ち着いて過ごせる服装であれば問題ありません。
服装選びで迷ったときに頼りになるのが「格」という考え方です。着物や洋服には、フォーマルな度合いを示す序列があります。主役は子どもなので、親の服装は子どもよりも格が上にならないようにします。たとえば、子どもがキッズスーツやワンピースなのに、母親が訪問着を着ると、主役より格が高くなり、目立ちすぎてしまいます。反対に、子どもが着物なら、母親は着物でもスーツでもワンピースでも構いません。また、母親がフォーマルなスーツなのに、父親だけがカジュアルな上着というように、夫婦で格が離れると、並んだときにちぐはぐに見えます。この「格」の考え方を知っておくと、迷う場面の多くが整理できます。
| 立場 | おすすめの服装 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 3歳の子ども | 被布を合わせた着物、またはキッズスーツやワンピース | 帯で締めつけすぎないこと。足元は歩きやすさを優先する |
| 5歳の男の子 | 羽織袴、またはキッズスーツ | 袴の紐とトイレの動きやすさを事前に確認する |
| 7歳の女の子 | 四つ身の着物と帯、またはワンピース | 帯の苦しさを聞き取れる雰囲気をつくる |
| 母親 | セミフォーマルのスーツやワンピース。和装なら訪問着、付け下げ、色無地 | 子どもより控えめな色にする。抱っこやしゃがむ動作のしやすさを考える |
| 父親 | ダークスーツ(紺やチャコールグレー) | 母親と格をそろえる |
| きょうだい | 制服、キッズスーツ、きれいめなワンピース | 主役の子どもより控えめにする |
| 祖父母 | 落ち着いた色のスーツやワンピース | 子どもや親の服装を事前に共有しておく |
夫婦で服装を決めるときは、言い方ひとつで話の進み方が変わります。「何でもいいんじゃない?」と任せきりにすると、当日の朝に「それで行くの?」となりがちです。「子どもが着物だから、スーツは紺かグレーでそろえようか。ネクタイは明るめの色にしよう」と具体的に提案すると、すぐに決まります。つまずきやすいのは、前日に着ようとしたらスーツが体に合わない、クリーニングに出していなかった、という場面です。1週間ほど前に一度袖を通しておくと、慌てずに済みます。
子どもにも、服装の話をしておくと安心です。当日の朝に急に着せられると、いやがってしまう子もいます。数日前から「七五三の日は、特別な服を着るんだよ」と伝え、試着の時間をつくっておくと、気持ちの準備ができます。
- NG例:「当日は着物を着るんだから、文句を言わないでね」と、決まったことのように押しつける
- OK例:「着てみて、苦しいところがあったら教えてね。ここでできる工夫を一緒に考えよう」と、本人の感じ方を聞く
Q七五三の洋服は購入?レンタル?着物?家族は?…教えて!
A七五三の着物は購入し、着付けやヘアメイクも私がしました
我が家には一人っ子の娘がいるのですが、七五三の時は着物を購入しました。着物と着付け、写真撮影がセットになった写真館のレンタルも検討したのですが、娘の七五三は数え年で行ったため、当時はまだオムツをしていましたし、イヤイヤ期の真っ最中でした。そのため、購入した方が自宅で娘の機嫌が良い日や時間帯を無理なく選べると思い、購入することにしました。
着物はインターネットで3万円ほどの七五三セットを購入しました。着付けもヘアメイクも私が行いましたが、写真館などで娘がぐずるのをなだめるよりもよっぽど気楽でしたし、娘もリラックスできたので良かったと思っています。私と夫の服装は共にスーツで、周りの親御さんもやはりスーツで来ている方が多かったですが、付き添いの祖父母の方などは、比較的ラフな普段着で来ている方が多く見受けられました。
七五三の写真撮影も無事に済み、その後の食事会もレンタルの時間を気にすることなくゆっくりと過ごせたので、我が家の場合は購入して良かったなと思っています。
Aお参りはスーツで、写真撮影だけ着物にしました
うちは男の子だったので、お参りのときは祖父母に買ってもらったスーツを着てお参りしました。同じ日に写真スタジオを予約して写真撮影もしました。写真撮影のときはスタジオ内にあるレンタルの着物(羽織袴)を着て撮影しました。
写真スタジオではレンタル着物を着てお参りに行くプランもありましたが、予算オーバーのためやめて、撮影時だけレンタル着物と祖父母からのスーツの両方で撮影しました。私たち親は、略式で済むようスーツを着用しました。
お参りに来ている人たちは、男の子はスーツと着物(羽織袴)が半々くらいで、女の子は着物ばかりという感じでした。親も一緒に着物を着ている人は見かけませんでした。まだ下の子は1歳でしたが、写真撮影のときだけ一緒にレンタル着物を着せてもらい、兄弟一緒に撮影してもらいました。
A着物はレンタルが楽
七五三は着物で神社にお参りをしたいと考え、一式レンタルしました。今はインターネットで、好みのブランドの着物を安く借りられるのでとても便利です。着物はお参りの前日に到着し、当日着て、翌日返却できるので、日数的にも余裕があります。
お参り当日は、両親はスーツで、妹は黒いベロアのワンピースを着用させました。お参りに来ている人は、子どもは全員着物、大人はスーツが9割でしたが、着物の方もいました。お参り後、本人は着物を脱いで、姉妹おそろいのワンピースに着替え、両親と祖父母で神社の近くのホテルで食事会をしました。
子どもは草履で長時間歩けないことと、食事でレンタル着物を汚しては困るので、着替えを持って行って正解だったと思います。
A★お下がり活用術★
3歳になる娘には、私が七五三の時に着ていた着物を着せました。中に着る長襦袢や髪飾り、手提げバックは、新しく購入しました。髪飾りは百円均一の飾りに手を加えたりして華やかにしました。手提げバックは地元の商店街の着物屋さんで購入しました。
私たち夫婦は、動きやすいようにスーツにして、私もしゃがんだり抱っこしたりしやすいようにパンツスーツにしました。実際にお参りにいってみると、私たちのように親御さんはスーツの方が多いように感じました。土曜のお昼ごろに神社に着いたのですが、人がいっぱいで、お祓いの受付なども含めて、結構大変でした。
少し娘の遊び道具を持っていくべきだったなぁと思いました。
A娘は神社近くの写真館の貸し着物、夫と私は品のあるカジュアル服
神社の近くにある写真館で、写真、着付け、当日の貸し着物がセットになったプランがあったので、それを利用しました。七五三から2週間ほど前に写真を前撮りし、当日には写真で撮ったのとは別の着物でお参りしました。
子どもにとって着物は着慣れてなくて少々苦しそうな感じでしたが、写真館から神社までの距離が近かったので、あまり無理をすることもなく良かったと思っています。また、髪飾りもレンタルできたのですが、自分自身で作りたくて材料を買ってきて手作りで髪飾りを作り、それを着付けの方に着けてもらいました。
お参りには夫と私と義母が参加したのですが、家からも近いこともありスーツは少々堅苦しい感じがしたので、私はカジュアル過ぎない落ち着いた色のワンピースを着ていきました。夫もスラックスにシャツといったスタイルです。
当日の写真は自分たちで撮りましたが、義母がたくさん撮ってくれました。前撮りの日には、ドレスと沖縄伝統の琉装で写真を取ったので、合計3着の衣装を着用できて大満足でよい七五三を過ごすことができました。
A着物は別の日に写真館に撮りに行きました。
息子の5歳のときはスーツを購入し、お宮へお参りに行きました。着物(羽織袴)をレンタルすることも検討したのですが、当時幼稚園の年中だった息子はやんちゃの盛りで、もしもひどく汚してしまったら…と心配だったためです。
また、シーズンのレンタル料が高かったこともあり、着物姿はシーズンが済んだ頃に、衣装と写真がセットになったプランを利用して写真館で後撮りすることにしました。
我が家の場合はお宮へは両親とも正装しましたが、写真館での撮影は普段着で行きました。他のご家族の服装は様々でした。
A親の服装のほうが悩みました
上の娘には、私が子どもの頃に着た着物があったのでそれを着せました。サイズも問題がなかったので着せましたが、もしサイズが合わなかったらレンタルの予定でした。
そして長男は着物をレンタルしました。男の子の着物は家になかったし、作ることは考えていませんでした。写真館にレンタルの着物がたくさんあるので前もって予約していました。選べるものが多くて良かったです。
私たち親は悩みましたが、やはり子どもと一緒に写真を撮りたいし、子どもが正装してお参りに行くのに親が普段着だったら、何だか格好が悪いと思ったのでスーツを着ました。一緒に行った兄弟も皆、一応は正装させました。
皆さんやはり正装の方が多かったです。華やかな着物の方もいましたが、入学式に着るような落ち着いた感じのスーツの方が多かったように感じたので、自分たちもスーツにして良かったと思いました。今年も下の二人の子どもが男女で七五三なので、親は今回もスーツで行きます。
A七五三の時の親子の姿
去年七歳になる娘に、やはり七五三は着物!と思って着物を着させました。昔、私が機織り染色をやっておりましたので、その時に作った子ども用の着物があって、それがぴったりちょうど良かったんです。
柔らかいピンク、白地に板締め絞りで、花柄いっぱいの銀の帯という、ちょっと古風でシックな物に仕上がっていて、我ながら今風のとは違う!と自画自賛でしたが、周りの人にも褒めていただけました。
私は、同系色のブラウスとスカート(淡いピンクとグレー)で色を合わせていきました。

A子供は着物を着せました…が。
娘が三歳の初めての七五三の時の話です。出産祝いに私の実家からもらった着物はまだ大きくて着付けが大変だったので、同居している夫の親が被布の着物セットを購入してくれました。夫はスーツにして、ネクタイは明るい色を選び、私はワンピースを着ました。
お参りの時は着物の子は確かに多かったですが、着物が嫌で泣いている子がいたり、ぐしゃぐしゃに着崩してしまって何度も着付け直す親御さんがいたりしたので、着物を無理に選ばなくてもいいのかなと感じました。記念写真の時だけ着物でもいいと思います。
うちの娘は着物については何も言わなかったのですが、髪を結われるのが嫌だったようで、セットしたけど手で引っ張ったりしたので、乱れ髪で写真に納まっています。これもまたいい思い出です。
Aホテルの七五三パックで楽々でした!
息子が5歳の時に友人からのクチコミで、近くのホテルで行われていた七五三のパックを予約しました。衣装のレンタル料、写真代、祈祷料、ランチ代込みで親子3人で2万円くらいと、とてもお得なパックでした。
衣装は息子が好きな袴などを自分で選ばせてもらい、着付けもしてもらえました。ホテル内の神殿で祈祷をしてもらい、ランチも個室でゆっくりと頂くことができました。とてもお得なパックで本当に予約して良かったです。まずは情報収集することをお勧めします。
A早めの予約で気に入った着物を借りることが出来ました
昨年、娘が七歳で七五三をお祝いしました。我が家の場合は写真館で着物とドレスをレンタルして、8月に写真を前撮りし、10月に着物で写真館近くの神社でお参りしました。私たちが利用した写真館は、そこで着物を借りて写真を撮ると、もう一度お参りの時にも同じ着物を借りられて、そちらで着つけもしてくれるので便利でした。
また、8月に早めに着物とドレスを予約したので、気に入ったものが確保できてよかったです。予約の時期がもう少し遅くなってしまうと、よい物は他の人の予約で埋まってしまうそうで、早めにして良かったと思いました。
私と夫はスーツで、中学生の姉は制服で写真とお参りをしましたが、私たちがお参りした神社では、母親がスーツを着ていた人と着物の人、半々くらいでした。早めの写真撮影のおかげで早割もきいて、お得に七五三をすることが出来ました。
A娘の着物は母からのプレゼント。両親はスーツにしました。
娘の着物は母がプレゼントしてくれました。ヘアアレンジは私がネットで調べて、簡単なアップスタイルにしました。下の子はきれいめなワンピースで、両親はスーツにしました。
下の子がまだ授乳期だったため、私は授乳しやすいブラウスを着用し、神社では車の中で授乳しました。(授乳用の部屋も用意されていたのですが、私が車のほうが落ち着くので利用しませんでした)
他のお参りの方は、両親はスーツで子どもは着物の方が多かったですが、一組、両親も子どももジーンズの方がいました。
A七五三のお参り衣装
娘の七五三の際は、レンタル衣装を着てスタジオで撮影し、着物でお参りにいきました。お参りの時は、主人は黒いスーツ、私もフォーマルの黒いワンピースを着ていきました。兄弟も子ども用の紺色のスーツを合わせて、正装させました。
七五三のシーズンに有名な神社にお参りだったためか、我が家以外も着物を着せ、両親も私たちと同じように正装でそろえている家庭を多く見かけました。また、お母さんが着物を着用されている方も数名見かけました。
Aこどもたちの七五三
昨年の話になりますが、上の女の子が7歳で下の男の子が3歳だったので、同時に七五三をしました。前撮りを着物で行っていたので、当日は女の子はワンピース、男の子はスーツを着せました。ワンピースは我が家で購入したもので、スーツは祖父母に購入してもらいました。
私たち両親は自前のスーツでお参りしました。何組かの七五三の方と一緒になりましたが、やはりスーツやワンピースが多く、着物は1組くらいしか見かけませんでした。娘が3歳の時は着物を着せてお参りしたので、息子が5歳になる時には、ぜひ袴を着せたいと思っています。
Aお参りと写真撮影で特別な記念日に。
七五三のお参りは、自宅から一番近い神社で行いました。大きなお社なので、当日は七五三でお参りに来ている方が多かったです。パパはスーツで、私はオシャレなきれいめな服装で行きました。私がスーツだと汚れが気になることと、子どもの世話が大変だろうと考えたためです。なので、普段着よりも少しオシャレな服装を選びました。
子どもは、近くの写真屋さんで着物をレンタルしました。同時に写真撮影もできたので、お値段も手間も一度で済んで助かりました。周りのご両親も同じような感じの方が多かったです。着物を着ているママもいて、特別な日に着物が着れて少しうらやましかったです。
15人の体験談から分かった、七五三の服装の選び方6パターン
ここまでの15人の体験談を数えてみると、お参りで子どもが着物だったのは12人、洋装でお参りしたのは3人でした。洋装の3人も、着物は写真撮影のときに着せています。母親の服装は、スーツと書いた人が8人、ワンピースやブラウスにスカートなどが5人、「正装」とだけ書いた人が1人、記載なしが1人でした。父親はスーツが11人で、残りは「正装」、スラックスにシャツ、記載なしです。参拝していた人たちの様子は神社によって差があり、「大人はスーツがほとんど」という声もあれば、「着物と洋服は半々」「着物は1組くらい」という声もありました。この数字は15人の体験談に限った傾向で、全体の割合を示すものではありません。ただ、同じ七五三でも服装の選び方にはいくつかの型があることが分かります。その型を6つに整理しました。
| パターン | 体験談の例 | 向く家庭 | つまずきと対処 |
|---|---|---|---|
| 購入して自宅で着付け | tomoさん | きょうだいで着回す、家族で受け継ぎたい家庭 | 当日の朝は時間がかかるため、着付けの手順を前日までに確認しておく |
| 写真館のセットレンタル | マリオさん、24koさん、ひいっぱさん、ゆーたんさん | 着付けと撮影をまとめて任せたい家庭 | 予約が集まる時期は枠が埋まりやすいため、日程を早めに決める |
| ネットレンタル | お花ママさん | 自宅で着せたい、店に行く時間がとれない家庭 | 到着日と返却日を確認する。前日到着にして、当日の朝に慌てない |
| お下がりやプレゼント | みーたさん、ななさん、玉虫厨子さん、しずくさん、とんぺいさん | 身内に着物がある家庭 | サイズが合うか、汚れや傷みがないかを早めに確認する |
| お参りは洋装、着物は撮影のときだけ | さくりさん、たれぱさん、ゆまこさん | 当日は動きやすさを優先し、写真は着物で残したい家庭 | 着物の撮影と洋装のお参りで、子どもの疲れ方を見て予定を組む |
| ホテルのパック | みゆみさん | 衣装、着付け、食事会までまとめたい家庭 | 当日の流れが決まっているため、お参りの時間と合うか確認する |
パターンを選ぶときの決め手は、「誰が着付けるか」「どこで着替えるか」「写真をいつ撮るか」の3つです。着付けを自宅でするなら朝の時間に余裕が必要で、写真館に任せるなら日程の調整が必要になります。夫婦で話すときは、衣装の値段より先に、当日の動き方から決めると話が進みます。
- NG例:「着物と洋服、どっちがいいと思う?」と聞くだけで、そのまま話が止まる
- OK例:「当日は私が子どもを見るから、着付けは写真館に頼んで、あなたは駐車場と参拝の受付をお願いできる?」と役割まで決める
子ども本人の気持ちも大切です。着物を着るのを楽しみにしている子もいれば、動きにくいと感じる子もいます。前もって試着の機会をつくり、様子を聞いておくと、当日の機嫌のくずれ方が違ってきます。
- NG例:「せっかく高い着物なんだから、ちゃんと着てね」と、衣装の事情を子どもに押しつける
- OK例:「きつかったら教えてね。苦しくなる前に、いったん休もうね」と、伝えやすい合図を決めておく
当日の境内では、慣れない草履で歩きにくそうな子や、帯が苦しくてぐずる子を見かけることがあります。そんなときは、移動の間だけ履き慣れた靴に替えたり、写真の前に抱っこで休ませたりすると、本人も家族も落ち着きます。お参りは洋装にして、着物は撮影のときだけにする形なら、そもそも当日のつまずきが少なくなるのも、このパターンの利点です。
年齢別・男女別、子どもの服装の選び方と足元・小物
子どもの服装は、年齢と性別によって基本の形があります。ただ、これも「こうでなければならない」という決まりではなく、昔からの慣習をもとにした目安です。着物を選ぶなら、3歳の女の子は三つ身や一つ身の着物に被布という上着を重ね、兵児帯を結ぶ形が一般的です。3歳の男の子は被布を着るか、羽織袴を選びます。5歳の男の子は羽織袴が定番で、紋付が正式とされていますが、紋のないものを選ぶ家庭も少なくありません。7歳の女の子は、四つ身の着物に帯を結び、はこせこやしごきなどの小物を添えます。洋装なら、キッズスーツやワンピースが選ばれます。どちらを選んでも、子どもが苦しくなく、トイレに行きやすく、長い時間を過ごせることが何より大切です。
3歳の服装
3歳はまだ着物の締めつけに慣れていない子が多く、被布を重ねて帯を締めすぎない形にすると、動きやすくなります。じっとしていられない年齢でもあるため、着付けのあとに少し歩き回って、動きにくくないかを確かめておくと安心です。
- NG例:「じっとして!着崩れるでしょ」と、動かないことを強く求める
- OK例:「ここまで歩いたら、いったん座って休もうね」と、休む場所を先に決めておく
5歳の服装
5歳の男の子の袴は、トイレのときに脱ぎ着しにくいことがあります。出かける前に、袴の紐をどこまでゆるめられるかを親が確認し、お手洗いに行く時間も早めに入れておくと、境内で慌てずに済みます。体験談にも、着崩れてしまった場面が書かれていました。
- NG例:「トイレは我慢して、あとで行こうね」と、順番待ちの途中で先送りにする
- OK例:「着替えたらすぐトイレに行っておこう。袴の紐は、お父さんがゆるめるよ」と、先に済ませる
7歳の服装
7歳の女の子は、帯と小物が増えるぶん、苦しさを感じやすくなります。食事会がある場合は、食べる前に帯を少しゆるめられるかを、着付けの人に聞いておきましょう。おなかがいっぱいになったあとで、帯が苦しくなる子もいます。
- NG例:「せっかく着たんだから、がまんしなさい」と、苦しさを抑えさせる
- OK例:「ごはんの前に、帯を少しゆるめてもらおうか」と、先に提案する
洋装でお参りする場合
洋装でお参りしたのは、15人の体験談のうち3人でした。いずれも着物は写真撮影のときに着せていて、お参りは洋装にした形です。洋装なら、男の子はジャケットにシャツ、ネクタイや蝶ネクタイを合わせたスーツ風の装いが、女の子は上品なワンピースがよく合います。こうしておくと、子どもの服装が親より格が上になりにくく、親もスーツやワンピースで合わせやすくなります。
足元・小物・髪型
足元は、着物なら草履と足袋が基本です。ただ、境内には砂利道があり、慣れない草履では歩きにくくなります。足が痛くなる前に履き替えられるよう、履き慣れた靴を別に用意しておくと安心です。髪型は、髪飾りを手作りや身近な店で用意した体験談もありました。髪結いを嫌がって着崩れしたという声もあったため、髪飾りは軽いものを選び、結う時間を短くするのがおすすめです。
- NG例:「髪、動かさないで!」と、結んでいる最中に強く止める
- OK例:「5まで数える間だけ、がんばってね」と、短い区切りで声をかける
境内の砂利道で、草履が脱げて転びそうになる場面もあります。そんなときは、手をつないで歩く、写真を撮る場所だけ草履にするなど、場面ごとに履き替える工夫が役立ちます。
ママ・パパ・きょうだい・祖父母の服装、失敗しないポイント
親の服装は、神社やお寺という場所にふさわしいフォーマルか、セミフォーマルが基本です。主役は子どもなので、子どもより格が上にならないようにします。子どもが洋装なら、母親も洋装にすると、全体がそろって見えます。和装は洋装より格が高くなるため、子どもがキッズスーツやワンピースなのに母親が訪問着だと、浮いてしまいます。洋装なら、紺、グレー、ベージュ、淡いピンクなどのやさしい色で、ジャケットを合わせ、膝丈のワンピースやスカートが定番です。避けたいのは、ノースリーブやミニ丈などの露出が多い服、ジーパン、ジャージ、Tシャツ、スニーカー、サンダルです。当日は子どもを抱っこしたり、しゃがんだりする場面が多いので、動きやすさも服選びの条件に入れてください。
ママの服装
体験談では、母親の服装はスーツが8人で最も多く、ワンピースやブラウスとスカートが5人でした。パンツスーツを選んだ人もいて、しゃがむ動作が多いママには動きやすい選択です。授乳が必要な時期なら、前開きやゆとりのある形を選ぶと安心です。和装なら、訪問着、付け下げ、色無地が向いています。小紋や紬は普段着に近く、黒留袖は格が高すぎるため、七五三には不向きです。
- NG例:「子どもの世話で汚れるから、普段着でいいや」と、準備をあと回しにする
- OK例:「ジャケットだけ明るい色にして、中は汚れが目立ちにくい色にしよう」と、色で工夫する
パパの服装
父親は、ダークスーツがいちばん無難です。色は紺かチャコールグレーが定番で、ネクタイは明るめの色にすると、お祝いの場に合います。母親が着物のときは、父親もせめてダークスーツにしておくと、並んだときにそろって見えます。父親だけが和装だと、ちぐはぐな印象になります。体験談でも、父親がスーツだった人が11人で、多くの家庭がそろえていました。
- NG例:「パパは仕事帰りの服で来て」と、直前まで服装を決めない
- OK例:「ネクタイの色だけ、子どもの帯の色に合わせてみない?」と、色で合わせる提案をする
きょうだいの服装
きょうだいがいる場合は、主役の子どもより控えめな装いにします。制服、キッズスーツ、きれいめなワンピースが無難です。体験談には、きょうだいが制服で参加した例もありました。上の子が下の子の着物姿をうらやましがることもあるため、「あなたも一緒にお祝いする人だよ」と役割を伝えておくと、気持ちが落ち着きます。
- NG例:「今日はお姉ちゃんが主役なんだから、わがまま言わないで」と、きょうだいの気持ちを抑える
- OK例:「あなたはお写真のとき、一緒に真ん中に入ってね」と、役割をつくる
祖父母の服装
祖父母は、子どもや親の服装を事前に聞いてから決めると、格がそろいます。祖母は、落ち着いた色のスーツやワンピースのほか、訪問着や色無地を選ぶ人もいます。祖父母が張り切って着物を用意すると、親より格が上になることがあるため、先に服装の相談をしておくのが安心です。
- NG例:「母は着物らしいから、私はスーツでいいわ」と、子どもに伝言を頼む
- OK例:「当日は子どもが洋服で、私たちもスーツにします。お義母さんはいかがですか」と、親から伝える
当日の玄関先で、祖母が着物、母がスーツ、子どもが洋服という組み合わせになると、写真ではちぐはぐに見えます。そんなときは、集合写真の並び方を調整したり、祖母に控えめな羽織をお願いしたりすると、整って見えます。
購入・レンタル・お下がりの選び方と準備の段取り
子どもの衣装は、購入、レンタル、お下がりやプレゼントの3つの入手方法があります。購入は、きょうだいで着回したり、家族で受け継いだりできる点が利点です。レンタルは、収納の手間がなく、サイズや柄を選べる点が魅力です。着物のお下がりは、身内の思い出がつまっている点が魅力ですが、サイズや傷みの確認が欠かせません。着物は肩上げや腰上げで、サイズを調整します。ただ、子どもの成長は早く、予約してから参拝日までに体格が変わることもあります。サイズの最終確認は、できるだけ参拝日の直前に行うと安心です。どの方法でも、着付けの時間と、着替えと移動の段取りを決めておくと、当日がスムーズです。
| 入手方法 | 向く家庭 | 確認すること | つまずきと対処 |
|---|---|---|---|
| 購入 | きょうだいで着回す、受け継ぎたい家庭 | 成長に合わせたサイズ調整ができるか、収納場所があるか | 着る回数が一度だけなら、レンタルとの比較も検討する |
| レンタル | 一度だけ着る、収納を増やしたくない家庭 | 予約の締切、到着日、返却日、汚れた場合の取り扱い | 日程が決まったら早めに予約。返却日をカレンダーに書いておく |
| お下がりやプレゼント | 身内に着物や袴がある家庭 | サイズ、傷みや汚れ、小物がそろっているか | 足りない小物は早めに確認し、不足があれば用意する |
準備は、次の順で進めると慌てません。
- 参拝の日と、写真を撮る日を決める
- 子どもの衣装の入手方法を決め、早めに予約する
- 夫婦と祖父母の服装を共有し、格をそろえる
- 前日までに、全員の服とクリーニングの状態を確認する
- 当日は、移動用の履き慣れた靴や着替えを別に用意する
着物の用意をめぐっては、祖父母から「うちにある着物を着せたい」と提案されることもあります。気持ちはありがたくても、サイズや好みが合わないことがあります。そんなときの伝え方が大切です。
- NG例:「古い着物はサイズが合わないから、いりません」と、はっきり断る
- OK例:「ありがとうございます。一度子どもに着せてみて、サイズが合えば当日に着せたいです」と、まず試す
夫婦でも、衣装の選び方で意見が分かれることがあります。「どうせ一回しか着ないのにもったいない」と感じる人もいれば、「記念だから残したい」と考える人もいます。
- NG例:「そんなの、もったいないでしょ」と、相手の考えを否定する
- OK例:「一度だけだから、レンタルにして、写真はしっかり残さない?」と、両方の気持ちを入れた提案にする
お参りの前日の夜、玄関に衣装一式と小物、移動用の靴を並べておく家庭もあります。翌朝、慌てて探し物をしなくて済み、子どもも「明日は特別な日だ」という気持ちで眠れます。着物のレンタルは、前日に到着していれば、不備に気づいたときも、まだ連絡する時間があります。
最新情報:七五三の服装の変化
七五三の服装は、世代によってイメージが大きく違います。以前は、親子ともに和装で装い、子どもの祝い着は購入して家族で受け継ぐ、というイメージが強くありました。現在は、洋装やセミフォーマルを選ぶ家庭が増え、レンタルが身近な選択肢になっています。また、お参りの日と写真を撮る日を分け、前撮りや後撮りで着物を着る家庭も目立ちます。こうした変化は、体験談にも表れていました。お参りは洋装にして、着物は写真撮影のときに着せた人が3人いました。公的機関が服装の割合を調べた統計は見つからなかったため、ここでは傾向としてまとめています。
| 項目 | 現行の内容 | 対象 | いつから |
|---|---|---|---|
| 子どもの服装 | 着物のほか、キッズスーツやワンピースも選ばれている | 3歳、5歳、7歳の子ども | 近年広がっている傾向 |
| 衣装の入手方法 | 購入に加えて、レンタルやお下がりを選ぶ家庭が多い | 子どもの衣装全般 | 近年広がっている傾向 |
| 撮影の日 | お参りと別の日に、前撮りや後撮りをする家庭がある | 着物の写真を残したい家庭 | 近年広がっている傾向 |
| 親の服装 | スーツやワンピースなどのセミフォーマルが中心 | 母親、父親、祖父母 | 体験談では多数を占めた |
家庭では、次のように対応すると迷いません。以前の慣習をそのまま守ることよりも、「子どもが過ごしやすいか」「格がそろっているか」を基準に選びます。レンタルや別日の撮影を選ぶときは、日程と段取りを早めに決めておきます。親の世代は洋装が増えていても、祖父母の世代は「着物を着せるもの」と考えていることがあります。気持ちの違いは、前もって伝えておくと、当日のすれ違いを防げます。
- NG例:「今どき、着物なんて着ないよ」と、祖父母の考えを否定する
- OK例:「当日は動きやすい洋服で行って、着物は別の日にゆっくり写真を撮ろうと思っています」と、理由を伝える
- NG例:「昔はみんな着物だったのに」と、変化を否定的に言う
- OK例:「最近は洋服で来る家族も多いので、うちは子どもが楽な形にしようと思っています」と、家庭の考えを伝える
祖父母が着物姿を楽しみにしている場合は、別日の撮影に同席してもらう方法もあります。当日の境内で服装の違いに戸惑うより、写真の日に着物姿を一緒に楽しむほうが、お互いに納得しやすくなります。
七五三の服装でよくある質問
Q1 洋服でお参りしても失礼になりませんか?
失礼にはなりません。七五三の服装に法律や厳格な決まりはなく、着物でも洋服でも、神社やお寺にふさわしい落ち着いた装いであれば問題ありません。キッズスーツやワンピースなど、きちんと感のある洋服を選びましょう。体験談でも、洋装でお参りした人が3人いて、着物は写真撮影のときに着せていました。
Q2 子どもが洋服で、母親が着物でも大丈夫ですか?
おすすめしません。和装は洋装より格が高いため、子どもが洋服で母親が訪問着などの着物だと、主役より親が目立ちます。子どもが洋装なら母親も洋装にするのが基本です。逆に、子どもが着物のときは、母親は着物でも、スーツやワンピースでも構いません。
Q3 黒のスーツやワンピースでもよいですか?
黒でも構いません。ただ、黒一色だと葬儀を連想させることがあります。そのため、明るい色のブラウス、コサージュ、ネクタイ、スカーフなどでお祝いの雰囲気を足しましょう。紺、グレー、ベージュ、淡いピンクなどのやさしい色は、特に写真に残したときに華やかです。
Q4 祖父母は何を着ればよいですか?
子どもと両親の服装に合わせるのが基本です。事前に服装を共有して、子どもが洋装ならスーツやワンピース、子どもが着物なら訪問着や色無地など、格が親より上にならない範囲で選びます。迷う場合は、落ち着いた色のスーツやワンピースが無難です。
Q5 草履が歩きにくそうなとき、どうすればよいですか?
履き慣れた靴を別に用意し、移動中は靴に替えておく方法がおすすめです。境内は砂利道が多く、慣れない草履では歩きにくくなります。写真を撮るときや、ご祈祷を受けるときだけ草履に履き替えると、見た目も保てて、子どもの負担も減らせます。



