夫のお小遣いが1万円は少ない?平均相場、年収との割合、昼食代込みでの適正額を解説
家計のやりくりに奮闘している妻にとって、夫のお小遣いの金額は大きな悩みの一つではないでしょうか。「夫のお小遣いが1万円って少なすぎるの?」と、現在の金額が妥当かどうか迷う妻は多くいらっしゃいます。
夫の年収や家庭の貯蓄目標、職場の環境などが異なるため、適切な夫のお小遣い額は家庭によって違います。しかし、他の家庭の平均相場や年収との割合を知ることは、夫婦で話し合うための貴重な参考情報になります。
夫のお小遣いを見直したいと考えている方は、ぜひ最新の調査結果や他の家の事情を参考に、ご家庭にとって最適な金額設定を見つけるヒントにしてください。永岡さくらさん(さくさん)の4コマ漫画もお見逃しなく!
夫のお小遣いの平均はいくら?最新の調査結果とマーミー調査
夫のお小遣いの相場を把握するために、複数の調査結果を参考にしてみましょう。
新生銀行が実施した20代~50代の有職者を対象とした「2024年サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性会社員のお小遣い平均額は38,710円でした。これは、昼食代や仕事上の交際費などを含む金額です。
マーミーが行った独自の夫のお小遣いアンケート結果のうち、夫がお小遣い制の家庭は全体の80%で、平均額は31,917円でした。マーミー調査にはサラリーマン以外も含まれていることや、調査対象者の年齢層が比較的低い分だけ、平均額がやや低いと考えられます。
これらの調査から、夫のお小遣いの平均相場は3万円台であることがわかります。ただし、この金額には昼食代やタバコ代、仕事の付き合いでの交際費などが込みになっているか否かで、実質的な金額は大きく変わります。
平均額を大きく下回る家庭もあれば、「仕事上の付き合いや立場があるから5万円では足りない」「昼食代込みで5万円は必要」と高額な家庭もあります。夫のお小遣いは、家計の状況だけでなく、夫の職場の状況やお金の使い道を確認したうえで、相手の生活を追い詰めない配慮を忘れずに決めることをおすすめします。
夫のお小遣いと妻の小遣いは、夫婦で家計の全体像も含めてしっかりと話し合い、双方が納得のいく形で決めるようにしましょう。金銭感覚の違いは夫婦間の大きな問題に発展する可能性があるため、オープンなコミュニケーションが大切です。
夫のお小遣いは年収の何割が妥当?「年収の1割」はあくまで目安
TVの家計診断などで、「1ヶ月のお小遣いは年収の1割」という目安を聞いたことがある人もいるかもしれません。ファイナンシャルプランナーの中には、家計管理の指標として年収の1割をおすすめする人もいます。
マーミーのアンケート結果でも「夫の給料が毎月変動するため、小遣いを毎月のお給料の1割にしている」という家庭が実際にありました。
しかし、年収の1割という目安は、全ての家庭に当てはまるわけではありません。
- 夫が若く年収が低い場合、お小遣いを年収の1割にして昼食代込みにすると、生活費(昼食代など)だけでお小遣いの大部分を占めてしまい、欲しいものが買えずに不満を持つ夫もいるかもしれません。
- 逆に「お弁当を作ってもらっているし、ほとんどお金を使わない」という夫にとっては、年収の1割も必要ないかもしれません。
夫の年齢や仕事の状況、家庭の貯蓄目標によって、夫に必要なお小遣いの金額は異なりますので、年収の1割を目安としつつ、夫婦で話し合って微調整を行うことが現実的で、納得感の高い方法です。
夫のお小遣いはいくら?年代別に見る傾向と妻のリアルな声
夫のお小遣いは、一般的に年代が上がるにつれて増加傾向にあります。これは、年齢とともに役職が上がり、仕事上の交際費や責任が増すことが影響していると考えられます。
マーミーのアンケート結果でも、妻が20代の若い家庭の場合、夫の小遣いは2万円前後という家庭が多く見られました。30代は家庭の状況(子どもの有無、住宅ローンなど)によって差が開きますが、40代になると管理職となる人が増えることもあり、アンケートの中でも最高額となる傾向が見られます。
Aこれ以上無理!毎月2万円のお小遣い
子供ができてからは夫のお小遣いは2万円になりました。以前は3万円でしたが、家は夫の稼ぎがあまりよくないので、お小遣いに渡せるのは2万円が限界です。夫にお小遣いをあげすぎるとすぐに使ってしまうため、少ない方が良いと思っています。これからは子供にもお金がいっぱいかかりますし、節約のためにも夫のお小遣いはこの金額に抑えておきたいと思っています。夫は不満のようですが、限られたお金の中から考えて使うように、夫にも家計の状況を理解してもらいたいと考えています。そのため、途中で「足りない」と言われても一切追加でお小遣いは渡していません。
A今は月2万円!収入減と支出増で減額
結婚当初は主人の収入が多く、お小遣いは3万円でした。夜勤のない職場に人事異動となり給料がかなり少なくなったこと、私も当時妊娠していて収入を増やすことが難しかったことから、お小遣いを見直しました。収入と支出を紙に書いてすべて説明し、現在は2万円になっています。
正直それだけでは足りていないようですが、お弁当やお茶を持参するなど、自分で無駄遣いを省くようにして、なんとかその額でやりくりしているようです。たまに増やしてほしいと言うこともありますが、現状では無理なのでなんとか納得してもらっています。
Aお小遣いは月に2万円です!車購入の代わりに減額
結婚当初のお小遣いは3万円でスタートしました。世間のお小遣いの平均が3万円と聞いていたからです。その後、子供が生まれて車を買い替える話になり、ローンを抱えたくなかった私と、新しい車が欲しかった夫で話し合った結果、お小遣いを2万円にして新しい車を買うという話で落ち着きました。
お小遣いを2万円にして3年経ちましたが、夫がそれ以上にお金を使いたいということはなく、お小遣いの範囲内でうまくやっているようです。今後少しお小遣いをあげてあげたいとは思っていますが、なかなか難しいかもしれません。
A月2万円で、手元に全額渡さない工夫をしています
共働きの頃は残りを自由に使い、主人の貯金はゼロでした(笑)。私が専業主婦になってから月3万円を渡していましたが、全然残らなかったようです。子供二人になり、無駄遣いを減らしてもらうために主人のお小遣いを2万円に減らすことになりました。手元にあると使ってしまうタイプなので、一度に2万円渡すのではなく、月初めと中旬に1万円ずつ渡すようにしたら足りなくなることは無くなり、文句なく過ごしてくれています。お酒もタバコも無しで、お昼のお弁当なども持たせているので充分足りているようです。
A3万円です!前借りが多いのが悩み
一般的に「旦那のお小遣いは給料の1割」と言われているらしいので、それに近い3万円を渡しています。その中にはタバコ代と水筒では足りなかった飲み物代、お弁当では足りなかった食べ物代が含まれています。もちろん「足りない」と言われることもありますが、タバコなど嗜好品を減らしてやりくりしてもらっています。
このように取り決めていますが結局、前借り前借りで月3万円は超えています。救済措置として、うちは自営業なので月の収入がある金額を超えると5千円、ボーナス的な扱いでプラスされます。(そのプラスも、前借り分の相殺にあてられるわけですが。笑)
A欲のない主人は1万5千円でやりくりしています
結婚当初は小遣いがいらないと言った主人にびっくりし、話し合いの結果、月1万円からスタートしました。タバコも吸わず昼もお弁当、飲みに行くのも給料からの積み立てで出費はありません。役職がついたので今は1万5千円に値上げしました。忙しくなりゴルフに行く事も減った主人はほとんど小遣いがいりません。
最近分かったのですが、職場の駐車料や飲みの積み立てを小遣いから払っていることが判明しました。それでも追加はいらないという主人には本当に感心します。一人暮らしが長かったからか、やりくりが上手なようです。
Aランチ代も含めて5万円程度
主人の会社ではデスクでお弁当を食べる人がおらず、ランチは外食しなければならない状況です。そこで、主人のお小遣いはお昼ごはん代も含めての金額を算定し、5万円程度を渡しています。給与振込されている預金からお互いが必要な金額を下しているのですが、主人がお小遣いを5万円以内に収めているのか、キャッシュカードしか持たされていない私にはわかりません。今度ゆっくり聞いてみようと思います(汗)。
A4万円から3千円のお小遣いへと減額
結婚当初は4万円のお小遣いを渡していましたが、周囲に多すぎると言われたことや、子どもが産まれたこともあり、本格的にお小遣いを見直すことになりました。最初は1万円渡していましたが、家計が大変だったこともあり、今は3千円になりました。内訳は週末に買うロト6の代金と、ちょっとした飲み物を買う程度です。
それでも夫が文句を言わないのは、たまの飲み会などには文句言わず気持ち良く送りだすことと、何か高いものが欲しいといった時には話し合って購入を決めているからだと思います。今は週末に子どもにアイスクリームやジュースを買うことに使っているようなので、もう少し金額アップすることも検討しています。
A月3万円で、始めたばかり
結婚当初は夫婦共働きでお小遣い制ではありませんでしたが、子供ができたので、子育ての費用や貯金を確保するために「お小遣い制」にしました。改めて計算したら、私が今まで通りの収入を得られないと厳しい状態でした。「月2万円で」とお願いしたら「無理」と即答されました。職場でお弁当がでるので昼食代はかからないとはいえ、たばこ代・飲料代・交際費・美容院代など、すべて含めてでは足りないとのことでした。仕方がないので「月3万円」で、「これ以上は無理!!」と言ってやりくりしてもらう事にしました。
A給料の1割でやりくりしてもらっています
以前はお給料が多かったので月に5万円渡していましたが、昇給して残業手当が無くなり家計が一気に苦しくなったため、話し合いをしました。お昼にお弁当を持たせているし、趣味に使う分も家計から賄っていたため、お小遣いを減らす必要性があったのです。
お給料が下がったと同時に、毎月のお給料の1割、約3万5千円をお小遣いとして渡すことにしました。旦那の趣味には自分のお小遣いで賄うようにしてもらい、夫婦円満を保っています。
A月5万円の小遣いではとても足らない、交際費が重い
サラリーマンとして付き合いで一番お金のいる年代ですから、毎月5万円の小遣いではとても足らないのが実情です。5万円は結婚した頃からずっと据置です。会社での肩書がついてくると飲み会や接待を簡単に断ることは出来ません。大蔵大臣(妻)に頼んでもお金が出ないことは分かっているから、自分で都合つけるしかありません。
顧客や職場の同僚に義理を欠くことは出来ませんから、キャッシングを利用してお付き合いをしています。お小遣いが沢山いるのも仕事の内と割り切って5万円プラスで乗り切っています。毎月やりくりで青色吐息です。
A月9万円に値上げしました
最近まで月5万円で、ボーナス時に追加でお小遣いを出していましたが、趣味の釣り道具をローンで払っているため、ボーナス分を月々のお小遣いに入れて出して欲しいと強く頼まれ、月々出すようにしました。自営業なので昼ごはん代はここから出しません。趣味でリフレッシュして新たに仕事を頑張ってくれるなら仕方がないのかなと思っています。
多めに出している分、これ以上に足りないから追加で出すということはありません。自分でも小遣いを一部貯金して、高級な釣り道具を買うなどのある程度高額な出費に備えているようです。
子育て4コマ漫画:夫のお小遣いどうしてる?夫婦で家計について考えよう
さくさんの4コマ漫画のように、夫のお小遣いをお小遣い制にしたり減額したりする場合は、理由を夫に分かりやすく説明することが大切です。
夫にわかりやすく伝えるためには、家計簿や通帳を見せ、今後必要となる子供の学費や老後の費用などについても、具体的な金額を伝えましょう。夫婦共通の貯蓄目標を持つことで、夫も家計への意識を高めやすくなります。
それでも家計について夫婦間でもめごとに発展する場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのも一つの方法です。第三者が介入することで冷静に、客観的なデータに基づいた家計の状況を理解してもらいやすくなるはずです。
夫へのお小遣いの渡し方は?「小遣い制ではない家庭」の内情
夫をお小遣い制にしていない家庭の場合、お小遣い制よりもお金を多く渡すイメージがあるかもしれませんが、マーミーのアンケート結果では、意外にも一般的な年収1割を下回っている家庭が多いことがわかっています。
「夫がお小遣いをあまり使わない人だからお小遣い制にする必要がない」というケースや、「無駄遣いする夫だから自由に使えるお小遣いを持たせられない」という、各家庭の事情が見えてきます。お小遣いの渡し方には、主に定額制(小遣い制)、申告制(必要な都度渡す)、変動制(収入の○割)といった種類があります。
Aお互いが納得している申告制
結婚をする前に同棲していたのですが、基本的にお小遣い制度というのは設けず、なくなったら補充するという申告制を取っていました。旦那さんには、お小遣い制度にするとモチベーションが上がらないと言われ、私も納得してこの方法にすることにしました。旦那さんに渡しているお金は、基本的には昼食代、タバコ代、ガソリン代、飲み会代などで、金額がある程度高い物で、欲しい物がでてきた場合は私に相談してもらって、家計の方からだしています。
子供が産まれた後もなんとかやりくりができているので、今まで通りなくなったら補充するという形を継続しています。お互いが納得していることが大事だと考えています。
A月額10万円から月額0円に☆家計見直しで申告制へ
以前の主人のお小遣いは月額約10万円でした。(趣味、毎日1食分の食費、交際費、出張費込)不規則な職種だったため多めに渡していたつもりです。主人が転職し地元に帰ると決めたときに、主人と家計の見直しを行ったんです。その日からお金の使い方を見つめなおし、当面の主人のお小遣いは必要なときに渡す申告制となりました。
引っ越しをしてから約二年たちますが、主人の物欲が無くなったのか、この生活に慣れたのか、お金を渡したのは同窓会や友人の結婚式のときのみです。そのため、ここ二年の実際のお小遣いは0円です。夫婦での家計の見直し、本当におすすめです。今は家計簿も一緒につけています。
A夫のお小遣いは基本的になし(過去の浪費から申告制へ)
今現在、夫のお小遣いはなしです。理由はいくつかあります。1点目は会社に社食があり、安価に食べられます。2点目は、以前お小遣いをあげていた時にパチンコに行ってしまう浪費癖があったからです。娘の誕生日にもパチンコに行かれてしまったので、そのときからお小遣いをあげるのはやめました。必要なものがあったら言ってくれれば買ってあげる申告制にしました。もちろん飲み会の時も月に数回だったら出してあげます。
Aお小遣い制ではありません(申告制に近い)
旦那さんには、月々いくらというお小遣い制にはしていません。お金を稼いでくれている主人に対して、お小遣いという名目で渡すのに抵抗があるからです。家計の管理をしているのは私です。仕事にはお弁当を持っていくのでランチ代はかかりません。飲み会があると、その都度渡すようにしています。そのほか、雑誌やお茶代などのこまごましたものは電子マネーなどで支払っているので、現金自体はあまり持ち歩かなくても済んでいます。主人からはこれで不満が出たことはありません。
里帰り中の夫の小遣いは?自炊を促すために生活費を現物支給
出産を控えて妻が里帰りをする家庭の場合、妻が不在中の夫の生活費を渡す必要があります。いつものお小遣いにプラスして、生活費として月額3~4万円を渡すのがおすすめです。
この金額は、自炊せずに毎食外食になる夫も少なくないことを考えると、それほど高額ではありません。自炊と外食のバランスによって、この生活費を節約できるからです。
クレジットカードではなく、夫の小遣いにプラスして現金を渡すことで、夫自身が「このお金でやりくりしなければならない」という意識を持ちやすくなり、自炊をするモチベーションがアップするため、健康管理や食費の節約にも役立ちます。



