子供の通帳は損?得?に関する記事

『子供名義の通帳は損?得?親と分けるメリット・デメリット』

子供の通帳は作るべき?それとも親名義にした方がいい?子育て中は何かと物入りなので、貯蓄計画は真剣に考えておきたいですね。今回は子供名義の通帳のメリット・デメリット、口座開設の方法や通帳デザインが可愛いおすすめ銀行なども解説していきます。

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子供の通帳を作ると税金負担が増える!?親が知るべき口座開設情報

将来のことも考えて本格的な貯蓄を検討するパパやママにとって、子供名義の通帳を作っておくのは定番。最近は子供の通帳を赤ちゃんが生まれてすぐに作る「出生体重貯金」も流行っています。

けれど子供名義の貯金も財産ですから、税金の問題が発生することもあります。
これから口座開設を考えるママやパパだけでなく、出産を控えているプレママも、子供の通帳を作って損をしないように、メリットやデメリットを知っておきましょう。

4コマ漫画:生まれてくる子供の通帳を作りたい!

子供の通帳作成はいつから?出生前に作れる?きっかけとなるタイミング

子供名義の口座や通帳を作ることができるのは、子供が生まれて出生の届け出をしてからです。
学資保険は出生前に加入できる特約がありますが、銀行口座は財産の所有権にかかわってきますので、本人確認をしないと作ることができません。

産後は忙しくなりますので、あらかじめ自宅付近で生まれる赤ちゃんの口座を作っておきたいと考えるママは多いのですが、現行の銀行法では出生前の子供の口座は架空口座とみなされます。

子供の通帳を作るタイミングあるある

  • 出産直後
    子供の誕生を記念して
  • 生後1ヶ月
    出産祝いの貯蓄に
  • 保育園や幼稚園の入園にあわせて
    将来の教育資金の貯蓄に
  • お小遣いをあげる時期になったら
    子供にお金の使い方を教えるため

子供の通帳は生まれた後であればいつでも作ることができますので、どんな目的で通帳を使うのかを考えて、必要に応じて通帳を作る手続きを始めましょう。新入学の時期など、銀行のキャンペーンにあわせて通帳を作るのも良い方法です。

子供の通帳作成にデメリットはある?贈与税の問題が面倒くさい

基本的に銀行の口座は本人の意思と必要性に応じて開設するものですが、親権者であるパパやママであれば意思確認ができない乳幼児名義の通帳を作ることができ、自由に入金や引き出しができます。

ただし子供名義の口座は、あくまでもその子供自身の財産。パパやママが勝手に使って良いお金ではありませんし、銀行によって年齢設定はさまざまですが、一定の年齢に達すれば親でもお金を引き出すことができなくなります。

親が子供にお金を譲渡する行為は「贈与」となり、1年間に110万円以上のお金を子供の口座に移すと、家族間でも贈与税がかかります。

パパやママが子供の将来のために年間110万円以内の範囲で毎月少しずつ貯蓄をしていくぶんには問題がないのですが、大学進学などの際に通帳と印鑑をまとめて手渡すと、110万円を超えてしまっているケースが多々あります。

扶養義務者である両親から通常の日常生活に必要な費用や学費、教材費、文具費などをもらっても贈与税はかかりませんが、子供が親からもらった110万円以上のお金を貯金したり投資に充てたりする場合は、贈与税がかかるため自己申告しなければなりません。

また、おじいちゃんおばあちゃんから子供にまとまったお金をもらう場合、金額によっては申告が必要になるケースがあります。

平成31年3月までに子供の祖父母にもらった教育資金は非課税?

平成25年4月1日から平成31年3月31日までの間、子供の将来の教育資金にと祖父母から110万円以上の一括贈与を受けた場合、「教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税制度」を利用することで学校の入学金など進学資金であれば1,500万円まで、塾や習い事に使う目的であれば500万円まで非課税となります。

ただしこの非課税制度は、金融機関で「教育資金贈与専用口座」を開設し、教育機関が発行した領収書を提出して引き出すことで、非課税の申告をするという方法を利用しなければなりません。
また、子供が30歳に達した段階で残金があれば相続税が発生するなどの制限があります。

子供の通帳はやっぱり作った方がいい!3つのメリット

家族のための貯蓄であればパパやママ自身の口座を使っても良いのですが、やはり子供の名義にしておくと心理的にも引き出しにくいため、溜めやすいなどのメリットがあります。銀行選びのポイントと共に詳しく見ていきましょう。

確実に教育資金を積み立てできる

パパやママの口座を使って子供の教育資金を貯蓄していると、生活費などとごっちゃになり、突発的な出費の補填に使ってしまうというリスクがありますが、子供名義で通帳を分けておけばそういった心配はなく、確実な資金が確保できますし、進学時のまとまったお金を用意するのもスムーズ。

将来の教育資金を子供の口座にためる場合は、家計に無理がない範囲で毎月こつこつと貯蓄していくのがベストですので、入金がしやすいように親と同じ銀行で通帳を作るか、出入金に手数料がかからない銀行を選ぶようにしましょう。

大学進学を考えている場合、子供の教育資金として将来相当な額が必要になりますので、習い事などでお金がかかりにくい時期から早めに確実に積み立てていくことが大切です。

親元を離れる時に子供に手渡せる財産を準備できる

子供にいただいた出産祝いや進学祝い、毎年のお年玉などのお金は、小さな子供に管理をまかせるわけにはいきません。とはいえ子供のためにとっておきたくても、親の口座に入れてしまえばうやむやになってしまいがち。

自宅にただ置いておくのも物騒ですし増やすこともできませんが、子供名義の口座にためておけば多少なりとも利子がついて、子供の大学、成人、結婚といった自立の際に渡せるちょっとした財産になります。ちょっとしたお金ができた時だけに入金してそのまま長期間保管しておく場合は、利率の良い銀行や積み立てプランを選ぶとよいでしょう。

ただし5年以上子供名義の口座からお金の出し入れをしないと、休眠口座とみなされて銀行のお金になってしまうことがあります。対応は銀行によりますが、ゆうちょ銀行は10年と長い方ですので比較的安心です。

本人確認ができれば復権できますが、この先どうなるかわかりませんので子供の通帳を作る際はその点に注意しましょう。

子供の金銭感覚を育てるのに役立つ

子供が小学校高学年くらいになって毎月のお小遣いを欲しがるようになったら、お小遣い帳とともに通帳を渡しておくと金銭感覚を育てる良い勉強になります。

ただ毎月お小遣いをもらって使っていくだけでは学べないお金の価値や使い方も、お金の出し入れがわかる通帳ならしっかり知ることができますし、自分でお金を貯めて欲しいものを購入するという計画性を身につけやすくなります。

子供にお金の大切さを理解してもらうために通帳を使う場合は、子供も実際に出向いていけるよう、身近な金融機関を選ぶといいでしょう。

子供の通帳のデザインはどこがかわいい?人気の4銀行

子供の通帳を作るのはどこがいいか、いざ口座を開設するとなると迷ってしまうものです。そんなときには通帳のデザインで選ぶという方法もおすすめ。多くの銀行ではいくつか絵柄の違う通帳を用意していて、口座開設のときに好みの通帳を選ぶことができます。

大人と違う可愛い絵柄の通帳を選べば、パパやママも通帳をすぐに見分けることができて管理がしやすいでしょう。みずほ銀行のハローキティ通帳はよく知られていますが、平成30年現在、全国には子供に人気のこんなキャラクターがデザインされている通帳があるんです。お近くにある銀行の通帳デザインもチェックしてみましょう。

稚内信用金庫

総合口座の通帳でもアンパンマンのイラスト通帳を選ぶことができるのですが、子供の教育資金の積み立て向きの「アンパンマンのスーパー積金」は特におすすめ。
積立期間は5年ですが、可愛い通帳だけでなく、毎月の掛け金によって変わるアンパンマンのキャラクター商品のプレゼントもあります。

https://www.wakashin.co.jp/

大分銀行

大分銀行の総合口座普通預金の通帳とキャッシュカードは、女の子に人気のマイメロディのオリジナルデザインです。積立定期預金通帳にもデザイン違いでマイメロディがあしらわれていますし、一部店舗にはマイメロディデザインのAMTコーナーがありますので、子供連れでも楽しく手続きができそうです。

https://www.oitabank.co.jp/

沖縄銀行

沖縄銀行の創立60周年記念事業で、リトルツインスターズ キキ&ララの通帳やキャッシュカードが選べます。総合口座通帳とキャッシュカードは琉球衣装を、普通預金通帳はシーサーのコスプレをしている沖縄らしいデザインで、通帳の中紙にもかわいいイラストが入っています。

http://www.okinawa-bank.co.jp/

肥後銀行

肥後銀行では地元のゆるキャラであり、海外でも人気のくまモンを総合口座の通帳デザインに採用。キャッシュカードとクレジットカードが一体化した「Harmonica」カードにもくまモンがあしらわれています。

http://www.higobank.co.jp/

金融機関はどこがいい?子供が引き出しに困らない「ゆうちょ」がおすすめ

通帳や貯金を将来的に子供自身が使うということを考えると、重視したいのは使い勝手です。最近はネットでできる手続きも増えていますが、自分自身が出向いていけない銀行は使いにくいもの。銀行間の取引に無駄に手数料がかかってしまうこともありますから、利便性も考えて選びましょう。

将来大学進学や就職で実家を離れることを考えれば、全国どこにでも支店がある金融機関が安心です。その点でおすすめなのが「ゆうちょ銀行」でしょう。全国展開をしている大手銀行はいくつもありますが、大きな市町村にしか支店がないことも多いです。

その点ゆうちょ銀行であればほとんどの地区に簡易局があり、ATMが設置されていますので、生活費用に遊びに公共料金の支払いにと、オールマイティーに使いやすいのです。

子供の口座開設に必要な物は?3つの必需品

パパやママが代理人となって子供の通帳を作る場合に必要な書類な物品は、銀行によって違います。子供の年齢によっては、子供自身が署名した委任状が必要になりますので、あらかじめ金融機関に相談をしてから手続きを開始しましょう。ゆうちょ銀行であれば、次の物を窓口に持参すれば子供の同伴がなくても通帳を作ることができます。

ゆうちょ銀行で子供の通帳作成に必要な物

  • 子供の本人確認ができる書類
  • 子供の親権者であることや、代理人の本人確認ができる書類
  • 届出印

本人確認ができる書面とは運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど、公的機関が発行した顔写真付きの証明書のことです。代理人としてパパやママが提示する書類には、こういった書面を持参しましょう。

小さい子供は顔写真付きの書面を持っていないことが多いので、その場合は保険証や母子健康手帳、住民票や児童扶養手当証書などを持参すればOK。実印を作る必要はありませんが、届出印もパパやママと共用するのではなく、子供だけが使うものをあつらえてください。

子供が小さくて店頭まで出向いて時間をかけて口座開設の手続きをするのが難しい場合は、ネット銀行という選択肢もあります。ネット銀行の場合は通帳が発行されることはないのですが、ネット上で申し込みをして必要書面を送るだけと手続きが簡単ですし、可愛いカードデザインも選べます。

楽天銀行であれば18歳未満の子供の口座を代理人で開設することができますが、代理人開設ができない銀行もありますので、事前に調べてから手続きを始めましょう。

子供の通帳の暗証番号を忘れたら、どうすればいい?

子供の通帳は使用頻度が低いので、暗証番号を忘れてしまったり、間違って入力を繰り返してロックしたりといったトラブルも多いです。

ど忘れすると慌ててしまいがちですが、手続きをすれば暗証番号の照会はできますので、落ち着いて窓口に出向き手続きをしましょう。ゆうちょ銀行では次のものを持参して手続きをすれば、後日簡易書留で暗証番号を回答してくれます。

ゆうちょ銀行で子供の通帳の暗証番号を再発行するときに必要な物品

  • 子供の通帳(あればカードも)
  • 子供の本人確認書類
  • 子供の親権者であることや、代理人の本人確認ができる書類
  • 届出印

セキュリティを守るためにも、電話などでは暗証番号を教えてくれません。銀行によっては暗証番号の再設定が必要になりますので、まずは相談をしてください。

子供の通帳に入れる貯金はいくら?インスタで話題の「出生体重貯金」

ほとんどの銀行では、1円からお金を預けて通帳を作ることができます。ただしあまり少ないと架空口座ではないかといった無用の疑いをかけられてしまうので、1,000円以上から無理のない範囲で検討しましょう。
何か記念になるようにと考えるのであれば、子どもの出生体重をそのまま入金するのもおすすめです。

毎月同じ金額を入力していくと、見ているだけでも貯金が楽しくなりますし、子供の誕生日に出生体重分の金額を入れていけば、貯蓄が喜びに変わります。子供のための通帳を作ったり、将来の進学資金について考えたりするのは、パパやママにとってもマネープランやライフプランを考える良いきっかけです。ぜひ楽しい方法で、お金をしっかり溜め込みましょう。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!