お小遣い帳で金銭教育!おすすめの書き方/アプリ&メリット5つ
子供にはお小遣いを渡すだけでなく、できればお小遣い帳をつけさせたい、と思っているママやパパも多いのではないでしょうか。金銭管理を将来自分で行えるように、今からトレーニングして欲しいものですよね。でも小学生の場合、ひらがなや計算を習っていなかったり、書くのが面倒になってしまったりと、まだまだ一人では難しいお子さんも多いでしょう。
実は、家計簿を途中で投げ出してしまった経験があるママも多いのでは?こちらでは、小学生がお小遣い帳を使ってお小遣いを上手に管理する方法を学年別にレクチャーします。また、お小遣い帳をつけるメリットや効果についてもご紹介しますので、お子さんの金銭教育に役立つお小遣い帳、さっそくつけさせてみませんか?
学年別!おすすめのお小遣い帳の書き方
子どもにお小遣い帳をつけさせる良い方法やアイデアを、学年別にご紹介します。お子さんがお小遣い帳をスタートする時や、上手く言ってない時は参考にしてくださいね。
低学年(1年生・2年生)
小学校1年生は平仮名やカタカナの読み書き、2年生は3ケタの計算や引き算、掛け算を習っている最中ですね。そのため、低学年のうちは「お小遣い帳をつけなさい」と言っても、まだまだ自力では難しい年齢なのです。また、苦手なことを無理強いすることで、金銭管理だけでなく勉強も嫌いになってしまうので注意が必要です。
見本を書いてあげると、簡単に書き進めることができるでしょう。自分の財布や貯金箱にお金を入れて管理させ、お金は使ったらなくなっていくということを体験させましょう。また、10円の価値が分かりづらいので10円の代わりに、うまい棒1本、フーセンガム1箱など、身近で安いお菓子などに置き換えて考えさせると、お金の価値がイメージしやすくなりますよ。
お小遣い帳や書くことが苦手なお子さんには、お小遣い帳をつける代わりにカレンダーを利用し、お金を使った日に金額を書いていくという方法がおすすめです!低学年でも分かりやすく管理しやすいですよ。
お小遣い帳は、買う前に親子で相談しましょう!また、お小遣い帳をつけるときは親子で一緒に行い、時間がかかっても間違えても、分かりやすく励ましながら教えてあげましょう
中学年(3年生・4年生)
計算力も身についてきている中学年になると、自分でお小遣い帳をつけられるようになってきます。学校でもパソコンの授業が始まりパソコンを使い始める時期でもありますので、興味のある子にはパパやママが小学生のお小遣い帳用の無料エクセルシートをダウンロードして教えてあげたり、予め3~4年生でも分かり易いエクセルシートを作ってあげたりするのも良いでしょう。
また、市販されている小学生のお小遣い帳を使う場合には、項目の書き方なども、一緒に書いて教えていきましょう。
お小遣い帳をつけるように言っても、言うだけでは続かないことも少なくありません。初めのうちはお金を使ったときはお小遣い帳をつけて親に見せるようにするなどの、お小遣い帳をつけるルールを決めて習慣化するようにしましょう。
また、忘れているときは「お小遣い帳は今つけるの?ご飯の後につけるの?」などと、選択形式で質問すると、うっかり忘れていた時も反抗せず素直に書きやすくなりますよ。
高学年(5年生・6年生)
高学年になるとかなり自由にパソコンを使える子供が増え始めます。自分でPCからお気に入りのお小遣い帳を無料ダウンロードして印刷、ファイリングしてオリジナルのお小遣い帳を作ったり、タブレットがあるご家庭では、アプリを使って管理したりするのもおすすめです。
ある程度お小遣い帳をつける習慣ができてきたら、項目を増やし詳しく記入するようにしましょう。レシートの合計ではなく、買った物の詳細を全て書きだし、収入の内訳を書くことで、お金の管理がよりしっかりと行えることを教えましょう。
高学年になると、「書くのが嫌になった」「親に何を買ったか見られたくない」などの考えが出てきてもおかしくありません。また、嘘を書くこともあるかもしれません。ですから、お小遣いを渡すときは、先にお小遣い帳を見せてもらうように予めルールを決めて置くことが大切です。
きちんとつけていることを褒めてあげると、子供のモチベーションもあがりやすくなります!「こんなものに使って…」など、子供が見せたくなくなるような否定的な言葉は、グッと飲みこみましょう
小学生のこづかいちょう(あしか)2016年版
婦人之友社
価格:237 円
収入と支出が分かりやすく、書きやすい小学生向けのお小遣い帳です。家計簿のように、毎月締められるようになっています。「よさんだて」の項目もあるので、子供なりに計算をしたり、お金の使い方を考えたりすることができるところがおススメです!
ソフトバンクモバイル「お父さんこづかい帳」
ご存知「白戸家」のお父さんが管理してくれるお小遣い帳アプリです。シンプルで入力もしやすく、子供用としてもカンタンに使えます。1ヵ月使うとお父さんがスタンプを押してくれるので、やる気も上がります!
お小遣いのルールを書いておくと便利!
各家庭によって違いますが、お小遣いを渡すときに、ルールを決めておくことが大切です。自分で買うものと家庭で買うものをきちんと分けておくと混乱が防げます。例えば、学校に必要なものや文房具は親が買うけど漫画や雑誌は自分で買う、友達との付き合いはお小遣いから、お年玉は半分貯金する、などのルールを決めておきましょう。
そして、そのルールをお小遣い帳に書いておくと、お互いに確認が取れるので便利ですよ。月に一回、お小遣い支給日に、守れているかどうかルールを確認するようにすると、見直すこともできるのでおすすめです。
ルールは守りましょう
一度決めたルールは、例外を認める変更をしないように注意しましょう。一度許すと、あれもこれも…となし崩しになってしまうことがあります。成長とともにルール変更がある場合は、きちんと話し合ってから決めるようにしましょう。
小学生にお小遣い帳をつけさせる5つのメリット
小遣いを渡したらおしまいにしてしまうのではなく、お小遣い帳をつけて自分で金銭管理をするトレーニングを小学生のうちからさせることには、大きなメリットがあります。お小遣い帳をつけてもつけなくても変わらないと考えているママ、本当にそうでしょうか?
1金銭感覚が身につく
いつもはなんとなく親にねだって買ってもらっていた物でも、自分でお金の管理をするようになると、お金の価値が少しずつ分かるようになってきます。お店によって同じものでも金額が変わる、当たり前に買ってもらっていたけれど、実はお小遣いを何ヶ月も貯めないと買えないものだった…などのことが分かるようになります。
例えば、「コンビニで買うよりもスーパーで買ったほうがジュースやお菓子は安い」「ネットで買うと安いけど、送料がかかる」「ゲームなどの大きい金額のものは、貯金をしないと買えない」などですね。お金に興味を抱き金額が気になるようになるため、物のだいたいの金額もわかるようになり、金銭感覚も育ちます。
2無駄遣いが減る
お小遣い帳に記入することによって、使ったものや金額が一目瞭然に分かるようになります。一か月に使った金額や明細が記されているので、無駄だったものや必要なかったもの、思ったよりも高かったものなどがすぐにわかり、親が口やかましく注意しなくても、無駄遣いを勝手に減らせるようになるという効果が期待できるでしょう。
ただしお小遣い帳は、記入をするだけではなく後から振り返ることが大切です。小学生に一人で反省を促しても、お互い嫌な気持ちになるだけですので、お小遣い帳の記入方法などを一緒にチェックをしながら、「こんな時はどうしたらいいと思う?」などと、上から目線ではなく一緒に考えるようにアドバイスをしてあげると、子供も素直に考えやすくなります。
3物を大切にするようになる
「自分のお金は大切に使わなくては」という意識が生まれ、物を買うためにはお金が必要、自分に与えられたお金は無限ではない…など様々なお金に関することを知ります。無駄遣いをしてしまえば、アッという間にお金がなくなるので、必要のないものは買わないように、買ったものは長く使えるようにという気持ちが芽生えてきます。
よく考えて物を買うようになるため、買った物への思い入れも強くなり、すぐにポイッと捨てることもなくなってきますし、一度買ったものは新しく買い替えなくて済むように、大切に扱うようになるのです。
4お金の流れが分かる
お小遣い帳を付けることで、何にいくら使ったのか、1か月にいくら使ったのか、1年でいくら使ったのか…といったお金の流れが目に見えるようになります。お小遣い帳をつけるまではなんとなく使い、いつの間にかなくなっていたお小遣いも、お小遣い帳に全て記されるため、振り返ってお小遣いの行方を確認するときに分かりやすいですね。
お金の流れが分かると、「今月は使いすぎちゃったなぁ」「来月はお茶を水筒に入れて遊びに行こう」「一年のガチャガチャの量を半分に減らせば1年でゲームのカセットが買える」などと反省することができ、次の項目でご説明する、計画性の土台になります。
5計画性が育つが
お小遣い帳をつけることによって、自分の欲しいもの、いつも買うもの、友達との付き合いの中などでさらに欲しいもの、などを欲しいものリストとしてリストアップできるようになります。こうしてリストアップされた物をすぐに買えない場合でも、やりくりして購入することを学べ、計画性が育ちますし、同時に貯金が貯まるまで我慢することも覚えます。
また、月の初めにお小遣いをもらってすぐに使ってしまった場合、月末まではお金がない状態になります。そうして、失敗を繰り返しながら、小学生はお金の使い方や計画性を学んでいくことができるのです。
お小遣い帳は長い目で指導しましょう
他にも初めに予算ごとにお金を分ける、レシートを張り付けるなどの方法もあります。色々と管理する方法はありますが、最初はだれでも失敗がつきものです。そこで嫌になって、お金の管理をすることができなくなる場合もありますので、慣れるまでは一緒に記入をしたり、書き方例を書いてみたりと、一緒に試行錯誤することが大切です。
ママも家計簿をつけるのに手書きをしたり、レシートを張りつけたり、アプリで管理してみたり、袋分けをしてみたり・・・と自分に合うものを選んできたのではないでしょうか。子供の自立にもつながるお金の教育です、ゆっくりと進めていきましょう。
我が家のお小遣い帳!先輩ママのアドバイス
人はヒト・・・といいながらも、お友達のお小遣い事情も気になりますよね。子供がお小遣い帳をつけている先輩ママはどうやっているのでしょうか?経験談をまとめてみました。
Aお小遣い帳はシンプルに
お小遣いをあげ始めたのは小学2年の時からです。最初はお小遣い帳というよりは、ノートに使ったものを書くようにしていましたが、面倒だったのかすぐにやめてしまいました。計算もしっかりできないし、管理することは難しかったようです。
渡したお金と使ったお金が合わない時はお小遣いを渡さない!ということにしたら、一生懸命書くようになりました。でもやっぱり金額が合わないこともあり、「ふめいきん」という項目を作って対応するようにしました。今では合うようになりましたが、小さいうちは簡単に書けるお小遣い帳がよいと思いますよ。
Aお小遣いを渡すときにノートも持ってくるように変更
お小遣い帳をつける意味がわからない、という子供でしたが、お小遣い制にしたときに一緒にノートに書くように言いました。私も管理していなかったので、最初のページで止まったまま・・・。
これではいけない、と思いましたが、お金はあまり使っておらずお小遣帳も、お小遣いもいらないのでは?と思いました。お小遣いを渡すときにノートも持ってくるように変更をしたら、しぶしぶながら書いています。
計算が面倒くさい、とかブツブツ文句も言いますが、何とか自分で管理している感じです。普段は、買い物よりも友達の家で遊ぶのに忙しく使っていませんが、お祭りの時などに使うのが楽しみのようです。
A我が家のお小遣い事情
小4の双子の男女がいます。お小遣いは3年生の時から始めて、今年で2年目です。息子は欲しいものはマンガというので、小遣いではなく現物支給として月刊誌を買って渡しています。娘も最初は少女漫画の月刊誌を現物支給していましたが、現金がよいと言うので、4月からは現金にしました。
はじめのうちは考えずパーッと使ってしまいなくなっていましたが、お小遣い帳を付け始めてからは、少しずつ貯金をするようになりました。小遣い帳は100円均一で購入したもので、自分の机の引き出しの中で親にもわかるところで管理させています。時々端数がわからなくなるようですが、なんとか自分で管理しています。
最近、銀行に口座を作ってあげたらますます貯金が楽しくなったようで、使わなかったお金は貯蓄に回しており、私も見習いたいです(笑)