子供のマスクの作り方~ぴったりサイズが簡単に作れちゃう!
咳が出ているのに子供がなかなかマスクをつけてくれないと、ママは困ってしまいます。そんな時はスキマ時間にママのお手製マスクを作ってみませんか?
こちらでは、布を折ったら2か所縫うだけの一番簡単な平面マスクと小さい端切れでできる平面マスク、立体マスクの3種類のこども用マスクの作り方を紹介します。
端切れや余りがちなガーゼハンカチ等を使用すれば、100均のマスク用ゴムを購入するだけで簡単に作れるので、とってもリーズナブル。しかも縫う部分をできるだけ少ない簡単な作り方にしているため、手縫いでも時間はかかりません。
超簡単!子供用平面マスク
マスクといえば咳が出るときや花粉症のときにつけるイメージが強いですが、小学生になれば給食当番や調理実習にと一年中頻繁に使うので、子供が小さいうちに作り方を知っておくと後々まで役立ちます。
まずは四角く切った布を折りたたんで両端を縫うだけの、手縫いでも簡単に作れる平面マスクの材料と作り方を見ていきましょう。
簡単平面マスクの材料
- ダブルガーゼ地
- マスク用ゴム 25~30cm 2本
- ハサミ
- 針と糸(又はミシン)
- 待ち針
可愛いガーゼ地で作ればそれだけでかわいいのですが、無地でも子供が好きなモチーフのワッペンやレースを付けてアレンジすれば大喜びです。サイズの調整が簡単なので、子供に合わせてマスクの縦や横幅を調整してみてください。
材料は、100均のもので揃えてもかまいません。
簡単平面マスクの作り方
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作りたいサイズの縦幅の2倍、横幅は3倍の大きさに布を切ります。レースや刺繍など飾り付けする場合は、下の図の紫の範囲が表側に来るので参考にしてください。
サイズの目安(園児) 仕上がり(cm) 横11×縦7.5 生地(cm) 横33×縦15 サイズの目安(小学校低学年) 仕上がり(cm) 横12×縦8.5 生地(cm) 横36×縦17 サイズの目安(小学校低学年) 仕上がり(cm) 横36×縦17 生地(cm) 横39×縦19 -
上と下の生地を真ん中まで折ります。生地が大きい時は1cmくらい重ねても大丈夫です。両端の生地を3等分して左右の生地を真ん中に重ねます。ここで一番下になる生地が表に来ます。 -
一番上になった生地を1cm内側に折り込み、待ち針で留めます。手縫いの場合はここでゴムを通して軽く結んでおくと楽です。
両端を縫います。始めと終わりは返し縫いをしてください。手縫いの場合は並縫いか、丈夫にしたいなら半返し縫いが良いでしょう。ミシンの場合は、縫いにくい生地なので低速でゆっくり縫いましょう。 -
ゴムを通して軽く結んだら、子供に試着してもらって長さを調整してから固く結びましょう。結び目をマスクの中に隠れるようにずらしたら完成です。ワッペン等は、このタイミングで付けると良いでしょう。
端切れで作れる!子供用の平面マスク
次は、表と裏で違う生地を使った平面マスクです。表を可愛い布、裏をガーゼやタオル地にすることで快適で可愛いマスクを作ることができます。表と裏と違う布を使う分、縫う所が増えますが、ご家庭に余っている端切れの消費にぴったりです。
端切れ平面マスクの材料
- 表側用の端切れ
- 裏側用の端切れ(ガーゼやタオル地)
- マスク用ゴム 25~30cm 2本
- ハサミ
- 針と糸(又はミシン)
- 待ち針
端切れ平面マスクの作り方
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外側の生地は、仕上がりサイズに左右2cmずつ計4cm、縦は上下1cmずつ計2cm足した大きさに切ります。内側の生地は、仕上がりサイズに横2倍でかつ1cm、縦は上下1cmずつ計2cm足した大きさに切ります。
ただしタオル地の場合は、生地が厚いため2重にしないので横幅は仕上がりサイズで作ります。
レースなどを縫い付ける場合はここで付けておきましょう。
サイズの目安(園児) 仕上がり(cm) 横11×縦7.5 外側の生地(cm) 横15×縦9.5 内側の生地(cm) 横23×縦9.5 サイズの目安(小学校低学年) 仕上がり(cm) 横12×縦8.5 外側の生地(cm) 横16×縦10.5 内側の生地(cm) 横25×縦10.5 サイズの目安(小学校低学年) 仕上がり(cm) 横13×縦9.5 外側の生地(cm) 横17×縦11.5 内側の生地(cm) 横27×縦11.5 -
外側の生地の表を上にして置き、その上に内側のガーゼ地を中央で1cm重なるように折り待ち針で留めます。上下の外側から1cmの所を縫います。 -
生地をひっくり返して、両サイドを1cmの三つ折りにして待ち針で留めます。両サイドを縫います。(始めと終わりは返し縫いをします) -
ゴムを通して軽く結んだら、子供に合わせて長さを調整してから固く結びます。結び目をマスクの中に隠れるように入れたら完成です。ワッペン等を付ける場合は、ここで全体のバランスを見て付けましょう。100均グッズでも可愛いワッペンがたくさんあるので、子供と一緒に選ぶのもおすすめです。
意外と簡単!子供用立体マスク
立体型のマスクと聞くと一気に作るのが難しく感じますが、意外と簡単にできるので是非チャレンジしてみてください。立体マスクは顔の形にフィットしているため眼鏡をかけていても曇りにくく、息がしやすいので長時間付ける時におすすめ。
今回は型紙を使用しますが、型紙は自宅のコピー機だけでなくコンビニでも簡単に印刷できます。作り方の後にスマホから型紙を印刷する方法についてもご紹介していますので、まだ利用したことがない人はこの機会に学んでおきましょう。
子供用立体マスクの材料
- 布(ガーゼ地や綿の生地)
- マスク用ゴム 25~30cm 2本
- ハサミ
- 針と糸(又はミシン)
- チャコペン
こちらの作り方ですと裏と表が同じ布になりますので、肌触りの良い布を使いましょう。新生児の肌着の前身ごろからSサイズが、後ろ身頃からMサイズが一枚ずつ作れました。
子供用立体マスクの作り方
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型紙をダウンロードしたら、プリントして切り抜きます。2つに折った布に型紙を置いてチャコペンで写します。この時、縫い代として型紙の1cm外側に印をつけて切ります。チャコペンが無ければ、セロテープで留めても良いです。これを2枚用意します。
型紙のPDF(印刷用)をダウンロード
サイズの目安
SSは園児、Sは小学生、Mは中学生や大人の女性、Lは中学生や大人の男性です。また、型紙の上の矢印の方向が付けた時に上にきます。
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2枚を中表にして重ねたら、両端のカーブしているところを縫います。縫ったら、カーブに沿って1cm間隔のところにハサミで切れ込みを入れます。このとき、縫い目まで切らないように注意しましょう。 -
表の生地が外に来るようにひっくり返して、先ほど縫ったところを中央に持ってきます。縫い目が偏らないように互い違いの方向に倒します。 -
ゴム紐を通して軽く結んでおきます。上下を1cm折り込んで縫いますが、子供にあててみて、サイズが大きいようなら1.5cmなど余分に折り込む事で微調整してください。また、両端はゴム通し用に1cm開けておきます。子供に試着してもらいゴムの長さを調節してからしっかり結び、結び目をマスクの中に隠します。 -
マスクの生地が薄く感じる時は、内側に生地を足しましょう。その場合は、手順2で生地を重ねる時に外側に上下1枚ずつ2枚足すか、上に1枚足して作ってください。
子供用マスクの型紙を印刷する方法
ダウンロードしたマスクの型紙は、スマホからでも印刷可能です。また自宅にプリンターがない場合は、コンビニのコピー機から印刷することができます。
自宅のプリンター
スマホに手持ちのプリンターの型に合わせたアプリをインストールしたうえで、Wi-Fiに接続すればコードを繋がなくても印刷することができます。
アプリの詳細については、プリンターの取扱説明書やプリンターメーカーのWebサイトで確認できます。
セブンイレブン
近所のセブンイレブンで印刷する場合は、専用アプリをダウンロードしましょう。ただしマルチコピー機は用途に合わせて複数のアプリがありますので要注意。
インターネットを利用するなら「netprint®(ネットプリント)」というアプリ、スマホからWi-Fiで直接コピー機にデータを送るなら「セブン‐イレブン マルチコピー」というアプリを利用します。(注1)
「セブン‐イレブン マルチコピー」
Wi-Fi通信を使って、コンビニの対応コピー機で印刷やスキャンをするためのアプリです。
写真や文書をスマホから直接マルチコピー機へ送信して印刷することができます。コンビニのコピー機の指示に従えば簡単にプリントできます。
「netprint(ネットプリント)」
インターネットを利用してコンビニの対応コピー機で印刷するためのアプリです。
その他のコンビニ
最寄りのファミリーマート・ローソン・サンクス・サークルK・セイコーマートのマルチコピー機で印刷したい場合は、専用アプリ「プリントスマッシュ」をインストールして印刷しましょう。
このプリントスマッシュに対応しているSHARPのマルチコピー機の置いてある店舗については、SHARP「コンビニエンスストア店舗検索」にて確認ができます。(注2、3)
「PrintSmash」
Wi-Fiを利用して、写真やPDFファイルをコンビニの対応コピー機で印刷するためのアプリです。コンビニのコピー機の指示に従えば簡単にプリントできます。
子供へのマスクの効果を高める工夫
耳が痛い、息苦しいという理由から、マスクを嫌がる子供も少なくありません。それではたとえつけたとしてもすぐに外してしまうため、マスクの効果が発揮されません。
せっかくマスクをつけるなら、ある程度の時間はつけていられるような工夫が必要です。
子供がマスクを嫌がったら?
- 立体タイプを使用する
- ゴムの部分を工夫する
- 子供に合ったサイズで作る
- 薄手の生地を使用(ただし効果は下がります)
マスクをつけると耳が痛くなるという場合は、ゴムを太いものに替えたり、図の左側のように1本のゴムを頭の後ろで交差させるようにしたりする方法を試してみましょう。
またゴムではなく平リボンを使うと、図の右側のように蝶結びなどで締め付け具合を調整できるので、子供の成長に簡単に合わせる事ができます。
プリーツ型マスクの正しいつけ方
定番のプリーツ型マスクは前面がプリーツ状になっているので、口の動きにも柔軟に対応してくれ、マスクをしたままでも話しやすくズレにくいです。
プリーツの部分を上下に広げてつけることで、マスクと口の間に空間ができ、呼吸もしやすくなりますから、平面マスクの息苦しさを嫌う子供にもおすすめ。(注4)
ただし子供から大人まで幅広く使われていますが、正しくつけなければその効果は充分に引き出されません。
プリーツ型マスクの場合、プリーツの山が下のほうに向くようにしてつけましょう。プリーツの山を上向きにしてつけてしまうと、プリーツの折り目部分に菌や花粉などが溜まってしまい逆効果になりますから要注意です。
呼吸のしやすさやマスクのズレにくさで人気のプリーツ型マスクは、各メーカーから様々な製品が出ています。また既製品ではなく、手作りするママもいるでしょう。
プリーツ型マスクに限らず、既製品を購入するにしても手作りするにしても、子供が外してしまえば意味がありません。正しく着用してくれることを第一に考え、子供が気に入って愛用してくれるものを用意するのがおすすめです。
子供用手作り布マスクの効果
今回ご紹介した子供用手作り布マスクでは、インフルエンザ等のウイルスや細菌、PM2.5のような小さい物質の侵入は防げません。また子供が感染したウイルスや細菌も、空気中に飛び散ってしまいます。
ただし手作りマスクでも粒子の大きいほこりや花粉の侵入は抑えることはできますので、子供の花粉症などアレルギー対策には効果的。
また保湿・防寒効果もありますので、喉や鼻の粘膜が乾燥した冷たい空気で傷つくのを防ぐことができます。結果的にウイルス等が体内へ侵入しにくい状態になりますし、気管支表面にある絨毛(じゅうもう)が体外へと異物を排出する効果も高まるため、100%ではないにせよ風邪予防効果は期待できます。(注5)
参考文献